伝統のGI・黒潮杯が開幕!
今回で38回目を数える船橋のGI黒潮杯。例年通り、初夏のこの時期に行なわれるため、気候の変化にいち早く対応できた選手が好成績を残せる。優勝争いに参加してきそうな選手を挙げていく。
全国ランク1位になってから初めての地元の記念レースとなる中村雅人は、前走の川口でも好走を見せていた。黒潮杯は自身、初めて記念レースを制した思い出深い大会。ナンバー1の意地に賭けても優出は絶対ノルマだ。ランク2位の永井大介は前走がSGオールスター。しっかり優勝戦まで進むと3着の結果だった。新型タイヤになってからやや苦しんでいたが、ここへ来てその特性を掴みかけている。また、黒潮杯は前回覇者でもあるので、連続優勝の期待がかかっている。3番手・青山周平は、一時期軽いスランプに入っていたが、前々走のSGオールスターで準優勝するなど、だいぶ感じが戻ってきた。前走の伊勢崎一般開催でも優出し3着と復調ムードだ。内山高秀、西原智昭らはもう少し欲しい状態。岩田行雄は新型タイヤになってから成績が良くなってきている。
外来では佐々木啓の動きが活発。前走のSGオールスターでは優出し5着。予選や準決ではエンジンがかなり良さそうだった。レース場ごとにしっかりデータを取っておくタイプで、オールスターの状態で練習の感じが悪ければ、船橋の過去のデータを参考に合わせてこれる。完全復活はしていないが、高橋貢もこの大会は歴代覇者であり、船橋走路との相性は良い方なので注目だ。前走の地元開催ではキッチリ優出している。角南一如は近況イマイチだが、2010年、2011年にこの大会を連覇した経験があり自信を持って臨んでくるか。
近況はイマイチとは言え、木村武之や篠原睦、荒尾聡、岩崎亮一らの強豪もエンジンの仕上げ具合によっては十分優勝争いに参加できる。川口の森且行、平田雅崇もエンジンは足りない現状だが、整備での良化に期待したい。
S級以外では、益春菜に注目したい。前回、船橋に来た一般開催では完全優勝を決めている。今回は短ハンデ戦になることが予想されるので、逃げの展開になることが多い。その場合は持ち味を存分に発揮できるだろう。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔船橋 S-1(28期)〕
永井 大介〔船橋 S-2(25期)〕
青山 周平〔船橋 S-5(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
木村 武之〔浜松 S-6(26期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-8(26期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-12(25期)〕
森 且行〔川口 S-19(25期)〕