*7日(日)盛岡 第11R『東北優駿』 2000m 18:10発走*
今年は盛岡2000mで行われる東北優駿。
水沢とはまったく違うこのタフなコースで戦う、ということが最大のポイントだと思います。
本命にしたのはグランコージー。
南関東で1戦して戻って来ましたが、肉体的にも精神的にもパワーアップ。
前走のダイヤモンドカップでは、フレッチャビアンカを9馬身もちぎる強さを見せて、まさに圧勝でした。
鈴木祐騎手は、「もともと素直で乗りやすい馬ですが、戻って来てからは本当にパワーアップしましたね。その分、ちょっと敏感になっている部分もあるので、そこは自分がしっかりコントロールしようと思います」と話していました。
能力的には抜けているように思いますが、問題は盛岡2000m。
これまで盛岡で4勝していますが、南部駒賞で失速したところがちょっと気になりますし、盛岡で4つコーナーを回るコースが初というのも少し気になります。
しかし、前走の走りを見ると、力で押し切ってくれるのではないかと。
鈴木祐騎手は今シーズンすでに重賞3勝して勢いがありますし、若きダービージョッキーの誕生に期待しています。
対抗はデビューから3戦無敗のマイランコントル。
前走で盛岡1800mを勝ち切っていることは大きいと思います。
これまで逃げ切り勝ちだったのが、番手から抜け出してレースの幅も広がったし、いきなりの相手強化に戸惑わなければ、十分勝負出来るのではないかと。
それに今年は、オークス、日本ダービー、石川ダービーと、無敗馬の勝利がトレンドになっていますから、マイランコントルもその流れに乗れるか?注目しています。
3番手評価はピアノマン。
移籍初戦ということで比較が難しいのですが、ニューイヤーカップ6着、3歳1組でも勝利していることを考えると、いきなりやれる可能性も。
中団から脚を使うタイプで、体も大きいですし、タフな盛岡コースも合いそうです。
岩手移籍2戦を圧勝したフレッチャビアンカ、船橋で連勝しているエムワンモンスターまで。
◎8、グランコージー
○6、マイランコントル
▲10、ピアノマン
△2、フレッチャビアンカ
△11、エムワンモンスター
*2日(火)金沢 第11R『石川ダービー』 2000m 17:30発走*
大接戦だった北日本新聞杯組と迷いましたが、デビューから3戦3勝とまだ底を見せていない、ハクサンアマゾネスの勢いに期待します。
体質が弱い部分があり、デビューが遅れてしまったそうですが、今年4月にデビューすると、ここまで圧倒的な能力で3連勝。
特に前走の牝馬重賞ノトキリシマ賞では、牡馬相手に3歳A1を勝っているドンナフォルテを8馬身突き放すという強いレースでした。
タイムも優秀で、同日の古馬B級より速かったですし、同じく同日に行われた3歳A1のミズバショウ特別よりも速く、今回のメンバーに入ってもいきなり戦えるのではないかと思います。
一番のカギは、初の2000mになることでしょう。
これまで1500mまでの経験しかありませんから、一気に500mの延長となります。
吉原騎手は「距離は走ってみないとわからない部分はありますが、素直で乗りやすく、レースが上手な馬ですから、こなしてくれるのではないかと思っています」と話していました。
JRAではオークス、日本ダービーと、無敗での制覇が続いていますから、ぜひ無敗での石川ダービー制覇を期待したいです。
対抗はストロングフーヴス。
昨年末から4連勝で準重賞を勝ち、北日本新聞杯では1番人気に支持されました。
勝負所で抜け出して独走するかと思いきや、1頭になると内にササッてラチを頼るようなそぶり。
ペースダウンしたところをフジヤマブシに差し切られてしまいました。
それでもクビ差2着というところに、この馬のポテンシャルの高さを感じます。
金田一昌厩舎は石川ダービー3連覇中で、今年はなんと5頭出し!
その中でもこの馬の能力が一番高いと思いますし、鞍上が米倉騎手というのも大きな魅力です。
3番手評価にしたのはフジヤマブシ。
北日本新聞杯は展開が向いた面もありますが、これまでよりも後ろの位置取りから、素晴らしい末脚を見せてくれました。
2着続きから勝ち切ったという経験は大きいですし、距離延長もプラス材料でしょう。
長期休養明けを一度使ったハイタッチガール、
北日本新聞杯で僅差の3着だったキングワールドまで。
◎9、ハクサンアマゾネス
○7、ストロングフーヴス
▲6、フジヤマブシ
△11、ハイタッチガール
△5、キングワールド
*31日(日)佐賀 第10『九州ダービー栄城賞』 2000m 18:10発走*
ここはミスカゴシマでしょう。
これまで地元佐賀では負けなしの強さを誇っています。
佐賀皐月賞はクビ差の決着でしたが、前半キタカラキタムスメに厳しいマークにあい、それを振り切ったと思ったら、
今度は決め手のあるトップレベルが豪快に追い込んで来て、地元で初の土がつくか??と思ったのですが、
絶対に抜かせないという勝負根性を見せてくれて、見事勝利しました。
今回は初めての2000mになるので、前走以上に前半のペースが重要になってくると思います。
キタカラキタムスメは不在ですが、休養明けを一度使ったリバイブの動向がカギを握りそうですね。
能力的にはミスカゴシマが抜けていると思うので、ある程度厳しいペースになったとしても、勝ち切ってくれるのではないかと思います。
対抗は佐賀皐月賞と同じくトップレベルにしました。
これまで10戦してすべて馬券圏内という堅実派。
確実に伸びてくる末脚は大きな武器ですし、距離延長もプラスに働きそうです。
先行馬たちがミスカゴシマを意識して早め早めの競馬になれば、この馬にとっては向く展開になりそう。
3番手評価にしたのがエアーポケット。
ここに来て急成長しているのではないかと感じます。
中団からマクって来るタイプなので、この馬にとっても前半どれだけ速くなるかは重要なポイントです。
長期休養明けを使ったリバイブはもともと前に行っていた馬。
前走はいいところなく8着に終わりましたが、一度使ったことで動きが変わる可能性が高いし、先行出来ればもっとやれる馬。
カペラ賞を勝った時には3着トップレベルや6着エアーポケットに完勝しているように、能力の高い馬ですから、
どこまで変わってくるか楽しみです。
佐賀移籍3連勝中のアイノウィステリアまで。
◎10、ミスカゴシマ
○7、トップレベル
▲3、エアーポケット
△6、リバイブ
△4、アイノウィステリア
*24日(日)佐賀 第10R『佐賀ヴィーナスカップ』 1400m 18:00発走*
大井2頭、兵庫2頭、笠松1頭と全国から遠征馬が参戦して来ましたが、本命にしたのは地元佐賀のハッピーハッピーです。
最近は勝ち星は挙げていないものの、牡馬一線級と戦って上位争いをしています。
前走の菊池川特別でも2着でしたが、ドラゴンゲート相手に唯一食い下がりました。
以前は逃げてこそというイメージがありましたが、最近は番手からでもしっかりと競馬をしてくれます。
昨年のこのレースでは、ステップオブダンスとの激しい叩き合いをハナ差で勝利。
今年のメンバー的には昨年のステップオブダンスほどのインパクトを持つ馬が見当たらず、連覇を期待しています。
対抗はジャングルキッドと迷いましたがナンヨーオボロヅキにしました。
高知所属時代にル・プランタン賞に参戦し、スタートいまいちなところから盛り返して逃げ、スーパージンガの2着に踏ん張りました。
前走は長期休養明けの上、地方馬唯一のかしわ記念挑戦。
ものすごいメンバーと戦って離されましたが、なかなかない経験をしたと思いますし、一度使った効果もあるのでは。
3番手評価にしたのがジャングルキッド。
JRA未勝利から佐賀に移籍して9連勝中。一気にここまで来ました。
今回は初重賞で相手強化になるわけですが、前走のB級スイートピー特別の勝ち時計は1:27.3。
日にちは違いますがハッピーハッピーの前走とコンマ1しか差がなく、時計面からはいきなりやれるのではないかと想像します。
あとは展開ですね。
逃げか番手で結果を出しているジャングルキッドですから、先行馬が複数集まったここは、前半どれだけ自分のリズムで行けるかがカギになりそうです。
大井から参戦のジェッシージェニーはロングスパートが出来る馬。
前が速くなったらこの馬の決め手が活きそうです。
◎6、ハッピーハッピー
○7、ナンヨーオボロヅキ
▲2、ジャングルキッド
△9、ジェッシージェニー
*25日(日)金沢 第9レース『利家盃』 2000m 17:15発走*
第1回利家盃。本命は迷わずティモシーブルーです。
現在の金沢中距離路戦をけん引する存在で、休み明け初戦こそ接戦の末の1着でしたが、一度使った前走の金沢スプリングカップは余裕の勝利。
今回のメンバーに入っても能力は抜けていると思うし、レースぶりにも安定感があるので信頼しています。
問題は対抗以下。ここからがかなり悩むところです。
タンクティーエー、ファストフラッシュ、サノサマーの3頭で悩んだのですが、この3頭の中で距離が2000mに延びることが一番プラスに働くのはサノサマーかなと。
JRA5勝の実績で、そのうち3勝が2100m以上の距離。
南関東では勝ち切れませんでしたが、実績的にはもっとやれていい馬です。
金沢移籍初戦の前走は1700m戦で差し切り勝ち。
前半スローと見たハクサンルドルフの吉原寛人騎手が早めに動く展開で、ゴール直前まではハクサンルドルフが勝ったかと思わせました。
しかし、最後の最後で加速したサノサマーがアタマ差で勝利。あの短い直線で豪快に差し切ったことにびっくりしました。
2000mの流れになるのはプラス材料だし、金沢の小回りコースで差切れたことも自信になったのでは。
ティモシーブルーにどこまで迫れるか楽しみです。
タンクティーエーは金沢のシーズンオフに積極的に遠征して経験を積みました。
前走の金沢スプリングカップは、地元金沢では古馬重賞初挑戦だったわけですが、2番手追走からティモシーブルーが早めに上がって来て、勝負所では馬体を併せた競り合いに。
最後はティモシーブルーに突き放されたものの、そこから渋太く粘って3着に食い込んだのは立派でした。
早めに並ばれる形になった前走よりも、2000mになる今回はゆっくりした流れになるのではないかと考えます。
ファストフラッシュは移籍初戦を逃げて快勝。
勝ち時計も優秀で、2着がタンクティーエーだったことを考えても、重賞でいきなりやれるのではないかと思っていました。
しかし金沢スプリングカップでは、逃げて勝負所で早々に失速し5着。
重賞のペースに戸惑ったのか、一気のペースアップについて行かなかったのか。
今回2度目の重賞で、その辺りが解消されれば十分上位に絡む力はあると思います。
移籍後2戦続けて僅差2着のハクサンルドルフまで。
◎7、ティモシーブルー
○12、サノサマー
▲3、タンクティーエー
△6、ハクサンルドルフ