*27日(水)園田 第10R『兵庫ジュニアグランプリ』 1400m 15:50発走*
ここは地元園田で5戦5勝のエキサイターに期待しています。
前走のデイリー杯2歳ステークスは芝で惨敗となってしまいましたが、野路菊賞では3着に健闘。
ダート戦ではここまで負けなしで、兵庫若駒賞もしっかり勝ち切りました。
この時はスタートいまいちで、道中も吉村騎手が追って追って、なんとかエンジンが掛かったという印象なのですが、それでも余裕で勝ち切るんですからさすがです。
地元馬の中ではアタマ一つ抜けた存在。
強力な遠征馬相手にどのくらいやれるかですが、時計だけみると、同じ距離の兵庫若駒賞は去年のデルマルーヴルが勝った兵庫ジュニアグランプリと2秒の差。
だいぶ詰めないといけないですが、JRA遠征で強豪に揉まれているし、さらなる成長を期待します。
このレースはまだ兵庫勢が勝っていないので、今年はチャンスではないでしょうか。
武豊騎手騎乗のメイショウテンスイはデビューから2連勝中。
前走のオキザリス賞は好スタートを決めて終始手ごたえが良かったし、4コーナーを回って直線を向いてからも追い出しを待つ余裕もありました。
横山典弘騎手がゴーサインを出してからスッと伸びていて、見た目には乗り手に従順な印象を受けました。
今回は初の小回りで右回りということがカギになりそうですが、名手武豊騎手騎乗なので特に心配していません。
ファシネートゼットもデビューから2連勝中。
前走も3番手から最後しっかりと前を捉えきりました。
先行出来る脚があるので小回りは問題なさそうです。
深い砂も克服出来れば3連勝もあると思います。
北海道からの遠征馬アザワクはまだタイトルはないものの、ここまで強烈な存在感を見せて来ました。
特に2走前のエーデルワイス賞では、ハイペースの中自分から動く積極的なレースで差のない2着。
最後差されたものの、負けて強しだったと思います。
スタートを決めて先行出来れば、このメンバーでも上位争いでしょう。
なでしこ賞で2番手から勝ち切ったテイエムサウスダン、ひまわり賞を勝っているイロゴトシ、前走逃げ切り勝ちのゲンパチマイティーまで。
◎10、エキサイター
○6、メイショウテンスイ
▲9、ファシネートゼット
△7、テイエムサウスダン
△5、イロゴトシ
△12、ゲンパチマイティー
2010年から9年という長きに渡って活躍したウルトラカイザーが、引退することになりました。
生涯成績は65戦37勝。
うち重賞勝ちが14勝、JRA1勝という素晴らしい成績を誇りました。
11月24日(日)には佐賀競馬場で引退式が行われ、たくさんのファンの方々に見送られました。
長年管理して来た、佐賀の真島元徳調教師にお話を伺いました。
赤見:まずは引退式を終えた、率直なお気持ちを教えてください。
真島:あんなにたくさんのファンの方々が集まってくれると思わなかったのでとても嬉しかったですし、改めてウルトラカイザーの偉大さを実感しました。
無事に送り出せるのでホッとしています。
赤見:重賞14勝を挙げ、本当に長い間活躍してくれました。デビューの頃はどんな様子だったんですか?
真島:最初の頃は、脚が長くてスラッとしていて、馬体重も440キロ台だったんです。
能力は高いとは思いましたが、まさかここまで走る馬に成長するとは思いませんでしたね。
古馬になって490キロくらいで競馬をしていましたし、そういう成長力も大きかったと思います。
赤見:先生から見て、どんなところが優れていると感じますか?
真島:やっぱり精神力ですよね。そこは本当に強いと思います。
JRAでも勝っていますし、北海道でも活躍していて、環境の変化にあまり動じないんですよね。
年齢的に一番いい時に脚元がモヤモヤして使えなかった時期があるので、欲を言えばその頃の走りが見たかったなというのはありますが。
それ以外には調教でも普段も手がかからないですし、とても頭のいい、扱いやすい馬でした。
赤見:引退に際して、どんな言葉をかけたいですか?
真島:それはもう本当にお疲れ様ということですね。今までありがとうという感謝の気持ちも強いです。
馬主さんと相談して、今後は種牡馬の道へということなので、この馬の子供が見られる日が楽しみです。
赤見:地方競馬の馬が種牡馬へというのは数少ないですし、本当にすごいことですね。
真島:どのくらいお嫁さんが来てくれるかはわかりませんけど、この馬のタフさと精神的な強さが遺伝してくれたら。
どんな子供たちに会えるか、とても楽しみです。
赤見:では、全国にいるファンの皆さんにメッセージをお願いします。
真島:長い間ウルトラカイザーを応援していただきまして、ありがとうございます。
無事に引退することが出来、この先は種牡馬にチャレンジしますので、今後も温かく見守っていただけたら嬉しいです。
*24日(日)高知 第7R『黒潮ジュニアチャンピオンシップ』 1400m 18:10発走*
高知生え抜き馬のみを対象としているこのレース。
勝ったり負けたりしているメンバー構成で取り捨てがなかなか難しいのですが、本命は迷わずシェナオセロにしました。
デビュー戦は4着でしたが、約2か月の間隔を開けて出走した2戦目から動きが一変。
好位からしっかり抜け出す競馬で2連勝。
前走は2着に負けているものの、最後はクビ差。
上位3頭が4着以下を9馬身離しての決着で、この時の1着3着馬たちは今回不在。
先行力もあるし、直線しっかりと伸びる末脚もある馬。
不良馬場でも良馬場でも結果を出しているし、鞍上は赤岡修二騎手ということで信頼しています。
対抗はガンバルン。
デビュー戦から逃げて3連勝。
ここ2戦は2着3着と負けていますが、ツガニうどん特別では終始キツイマークがあったし、
前走も引き付けた逃げになって、リードを保てませんでした。
前に行くのでどうしても目標にされてしまいますが、それでも馬券圏内に粘っているところはさすがです。
今回も内枠を引いて逃げる形になると思うし、自分の競馬をしてどこまで粘れるかでしょう。
チェリーウラノスは4戦してまだ勝利がないのですが、2着2回3着1回と堅実な走りを見せています。
ガンバルンが逃げて、シェナオセロが追いかけて行く展開になれば、この馬の末脚も活きてきそう。
ツガニうどん特別で内を突いて豪快に伸びたアヴァンティ、大崩れないスピードストロングまで。
◎12、シェナオセロ
○3、ガンバルン
▲11、チェリーウラノス
△2、アヴァンティ
△1、スピードストロング
*24日(日)佐賀 第12R『カペラ賞』 1800m 18:00発走*
ここは九州ジュニアチャンピオンを制したミスカゴシマと、2着だったミヤノクリステンが不在。
中心は門別デビュー組のリバイブと見ています。
門別では1勝でしたが4戦すべて馬券圏内という堅実な走りでした。
佐賀移籍後は2連勝。
移籍初戦はスピードの違いを見せつけて8馬身差の圧勝、
前走は逃げる形でしたが道中はしっかり折り合って、直線追い出すと後ろを引き離すという競馬を見せてくれました。
今回は一気に距離が2ハロン延びることがカギですが、前走の内容を見る限り心配はなさそうです。
対抗は九州ジュニアチャンピオンで3着だったトップレベル。
前走の天山賞は距離1750mで、今回の舞台に一番近い経験が出来たと思います。
そこでミヤノクリステンには及ばなかったものの、3着には4馬身の差をつけました。
このメンバーに入っても力上位。
この馬の持ち味である長くいい脚は距離が延びてさらに良さそうです。
トーセンザゲームはJRA未勝利から転入後3連勝。
ここ4戦は勝っていませんが、すべて馬券圏内にまとめています。
2走前にリバイブに8馬身差をつけられましたが、前走は3馬身に縮まりました。
単純比較は出来ませんが、着実に力を付けていると思います。
先行力のあるエムティリンド、天山賞3着のヘンシンまで。
◎7、リバイブ
○10、トップレベル
▲5、トーセンザゲーム
△1、エムティリンド
△3、ヘンシン
11月14日(木)に名古屋競馬場で行われた東海菊花賞。
1番人気に応えて佐賀のグレイトパールが勝利しました!
今回初めてコンビを組んだ倉富隆一郎騎手にお話を伺いました。
赤見:東海菊花賞制覇、おめでとうございます!
鮫島克也騎手からの乗り替わりで1番人気でもありました。プレッシャーも大きかったのではないでしょうか?
倉富:ありがとうございます。そうですね、プレッシャーはかなりありました。勝ててホッとしましたね。
今回から自分で調教をつけていたのですが、前回までがどういう感じかわからなかったし、
調教ではなんというか、あんまり動じないというか、マイペースなんですよ。
だから本当にこれで大丈夫なのかなっていう不安はありました。
赤見:レースは中団から、最後はいい脚を使って貫禄勝ちでしたね。
倉富:もう前半からずっと追っ付け通しでした。最初っから最後まで追っ付けてましたね。
結果的に勝負所ではしっかりペースアップして強い競馬をしてくれたんですけど、
騎乗している感覚では、上がりの脚を使っている感じがわからなくて...。
というのもトビがものすごく大きいんです。1歩1歩が大きいからスピード感覚が他の馬に乗っている時と全然違っていて。
追い切りでも、先生から「14秒くらいの感覚で乗ったらちょうどいい時計が出るよ」って言われて、そのくらいの感覚で乗ったら上がり12秒台でしたから。
赤見:遠征で重賞を勝つのはグレイトパールにとっては佐賀移籍後初、そして倉富騎手にとっても久しぶりでしたね。
倉富:やっぱり刺激になりますね。僕としても毎朝の調教でいつも以上に気合が入りますし、自厩舎の馬で勝てて嬉しいです。
赤見:鮫島騎手からの乗り替わりというのも大きなプレッシャーですよね。
倉富:そうですね。もうすぐ5000勝近く勝っているすごいジョッキーですから。
ただグレイトパールは自厩舎の馬ですから、いつ自分にチャンスが回って来ても大丈夫なように準備はしていました。
この馬は先生の息子さんである(川田)将雅くんの縁でうちの厩舎に来たんですけど、
鮫島さんが乗っている時から馬のことについて話していましたし、僕も応援しながら見て来ました。
今回も話したんですけど、ちょっと乗り役泣かせというか、とにかく動じないんですよね。
調教中に追い切りが通り過ぎようが、ドシっと構えてますから。
レースではずっと追いっぱなしで、最後は脚がガクガクでしたね(苦笑)。
赤見:遠征で乗り替わりで、しっかり勝ち切ったことは大きかったですね。
倉富:なんだか台本があったんじゃないかっていうくらい、すごく上手く行きました。
将雅くんと話した時に、JRAでの最後の方は、負けてしまって自信を無くしてしまったんじゃないかと。
佐賀に来て心機一転、今回は遠征でも結果を出せましたし、これからまだまだ楽しみですね。
赤見:では、今後に向けての抱負をお願いします。
倉富:急にトップスピードになれるような器用な馬ではないですが、能力は高いですし、佐賀に来て約1年経って、この馬のこともだいぶわかって来ました。
この後は中島記念を視野に入れていくようなので、地元でも結果を出せるよう頑張ります。
これからも応援よろしくお願いします!