オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。
オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。12R《スーパースター王座決定戦》
黒川京介がトライアル無敗の4連勝で王座決定戦出場権の得点争いトップとなり、準決勝戦の後におこなわれた枠番選択会で1枠を手に入れた。あとは本番のスタートを決めて、のべ史上21人目のSG完全Vへ突き進むのみ。
今シリーズの佐藤励と青山周平は追い上げる展開でも結果を出せておりエンジン状態は高水準。ここまで未勝利ながら好タイムを連発している金子大輔がスタートの切れ味も良好なので上位争いに参戦するか。
◎ 1 黒川京介
○ 2 佐藤励
△ 3 青山周平
▲ 4 鈴木圭一郎
× 5 金子大輔
おすすめの買い目
1=2-345
穴なら
5=3-124
11R《スーパースターシリーズ優勝戦》
準決勝戦で凄いタイムを出した中山光が早い周回に先頭へ立てるようなら独走態勢を作る可能性は十分あるが、スムーズな展開を作れないと永井大介や長田稚也が巧みな捌きで攻め上がってくる。
前節から通算7連勝中の平田雅崇は上記の面々ほど準決勝戦で速いタイムを出せなかったのが気がかりな点。しかし本走3.356秒の出た今節初日のように走路温度ひとケタくらいまで冷え込めば、高速決着になっても対応できよう。
◎ 8 永井大介
○ 7 長田稚也
△ 2 中山光
▲ 5 小林瑞季
穴 6 平田雅崇
おすすめの買い目
8=7-256
穴なら
6=7-582
文/鈴木

7R...平田雅崇が完全Vへ王手
スムーズにして力強い攻撃を繰り出せている平田雅崇はエンジンも乗り手のコンディションも完調だ。今月上旬に伊勢崎デイレースG2を制している高橋義弘の勢いが日増しに上昇中。中村杏亮も今節2日目から本来のパワーに近づいてきている。
◎ 7 平田雅崇
○ 8 高橋義弘
△ 6 中村杏亮
▲ 4 阿部剛士
穴 2 早船歩
おすすめの買い目
7ー8=642
穴なら
2=7-684
8R...長田稚也の攻めが早い
大外枠からでも素早い攻めを決めている長田稚也が準決勝戦でもスタート一気に動く。若井友和も今節の走りと機力なら圏内へ上がってこれる。今日からハンデ重化したが早津康介が速攻勝負。上和田拓海が持ち前の破壊力を発揮するか。
◎ 8 長田稚也
○ 7 若井友和
△ 3 早津康介
▲ 1 高橋絵莉子
穴 5 上和田拓海
おすすめの買い目
8=7-315
穴なら
5=8-731
9R...絶対王者の華麗な捌き
完全Vを果たした前節浜松からの連勝は今節3日目に途切れてしまったが、高橋貢のスピード・パワー・捌きの技術は冴えわたっている。10線の先行争いは岩田裕臣と鈴木清が飛び出しそうだが、3日目に優秀な本走タイムを計時した中山光が捲りで番手を上げてきそうだ。
◎ 8 高橋貢
○ 5 中山光
△ 7 岩見貴史
▲ 2 岩田裕臣
穴 6 山田達也
おすすめの買い目
8-5=726
穴なら
6=8-572
10R...地元25期両雄が好仕上がり
今節3日目は車群に詰まり中山光の反撃に遭ったがキッチリ2着まで追い上げた永井大介。この準決勝戦は4~5番手の発走になっても内外自在の捌きで追い上げる。森且行はもう少し後ろ寄りからの展開になりそうだがエンジンの威力は初日からずっと高い。今節安定してスタート切れている金山周平と、3日目に鋭いダッシュを決めた新井日和が、0ハン高石光将を交わしてレースの主導権を掴むか。
◎ 8 永井大介
○ 5 森且行
△ 7 丹村飛竜
▲ 2 金山周平
穴 4 新井日和
おすすめの買い目
8=5-724
穴なら
4=8-572
文/鈴木
鈴木将光が6年ぶりにV
気温・走路温度とも0℃という極寒の気象条件で争われた、2025年ラストの伊勢崎優勝戦。先行力の高い吉原恭佑と松本康の32期両雄が人気を集めて、鈴木将光も30線勢にヒケを取らない試走タイムを計時したが、穴評価にとどまった。
レースが発走すると、30線の最内枠から吉原が先制ダッシュ。20線も内枠の吉田恵輔が先行したが、1周バックストレッチで鈴木将がイン切り返して2番手へ浮上。2周目には吉原が鈴木将の1車身ほど後ろまで接近したが、鈴木将は0ハン高橋義徳を先に交わして先頭へ立つと、試走タイム3.28秒のパワーでリードを拡げた。結局そのまま誰にも先頭を譲らずにゴールして、2019年10月ぶりとなる通算6度目の優勝を決めた。伊勢崎での優勝は2018年4月以来7年半ぶりであった。
文/鈴木

《スーパースターフェスタ2025の展望》
2025年に開催されたSGレースを制覇した青山周平・鈴木圭一郎・佐藤励に、全国ランキング今期S2まで上昇した黒川京介を加えた4名が、今年の『スーパースター王座決定戦トライアル』出場16名の中で勢いが優っている。
ただ、この4名ともそれぞれ直近に出場した開催では優勝できず、その節間いずれも雨走路で敗れていることは留意しておきたい。
昨年のSS王座を制した鈴木圭一郎は、今から1か月前には飯塚デイレースG1『開設記念レース』に優勝しており、先週の浜松デイレースG1『スピード王決定戦』は良走路で好時計をマーク。優出はできなかったが最終日は鋭い飛び出しを見せて2着。スタートの切れ味が上向いたことは好材料だろう。
その最終日、雨走路で鈴木圭を捌いて勝利したのが金子大輔。今年はSG優勝こそないが、山陽G1と浜松G2を1度ずつ制しており、SSトライアル出場権をめぐる得点順位は堂々の1位。近20走で着外は2走のみと、安定感の高さは近況も健在だ。
青山周平は丸4か月、グレード優勝できていない点が意外に感じられる。とはいえ全国ランキングは今期も全国ナンバーワンを堅持。2節前から前節にかけて7連勝して、その間の最も速かった本走タイムは3.356秒(2度)とエンジン状態は高水準である。
『G1スピード王決定戦』準決勝戦を着外に敗れて、最終日は前日に続いて青山周と同レースに組まれた佐藤貴也。その最終日第10レースは、青山周・鈴木宏和との大激戦の末に勝利した。その節間はそれほど速いタイムを出せなかったが、2節前には3.365秒が出ており、スピード戦にも対応できそうだ。昨年はSSトライアルの4日目に他落。しかし翌日の王座決定戦は0mオープン戦の8号車という不利な枠から3着に好走し、不屈の精神を見せた。
この秋はSG日本選手権ではなく別路線を歩んできた黒川京介。他落をこうむった1走を除き近40走、3着以内を外しておらず、今大会と異なり夜開催だったが今月11日に川口で本走3.330秒という猛スピードを計時している。直近節の川口ナイトレース優勝戦は雨走路で平田雅崇と中村雅人に大きく水をあけられての3着だったが、最後に出場した昼開催である11月下旬の山陽は雨走路の優勝戦を金子大輔に10メートルの差をつけて優勝している。
黒川が3.330秒で優勝した川口ナイトレースをスタート後手で2着になった佐藤励は、その8日前の山陽ミッドナイト優勝戦では黒川を捌いて優勝している。直近節の浜松スピード王決定戦は初日にフライングを喫して勝ち上がり権利を喪失。それでも節間に計時した最高タイムは本走3.369秒で、これは鈴木圭の節間最高タイムと全く同じだから、高いレベルの機力を有していることは確かだ。
鈴木宏和は浜松スピード王決定戦の初日から3連勝。4日目の準決勝戦は雨走路のレース終盤にコーナー流れて着外となったが、再び雨で迎えた最終日は得意技のダッシュを利かせて奮戦し3着。SSトライアルへは2023年に初出場して、2024年は王座決定戦まで勝ち進み5着。今年のSGおよび特別G1開催6節のうち4節に優出して、SSトライアル出場権ポイントは並みいるSGホルダーたちを上回って第2位。いつ冠を獲っても不思議でない雰囲気を漂わせている。
今大会の第1レース~第10レースでは『SSシリーズ』が実施されて、SSトライアル出場権獲得まであと一歩だった高橋貢、今期の山陽ナンバーワン丹村飛竜、先月に川口G2『オートレースメモリアル』を優勝した永井大介、川口ナイトレース完全V後の平田雅崇、飯塚ミッドナイト優勝後の長田稚也など、そうそうたる顔ぶれが集結するが、ここでは西翔子にスポットライトを当てたい。
先月下旬の川口ナイトレースで3.368秒という素晴らしい本走タイムを計時した西は、翌週に開催が再開した新走路の浜松3節でも活躍。G1スピード王は優勝戦の終盤まで先頭を走り続けて3着。佐藤摩弥や小椋華恋に続く近い将来の女子タイトルホルダー誕生を予感させた。
今年は『オートレースグランプリ』に初出場した。ファン投票によって選ばれるオールスターとは異なり、自身の成績のみによって出場資格を得られるSG大会へ参戦するのは、このグランプリが初めてであった。今期の全国ランキングは自身最高位のA-33。今大会へ出場する浜松7名のうち6名はSSトライアル出場組なので、SSシリーズは西が地元ファンの期待を一身に集める。
今節初日の10レースには第7回『スーパースターガールズ王座決定戦』がおこなわれて、西は3年連続3度目の出場となる。前々回は3着、前回は4着だった。過去6回は地元川口と伊勢崎の所属選手が3度ずつ制している。浜松の旗手である西がガールズ王座に新たな風を吹き込ませるか。そして今節活躍して来年以降の飛躍につなげられるか、注目したい。
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主な出場予定選手
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黒川 京介〔川口 S-2(33期)〕
佐藤 励〔川口 S-6(35期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-3(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-4(29期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-11(29期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-13(22期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-14(29期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-16(32期)〕
長田 稚也〔飯塚 S-39(34期)〕
西 翔子〔浜松 A-33(35期)〕
文/鈴木
西村龍太郎が今年2度目の優勝
開催4日制の4日目は朝から小雪が舞い続けて不安定な走路状況で開始したが、その雪は午後に上がり、12R優勝戦は良走路でおこなえることになった。車券の人気は西村龍太郎と岩崎亮一の25期2名が上位に支持された。
気温2℃、走路温度もひとケタの寒冷下でレースはスタート。0ハン池浦一博を1周で捌いた五所淳が中盤までは後続との車間を拡げて逃げたが、1番人気の西村龍が徐々に差を詰めて5周回3コーナーで五所の内へ飛び込み首位。今年6月以来、通算17度目の優勝を4戦4勝の完全Vで飾った。
8名中トップの試走タイム3.28秒が出ていた岩崎は、前日の準決勝戦のような素早い仕掛けが決まらず、20線勢の出足を残せた林弘明が3着に押し上げて3連単は高額配当となった。
文/鈴木