S級陣が手薄でA級勢にもチャンス大の今シリーズ!
今、最も勢いがあるのは田中茂(飯塚)。直前の山陽一般開催でも力強い走りを見せて見事優勝した。優勝戦は、スピードある藤岡一樹(山陽)が早めに抜け出す展開で、田中茂にとって楽ではなかったが6周回をフルに生かして一番でゴール。そのレースぶりは全盛期を思わせる強烈な突っ込みが印象的だった。SGをポンポンと取っていた時と比べて近年はやや走りに迫力を欠いていたが、前回の山陽の優勝は復活の兆しを感じさせるものだった。
田中茂に対して相手となる筆頭候補は、その開催で準優勝だった藤岡だ。エンジンは元々高い位置にあったが、前回の開催ではスタートの切れ味が増しており、レース展開がだいぶ楽になってきていた。整備に対する姿勢も真面目で、ある程度エンジンがいい状態になっても決して納得せず、更に上積みを狙って何かできないかと常に考えている選手だ。層の厚い飯塚勢を切り崩す一番手になるだろう。
他の主力級の動向はというと、まずは浦田信輔(飯塚)。前回、地元で開催されたSGオールスターでは最終日の結果は今イチだったが、キッチリ優出を果たしていたのでエンジンはマズマズ良い所にあると見てよさそう。一方、篠原睦(飯塚)はやや不安が残る。と言うのも直前に参加した山陽一般開催で準決モレしてしまったためだ。準決に乗るためには7着でもいい2日目のレースで、チギられての8着だった。その後日1着を取ったが、最終日も良い内容とは言えないので、早急に立て直しが必要となってくる。また、岡部聡(山陽)、西村龍太郎(山陽)の両者は地元の開催でしっかり優勝戦まで行けてるので、今回も活躍できそうだ。
最後に、車券的に狙って面白い選手を何人か挙げたい。まずは縫田雅一(船橋)。試走タイムが出なくてもレースでは好走する事が多い。この時期なら試走45出れば十分狙える。次に、岩科州(浜松)。元々、捌きがあるので人気になりやすいが、同ハンが多くいる状態で内枠に入った時は特に狙いだ。最後に、篠原俊治(山陽)。時折り大駆けがあるタイプで、走路温度が上がってくるこの時期は粘り強い走りを見せる事があるので注意したい。
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主な出場予定選手
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浦田 信輔〔飯塚 S-5(23期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-8(26期)〕
田中 茂〔飯塚 S-13(26期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-17(28期)〕
藤岡 一樹〔山陽 S-18(29期)〕
岡部 聡〔山陽 S-20(19期)〕
竹谷 隆〔飯塚 S-26(23期)〕
永富 高志〔飯塚 S-42(17期)〕