波に乗ってる中村雅人がGⅠ黒潮杯を制すか!
厳しい準決勝戦を戦い終え、ついにファイナリスト8人が出揃った。優勝戦の日も気温が上がる見込みが高く、レースと共にワクワク感もヒートアップしそう。
気温の上昇と共に、走路温度が高くなるこの時期は、選手にとって滑りとの戦いになる。特にレース後半では滑りがひどくなり、前の車を抜くのが困難になる。できるだけレース前半で好位置を確保したいところ。優勝戦は0ハンに1車、10ハンに7車となるので、10ハンの選手にとってはスタートが大きなカギになる。内枠勢にスタートを課題としている選手は不在で、外枠勢のカマシはなさそうか。枠ナリスタートになりそう。
レース展開としては0ハンからマイペースに逃げる梅内幹雄を目標にして、10ハン勢が追い込みを見せる。追い込む1番手は最内の森且行。それに西原智昭、前田淳が乗って行く形。外枠勢が何周目で浮上してくるか。
当ブログでの本命には中村雅人を推す。準決の動きだと、レース後半に不安があるようだが、ここまで4節連続優勝しており流れはかなり良いと言える。整備でレース後半まで動きを持続させることができれば、栄冠はグッと近づく。本来、周回が延びるのは好材料となる選手なので、優勝戦は8周回をフルに活かして先頭まで浮上しそうだ。
相手候補には浦田信輔を挙げたい。追い込みが利きづらい準決の熱走路でも、鋭い突っ込みを見せていた。浦田も周回が延びるのは好材料なので、レース後半の追い込みに期待したい。その次に挙げるのは永井大介。車の仕上がりには一抹の不安があるが、この枠なら好勝負必至。と言うより、エンジンがいつもの仕上がりなら、負けられない位置だ。優勝戦までにどこまで車を立て直してくるかがカギになるだろう。最後は青山周平。エンジンがイマイチな事に加えて、このそうそうたるメンバーの大外ではいかにも厳しい。しかし、まだまだその潜在能力は計り知れないモノがあるので、ミラクルを見せてくれるかもしれない。
内枠勢にも、もちろんチャンスはある。爆発力ある西原がトップスタートを切るようだと、ハイペースの逃げになりそうだし、前田淳が飛び出すようだと伊勢崎のGⅡに続いて記念連覇もありうる。
◎中村雅人
○浦田信輔
△永井大介
△青山周平
▲西原智昭
船橋5月の風物詩・GⅠ黒潮杯開幕!
毎年気温が上がり出す時期に開催されている船橋GⅠ黒潮杯は、今年も5月に開催。各地から強力なメンバーを迎え入れ、熱い戦いが繰り広げられる。充実船橋勢に割って入れる選手はいるのか。主力選手の動向を追ってみる。
現在、最強と言われている船橋地区のなかでも最も輝きを放っているのは中村雅人。4月に川口で行われたSGオールスターを制すると、その後は川口の一般開催に参戦。初日から最重ハンの10メートル後ろから走る、いわゆるスーパーハンデでのレースになったが、それさえも克服して見事優勝。まさに飛ぶ鳥を落とす勢い。地元に帰ってきて走路は変わるが、近況の流れはとても良いので、このシリーズの核となるだろう。
全国ランク1位の青山周平は、前走の伊勢崎で珍しく落車。その後の3日間はすべて1着でまとめたからそれほど心配はないか。全国ランク2位の永井大介は川口のSGはイマイチだったが、その後の3日間の川口一般開催で名誉挽回の優勝。リズム的には上り調子。池田政和は前走が伊勢崎のGⅡで準優勝。初日から良い動きを見せていた。内山高秀や西原智昭も遠征先でしっかり優出していたので、状態としては悪くない。
外来勢で近況最も良いのは前田淳。前走が伊勢崎のGⅡで優勝している。エンジンが良いのはもちろんの事、乗り手の方も自信を持って乗っていた。得意とする短ハンデ戦での速攻は、今回の大会でも適用できるだろうから活躍は必至。次いで調子が良いのは浦田信輔。前走は地元の一般開催で優勝。大崩れするタイプではないし、仕上がり的にもかなり上位の方にありそう。田中茂も前走の浜松一般開催で準優勝しているので、状態は悪くない。
他では、佐々木啓が伊勢崎のGⅡで優出し7着。岡部聡が川口の3日間開催で優出し5着とマズマズ。森且行も地元で優勝戦まで進み5着に入っている。主力で少し心配なのが、木村武之。地元の一般開催で優出を逃していたし、最終日の特別選抜戦でも追い込みが決まらなかった。それでも大崩れはしていないので、簡単に立て直せるか。
S級ではないが、佐藤摩弥が地元開催で準優勝。エンジンが合ってきたようなので、逃げる展開になるようなら要注意だ。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔船橋 S-1(31期)〕
永井 大介〔船橋 S-2(25期)〕
中村 雅人〔船橋 S-6(28期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-8(23期)〕
木村 武之〔浜松 S-9(26期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-10(26期)〕
若井 友和〔川口 S-15(25期)〕
浅香 潤〔伊勢崎 S-29(23期)〕
今度こそは地元の牙城を守りたい川口勢!
このところ川口は開催ラッシュ。ここ一ヶ月で4節の開催(今回を含めて)。その中にはSGがあったり、10R制のシリーズがあったり、趣向を凝らしている。今回は純粋な4日間の一般開催。最近は優勝をことごとく外来勢に持って行かれているので、ここらで地元勢も奮起したいところ。まずは地元S級陣の動向から追う。
ランク筆頭は佐藤裕二。前走は飯塚の一般開催。予選、準決をオール連対で突破すると、優勝戦でも4着に入る動きだった。その前の地元SG最終日あたりから良くなりそうな気配はあった。今回は、飯塚の時の勢いそのままに地元で奮闘するか。他に調子が上がってきてるのは平田雅崇と中野憲人。平田はこのところずっと地元で走っている。前走の準決は4着になってしまったが、3日目と最終日に1着を取っている。中野の方は前走が伊勢崎のGⅡで、5日間の中で1着が2回、2着が1回とマズマズ。佐藤、平田、中野が外来勢を迎え撃つ中心人物になりそう。
高橋義弘、山田達也、大木光、青木治親の4人はエンジン状態がイマイチ。いずれも底力は高いモノがあるので、エンジンの方が付いてくればハイレベルの戦いを演じられる。
外来のS級は4人参戦予定。最も注目なのは何と言っても高橋貢。前走の地元GⅡの優勝戦は、中盤から伸びを欠いて4着になってしまったが、予選や準決の動きは素晴らしかった。また、川口走路は2節前にSGで走り、優勝戦まで進んでいるので、セッティング的にもデータが揃っていそう。
角南一如は前走は伊勢崎のGⅡだったが、動きとしてはパッとしなかった。しかし、その前の川口SGでは準優勝する活躍を見せた。その時はスタートも切れていた。元々はスタートに課題ある選手だが、川口だと切りやすいなど相性的なモノもあるのかもしれない。エンジン的にも川口ならセッティングは出ているだろう。
あと2人は飯塚の東小野正道と桝崎陽介。東小野の方はエンジンがムラ気味だし、桝崎はエンジン下降気味。共に、整備には熱心に取り組む方なので、立て直しももちろん可能。
S級以外では、鐘ヶ江将平に注目。前走は伊勢崎のGⅡ。準決で1着を取り優出。優勝戦では6着になってしまったが、このところエンジンは上り調子。川口はSGの時に、2日目に1着を取っている。今回も序盤から飛ばして行くか。田辺誠や柴山信行は前走で優勝戦まで駒を進めた。レース間隔も空いていないので、今回もチャンス。若手では、岩田裕臣がスタート切れまくっているので注意。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-18(24期)〕
高橋 義弘〔川口 S-25(29期)〕
平田 雅崇〔川口 S-27(29期)〕
山田 達也〔川口 S-31(28期)〕
東小野 正道〔飯塚 S-32(25期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-38(28期)〕
角南 一如〔山陽 S-46(27期)〕
前田淳が速攻決め、外枠勢を振り切る!
GⅡスターライトチャンピオンカップ争奪戦の優勝戦は、山陽の前田淳が制した。
序盤は0ハン2車がどこまで逃げるかに焦点が当てられたが、試走タイムが表す通りペースは上がらなかった。10線から飛び出した前田が0ハン両者を落ち着いて捌き、最後までタレることなく逃げ切った。前日の準決からエンジンは良さそうだったが、その状態を持続して優勝戦でも力強い走りを見せてくれた。
2番手以下は激戦だった。10線大外からマズマズのスタートを切った高橋貢が、順調に番手を上げて行ったが、佐藤貴也が一瞬の隙を突いて逆転。今度は佐藤が前田を追う展開になった。そのまま佐藤が2番手でゴールするかに見えたが、最後方からのレースになった池田政和が猛追を見せる。最終回で佐藤を交わし、池田が準優勝となった。
優勝した前田は、自分の得意な展開に持ち込めたのが勝因だと思われる。前田の武器は、短ハンデ戦における爆発的なスタート力からの速攻。先頭に立ってからはそこまでペースが上がるわけではないが、インコースを外さず走りきって先頭ゴールするのが勝ちパターン。今回はエンジン的に、またハンデ位置的に前田に絶好のチャンスが巡ってきた。それを取りこぼさず、しっかりモノにする前田は流石の一言。独走力が付いてくれば、更に活躍の場は広がるだろう。
他で、今回動きが目立ったのは池田と佐藤。展開的に厳しくなった池田だが、レース内容は素晴らしいモノがあった。今回くらいのエンジン状態さえあれば、以前のような走りができることが確認できた。また、佐藤も今年に入ってからの好調を示すかのような好走。デビューしてから果敢さが売りだったが、一時期それが失われていた。しかし、近況は積極的な姿が成績に結びついている。まだまだ伸びシロがたくさんあるだけに期待せずにはいられない。
優勝戦では機力不足だった0ハン両者、鐘ヶ江将平と鈴木一馬もこれから楽しみな選手。大舞台での経験が積まれれば、何かしらのタイトル奪取も近づいてくるだろう。
S級選手に好調者が多く、ハイレベルな争い!
今回、出場するS級選手の数は少ないが、いづれも状態は良く、迫力あるレースを見せてくれそう。A級の中にも状態の良い選手は多いので、シリーズは盛り上がる。
今節、地元の牙城を守るトップ選手は木村武之。前走は1着、1着で優出して準優勝だった。優勝したのは、ハンデ10M前の桜井晴光。桜井が早めに抜け出して、ペースが上がったため追い込みきれなかった。しかし、エンジン自体はかなり良い状態と言えるので、今回も楽しみだ。青島正樹は前走が飯塚の一般開催。しっかり優勝戦まで駒を進めていた。完調の仕上がりではないものの、普通にレースができる状態にはある。岩科鮮太もエンジン状態はマズマズだ。課題としているスタートが良化されれば、更に活躍の場が広がっていくだろう。
対する外来S級勢は、永冨高志が好調。前走で地元の一般開催に参戦し準優勝。優勝したのが浦田信輔だったので、悪くない結果だ。スタートも20Mや30Mなどで角度が付けば、十分枠ナリに出られる。走路温度が上がりつつあるこの時期にエンジン合ってる強みを活かしたい。同地区の田中茂も悪くない。永冨が準優勝したレースで6着になってしまったが、それは展開的なモノでエンジンの仕上がりはマズマズ良い。
岩崎亮一は前走が川口のSG。3日目にフライングをしてしまったのが悔やまれる。シリーズ通してエンジンは良さそうだった。当面、スタートは慎重になる可能性あるが、それをカバーして余りあるエンジン力を誇っている。西原智昭も前走は川口SG。大きな着は取っていないので、エンジン自体はソコソコ安定中。
A級の中で注目は浅田真吾。前走は山陽一般開催だったが、久々に優勝を果たした。持ち味のスタート力とスピードがだいぶ戻ってきた印象で、速攻が決まっていた。今回、ハンデの変動はありそうだが、現状なら克服できそうだ。他では、鈴木静二が前走の地元開催で優出し7着。レース序盤から積極的な攻めが光っていた。渡辺篤も、前走地元は準決3着で優出はならなかったが、エンジン的には良い状態。
外来では丸山智史が、川口SGで初日から3連勝するなど急成長中。追い込む展開になってどうなるかに注目が集まる。岩見貴史や阿部仁志ら飯塚勢も好調者が多いのでチェックだ。他では、各地から新人2級車も集まっているので、誰がどのように成長してるかも楽しみな点だ。
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主な出場予定選手
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木村 武之〔浜松 S-9(26期)〕
青島 正樹〔浜松 S-30(22期)〕
岩科 鮮太〔浜松 S-35(29期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-21(25期)〕
田中 茂〔飯塚 S-24(26期)〕
永冨 高志〔飯塚 S-41(17期)〕
西原 智昭〔船橋 S-40(28期)〕
鈴木 静二〔浜松 A-8(20期)〕