
*8日(月)水沢 第9R『トウケイニセイ記念』 1600m 15:15発走*
岩手のレギュラーシーズンファイナルを飾るこのレース。
マイル路線組みVS中距離路線組みの戦いになりますが、さすがに大みそかのグランプリである桐花賞を戦ったメンバーは中1で厳しいローテーション。
有力所は続々回避となったので、マイル路線組の白嶺賞上位勢に注目しています。
白嶺賞は上位3頭がタイム差なしの大接戦。3頭共に力差はないと感じますが、勝ったイーグルカザンは桐花賞に出走してこのレースは回避。
ということで、2着のワットロンクンを本命にしました。
前走は水沢再転入初戦でしたが、2番手から早め先頭のスピード競馬で2着に踏ん張りました。
内からイーグルカザンに交わされたものの、展開のあやもあったし改めて力のあるところを見せてくれましたね。
この時期の水沢は雪で不良馬場が続きます。
このレースは3年続けて逃げ切り勝ちで決まっているように、小回りのスピード競馬になるのが定番。
前走は2番手からでしたが、基本は逃げ馬で、1枠1番に入ったことも大きなプラスです。
対抗は白嶺賞3着タイセイファントム。
JRA6勝の実績馬で、岩手移籍初戦の絆カップでは、あのラブバレットを差し切ってさすがの実力を見せつけました。
2戦目の白嶺賞でもタイム差なしの3着で、岩手でもう一花ふた花咲かせてくれそうです。
別路線組みではヒドゥンブレイドに注目しています。
JRA2勝という成績で昨年末岩手に移籍。
ここまで2戦してどちらも大楽勝しているのです。
今回が初の重賞挑戦で、力の比較が難しいところですが、ここ2戦のレースぶりを見る限り即通用の器と考えます。
桐花賞からの厳しいローテになるものの、鋭い決め手を持っているユッコまで。
◎1、ワットロンクン
〇3、タイセイファントム
▲9、ヒドゥンブレイド
△4、ユッコ
*7日(日)佐賀 第11R『九州オールカマー』 2000m 16:55発走*
ここはなんといってもキョウワカイザーでしょう。抜けているでしょう。
昨年と同じく連勝で中島記念を勝ってこのレースに挑むローテーション。
その中島記念は逃げるウルトラカイザーをクビ差捉えて3連覇を達成しました。
今回のメンバーで昨年先着を許しているのは、3月のはがくれ大賞典でのコウザンゴールドのみ。
当時は破竹の勢いを誇ったコウザンゴールドですが、長期休養明けまだ自分の走りができていません。
メンバー的にもキョウワカイザー1強で、問題は2着争いでしょう。
悩んだ末に対抗にしたのはキタサンシリーズです。
佐賀移籍後は14戦10勝2着2回3着1回と、馬券圏内を外したのは1度だけ。
一線級と戦うのはこれが初めてになりますが、前走で戦ったデリッツァリモーネはウルトラカイザーやコウザンゴールドを負かしている新勢力で、その馬に食い下がって行ったことは評価できます。
中団からのロングスパートが持ち味で、2000mの距離もぴったり。
さすがにキョウワカイザーは強いですが、他の馬たちにはヒケを取らないのでは。
コウザンゴールドは前走の中島記念で8着と、佐賀移籍後初めて崩れてしまいました。
3月のはがくれ大賞典以来勝ち星がないのも不満なところですが、それでも基本的には安定して上位争いに食い込んで来る馬です。
キョウワカイザー以外の手薄なメンバー構成で、軽視は禁物と考えます。
アクロマティックは佐賀に来てからまだ勝ち星がありませんが、兵庫&東海で重賞3勝を挙げた実績馬。
気持ち的に難しいところのある馬ですが、スムーズに流れに乗れれば力差はありません。
キングプライドは最近勢いがないですが、2015年の九州ダービー馬。
底力は持っています。
◎5、キョウワカイザー
〇1、キタサンシリーズ
▲4、コウザンゴールド
△2、アクロマティック
△8、キングプライド
*31日(日)高知 第8R『高知県知事賞』 2400m 17:30発走*
毎年恒例になりました、一年の締め括り重賞・高知県知事賞。
今年の注目はなんといっても3歳馬フリビオンでしょう。
黒潮皐月賞を勝ち、高知優駿を圧勝。
初の古馬重賞だった珊瑚冠賞からはそれまでの主戦騎手だった中西達也騎手が調教師となり、初出走初重賞制覇を達成。
初遠征だった西日本ダービーは、先行有利な佐賀で、さすがに届かないか...と一瞬思ったものの、エンジンが掛かってからの伸び脚バツグンで、驚異の9連勝を達成しました。
前走のダービーグランプリでは、岩手までの長距離輸送に加え、雪の降る厳しい条件の中、長くいい脚を使って2着に追い上げました。
勝ったスーパーステションは強かったけれど、この馬も自分の競馬はできたと思います。
まだ3歳馬ですが、どんな条件でも頑張ってくれる、本当にすごい馬ですね。
今回は地元古馬勢との戦い。
2400mに距離が延びるのはこの馬にとってプラスでしょう。
古馬勢は勝ったり負けたりのメンバーで逆に難しいのですが、ここは強い勝ち方で2017年を締めくくって欲しいです。
対抗以下が難しいところですが、、、
昨年の2着馬イッツガナハプンにしました。
前走はマイル戦でしたが、カイロス、セトノプロミス、カッサイといった実績馬を完封。
2500mのオグリキャップ記念でも3着に頑張っているように、距離が延びるのは確実にプラスでしょう。
チャオは高知移籍後まだ重賞勝ちはないものの、
建依別賞2着、黒潮マイルチャンピオンシップ3着と安定感があります。
実績馬のカッサイ、黒潮マイルチャンピオンシップで重賞勝ちしたワイルドコットンまで。
◎8、フリビオン
〇6、イッツガナハプン
▲5、チャオ
△2、カッサイ
△11、ワイルドコットン
*31日(日)水沢 第9R『桐花賞』 2000m 15:15発走*
岩手競馬のグランプリレース桐花賞!
ファン投票第1位に選出されたのは長年岩手の看板として頑張るコミュニティですが、本命にしたのは新勢力、3歳馬ベンテンコゾウです。
今年は岩手から門別三冠に挑戦。
少し距離が長いと思われた北海優駿も勝ち二冠を達成しました。
残念ながら王冠賞は3着で、改めて三冠達成の難しさを感じましたが、それでも遠征競馬でいい走りをし続けてくれました。
前走のダービーグランプリは2番手から積極的な競馬を展開しましたが、途中から上がって来たスーパーステションが強すぎましたね。
5着というのは展開のあやで、そこまで悲観する内容ではなかったと思います。
今回が古馬重賞初参戦ですが、すでにダイワエクシードに4馬身差で勝った実績があります。
2000mは少し長い気持ちもありますが、不良馬場で小回りの水沢ならばこなしてくれるのでは。
対抗はエンパイアペガサス。
昨年の岩手ダービー馬で、ダービーグランプリはトロヴァオの2着に頑張った実績馬。
その後南関東へ移籍して、報知グランプリカップを逃げ切り勝ち。
再び岩手に戻ってくると、あすなろ賞、みちのく大賞典と連勝を飾りました。
休養を挟んで絆カップ、浦和記念とまだこの馬本来の走りが見られませんが、能力が高いのは確か。
叩き3戦目での替わり身を期待しています。
そしてファン投票第1位のコミュニティも忘れてはいけません。
今年はまだ勝ち星がないものの、桐花賞は①②③と常に結果を出しているレース。
水沢2000mはベストの舞台だし、ファンの声援を力に好走してくれるのではないでしょうか。
白嶺賞を内から差し切ったイーグルカザン、岩手移籍後すべて馬券に絡む走りを見せているヴィグラスムーヴまで。
◎4、ベンテンコゾウ
〇5、エンパイアペガサス
▲9、コミュニティ
△8、イーグルカザン
△6、ヴィグラスムーヴ
*29日(金)大井 第10R『東京大賞典』 2000m 16:30発走*
今年のダート総決算の東京大賞典です!
現在ダート中距離戦線はレースのたびに勝ち馬が変わる戦国時代。どの馬からも入れるし、どの馬もちょっと信用しきれない...とても難解で面白いメンバー構成です。
その中で本命にしたのはコパノリッキー。
本当に不思議な馬で、フェブラリーSを最低人気で勝った時には心底驚きましたし、
強いレースの時は本当に強く、もろい時は本当にもろい面白い馬でした。
昨年の秋頃の走りでは、もう全盛期を過ぎたかななんて思ってしまったのですが。。
今年に入ってもう一段階パワーアップ。
かしわ記念は差し切り勝ちするし、南部杯は好位から圧勝するしであっという間にホッコータルマエの打ち立てたGI/JpnI10勝の記録に並んでしまいました。
JBCスプリントでは初の1200mの距離を物ともせず、出遅れながら豪快なマクリで2着。
これまでいい走りができていなかったチャンピオンズカップでも、スタートを決めて見せ場十分の3着。
大井2000mは基本的にこの馬には長いと言われていて、現に東京大賞典も勝ったことがないのですが、同じ舞台の帝王賞&JBCクラシックを制覇しています。
要は流れ、展開次第で十分こなせる距離。
この馬ならば、最後にやってくれるのではないかとワクワクしています。
対抗はケイティブレイブ。
堅実という面で言えばこの馬が一番信頼できるのではないでしょうか。
出遅れからの差し切り勝ちだった帝王賞からは、逃げにこだわらずレースの幅が広がりました。
帝王賞以来勝ち星がないのですが、どの舞台、どんな展開でも大きく崩れないのは魅力です。
まだ4歳ですから、来年はさらに成長してくれると思いますが、現時点でも頂点を獲れる器だと思っています。
ハマった時の切れ味が素晴らしいサウンドトゥルーは、前走のチャンピオンズカップは案外なレースでした。
勝ったゴールドドリームは置いておいて、前に行った馬たちが上位に粘る展開は厳しかったと思います。
大井2000mは慣れたもので、中央場所よりもいい位置で進めるのではないでしょうか。
今年のJBCクラシックで見せた一気の末脚に期待しています。
長期休養明けを一度叩いた船橋のヒガシウィルウィン、骨折から見事復活したインカンテーションまで。
◎13、コパノリッキー
〇12、ケイティブレイブ
▲3、サウンドトゥルー
△8、ヒガシウィルウィン
△10、インカンテーション