通常の勝ち上がりに加え、32期期別戦も開催!
今回は通常の勝ち上がりとは別に、32期生による32期期別戦も組まれている。予選中は連日2個レースを32期戦に当てられている。まだ2級車の32期にとって、これは新人王争いに近いモノがある。通常の勝ち上がりと、32期戦を分けて展望していく。
まずは通常の方。
今回、何と言っても注目なのは青山周平。直前の地元GIで優勝してきている。優勝戦は雨走路だったが、予選中は良走路。どの天気でも結果を残している。前期ランクから2つ下がり、全国ランク3位になったが、選手としての力は着実に付けている。今回も当然、優勝候補筆頭に挙げられる。
打倒・青山に燃える地元S級陣は7人の予定。ランク筆頭は若井友和だ。前走は船橋のGI。初日からエンジンは悪くなさそうだったが、3日目に反則してしまい失権。それでも節を通してエンジンは安定していた。地元勢を引っ張っていく存在になるだろう。他で、状態がマズマズなのは中野憲人と大木光。中野は持ち味であるレース後半の追い込みが決まっているし、大木は前々節で優勝。その後の節も動きは悪くなかった。また、岩田裕臣はスタートが早いので、短ハンデ戦なら力を出せそうだ。
外来勢で気になるのは鈴木一馬。地元のGIで準優勝している。優勝戦では軽快な逃げを見せていたが、先述の青山に捕まってしまった。しかし、天候に関わらず良い走りができるし、スタート力にも定評がある。エンジン状態が良い今は、乗り手も成長しやすい状況にある。永冨高志も地元の開催で優出し5着。ここ何節も安定したエンジン推移を見せている。
次に32期戦。
現在32期で最も活躍しているのは鈴木圭一郎。前走は地元のGIで、初日から最重ハンの10メートル前に置かれ、厳しいレースを強いられた。逃げ展開に持ち込めず、連日苦戦していた。しかし、今回は相手が違う。同じ排気量のエンジン同士の戦いならば、乗り手の技量が大きくレースに反映される。今回の同期戦では中心選手になるだろう。
次いで実力があるのは松本やすし、吉原恭佑、佐藤裕児のA級勢。松本、吉原の伊勢崎両者は独走ではかなりのスピードがある。目下の課題はスタート。序盤で展開を悪くして、力を出し切れずに終わることが多い。しかし、今回の同期戦ならそれほどスタートに気を付けなくてもよいだろうから、好結果を残してくる可能性大。佐藤は通常のレースでも、アウトから捲って行く姿がよく見られる。レース運びが巧い方なので、同期を相手に捌きを見せてくれそう。
地元の益春菜は前走が優出だったが、台風の影響で開催中止となってしまった。本人にとっても悔しかっただろうから、そのウサを今回晴らしたいところ。走り自体もだいぶ安定してきた。同じく、小林瑞季もエンジンは安定しているので活躍が見込まれる。他の32期は近況イマイチだが、1戦ごとに成長する可能性はあるので、節中もその動向から目が離せない。
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主な出場予定選手
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若井 友和〔川口 S-18(25期)〕
中野 憲人〔川口 S-28(24期)〕
大木 光〔川口 S-29(28期)〕
高橋 義弘〔川口 S-33(29期)〕
青山 周平〔船橋 S-3(31期)〕
新井 恵匠〔船橋 S-43(30期)〕
永冨 高志〔飯塚 S-44(17期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-48(25期)〕