オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。
オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。大木光が地元勢を撃破
ナイター開催3日制の最終日は、日中から雨がやんだり降ったりしつつ、2日目に続いて全レース濡れ走路で実施された。
まずポイントであった、4車が並んだ20線の外枠2車のスタート争いは、大外8枠の有吉辰也が前へ出かかったが、7枠の荒尾聡が突っ張り返して1周回1コーナーでは先回り。この攻防が数秒後の出来事に大きく影響することとなる。
5枠から20線トップ旋回した大木光は、1周回4コーナー立ち上がりで五所淳の内を突く。それとほぼ同時に五所は自身で車を滑らせてしまい失速。荒尾は大きな被害は受けなかったが、6枠の岩見貴史と、つい先ほど荒尾に先へ行かれたばかりの有吉は、難を避けるため急減速。その後もレース展開を作れなかった。
大木は2周回1コーナーで北原岳哲を捌いて2番手へ。荒尾も追随したかったがレース中盤に北原の抵抗を受けた。その間に0ハン桜木公和を交わして先頭へ立った大木は荒尾の追撃を振り切って1着。今年4月13日以来、通算10度目のVを飾った。2018年から昨年までしばらく優勝できていなかったのが、これで今年3度も優勝したことになる。
文/鈴木
荒尾が得意の速攻を決める!
3日間の短期決戦に加えて、準決は重走路で行われたので純粋なエンジン評価は難しいところ。実力から考えれば有吉と荒尾の一騎打ちになりそうだが、はたして...。
0ハンの桜木はスタートを残して出そうだ。10線3車のスタート争いは枠ナリ発進か。20線4車も枠ナリ発進か、もしくは岩見のスタートに外の2車が続いていく形か。
桜木のエンジンは悪くないが、このメンバーで6周回逃げ粘れるかどうかは疑問が残る。展開的には五所や田中正にチャンスあるが、桜木も簡単には抜かせないのでレース序盤で好展開に持ち込めるか。となると、総合力から荒尾と有吉が浮上してきそうだ。初日に良い上がりタイムを出した荒尾は、有吉より内枠なので先手の仕掛けができる。有吉にしてみれば、荒尾が道中で少しでも手間取るようなら差し場があるし、スタートで押さえ込んで出る可能性もなくはない。近況、力をつけている北原は、トップスタートを決めるようなら桜木を追って一気に展開が向いてくる。岩見は持ち前の速攻が決まれば。大木は最内からしっかり先行できれば優勝争いに参戦可能。
◎ 7 荒尾聡
○ 8 有吉辰也
△ 4 北原岳哲
△ 6 岩見貴史
▲ 5 大木光
おすすめの買い目
7-8=456
別線 早めに抜け出した時の北原
4-5678
高橋貢がしっかり仕上げてV!
早津圭は浅田のスタートを残してマイペースの逃げに入った。注目の20線スタート争いは5枠の鈴木宏が飛び出し、一つ内の高橋貢も踏ん張って2番手発進を死守。最内の中村友は包まれる形になり最後方に。高橋貢は1周3コーナーで鈴木宏を差して3番手に立つと、次の突っ込みで浅田も突破。逃げる早津圭を追う態勢を作れた。そして、3周3コーナーで車をインにねじ込むと先頭まで浮上できた。後ろでは佐藤貴を差した鈴木圭が鈴木宏、浅田、早津圭もパスし、高橋貢を追いかけたが差を詰めることができず2着止まり。高橋貢が振り切ってみせた。
高橋貢は今年3月27日以来となる、今年2度目の優勝。今回の浜松は新走路になって2節目。新走路はセッティングが合った状態なら強烈なタイムが出るが、合わないと全く車が進まなくなると言われている。通算勝利数が1700を越えている高橋貢は、これまでの蓄積した調整力を遺憾なく発揮し、今節は初日から折り合いをつけていた。もちろん、そのエンジン力を駆使できる技術も健在。絶対王者はまだまだ存在感を見せつけ続けることだろう。
鈴木圭一郎の出足が良化した
今節の初日は単独40線から発走して30線3車を叩くような出足が決まらず2着に敗れた鈴木圭一郎。前節浜松に本走タイム3.36秒台を2度計時したのに対して、このレースは3.382秒だった。それが翌2日目の準決勝戦は30線5車並びの大外枠から鋭くダッシュして速攻抜け出し、ゴールでは2着以下に大差をつける圧勝。本走タイム3.351秒と、この新走路での最高時計を更新した。決勝戦も20線の大外枠からスタート一気に好位置まで浮上して決着を付ける。
高橋貢が今節初日から好タイムを連発。そして決勝戦の枠は、準決勝戦の勝利で前人未到の通算1700勝へ到達した実績からみて非常に有利な枠であり、「最近の中でも良い動きです」と語ったエンジンパワーを活かして力走しよう。
注目を要するのは単騎0ハンの早津圭介だ。新走路1節目の4日目に計時した本走3.423秒を、今節2日目は大幅に塗り替えて3.390秒の自己最高タイムをマーク。金子大輔に捌かれたあと全く離されずに追走できた。走り終えて決勝戦に向けては「タイヤを交換するだけです」と語り、エンジンの出来に手応えを得ている様子だ。
◎ 8 鈴木圭一郎
○ 4 高橋貢
△ 7 金子大輔
▲ 5 鈴木宏和
穴 1 早津圭介
おすすめの買い目
8ー4=751
穴なら
1=8-475
文/鈴木
黒川京介が今年17度目のV!
試走終わって黒川京介が3.24秒、佐藤励が3.25秒と他の5車に比べても圧倒的な数字を叩き出した。2連単6-7は2倍を切り150円だった。ただ、ハンデ前の選手も30秒切るタイムが出ており、3連単の3着は割れ気味で6-7-2が460円と一番人気。6-7-1、6-7-5と続いた。
発走。なんと20mから佐藤摩弥が飛び出したが、黒川もすぐ後ろに付けてハンドルをねじ込み、0ハンの伊東玲衣まで突き抜けた。一方、佐藤励は思いのほか滑っており、なかなか車が進まない。残り周回も少なくなり、ようやく伊東を捕えたが黒川の背中は遠い。上和田拓海も佐藤摩を差したが、前の2車プラス伊東には及ばず...。結局6-7-1は540円の2番人気。2連単6-7は前述の通り150円の一番人気。なお、2連複6-7は100円返しと買った金額がそのまま返ってきた。
12月3日の山陽ミッドナイトで佐藤励に苦汁を飲まされた黒川。見事、地元でのリベンジに成功した。このあとは、12月18日からのナイトレースに出場して、年末のスーパースタートライアルへ。12月27日の初日12Rで佐藤励といきなり顔合わせとなる黒川は2025年の締めくくりへ一歩ずつ突き進む。