東海のエース岡部誠騎手が、29日の大井開催から約2か月間、南関東で期間限定騎乗を開始しました。
何年か前から期間限定騎乗をしたいと仰っていた岡部騎手。
このタイミングでの決断、初めて腰を据えて乗る南関東での意気込みなど、現在の心境をお聞きしました。
赤見:今年初めて挑戦するわけですけど、一番の決め手は何だったんですか?
岡部「前から一度乗ってみたいとは思ってて。でも名古屋はオフシーズンがないから、色んな馬を任せてもらってる立場だし、タイミングもありました。去年はケガもあったし。
でも僕もいい年だし、そろそろ行っておかないとと思って。
名古屋のみなさんは快く送り出してくれて、頑張って来いよって行ってくれました」
赤見:自場を空ける不安はありますか?
リーディング2位の柿原騎手と今井貴大騎手が、岡部さんがいない間に追いつきたいって言ってましたよ。
岡部さんの帰って来る場所がないくらい頑張るって。
柿原翔騎手。オッズパークの名前入り勝負ズボンをアピール
伸び盛りの今井貴大騎手。
岡部「アイツら、そんなこと言ってました?まだまだ若い奴らに負けるつもりはないですよ。
ただ、僕がいなくなることで若い奴らにもチャンスが多くなるでしょ。この2か月でどれくらい成長するのか、そういう意味でも楽しみですね。それでも負けるつもりないけど(笑)」
赤見:注目されるでしょうし、プレッシャーはありますか?
「プレッシャーは、ないというか考えないようにしてます。名古屋を背負っていくみたいになると、気負ってしまうので。
今の技術でどのくらい通用するのか確かめたいし、厳しくタイトな競馬が多いんでね、色々吸収して来たいです」
赤見:ご家族とも離れるわけですけど。
岡部「僕は寂しいですけど、家族はどうかなぁ(笑)。まぁ、陰ながら応援してくれていると信じてますよ」
赤見:月曜日に騎乗を開始して、火曜日には初勝利を挙げましたね!
岡部「一つ勝てたんでね、それはすごくホッとしました。もともと乗ったことがある馬利だったから、あの馬で勝てたことも嬉しかったですね。
実際乗ってみて、やっぱり多頭数の競馬なんでゴチャゴチャするところもあるし、すごく勉強になってます。
けっこう頭数乗せてもらってるので、この調子で色々勉強したいですね」
赤見:では、今回の目標をお願いします。
岡部「あまり気負わず、自然体で行きたいと思ってます。
2か月しかないんで、早めに結果出さないとというプレッシャーもあるけど、せっかくのチャンスなんでね、色々経験させてもらって、いっぱい吸収して。それでまた名古屋に持ち帰れるようにしたいです」
南関東で頑張る岡部騎手と、岡部騎手不在の間に凌ぎを削る名古屋の若武者たちと。
この2か月間で、どんな成長を見せてくれるか楽しみですね!
今週は、火曜日に門別『ノースクイーンカップ』、木曜日に園田『兵庫サマークイーン賞』と2つの牝馬重賞が行われました!
まず『ノースクイーンカップ』ですが、残念だったのは他場から遠征した馬がいなかったこと。
メンバー的にちょっと寂しいかな、と思っていたのですが、そこは北海道代表の女傑たちが魅せてくれました~☆
【シャイニングサヤカ】が逃げる展開に、【クラキンコ】と【エンジェルツィート】が好位追走。
1番人気【ショウリダバンザイ】は後方から進みます。
逃げる【シャイニングサヤカ】がけっこう飛ばす展開で、2番手の【クラキンコ】も3番手以降を離しての追走となりました。
3コーナーで【エンジェルツィート】と【ショウリダバンザイ】が【クラキンコ】に追いついて来ると、【クラキンコ】はジワっとペースを上げて、持ったまま前の【シャイニングサヤカ】に迫ります。
直線では【シャイニングサヤカ】【クラキンコ】【ショウリダバンザイ】の激しい叩き合いになり、アタマ差で【クラキンコ】が勝利しました!
道中は離れた2番手から、終始手応えが良かった【クラキンコ】。
昨年5月の『星雲賞』以来、1年2か月ぶりの勝利を手にしました!
追い込んできた【ショウリダバンザイ】、逃げて粘った【シャイニングサヤカ】ともども、白熱したいいレースでしたね。
木曜日に行われた、園田『兵庫サマークイーン賞』は、地元の【マンボビーン】が制覇☆
持ったまま2番手の位置取りだった【マンボビーン】は、2周目の3コーナー手前で早くも先頭。
1番人気【アスカリーブル】は後方から向正面でグングン上がって行って、【マンボビーン】に迫りましたが...
【マンボビーン】がそのまま押し切って、地元の意地を見せてくれました!
終始手応えが良かったし、早め先頭の積極策で、堂々としたレースぶり。
兵庫の牝馬の他地区交流重賞戦は1年以上地元馬が勝てずにいましたが、ここで【マンボビーン】が雪辱を果たしてくれましたね。
これでグランダム・ジャパン古馬シーズンの4戦目までが終了。
現在のポイント順位は、
ダートグレード『スパーキングレディカップ』を制した【メーデイア】が20P、
2位は金沢『読売レディス杯』を制した川崎のセンゲンコスモで15P、
3位は『スパーキングレディカップ』2着のサマリーズと、大井の【メビュースラブ】の12P、
4位は10Pで、【アスカリーブル】【マンボビーン】【クラキンコ】【レッドクラウディア】が並んでいます。
詳しくは、地方競馬全国協会HPをご覧ください。
グランダム・ジャパン2013
残る戦いは、
9月2日水沢『ビューチフル・ドリーマーカップ』
9月5日名古屋『秋桜賞』
10月3日大井『レディスプレリュード』
の3戦です。
グランダム・ジャパンの受賞資格は、
①シリーズを通して2走以上出走すること
②シリーズの中の戦いで、3着以上の成績を収めること
③地方所属馬であること
古馬シーズンの優勝賞金は1000万円ですからね!
今年はどの馬が女王に輝くのか...秋の戦いが楽しみです♪
今日は園田競馬場にて、牝馬の戦い『兵庫サマークイーン賞』です!
グランダム・ジャパン古馬シーズンの第4戦、全国からかなりいいメンバーが集まりましたよ☆
*25日園田 第10R 『兵庫サマークイーン賞』 1700m 15:55発走*
本命にしたのは、3歳の【ウォータープライド】。
前走は牡馬相手の『東海ダービー』で、見事1番人気に応えて勝利。
前は後ろからしか競馬が出来なかったのに、今年に入ってからは楽にいい位置を取れるようになったことがすごく大きいようです。
前走は直前にじんましんが出てしまったということで出走取消でしたが、幸いにもすぐ良くなって、大きな影響はなかったとのこと。
パートナーの兒島騎手のお話では、この中間もしっかり乗り込めているし、動きもいいそうです。
牝馬特有の俄の強さやわがままもなく、本当に素直で乗りやすいんですって。
今回初めての古馬との対決ですが、園田の経験もあるし、十分戦えるのではないでしょうか。
対抗は地元の【マンボビーン】。
前は必ず最後方からのレース運びでしたが、今は【ウォータープライド】と同じように前で競馬が出来るようになりました。
やっぱり小回り戦は、前に行けるかどうかが大きいと感じます。
ここ3戦は男馬と戦っていいレースをしているし、今回と同じ舞台の『兵庫クイーンカップ』を制した実績もあり。
実は、昨年の牝馬の交流戦はすべて他地区の馬が勝って行った園田。
今年行われた『クイーンセレクション』も『のじぎく賞』も他地区の馬が勝っていますから、そろそろ地元の意地を見せて欲しいです!
もともと園田デビューの【アスカリーブル】は、今回久しぶりの凱旋レース。
休み明けの『大井記念』を使って、続く『京成盃グランドマイラーズ』では並み居る牡馬と戦って3着。
改めて、能力の高さを見せつけてくれました。
昨年は春からこの時期にかけて4連勝しているし、季節的にも合っているんじゃないでしょうか。
高知の【アドマイヤインディ】は、『クイーン賞』『TCK女王盃』と、ダートグレードで見せ場十分のレースを見せてくれた馬。
ただ、ここのところは本来の走りが見られず、前走の金沢『読売レディス杯』では、好位のいいところにいたのに、直線に入ってからもギアが替わらず4着。
実績上位は明らかですが、一番いい頃の動きと比べると物足りなさを感じます。
◎1、ウォータープライド
〇9、マンボビーン
▲8、アスカリーブル
△5、アドマイヤインディ
そして迎えた第2戦『輝』。ここは芝1700mで戦います。
外枠から内を見ながら真島騎手がハナを主張すると、さらに外から山本聡哉騎手も気合をつけて2番手へ。前2頭を追いかける形で進み、ペースはよどみなく流れました。
直線に入ると大激戦。福永騎手と戸崎騎手が外から伸びて来て、内からは1番人気岩田騎手も伸びて来ます。
坂の頂上で福永騎手が突き抜けて1着、2着は戸崎騎手でした!
第2戦の結果はこちら↓
1着福永祐一騎手 TeamJRA
2着戸崎圭太騎手 TeamJRA
3着山本聡哉騎手 Team岩手
4着岩田康誠騎手 TeamJRA
5着真島大輔騎手 Teamジャパン
ということで、一気にTeamJRAが盛り返して優勝しました!!!
1位TeamJRA 63ポイント
2位Team岩手 61ポイント
3位Teamジャパン 58ポイント
表彰式では、2戦ともに着外でポイントを稼ぐことが出来なかった内田博幸騎手が、
「俺、何も出来なくてすみません!」と、しきりに他の3人に謝っていました(笑)。
こういう場面が見られるのは、チームマッチだからこそですね。
今回は大激戦のレースが続き、個人ポイントも接戦となりました。
1位小林俊彦騎手 26ポイント
2位福永祐一騎手 23ポイント
3位岩田康誠騎手 21ポイント
3位真島大輔騎手 21ポイント
5位山本聡哉騎手 19ポイント
個人優勝は、第1戦目を勝った小林俊彦騎手!!!
小林騎手の優勝が伝えられた時の、ファンの方の盛り上がり方がすごかったです☆
「やったー!としさーん!!」「としさん、おめでとー!」
と、あちこちから声が上がりました。
改めて、岩手競馬は本当にファンに愛されていることを実感したのです。
全国からトップジョッキーが集まるジョッキーズチームマッチ。
その中で地元の騎手が活躍することは、地元ファンにとって大きな力になるんだなと思いました。
表彰式の後は、超レアグッズオンパレードのチャリティーオークション。
今回のレースのために作られたTeamJRAの勝負服や、サイン入りオリジナルTシャツなどなど。
集まったファンの方から声が上がって、どの品も高額で落札されました。
チャリティーオークションの売り上げ171,000円と、岩手県調騎会騎手部が行った募金活動で集まった47,153円は、その全額を津波震災孤児等の支援のため「いわての学び希望基金」へ寄付されるということです。
競馬を通して、東日本大震災の復興を支援したいという気持ちが一つになった、ジョッキーズチームマッチ。
来年の開催も、楽しみにしています!
マーキュリーカップが行われた15日には、全国からトップジョッキーが集結したジョッキーズチームマッチがありました!!
トップジョッキーたちが戦うレースは数あれど、チーム対抗戦は、日本では唯一の試み。
今年もすごいジョッキーたちが顔を揃えました。
出場メンバーはこちら↓
【Team:JRA】
福永祐一騎手、内田博幸騎手、岩田康誠騎手、戸崎圭太騎手
【Team:JAPAN】
山口勲騎手(佐賀)、岡部誠騎手(愛知)、真島大輔騎手(大井)、桑村真明騎手(北海道)
【Team:IWATE】
村上忍騎手、小林俊彦騎手、齋藤雄一騎手、山本聡哉騎手
そして応援団は、岩手のアイドルふじポンと、旅打ちライター井上オークス氏。
今年は岩手競馬の浴衣姿で登場し、華を添えてくれました☆
たっくさんのファンが待つパドックで行われた紹介式は、本当に盛り上がりました!!
そして始まったジョッキーズチームマッチ。
第一戦の『絆』から、各ジョッキーともに魅せてくれました~
岩田騎手がジワっとハナに行くと、すぐに隊列が決まってとにかく馬群がバラけない!!!
先頭からシンガリまでギュギュっと詰まっていて、開いている間隔がありません。
ここまで密集した中で馬をコントロールするのは難しいことですが、そこはさすがトップジョッキーたち。
最初から最後まで団子状態で、ゴールした後も後ろのジョッキーから声が掛かるほどの密集ぶり。
一流の技術を見せつけてくれました。
直線では、中団から上がって来た小林俊彦騎手と、2番手から粘り込む山口勲騎手の叩き合い。
最後は小林騎手【シルクタイタン】がアタマ差抜け出して勝利を掴みました。
小林俊彦騎手
「もっとペース速くなるかなと思ってたけど遅かったんで、自分から動いて行きました。
最後は余力はあったんだけど、山口さんの馬が粘っててなかなか抜けられなかったですね。
こういうメンバーでのレースは、やっぱり面白いです。
一瞬も油断できないですね」
2着は10番人気の低評価を覆した、山口騎手&【ウェイアウトバジー】。
【ウェイアウトバジー】の姿を撮り損ねてしまったので、笑顔の山口さんをどうぞ☆
山口勲騎手
「いや~よく辛抱してくれました。ゆっくりのペースで行けたのが良かったですね。
まさか後ろがあんなに渋滞しているとは思わなかったですよ。
Teamジャパンのキャプテンなんでね、ポイントが取れて良かったです」
そして3着は内から突っ込んできた、桑村真明騎手&【バルパライソトート】。
26歳と若手の桑村騎手が、ベテラン勢相手に素晴らしい追い込みを見せてくれました!
残念ながら第2戦の騎乗馬が回避になってしまい、ジョッキーズチームマッチは1戦のみの参加でしたが...十分存在感を放っていましたよ。
第1戦の結果はこちら↓
1着小林俊彦騎手 Team岩手
2着山口勲騎手 Teamジャパン
3着桑村真明騎手 Teamジャパン
4着真島大輔騎手 Teamジャパン
5着岩田康誠騎手 TeamJRA
ということで、第1戦はTeamジャパン優勢の結果となりました。
普段と違ってチーム対抗戦ですから、レース後のジョッキーたちの表情もいつもと違います。
「何着だった?」
「ごめん!俺、着外...」
などなど、和気あいあいとした雰囲気なのでした☆