オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。
オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。 鈴木圭一郎がレース展開を読んで優勝!
0ハンの牧野竜はスタートを残して出たが、10線単独の花田は栗原佳と鈴木宏にスタートで叩かれてしまった。鈴木圭もカマシ気味に出て好位置を奪取。佐藤貴はダッシュが付かず、苦しい展開になった。
レース序盤で動きがあった。逃げていた牧野竜を栗原佳が差して先頭に立った。そのまま押し切りかと思われたが、栗原佳を追っていた鈴木宏が4周3コーナーでインに入り、今度は鈴木宏が逃げる展開になった。この時、鈴木圭も栗原佳を交わして2番手に浮上。ドラマは最終周回に待っていた。鈴木圭の攻めを警戒していた鈴木宏がバックストレッチでインを締め込んだところ、鈴木圭が車を外に持ち出し捲りで突破。この流れに栗原佳も続いてみせた。最終的には鈴木圭がトップでゴール線を駆け抜けた。
このレースでは鈴木圭のレース運びの巧さが目立った。道中で先頭に立った鈴木宏の動きも良かったが、インコースを締めたところですかさずアウトからの攻略に切り替え、これが見事に功を奏した。試走一番時計で機力に自信があったこともあるが、あの場面で強引にインを狙っていたら優勝できていたかどうかは疑問。冷静かつとっさの判断により勝利を手に入れることができた。鈴木圭はこの後、地元一般開催と地元記念開催を経て、年末の大一番に臨む。最高の形で乗り込みたいところだ。
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G2レジェンドカップの展望
『皇帝』池田政和が復活グレード制覇を遂げて、その決勝戦が『ベストマッチ・オブ・ザ・イヤー2024』に選出された前回の『レジェンドカップ』から1年。
デビュー満20年を越えた29期生から、79歳となった今年16勝もしている2期生・鈴木章夫まで、経験と巧の技をぶつけ合う。
永久不滅ではないかとも思われる記録を数多く打ち立ててきて、鈴木章と同様に生ける伝説である高橋貢は、当大会を2019年から3年連続で優勝している。前節の伊勢崎ナイター優勝戦は軽ハン勢がハイペースを作る前々の展開になり追いきれず4着だったが、自身も3.385秒で走っておりスピード上がっている。
同じ節の準決勝戦、早川清太郎は翌日に優勝戦を逃げきることになる仲田恵一朗に濡れ走路で敗れて優出を逸したが、節間に本走3.37秒台を連発していて、こちらも高速レースに対応できる状態とみて良い。
先月下旬の山陽デイレース一般開催は優勝戦が雨走路でおこなわれて、金子大輔が準優勝。今年は伊勢崎デイレースの出場機会はなかったがナイターには4節に出場して、G2『稲妻賞』、SG『オートレースグランプリ』、G1『ムーンライトチャンピオンカップ』、一般開催と全てに優出を果たした。
前節決勝戦は同期の金子大に競り負けて3着だった丹村飛竜だが、先月の飯塚デイレースSG『日本選手権』では3年半ぶりにSG優出するなど最近はエンジン・走りの充実度が上がっている。
伊藤信夫も10月以降は成績が充実してきた。現在は飯塚ミッドナイト、伊勢崎ナイター、飯塚デイレースG1『開設記念レース』の3節に連続で優出中。2024年1年間の優出回数が11度だったのに対して今年は1か月を残す現時点ですでに優出16度と、昨年よりも勢いがあるといえそうだ。
今年1月の伊勢崎デイレースG1『シルクカップ争奪戦』。飯塚勢は有吉辰也と篠原睦が優出した。有吉は先月、飯塚デイレースSG『日本選手権』6日制の初日から5連勝して準優勝。篠原は選手権は早退したが4戦3勝して、続く川口デイレースG2『オートレースメモリアル』と開設記念レースに連続優出。今大会は前回シルクカップと似た気象条件となりそうであり、活躍実績のある整備データを持つ両名は遠征車でありながらエンジンを合わせやすいかも知れない。
この2名と共に全国ランキングS級ひとけたに位置して飯塚3巨頭を形成している荒尾聡は、今年9月まではグレード開催に安定して優出していたのが、日本選手権と開設記念レースには優出ならず、現状は勢いを欠いている印象。それでも2023年と2024年の稲妻賞2連覇、今年9月ムーンライトチャンピオンカップ優出と、近年の伊勢崎に高い実績があるので、その相性の良さを生かして巻き返しを図りたい。
さきに少し触れた川口G2『オートレースメモリアル』を優勝したのは永井大介。約2年半ぶりのグレード制覇だった。荒尾とは逆に今年の夏~秋口のグレード戦線では優出できなかったが、10月上旬の川口昼夜ダブルヘッダーから1着率が上がり始めて、『メモリアル』の前節には日本選手権にも優出。メモリアル閉幕の3日後に初日を迎えた開設記念レースでは予選中の発走時にタイヤが空回りしたり、整備でエンジンの課題を良化させてもタイヤが滑ったりとリズムに乗れなかったが、メモリアルでのスタートの切れ味は良かった。
前述した篠原や伊藤信らと共に開設記念レースへ優出して3着と好走したのが高橋義弘。0mオープン戦の4枠から鋭発して、スタートライン通過は8名中トップ旋回。1周回1コーナーで先頭に立った佐藤摩弥をレース中盤に差して逃げ態勢を築き、大いに見せ場を作った。近年の伊勢崎に目立った実績は残していないが、今年3月には地元・川口デイレースG1『開設記念グランプリ』を制して、自身6年ぶりのグレードタイトル獲得。先月の伊勢崎ナイター一般開催の初日は、6周回の残り3周の地点を過ぎるまで最後方8番手にいて、正味3周足らずで7車を捌いて勝利してみせた。
追記
年明けから6月上旬頃まで着取りの良くなかった穴見和正は、今期の全国ランキングがB級へ降格してしまい今節にはエントリーされていないが、7月に3連勝するなど今年後半は競走成績が上昇カーブに転じており、次回からは当大会に復帰して熱い火花で走路を染め上げてもらいたい。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-13(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-26(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-4(29期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-5(25期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-8(26期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-14(29期)〕
永井 大介〔川口 S-18(25期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-19(24期)〕
高橋 義弘〔川口 S-37(29期)〕
岡部 聡〔山陽 A-12(19期)〕
岡松 忠〔山陽 A-85(17期)〕
鈴木 辰己〔浜松 A-94(13期)〕
篠崎 実〔川口 A-107(9期)〕
鈴木 章夫〔浜松 A-196(2期)〕
文/鈴木
栗原佳祐の出足が強烈だ
準決勝戦の栗原佳祐は40線3車並びの大外枠から30線3車をまとめてスタート叩き、さらに20線の西翔子まで1周回1コーナーで抜き去った。この先行力なら隣の外枠の鈴木宏和より先行することが十分に可能だ。そして新走路で迎えた今節の本走タイムは初日が一番時計。3日目のタイムは、2日目に鈴木圭一郎が計時したものと同じ3.369秒で今節2度目の一番時計。となれば同ハン勢をスタートで引き離してそのまま振り切れる公算が成り立つ。
鈴木宏和は準決勝戦で落合巧に逆転の差しを許してしまった点が気がかりだが、ここは栗原佳のダッシュに乗って出て追走できる展開だ。中村友和は準決勝戦で絶好の展開に持ち込みながら鈴木圭に捕まったが、スタートは鈴木圭より先行しており、再び他車と互角以上の出足を見せられれば一発激走があるかも。
◎ 5 栗原佳祐
○ 6 鈴木宏和
△ 8 鈴木圭一郎
▲ 4 落合巧
穴 3 中村友和
おすすめの買い目
5-6=843
穴なら
3=5-468
文/鈴木
長田稚也が人気の藤川竜を捕えた
藤川竜と長田稚也の34期2名がオッズの上位人気を占めて、わずかに藤川竜が1番人気。
その藤川竜が単騎0ハン竹尾竜星の逃げを3周で捕まえて先頭へ立ったが、30線からトップスタート決めた長田稚が5周回3コーナーで内へ切り込んで首位。藤川竜は6周回2コーナーからの立ち上がりで切り返しを狙ったが長田稚は抑え込んで1着ゴール。今年10月5日以来、通算16度目の優勝で、その前回に続いて飯塚ナイターでのVであった。
過去の実績では長田稚を上回る佐藤摩弥と松尾啓史は上位争いに参加できず、竹尾竜星は早めに抜かれたが4着に踏ん張った。
文/鈴木
藤川竜がスタートで好展開を作りそう!
0ハン単騎の竹尾は自分のリズムで走れるので断然有利だが、準決の上がりタイムを見ると、ハンデ差を考慮しても逃げ切れるかどうかは疑問。後続が競り合うような展開になれば残り目はあるが...。
20線のスタート争いは大外の藤川竜がカマシを決めそう。元々、スタート巧者だし、今節も切れは良い。竹尾の逃げを追撃する一番手になりそう。30線は最内の川口が先行するか、大外の佐藤摩がカマシ気味に出て行くか。
藤川竜は準決の上がりタイムが良かったので、竹尾の逃げを捕えそうだ。先頭に立ってからはぐんぐんとペースを上げ、30線勢の追いを振り切るとみた。追ってくるのは長田稚と佐藤摩。外枠でもスタート行きそうなのは佐藤摩だが、道中の動きは長田稚の方が良い。予想印も長田稚を重視したい。川口は最内からしっかりと先行し、前団をすんなり交わせればチャンス十分。竹尾は20線勢や30線勢の動向次第で残れる。
◎ 4 藤川竜
○ 7 長田稚也
△ 8 佐藤摩弥
△ 5 川口裕司
▲ 1 竹尾竜星
おすすめの買い目
4-78-1578
別線 竹尾の逃げ切り
1-4578