昨年の3月から、ニュージーランドで武者修行をしていた山本茜騎手。
先日、日本に帰国しました!
レースに騎乗するためのライセンスを取得するのに1年以上を要しましたが、いざ騎乗し出したら、デビューの次の日に初勝利するという活躍で、その実力を証明しました!
進化した山本茜騎手に、早速インタビュー☆
:日本とニュージーランドとの違いは?
「う〜ん…すべて違いますね。
向こうはとにかくアバウトなんですよ。一般の人でもすぐに仕事が出来るし、調教施設にしても、自然の丘だったり山だったり…
馬を作るっていう感じじゃなく、自然のまま…っていうイメージです。
競馬場の雰囲気も、ギャンブルではなく、みんなでパーティをしているみたいな雰囲気なんですよ」
:向こうに行って、変わったと思うことは?
「色んなことが変わりました。
レースはメチャクチャなところもあるんだけど(笑)、見ててものすごく気迫があるんです。
盛り上がり方が違うんですよね。
1年以上レースに乗れなくて焦る気持ちもありました。
やっぱりジョッキーは、レースに乗ることが1番ですから。
最初は言葉もわからないから、周りのジョッキーがしゃべっているのを一生懸命聞きました。
レースで勝った時、負けた時、何て言っているのかとか。
英語を覚えるだけじゃなく、競馬用語も覚えないといけないですからね。
それに、全体の半分くらいが女性ジョッキーなので、いい刺激を受けました。
ライセンスを取得した時の厩舎は、調教師が女性だったんです。
ボスの家にホームステイさせてもらっていました。
色んなことを見て、経験して…思い切ってニュージーランドに行って本当に良かったです」
:今後の夢は?
「やっぱり、大きいレースで勝てるジョッキーになりたいですね。
まだまだ勉強することだらけなので、精一杯頑張ります!!」
とてもキラキラした瞳で、素敵な笑顔で語ってくれました☆
現在は名古屋で攻め馬を始めているそうです!
日本でのレース復帰が楽しみですね〜♪
7月16日園田競馬場で開催される『オッズパークグランプリ』への選定競走、『JNBシリーズ』が各地で行なわれていますっ!
全部で15戦あるこのシリーズ、ここまで12競走が終了し、残り3競走となりました。
いよいよ…『オッズパークグランプリ』が近づいて来ました〜♪
ということで、ここまでのJNBシリーズをまとめて振り返ってみたいと思います!
まずは高知の戦いから…
5/24高知『エメラルド特別』1600m戦は、重馬場の中、2番人気【エイシンボーダン】の別府真衣騎手が持ったままハナへ。そのまま引きつけて逃げる展開でした。
レースが動いたのは向正面。4番人気【ジョインアゲン】と赤岡騎手がスーッと上がって行って、3,4コーナーで一気にまくって先頭へ。
1番人気【セトノヒット】は中西騎手の手が盛んに動いても反応が鈍い様子…これは【ジョインアゲン】の圧勝か?!と思われた直線で、外からハミを取った【セトノヒット】が並び掛け、すぐに突き放しました。
結果、【セトノヒット】が1と1/2馬身差で勝利。
2着は【ジョインアゲン】
3着には7番人気【スパイナルコード】が入りました!!
先行した【エイシンボーダン】【マリスブラッシュ】【トサローラン】が3頭とも着外になる、決め手勝負の競馬となりました。
やはり、【フサイチバルドル】がいないここでは、【セトノヒット】は負けられないですね。終わってみれば強い内容でした!!
高知でのJNBシリーズ第1戦となった、4/24『ダイヤモンド特別』に続いての2連勝☆
ここまでは【セトノヒット】が40ポイントと圧倒的な成績を残しています!
いよいよ、6/28『パール特別』1600m戦で、高知代表が決まりますっ♪
続いては荒尾代表。
ここは熱い戦いが繰り広げられています!
第1戦の4/29『阿蘇高岳カップ』では、2番人気の【タニノウィンザー】が後方から追い込んで1着☆
2着には【テイエムジカッド】が入り、1番人気【ケイウンヘイロー】は2番手から失速して4着という結果になりました。
第2戦の5/28荒尾『エメラルドカップ』1400m戦では、1番人気【タニノウィンザー】が最後方から追い上げましたが届かず4着。
4番人気【テイエムジカッド】が中団から抜け出して快勝し、3番人気【ケイウンヘイロー】が2着に粘りました!
第3戦の6/10『阿蘇中岳カップ』1500m戦では、【タニノウィンザー】が後方から4コーナー2番手で強い競馬で勝利☆シリーズ2勝目を飾りました。
2着は【ナセ】、3着には【テイエムジカッド】が入りました。
これでポイントは、
【タニノウィンザー】 51ポイント
【テイエムジカッド】 48ポイント
となっています!
そして福山の戦いでは、なななんと1位が2頭もいるのです!
第1戦の5/17『福山ばら祭特別』1600m戦では2番人気【フロントダッシュ】が好位から直線では3馬身もちぎる圧勝☆
第2戦の6/7『みなずき賞』1800m戦では福山移籍2戦目となった【ナリタブラック】が中団から差し切り勝ち!【フロントダッシュ】は5着に敗れてしまったため、現在のポイントは…
【フロントダッシュ】 30ポイント
【ナムラベンケイ】 30ポイント
となっています!
第1戦には出走していない【ナリタブラック】をどういう扱いにするのか…どの馬が出場してくるのか、本当に楽しみですね♪
これから行なわれる3戦は、
6/17:姫路『神姫バス杯(仮)』1400m
6/28:高知『パール特別』1600m
7/1:園田『園田フレンドリーカップ』1230m
そして本番『オッズパークグランプリ』は、7/16(木)園田競馬場1400mで戦います!!
なんと1着賞金は1000万円ですからね☆
熱い熱い戦いが期待出来ますよ〜♪
今回で3回目となる『オッズパークグランプリ』
第1回は2007年水沢競馬場で開催され、岩手を代表する名馬【テンショウボス】が勝利☆
第2回の昨年は福山競馬場で初のサラブレッド全国交流レースとなり、笠松のJNBシリーズ2着で権利を獲った【マルヨスポット】が、8番人気で大金星を上げました!!
2着には名古屋JNBシリーズを勝って挑んだ【マチカネモエギ】が入り、地方競馬を代表する1頭【キングスゾーン】が3着に敗れるという結果に…
今年はどんなメンバーで、どんな戦いになるでしょうか。
今からワクワクしてます♪
5/5名古屋競馬場で行なわれた3歳馬同士の戦い『駿蹄賞』は、笠松から遠征した【カキツバタロイヤル】がハナ差の勝利☆
このレースもかなり見応えがありました〜
1900mという距離が初めてだった馬が多く、ジョッキーたちも乗り難しかったと思います。初めての距離(特に長くなった場合)は、まず折り合いがつくかどうかが鍵。だからいつも以上に慎重になるし、追い出すタイミングにしても、どのくらいのスタミナが残っているのか判断が難しい…。
このレースは来月6/5『東海ダービー』に向けて、人馬にとってもすごくいい試走になったんじゃないでしょうか。特に同じ舞台、同じ距離ですからね。
勝った【カキツバタロイヤル】は、前半折り合いを付けるのに苦労しているように見えました。一気にペースが上がった2週目の2コーナー過ぎでは、反応しきれず先団に少し置かれる格好になりましたからね。それでも、盛り返してからの末脚は凄い!
一度この距離を経験したことで、次走はもっと走りやすくなると思うし、今回きちんと競馬を教えた阪上騎手の手綱捌きもアッパレでした☆
5/6園田の『兵庫チャンピオンシップ』は…【スーニ】の独壇場かと思いきや、武豊騎手が魅せてくれましたね!
私は発走時間に電車の中にいたんですが、最初レース結果だけ見てビックリしましたもん。
「スーニ負けてるっ!!!!」って…
レースを見て納得。【スーニ】もよく頑張ってて、その上で【ゴールデンチケット】にしてやられたって感じで。
[ゴールデンチケットとスーニ : 斉藤修さん]
内田博幸騎手も、早めに捕らえに行ってるんですけどね。それで残っちゃうんだから、【ゴールデンチケット】も相当強いんですよね。
斉藤修さんが、グリーンチャンネルの[地方競馬最前線]で見せてくれた、船橋のレース。5馬身差の圧勝ですもん!やっぱり、地方で走ったレースをきっちり把握しとかなきゃダメですよね。内田騎手も乗ったことあるだけに、力がわかってるから早めに捕らえに行ったのかもしれませんね。
これまで【スーニ】に敵なしだった今年の3歳ダート戦線が、俄然面白くなって来ました♪
終わってしまいました。GW。みなさんはどう過ごしましたか?
私はこの仕事を始めてから、初めて1日も休みがない!というGWを過ごすことが出来ました!!
ありがたや…ありがたや…。
地方競馬最盛時期ですから、ジッとしてはいられない。今年もドラマが生まれましたからね〜。
前回の記事で『かきつばた記念』まで振り返りましたが、今日は子供の日以降のレースを回顧したいと思います☆
まずは船橋『かしわ記念』。
ものっすごい雨の中…たくさんのファンが詰め掛けた船橋競馬場は、熱気に溢れていました。
豪華メンバーが集結しましたからね。
重馬場の中…ゲートが開くと大外の【アジュディミツオー】が押して押してハナへ。抜群の手応えで【フェラーリピサ】、内から【ゼンノパルテノン】、【フリオーソ】【カネヒキリ】が好位を形勢。
その後ろに【ディープサマー】【エスポワールシチー】【ボンネビルレコード】と続きます。
3,4コーナー中間で【フェラーリピサ】が【アジュディミツオー】を捉えて先頭。コーナーを使ってスルスルと上がって来た【エスポワールシチー】が4コーナー2番手。【カネヒキリ】【フリオーソ】が前を追う形で直線へ。
【エスポワールシチー】が力強く抜け出して先頭。【カネヒキリ】がグングンと伸びて来る。【フェラーリピサ】は2頭の伸び脚には付いて行けないけれど、それでもジワジワと伸びている。
前は完全に2頭の叩き合い。【カネヒキリ】が3/4馬身差まで詰め寄ったところで、【エスポワールシチー】が先にゴールに辿り着きました。
[土屋真光さん]
ゴールした瞬間は、鳥肌が立ってしばし言葉がありませんでした。
強かった【エスポワールシチー】。
届かなかった【カネヒキリ】。
最後離された【フェラーリピサ】。
らしさを見せた【ボンネビルレコード】。
自分の形にならなかった【フリオーソ】。
どの馬も、頑張った!頑張ったからこそ、【エスポワールシチー】の強さが光ました☆
[土屋真光さん]
騎乗した佐藤哲三騎手は…
「無茶苦茶嬉しいです!
今日は気合いが入るところと抜けるところの幅が広かったので、急かして行かない方がいいんじゃないかと思ってました。
松岡騎手と一緒に研究して押さえる競馬を教えていたし、調教で乗って来たことが活きました。
3,4コーナーの感じでは、【カネヒキリ】に詰め寄られる心配はないかと思ったんですが、最後は詰め寄られましたね。
【エスポワールシチー】は、もっと効率よく走れるフォームが出来るはずだし、まだ未完成の部分もあるので…これからも、いつも強い【エスポワールシチー】を見せられるように頑張ります!」
前走『マーチS』で騎乗した松岡正海騎手、そして2着だった【カネヒキリ】の力をも称える…佐藤哲三騎手の人柄が良く出た、素敵な勝利インタビューでした♪
ゴール後に内田博幸騎手が下馬して戻って来た【カネヒキリ】は…残念ながら指骨骨折と診断されました。
JRAホームページ
休養して復帰を目指すということです。