
本田仁恵の逃げ切り十分
後続勢と同等の本走タイムを準決勝戦で計時した本田仁恵が、単騎0ハンから逃走して押し切るか。今年4月の山陽ミッドナイトで念願の初優勝。今回は地元ファンの前で2度目のVを決めるチャンスだ。
福田裕二は前節の優勝戦3着と好走した機力を維持し、攻めのテンポの良さは前節を越えているかもしれず、今度こそ先頭でゴールしたい。
辰巳裕樹は準決勝戦の本走タイムは他者より見劣るが、展開が混み合っていたことが原因なら不安視しなくて良さそう。10線の中枠から先行する可能性もあり、スタート早い本田を叩けなくとも2番手を取れれば道中で仕掛ける機会をうかがえる。
実力差の開きが小さいため8車が固まる大混戦になるようなら、斎藤撤二や影山伸の捌きが生きてくるかも。
◎ 1 本田仁恵
○ 5 福田裕二
△ 3 辰巳裕樹
▲ 4 吉田祐也
穴 6 斎藤撤二
おすすめの買い目
1=5-346
穴なら
6=5-143
文/鈴木
青山周平が格の差を見せつけた
3連単オッズは青山周平が当然の1番人気に推されたが、1号車を首位に採る車券も3・4番人気となり、単騎0ハン佐藤智也への期待の高さが表れていた。
佐藤智はレースでも後続との車間を保ったまま独走に入ったが、青山周平は1周で同ハン2車と10メートル前の押田和也を交わして素早く5番手まで上がると、20線から先制した岡谷美由紀を3周で捌いて佐藤智を直撃できる態勢を整えた。その後は冷静に少しずつ一歩ずつ先頭との差を詰めていき、5周回3コーナーで佐藤智の内へ入って首位。8月のSG『オートレースグランプリ』、9月のG1『ムーンライトチャンピオンカップ』とも優勝できなかった青山周は、8月6日ぶりに伊勢崎で、地元ファンが見守る前で優勝できた。
佐藤智と森下輝の37期2級車2名は今回は青山周の底力に屈したが、同じレースを戦った1級車たちにヒケを取らない試走タイムが出ており、次節以降の活躍と将来の成長が一層楽しみになった。
文/鈴木
青山周平が37期たちを捕える
0ハン佐藤智也の逃げペースと20線3車から誰が追撃するのかが大きなポイントだ。佐藤智也が本走タイム43秒台までペースを上げられると相当な粘りを見せられそう。だが20線から北渡瀬充にスタート伸び勝って岡谷美由紀が直撃してくると、佐藤智は軌道に乗る前にリズムを乱されるリスクがつきまとう。一方、北渡瀬充が懸命に粘って岡谷がなかなか突破できない展開になると、2級車の森下輝が捲って両者の前へ出るケースも考えられる。森下が逃げたら佐藤智よりも速い流れを作れそうだ。
◎ 8 青山周平
○ 3 岡谷美由紀
△ 4 森下輝
▲ 7 早川清太郎
穴 1 佐藤智也
おすすめの買い目
8-3=471
穴なら
1=8-347
文/鈴木
永島潤太郎が準決勝戦から2連勝でV
小差で1番人気になったのは、10線2車並び内枠と好位置に入った早津圭介。しかし、いざレースが始まると単騎0ハンから逃げた三宅真央をなかなか攻略できないまま周回を重ねる。
20線3車並び大外枠の永島潤太郎は、前日の準決勝戦は試走タイム33秒でレースも圧勝したが、この決勝戦は試走37秒とタイムが低下してオッズは高評価を集められなかった。しかしレースでは1周回バックストレッチで同ハン2車の前へ出ると、2周回3コーナーで満村陽司の内を突いてスンナリ番手を上げられた。そして2番手にとどまっていた早津圭を4周回で捌くと6周回1コーナーで三宅のインへ飛び込んで首位を奪取。昨年11月以来、通算6度目の優勝となった。
早津圭は6周回バックストレッチでは滝下隼平の差しを耐えしのいだが、ゴールを目前にした直線の立ち上がりで車がブレてしまい落車。人気に応えられず残念な結果となってしまったが、この経験を今後の糧にして更に成長したい。
文/鈴木
颯爽と駆け抜けた! 中村颯斗が2度目のV
「エンジンは直線で行く感じがあるし乗りやすさもあります。」と優勝戦前にコメントしていた中村颯斗が岩見貴史を振り切って自身2度目の優勝を成し遂げた。
試走は3.35秒と20m後ろの選手とそん色ないタイムで人気の一角を担う。力量では唯一のSGホルダーである伊藤信夫なのだが、2連単オッズは岩見からの5-6、中村颯からの1-5、伊藤信からの6-5と続く。3連単は5-6-1のみ10倍を切って8.1倍だった。
走路温度28℃だが、湿度が88%と高い条件のなかで発走。0ハン単騎の中村颯は無難にスタート決め、10線の丹村司は序盤で後退して平塚雅樹が追う展開に。岩見は早々と3番手へ浮上し迎撃態勢が整った印象。このとき伊藤信は最後方。
番手取った平塚は思いのほか詰められず、逆にやや離され岩見が接近。青旗過ぎても中村颯のペースは落ちず、そのまま押し切った。ゴール前で岩見が平塚を交わして2着へ。
2024年8月に初優勝決めたときは10mから0ハンの水口寿治、石川岳彦を交わして独走。それから1年経ち、今回はオーバーミットで深夜に栄冠。35期は逸材が多く(佐藤励・小椋華恋・新井日和・西翔子・永島潤太郎ら)佐藤励はSGを小椋はG2を獲っており、今後は記念レースでも活躍できるよう切磋琢磨して、のし上がって欲しい。次回は9/24~の飯塚デイレースに出場予定です。