
伊藤信夫が好展開に持ち込みV!
20線のスタート争いは最内の新井日が出たかに見えたが、1コーナーで伊藤信が外から被せていった。0ハン単騎の満村はペースを上げたかったが、伊藤信が1周を回る頃に交わして先頭に立つ。そこからは伊藤信が逃げに入った。金子大は序盤の仕掛けが早く、伊藤信と一対一の態勢を作ったが、最後まで伊藤信を交わすことができず準優勝だった。実力者・鈴木圭はレース中盤まで最後方。木村武を交わすのに手間取ってしまった。
伊藤信は今年5度目の優出にして今年の初優勝を決めた。今回の優勝戦は20線に強力なメンバーが並んだが、スタート後に好展開を作れたのが優勝できた最大の要因。先頭に立ってからもコースを守りつつ、ペースを上げて走ることができた。これで通算95V。100Vの大台まであと5つ。浜松は若手の成長が著しいが、今回のようにエンジンをしっかり仕上げ、レース運びもうまくいけば決して不可能な数字ではない。
鈴木圭一郎が連続優勝を飾ろう
岡部聡はこの顔ぶれでは先行力が見劣り、伊藤信夫は準決勝戦で佐藤貴也の先制を許しており、新井日和は今節2度も金子大輔に敗れていて決勝戦でも先着することは難しそう。
レース序盤の位置取り争いは、外寄り枠でも29期2名がアウト伸びて番手を上げ、その流れに付いて行く形で鈴木圭一郎も早めに好位置を取ろう。中盤以降の周回はこの3名による激闘が見られそうだ。
外枠勢に包まれずスタート出るようだと、木村武之も上位争いに加わりそう。準決勝戦では佐藤裕児を捲っており、このクラスの車速の持ち主を捲れるのは今のエンジンにパワーがある証拠。
実績と枠の有利さに反比例して好配当を望めるのは伊藤信。内枠2名を抑えて飛び出し、0ハン満村陽司を直撃する展開に持ち込みたい。
◎ 8 鈴木圭一郎
○ 7 金子大輔
△ 5 木村武之
▲ 6 佐藤貴也
穴 4 伊藤信夫
おすすめの買い目
8-7=564
穴なら
4=8-756
文/鈴木
福岡鷹が今年の初優勝を決めた!
重走路で行われた山陽ミッドナイトの優勝戦は福岡鷹が勝ち切った。福岡は10線に2車並んだ外枠から先行すると、1周回ってくる時には先頭に立っていた。その後は自分の走りを見せ続けた。後方では2番手に立った新井恵を佐々木啓が交わすと、前を走る福岡を追う態勢を作った。周回ごとに差は縮まっていったが、最終的には福岡が佐々木啓を振り切り先頭ゴール。佐々木啓はもう一息だったが、準優勝に終わった。
福岡は今年初優出だったが見事に優勝を決めた。これで通算5V。鮮烈なデビューから今まで確実な成長を見せている。すでに1級車に乗る時を意識して走っているそうだが、そういった取り組みが2級車でのレースにも生きているのかもしれない。これからどこまで強くなっていくのか、楽しみは尽きない。
試練の展開をスピードで凌駕する
初日に試走3.29秒で快勝した福岡鷹は、走路が冷え込みタイムの出やすくなる真冬でもない「今の時期に29秒出たのは価値がある」と語り、3日目の準決勝戦も試走29秒でブッチ切りの圧勝。決勝戦は1級車の同ハン藤川幸宏との攻防が最大のポイントになりそうだが、現状のパワー比較から道中で捲って攻略可能とみた。
30線3車は大外枠でも佐々木啓が先制するケースが考えられるが、エンジン仕上がった感のある滝下隼平が先に仕掛けていくかも。新井恵匠も状態は上向いているが本走タイムは同ハンの中で劣勢だ。
藤川幸に抵抗されて福岡がなかなか進めなくなるようだと、藤川幸に攻め込まれた初日よりも大幅にタイムを上げてきている田中崇太が独走に入るか。
◎ 3 福岡鷹
○ 5 滝下隼平
△ 6 佐々木啓
▲ 4 新井恵匠
穴 1 田中崇太
おすすめの買い目
3=5-641
穴なら
1=3-654
文/鈴木
高石光将が速攻を決めてV!
20線から先行したのは外枠の高石だった。0ハン単騎の菅原を直撃できる形を作ると、早い段階で捕えてみせた。その後は後続を寄せ付けず悠々の一人旅。上がりタイムは3・417で、走路温度が高くなるこの時期にしては素晴らしい数字だった。2番手には谷島が離れて粘っていたが、高橋義弘が交わして準優勝。人気に押された佐藤励は必死に追い上げたが3着止まりだった。
高石は2023年6月に自身初優勝を遂げたが、その時以来となる2度目の優勝。調整力には定評があり、現時点でもエンジンは高いレベルで保てている。スタート力や独走力もそれなりにあるので、これからも活躍できるだろう。ただ、ハンデが重くなって、抜いていく相手が多くなった時が一つの課題にはなりそう。