
岩見貴史が完全優勝へ向けて突き進む!
飯塚オーバーミッドナイト4日間開催は、いよいよ大詰めを迎えた。ここまで負けなしの3連勝で勝ち上がったのは岩見と篠原。どちらもスタートからの速攻が決まっており、エンジン状態も高い位置にある。この両者の優勝争いが濃厚となりそう。どちらを重視するのかは難しいが、ここは内枠の分だけ岩見に展開が有利になるか。そこで20線からトップスタートを決める岩見を本命視する。
その岩見よりも先行できれば篠原にチャンス。先行できなくても、岩見が道中で少しでも隙を見せればインに突っ込んでいく。展開的に魅力なのは浜野翼。10線の村瀬のスタートを残して出て、レース序盤からペースが上がれば自身2度目の優勝が見えてくる。村瀬は浜野翼をスタートで叩くか、浜野翼がリズムをつかむ前に交わせればペースを上げて走ることができる。20線最内の田中茂は枠ナリに出て行けば、外枠勢を抑えながらの浮上もある。
◎ 5 岩見貴史
○ 6 篠原睦
△ 1 浜野翼
△ 2 村瀬月乃丞
▲ 3 田中茂
おすすめの買い目
5=6-123
穴なら 浜野翼の大逃げ
1-2356
小林瑞季が三宅真央の逃げを捕まえた
SGホルダー2名を含む全員グレード優勝経験のある6名が最重ハン40線に並んだが、1番人気に推されたのは今回が初優出で初V挑戦となる三宅真央。ところがその三宅が1度目の発走でフライングを犯してしまった。それでも2度目の発走をしっかり決めた三宅は、10線の高橋義徳を引き離して独走に持ち込んだ。
しかし、40線先行の吉原恭佑を1周回3コーナーで捌いた小林瑞季が追撃態勢に入ると、両者の車間は目に見えて縮まっていき、6周目のホームストレッチで三宅のインを突いて先頭へ。三宅の野望を打ち砕くウイニングショットとなった。そして最終回3コーナーでは佐藤励も三宅の内へ切り込んで2着へ浮上した。
文/鈴木
三宅真央が初優勝にチャレンジ
現在デビュー3年目の通算19勝ながら、今節2日間だけで白星を2つ加算した三宅真央が、自身初めての優出を果たした。エンジンは初日から良いと自己評価し、川口レース場のコース取りを掴めてきたと準決勝戦のあとに語った機力・乗り手の充実ぶりから、初優出&初優勝の快挙なるか注目したい。
40線は内寄りの枠にスタート早いタイプが並んだ印象で、実績上位の佐藤励と中村雅人は道中で抵抗を受けるようだと軽ハン追撃に時間がかかるかも知れない。
今年4月の浜松デイレース3日制に完全優勝した谷津圭治は、今節2日間は2着続きだが、内枠と外枠で角度に開きのある40線の最インコースはスタート争いから有利な展開を見込めるし、道中は軽ハン勢を真っ先に捕えにいける位置だ。
◎ 1 三宅真央
○ 8 佐藤励
△ 7 中村雅人
▲ 5 小林瑞季
穴 3 谷津圭治
おすすめの買い目
1ー8=753
穴なら
3=7-851
文/鈴木
山本翔が執念の追い込みで優勝を決めた!
0ハン単騎の田中崇はスタートを残し、ハイペースの逃げに入っていた。10線からは矢野が追撃したが、射程に入ることができず、次に山崎が2番手に立ち田中崇を追ったが、差を詰めることができないでいた。そんな中、単独最後方から番手を上げていたのは山本翔。山崎を交わして2番手に付けると、最終3コーナーで田中崇のインに突っ込み先頭を奪取。見事に5車を交わしてみせた。
ミッドナイトの時間帯ではあったが、この時期にしては上がり3・403と好タイムをマークした。優勝戦は展開がバラけたこともあって、持ち味のスピードを遺憾なく発揮できた。山本翔は今年7回の優出の内、優勝は2回。通算では7度目の優勝となった。34期生としてデビューした山本翔は順調な成長を見せている。記念タイトルはまだ保持していないが、いつでも獲得できるぐらいの技量は身に付いている。2節後にはG2小林啓二杯が待っているので、そこを良い形で迎えたいところ。
黒川京介が大会初制覇
黒川京介が鈴木圭一郎と青山周平をくだして『第3回 G2浜松記念 曳馬野賞』を初制覇。
3連単オッズは試走31秒で並んだ外枠3車が3強の評価を受けたが、全国ランキング今期S1青山周平でもS2鈴木圭一郎でもなくS3黒川京介が1番人気に推された。
その黒川が1周回3コーナーで鈴木宏和を捲って、10線6車から先制する形を作り、右ななめ後ろに鈴木圭一郎がピタリ追走。大きな勝負どころとなったのは2周回4コーナー。黒川は鈴木圭に切り返しを狙われたが、まだ先頭で粘っていた赤堀翼へ自分の車を接近させて2車を重ねることによって内から抜きづらい態勢を作り、鈴木圭の攻撃を封じ込めることに成功。ここの巧みな戦術が勝因のひとつといえるだろう。
その直後に赤堀を捌いて先頭を奪った黒川は、すぐに車間を拡げ始めた。レース中盤以降に鈴木圭と青山周が競り合ったこともあり、黒川は2着以下に20メートル以上の差を付けて1着ゴール。今年早くも10度目の優勝。グレードは通算11度目、今年だけで4度目のG2制覇となった。
文/鈴木