オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。
オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。中村杏亮が猛追 藤井真弘も大健闘
ミッドナイト3日制の最終日3日目は、初日・2日目とは打って変わって全レース濡れ走路でおこなわれて、ともに初優勝を狙う1号車の藤井真弘と3号車の阿部仁志が上位人気に支持された。
だが阿部仁は同ハン外枠の古城龍之介にスタート先行されていきなり苦しい展開となり、その古城は0ハン藤井との差を詰めるどころか2周目あたりから逆に車間を拡げられて、それでも阿部仁の追撃を封じて懸命に2番手を守ろうとしたが、5周回に入ると6号車の中村杏亮がアウト攻めで急速に追い上げてきて、バックストレッチで古城を捲って2番手へ浮上。そして6周回3コーナーで藤井の内ふところへ飛び込んで首位に立った。
中村杏は今年6月以来通算14度目の優勝。次節は川口へ飛んで『スーパースターフェスタ2025』に参戦する。通算3度目の優出で初めて上位争いできた藤井真弘は年内に飯塚ミッドナイト2節へ出場する予定で、改めて初優勝をめざす。
文/鈴木
阿部仁志が初優勝を決めるか!
0ハン単騎の藤井はかなりのペースで逃げそうだ。ハンデ差と今節の上がりタイムの関係から、追っていけるとしたら阿部仁、木山、佐々木となる。30線から先行しそうなのは阿部仁か古城。40線は枠ナリ発進になりそう。30線勢や40線勢が競り合う展開になれば、藤井にとって絶好の展開になり、楽に逃げ切れる。30線から阿部仁が飛び出すと、藤井との差を周回ごとに縮め、ゴールを迎えるまでには捕えることも可能。ここは阿部仁が初優勝を飾るとみた。
木山は枠ナリ発進するだけではなく中野政を叩いていくまでありそう。そうなると道中で抜く車が少なくなるので、前団を追い込みやすい。木山の仕掛けについていくのは同期の中村杏。道中で木山に隙が生まれればインに突っ込んでいくかも。佐々木は最後方からのレースになりそうだが、今節は上がりタイムが出ており強烈な追い上げを披露する。
◎ 3 阿部仁志
○ 1 藤井真弘
△ 5 木山優輝
△ 6 中村杏亮
▲ 7 佐々木啓
おすすめの買い目
3-1567-1567
別線 人気の売れ筋になりそうだが藤井の逃走
1-3567
角翔太郎がブッチ切りの逃走劇!
0ハン4車の並びから飛び出したのは角だった。試走一番時計タイの29を出していた角は、レース序盤からペースを上げ、後続をあっという間に引き離してみせた。そのままゴールまでハイペースで走り続け、圧巻の上がりタイムで快勝した。2番手発進した桜井は、序盤で吉原に交わされたが、道中で逆転の差しを決め準優勝となった。平田は必死の追い上げを見せ、5周目で吉原を交わし3着まで浮上した。
角の勝因はなんと言ってもスタートだろう。試走タイムが出ていたようにエンジンは仕上がっていたので、自分のリズムで走れる独走に入れば後続は追いつけない。大事な場面でしっかりとスタートを決めた角は、また一つオートレーサーとしての総合力を増したように思える。この優勝でハンデが重くなることが想定されるが、今度は捌き上げていくレースでも腕が磨かれていくことだろう。
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《G1スピード王決定戦(浜松)の展望》
今月上旬の伊勢崎G2『レジェンドカップ』は5年連続で遠征勢による優勝となったが、今回で67度目となる浜松G1『スピード王決定戦』は近10年に地元車が7度の優勝を収めており、今回も地元勢は今期のS級11名を勢ぞろいさせて遠征勢を迎え撃つ。
鈴木圭一郎は、松尾啓史が優勝した2018年の第59回から昨年12月の第66回まで8大会連続で優出していて、3連覇1度を含み通算V4。そして、走路改修を経て先月下旬に開催が再開された浜松デイレース4日制は、4戦全勝して完全V。その前の節の飯塚デイレースG1決勝戦1着から5連勝と、目下の勢いも申し分ない。
今大会が開幕する12月17日は、鈴木宏和にとって思い出深い日かもしれない。昨年、自身初めてグレード制覇したのがこの日である。その獲得タイトルは飯塚の『開設記念レース』だった。今度は地元での初タイトルをめざす。
新走路の浜松には1節目から優出。その優勝戦は後日に『コース取りを失敗しました』と振り返ったとおり、先頭を走っていたレース最終盤にインを締めたら鈴木圭に捲られたが、計時したタイムは優秀でエンジンも出足も高水準といえる。
再開1節目の浜松優勝戦、速攻で先頭へ立ったが鈴木宏に捌かれて、しかし最終回4コーナー鈴木圭に追随する形で鈴木宏を捲って逆転した栗原佳祐。今年は11月までに15度の優出に5Vと、年明けから1級車に乗り換わって素質が一段と大きく花開いた。先月には自身初めてのグレード優出も果たし、初タイトルを手中にする日へまた一歩近づいた感がある。
栗原佳と同期の吉林直都は、デビュー2年目~3年目の前半あたりまでは全国ランキングの順位が栗原佳に大きく上回られ続けていたが、今期は2人揃って初のS級入り。そして先月の『日本選手権』において、栗原佳より先に初めてのSG優出をやってのけた。
新走路の今月浜松デイレース1節目は、栗原佳が準優勝したのに対して吉林は未勝利。だが2節目の吉林は準決勝戦で高橋貢・佐藤貴也という超一流レーサーに捌かれたもののスタート速攻から逃げ展開を作っており、走路を掴めてきたことが判る。
2025年は、大躍進した佐藤励のほかにも川口勢がグレード戦線で例年以上のインパクトを放っている。
今月7日の伊勢崎デイレースG2『レジェンドカップ』は、高橋義弘が優勝。今年3月の川口デイレースG1『開設記念グランプリレース』に続く今年2度目のグレードVとなった。その前にタイトルを取ったのが6年前だから、今年の好調持続ぶりがうかがえる。昨年までの10年間は全国ランキングA級に位置することが多かったが、前期と今期は(そして次期も)ふたたびS級に定着しそうなムードが出ている。
佐藤励は今年SGを2度制したばかりでなく、今節を迎えるまでに23度も優出して8度の優勝。1級車へ乗り換わって以降2年あまり、浜松ではG1に2度、G2に1度優出している。
浜野淳は今年5月、なんと約9年ぶりに浜松で優出した。それも一般開催ではなくG1『ゴールデンレース』であり、浜松グレード開催に優出したのは約10年半ぶりであった。
全レース場を通じてもグレード優出回数は2022年と2023年はゼロだったのが、2024年はG2レース4度、今年2025年はG1レース2度と、近年は再上昇の気配が見えていて、更に直近は山陽ミッドナイトとデイレースの2節に連続で優出し、目下の勢いも右肩上がりだ。
青山周平は8月の飯塚ナイターG1優勝までは勢いをキープしていたが、9月上旬の伊勢崎ナイターG1準決勝戦で反則妨害の判定を受けたあたりから流れが若干下がっている感がなくもない。9月下旬『G1プレミアムカップ』、11月『SG日本選手権』と『G2オートレースメモリアル』の全てに優出はしながら優勝はできなかった。それでも、同期間に出走した一般開催は4節とも優勝、うち3節は4日制4連勝の完全Vを決めており、エンジン状態は決して悪くない。
浜松では2024年11月から2025年3月までSGレースを含むグレード3節16戦に16勝して3節とも完全V。今大会と気候の似通った冬季に抜群の実績を挙げている。ここで最高の成果を出して、10日後の川口『SSトライアル』へ良い道筋を付けたい。
今年の有吉辰也は伊勢崎G1『シルクカップ』優出に始まり、続く川口デイレース一般開催と飯塚ミッドナイトの2節を連続で完全V。夏場は落車事故からのブランクがあったが、秋はSG日本選手権の初日から準決勝戦まで5連勝して準優勝。ここ数年と比較しても2025年は高い戦歴を残してきた。
近3年の浜松では気候を問わずどの季節でも活躍。秋冬シーズンに限っても2023年秋のSG日本選手権と今年2月のSG『全日本選抜』に優出している。2010年のプレミアムカップを除いた浜松独自のG1タイトルはまだ獲得したことがなく、充実の今季に新たな勲章を手に入れるか。
上記の面々と比べたら実績・格付けは見劣るが、浜松新走路にマッチすれば活躍する可能性があると思われる1車を紹介したい。
藤川竜は今期に適用中の全国ランキングが初めてA級シングルまで上がってきた。今年3月にはデビュー7年目で初優勝。グレード開催、昨年は10節に出場してトータル3勝だったのが、今年は7節に出場して8勝を挙げた。明らかに成長している。
今年の秋ごろから顕著な傾向はスタートの切れ味の増加。その鋭さは11月後半から一段と増して、現時点での過去10走は1着3度・2着5度と優秀な着取りを示している。前節の飯塚ミッドナイトでは最重ハンへハンデ重化したにもかかわらず、5戦中4戦で3着以内に入った。
過去3年間の浜松では38走して、うち19走で3着以内に入っている。遠征若手の中では(実績は旧走路ではあるが)浜松との相性がいい1車といえそうだ。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-3(32期)〕
栗原 佳祐〔浜松 S-12(36期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-16(32期)〕
吉林 直都〔浜松 S-29(36期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-5(25期)〕
佐藤 励〔川口 S-6(35期)〕
高橋 義弘〔川口 S-37(29期)〕
浜野 淳〔山陽 S-40(24期)〕
藤川 竜〔飯塚 A-9(34期)〕
文/鈴木
川口勢が上位を占めるか
2日目の準決勝戦を走り終えて、「道中で進む感じがあるしエンジン良くなりました」と語った小林瑞季。前節の最終日にフライングを切っているが、勝利をめざして臆することなくスタート勝負だ。
伊藤正真は準決勝戦のあと「エンジン状態は申し分ない」、平田雅崇も「エンジン・タイヤなど2日目のまま決勝に乗るつもり」と語り、どちらも状態に手応えを得ている様子だ。伊藤正真は準決勝戦では山田達也に先制されたが、地元代表として川口勢を封じ込みたい。
発走直後の伸びが鋭さを増した桜井晴光は、得意の冬場で気合いが入りそう。角翔太郎は準決勝戦のレース後半にペース下がって見えたが、その点を改善できれば逃げ残る可能性も十分ある。
◎ 7 小林瑞季
○ 8 平田雅崇
△ 5 伊藤正真
▲ 3 桜井晴光
穴 2 角翔太郎
おすすめの買い目
7=8-532
穴なら
2=5-783
文/鈴木