*30日(木)門別 第12R『リリーカップ』 1200m 20:40発走*
7頭と少頭数ですが、門別の2歳は毎年レベルが高く、今年も注目の一戦。
2015年はその後大活躍するモダンウーマンがフルールCから連勝、
2016年はフルールC3着だったハタノオヌールが逆転優勝、
そして昨年はストロングハートがフルールC4着からの逆転優勝を果たしました。
毎年のことながら、フルールCは最も重要な参考レース。
今年の競馬を振り返ると、
ダッシュよく好位につけたアークヴィグラスが、4コーナーで先頭に立つと直線もう一度伸びて勝利。
6番人気の低評価でしたが、距離短縮で初重賞制覇を果たしました。
ここまで4戦して、1000mで2勝、1200mで5着5着という結果なので、もしかして1200でも長いのか?と思ったのですが、
改めて1200mのレースを振り返ってみると、まったく悲観する内容ではありませんでした。
初の1200m戦だった栄冠賞は、好ダッシュで2番手につけ、先行する3頭で早め早めの競馬になりました。
直線では前と後ろがごっそり入れ替わり、この馬自身も5着に沈んだわけですが、先行した3頭の中では最先着。よく踏ん張ったと思います。
続くオープン特別では、珍しく出遅れ。
ダッシュがつかずに後方からの位置取りで、徐々にポジションを上げたものの、上位争いに絡むことは出来ませんでした。
まだまだ成長の余地はありますが、先行して自分のリズムで運べれば、フルールCの再現もあると思っています。
しかし。
過去の例からすると、1000mから1200mに距離が延びること、重賞経験を積むことなどから、フルールCからの巻き返しが目立ちます。
今年も2着~4着だった馬が揃って出走してきた中で、特に2着パレスラブリーと3着グレイアンジェラの上積みに注目。
2頭ともにデビュー戦を圧勝してフルールCに挑戦。
負けはしたものの、初重賞で最後までよく伸びていて、昨年のストロングハートを思わせる背景です。
パレスラブリーは好スタートから内枠を活かしてロスなく運び、最後まで粘って2着。
スタートが上手でスピードもあり、すでにレースが上手な馬です。
3着だったグレイアンジェラは、まだ自分からハミを取って走っていくという雰囲気ではなく、道中追っ付けどうしでした。
それでいて、直線で外に出すと豪快に伸びて来るあたり、高い潜在能力を感じます。
まだ粗削りな面はありますが、今後距離が延びてさらに期待できそうですね。
初重賞組からはゲッテルフンケンに注目。
前走のオープン戦は1番人気で3着に負けましたが、逃げて道中びっちりと競られてかなり厳しい展開でした。
こういう苦しい競馬を経験して、どんどん強くなっていくのが若馬たち。
初めての重賞挑戦になりますが、展開的には前走より楽に運べるのではないでしょうか。
◎2、アークヴィグラス
〇3、グレイアンジェラ
▲7、ゲッテルフンケン
△4、パレスラブリー
*26日(日)水沢 第12R『ビューチフルドリーマーカップ』 1900m 17:45発走*
ここは遠征馬2頭がかなり強い!
その中でも本命にしたのは北海道のジュエルクイーン。
このレースは2着1着1着と3年連続結果を出しています。
前走のノースクイーンCでは、好位から逃げるアップトゥユーを追いかけて、直線で捉えるとそのまま突き放しました。
先行して自分から動いての差し切り勝ちで、6歳にしてまた進化したのでは?と思うほど強かったです。
今年は間にブリーダーズゴールドCを挟まず、ゆったりとしたローテーションでここに挑んで来ました。
レースが上手な馬だし、水沢コースとの相性もばっちり。
グランダム・ジャパン古馬シーズン優勝へ向けて、絶対に落とせない一戦。
3連覇へ向けて、積極的なレースを期待しています。
強敵なのが大井のステップオブダンス。
これまで、ユングフラウ賞、ロジータ記念と南関東で2つの重賞を制覇。
東京シンデレラマイルとエンプレス杯は思いのほか崩れてしまいましたが、
前走の兵庫サマークイーン賞は好位追走から2着を確保しました。
勝ったディアマルコは園田コースを得意としている馬だし、 約5か月の休み明け、初めての長距離輸送という条件の中、よく頑張ってくれたと思います。
今回は2度目の長距離輸送になりますが、一度使った効果も期待できるし、このメンバーに入ったら大きく崩れることはないと考えます。
地元岩手勢はちょっと寂しいメンバー構成。
その中で3番手評価にしたのはアリッサムです。
昨年秋、岩手移籍初戦のヴィーナススプリントでいきなり重賞制覇。
今年に入ってからは着外が続いていましたが、ここ3戦はすべて馬券に絡んでいます。
特に印象的だったのが前々走のフェアリーC。
持ったままハナに立つと、終始いい手ごたえで進み、直線もそのまま押し切る強い内容で勝利。
もともとは短い距離を中心に使われて来ましたが、ここに来て距離延長を克服し、もう一段階上の力を手に入れました。
遠征馬2頭は強いけれど、どこまで食らいついて行けるか楽しみです。
牡馬相手のシアンモア記念を勝っている実績馬ユッコ、このレース3着2着と好結果を残しているスパンコールまで。
◎4、ジュエルクイーン
〇5、ステップオブダンス
▲7、アリッサム
△8、ユッコ
△3、スパンコール
*19日(日)高知 第7R『建依別賞』 1400m 18:10発走*
ここは強豪2頭の激突です!
まず本命にしたのはサクラレグナム。
JRAのオープンで活躍し、その後南関東へ移籍。
タイトルこそないものの、重賞で大崩れなく走って来ました。
高知移籍後は地元戦を圧勝すると、さきたま杯では6着、そして前走の習志野きらっとでは直線よく伸びて3着に食い込みました。
正直、前走は軽く見てしまい、無印だったので痛い目に会いましたが...
全国交流戦でも実力を見せつけたわけで、地元戦になったら負けられない存在です。
しかし対抗にしたキープインタッチもかなりの実績の持ち主。
こちらもJRAオープンで活躍し、南関東へ。
今春高知へ移籍して、現在4連勝中です。
高知では今回が初の重賞挑戦になりますが、まったく格負けしていないし、いきなりでも勝負できる器でしょう。
2頭の強豪の戦い、どんなレースが見られるか楽しみです♪
3番手評価にしたのはカイロス。
最近は一時期の勢いはないけれど、スピードのある馬で、重賞でも常に上位争いに絡んできます。
1枠1番でいいところに入ったし、自分の競馬ができれば大崩れはないのでは。
ワイルドコットンも重賞での安定勢力。
去年のこのレースは3着にきているし、展開一つで上位争いに食い込んでくると思っています。
◎10、サクラレグナム
〇7、キープインタッチ
▲1、カイロス
△2、ワイルドコットン
*16日(木)門別 第11R『ブリーダーズゴールドカップ』 2000m 20:00発走*
ここに入ったら負けて欲しくないクイーンマンボ。
昨年はマイティティーに届かずの2着でしたが、マイティティーが好走した、という印象で、この馬自身は悲観する内容ではありませんでした。
牝馬ダートグレード戦線ではもちろんトップの存在ですが、牡馬に入ってもヒケを取らないのがまたすごいところ。
前走の平安Sでは、中団から運んで大接戦の2着争いを制しました。
勝ったサンライズソアには及ばなかったものの、改めてその実力を示してくれましたね。
長期休養明けを2戦して2着2着とまだ勝ち星はありませんが、大きく崩れることも考えられません。
牝馬で57キロはなかなかに厳しい条件ですが、それでもこの馬ならば勝ち切ってくれるのではないかと思っています。
対抗にしたのはプリンシアコメータ。
前走の平安Sはさすがに相手が強かったですが、牝馬のダートグレード戦線では常に上位争いに絡んで来る馬です。
唯一崩れたTCK女王盃は、大雪の影響で特殊な馬場になったこと、スタートダッシュがいまいちで流れに乗れなかったことが大きかったと思います。
先行してレースを作れる馬で、積極的なレース運びで昨年のマイティティーの再現もあるかもしれません。
3番手評価にしたのがフォンターナリーリ。
前走は準オープンで、早めのマクリで勝利しました。
牝馬ダートグレードでは、準オープンを勝っている、先行or早めに動ける脚質、という2つが、いきなり好走する条件だと思っていて、この馬はどちらもクリア。
上位にあげた2頭は相当強いですが、セオリー的にいえば十分足りるのではないかと思います。
しかも!鞍上はモレイラ騎手!!
門別でモレイラ騎手がどんな競馬をするんでしょうか。わくわくわくわく。
初めての重賞、初めての2000mと課題はありますが、実績馬たちにどこまで食らいついて行けるか楽しみです。
前走久しぶりのダートで適正を見せたラビットラン、関東オークスを勝ったハービンマオ、TCK女王盃2着だったブランシェクールまで。
◎5、クイーンマンボ
〇6、プリンシアコメータ
▲2、フォンターナリーリ
△11、ラビットラン
△12、ハービンマオ
△9、ブランシェクール
*15日(水)盛岡 第10R『クラスターカップ』 1200m 16:30発走*
今年こそ今年こそラブバレット!!!
ぜひともここでダートグレード制覇をして欲しいのです。
このレースはベストといえる舞台で、2015年2016年は3着、そして昨年は惜しくも2着でした。
特に昨年は、逃げるサイタスリーレッドを捉えに動いて、先頭に立ったところをブルドッグボスに差されるという、負けて強しの内容。
これまでは岩鷲賞からクラスターにステップを踏んで来ましたが、今年は北海道スプリントCから栗駒賞を経てここへ挑んで来ました。
その北海道スプリントCでも、テーオーヘリオスのクビ差2着。
見せ場十分、見ごたえ十分の内容で、7歳にしてなお進化している印象です。
今年こそは、地元で大輪の花を咲かせて欲しいです!!!
強敵なのがネロ。
前走のさきたま杯は失速してしまったけれど、久しぶりのダート戦だったJBCスプリントの内容が秀逸。
2番手からよく粘ってタイム差なしの4着。
ダートでも一線級の力があることを示しました。
盛岡は初になりますが、特に問題はないでしょう。
9番人気で京阪杯を勝った時の鞍上吉原寛人騎手を迎え、かなり手ごわい存在だと感じます。
4歳初戦となるディオスコリダーも強敵。
前走のカペラSでは、古馬相手に外々を回って強い競馬でした。
能力が高いことは証明済みなので、あとは怪我からの長期休養明けでどこまで走れるかでしょう。
スパーキングレディCで2着だったオウケンビリーヴ、長期休養明けを一度使ったブライトラインまで。
◎5、ラブバレット
〇9、ネロ
▲10、ディオスコリダー
△4、オウケンビリーヴ
△12、ブライトライン