前節から約1週間、再び浜松開催!
今回はS級選手は少なめで、A級やB級の選手にも優勝チャンスは十分巡ってくる。と言うのはS級の中で、強烈にエンジン仕上がってる選手は不在だからだ。混沌としたシリーズを制するのは誰か。
まずは地元のS級の動向だが、ランク筆頭は金子大輔。今の車に乗り替わってから少しずつ良くなってきたかに見えたが、近況はまた一息付いている。以前のような走りができる状態にならない。もちろん整備の手は緩めていないので、早めにエンジン仕上がる事を願う。むしろ、同期の佐藤貴也の方が勢いは良い。前走は伊勢崎のGⅡで優出し、3着に入った。エンジンが良いのはもちろんだが、乗り手のリズムも良い。以前の果敢な仕掛けが戻ってきている。青島正樹も前回の地元開催で優出しているので、状態としてはマズマズか。今回が復帰2節目となる伊藤信夫は、まだまだ本来の走りができる状態ではないが、1走ごとに良くなっている様子は窺えるので、今節あたりで本格化に近づけたい。
外来勢はランク最上位が浜野淳だが、前走で落車している。しかし、その後の2走は共に1着でまとめている。まだ完全に安心できる訳ではないので、初日の試走は注意して見てみたい。伊勢崎の早川清太郎も動きとしてはもう一つ。けっして不調ではないが、並から上の動きになっていない。エンジン仕上がれば強烈な攻めができる選手なので、立て直しに期待したい。
外来勢の中では川口勢が近況では流れが良い。佐藤裕二や中野憲人は、前走で共に優出。準優勝と3着という成績だった。この勢いを活かして今回も活躍しそうだ。
A級の中にも注目の選手はいる。ここ何節かで渡辺篤の動きが良くなっている。スタートの切れも上向いたし、独走でのスピードが付いてきた。ハンデ的にも恵まれているので、積極的に狙っていきたい。斎藤正悟も前節の動きは良かった。持ち味である速攻が決まっていたので今回も楽しみ。スピード出てきた関口隆広や、以前の捌きが戻りつつある長谷晴久にも注意したい。
若手では内山雄介や森本優佑がスピードに乗って気持ちよく走れている印象。また、この時期はだいぶ走路温度が上がるので、上村敏明、石田智之、滝沢健、中畠哲也、藤田明彦らB級選手でも十分車券に絡むチャンスが生まれてくる。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
金子 大輔〔浜松 S-7(29期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-17(24期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-26(29期)〕
青島 正樹〔浜松 S-30(22期)〕
浜野 淳〔山陽 S-11(24期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-18(24期)〕
中野 憲人〔川口 S-39(24期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-19(29期)〕
永井大介が2度目の黒潮杯制覇!
レース展開は、西原智昭が森且行を交わし逃げ態勢に入るかに見えたが、永井大介があっさり捌き、そのまま独走だった。後ろでは西原が前田淳との競り合いを制し2着確保。青山周平が中村雅人を捌いて浮上してきたが、4着一杯の状態。浦田信輔は見せ場がなかった。
このレースは好枠に入った永井が、きっちり勝ちきった形。ランキングから言えば7枠に入ってもおかしくない永井だが、準決までの動きを考慮してか5枠に入った。この位置なら永井は負けられない。エンジンも優勝戦までにしっかり仕上げてきた。常日頃から整備に真摯に取り組んでいる結果と言えよう。また、スタートも良かった。永井はそのスピードに評価が行きがちだが、スタート力も間違いなく全国5本の指には入る。スタートを決め、ブッチ切りの勝利。永井の勝ちパターンに当てはまった。
西原、前田の健闘も光った。前田に関しては伊勢崎でGⅡを制した勢いは持続していたし、西原も持ち味の爆発力を披露した。また、4着止まりだったが、青山の追い込みも良かった。近況絶好調の中村を難なく捌くあたり、秘めたるポテンシャルを感じた。これからの大舞台でもレースを大いに盛り上げてくれることだろう。