いよいよ月曜日に迫ったJBC!!
今年は2度目の開催となる川崎競馬場で行われます。
それでは早速展望していきましょう♪
*5日川崎 第9R JBCレディスクラシック 1600m 18:25発走*
ここはなんといっても【ミラクルレジェンド】の存在が大きいですね。
前走の『レディスプレリュード』は約3か月ぶりでしたが、女王健在という強い内容での勝利。
牝馬同士ではやはり力が上だということを示しました。
ただ、唯一気になるのが川崎コースとの相性。
ここまで2戦して2度とも3着に負けているのです。
昨年の『エンプレス杯』では、【ラヴェリータ】【ブラボーデイジー】に続く3着。
そして今年の『スパーキングレディカップ』では、1番人気ながらまさかの3着。
『スパーキングレディカップ』に関しては、牡馬一線級の『帝王賞』から連闘だったということもありますから、一概にコースが合わないとは言えません。
もう少し距離が長い方が競馬しやすい印象ですが、ここは女王の貫録を見せつけるような競馬をして欲しいですね。
【プレシャスジェムズ】と【エーシンクールディ】が確実に引っ張ってくれるでしょうから、スローではなく流れる展開になりそう。
好位中団から差して来る【ミラクルレジェンド】にとっても、レースしやすい展開ではないでしょうか。
もう1頭の注目は【クラーベセクレタ】。
前走の『レディスプレリュード』では、スタートで躓いてしまいこの馬本来のレースが出来ませんでした。
それでも最後はもうちょっと伸びて欲しかったなというのが本音です。
あの辺りはやはり休み明けで、+15キロの影響を感じました。
一度使った上積みはあるし、絞れてくればいつもの走りが出来ると思います。
『関東オークス』2着だった【サトノジョリー】は、その後芝のGIを戦って再びダートへ挑戦して来ました。
もともとダート実績はあるし、牡馬と戦った『昇竜ステークス』の内容も優秀。
初の古馬との対戦になりますが、ここは十分チャンスがあるんじゃないでしょうか。
1月の『TCK女王盃』を勝った【ハルサンサン】は、今回が長期休養明けのレース。
力は持っているけれど、ここは1度使って様子を見たいと思います。
◎12、ミラクルレジェンド
〇2、クラーベセクレタ
▲7、サトノジョリー
△4、ハルサンサン
☆10、エーシンクールディ
今年の天皇賞・秋は天覧競馬ということもあり、さまざまな催しが行われました。
その中の1つが、相馬野馬追とチャグチャグ馬コ。
天皇賞の本馬場入場後に馬場を行進し、大きな注目を集めました!
そしてその先導役を務めたのが...地方競馬教養センター騎手課程の、鈴木麻優候補生。
レース直前の高揚感が高まる中、たくさんのファンを前に笑顔で手を振る姿は、本当に堂々としていてかっこよかったです!
見事に大役を務め終えた麻優ちゃんに、お話をお聞きしました。
赤見:大役お疲れ様でした!すごくいい笑顔でしたよ。
麻優「ホントですか?実際はもうガチガチでした。ものすごくたくさんのファンの方がいたし、歓声が上がると馬が緊張して固くなるので、ついつい真顔になってしまいました(笑)。
3分くらい前までは全然緊張してなくて、チャグチャグ馬コと遊んだり写真撮ったりしてたんですよ。
でも衣装着て馬に跨ったら一気に緊張して。
天皇皇后両陛下もいらっしゃって本当に緊張しましたけど、被災地のことを忘れないで欲しいというアピールが出来たんじゃないかって思います」
赤見:初めてこのお話を聞いた時は、どんな気持ちでした?
麻優「最初は何の事だかよくわからなかったんです。先生からじっくり教えてもらって、重要な役目なんだな、被災地の想いを背負って頑張んなきゃなと思いました」
赤見:麻優ちゃんは宮城県気仙沼出身ということで、震災の時は本当に大変な想いをしたそうですね。
麻優「ちょうど次の日が中学の卒業式で、早めに学校から帰って来ていたんです。
家の前がすぐ海で、家は全壊してしまいました。
津波が来た時は、ひいお祖母ちゃんが家の中にいるのに気づいて助けに行って、みんなで山に逃げたんです。家は全壊してしまったけど、家族はみんな無事でした。
地方競馬教養センターの受験に落ちていたし、もうジョッキーになりたいとかあまり考えられなくて、夢がなくなりかけていました。
でもお母さんが乗馬クラブに連れてってくれたりして、もう1度夢を取り戻すことが出来たんです」
赤見:そして2回目の受験で見事合格したんですね!
麻優「はい!実は私、運動が苦手だったんです。かけっことかもビリだったり...。
体力がなくて1回目は落ちてしまったんですけど、そこからトレーニングを積みました」
赤見:センターでの生活は辛くないですか?
麻優「訓練がとにかく辛いです。馬をコントロールするのは本当に難しいですね。
それに3週間前に坐骨を骨折してしまって、しばらく馬に乗れなくて天皇賞の前日に久しぶりに跨ったんです。
やっぱり、馬の上はすごく気持ちいいです!
今週もう一度検査したら、第二回技能審査が待っているので頑張ります!」
赤見:それに合格したらいよいよ競走訓練ですね。
麻優「同期はもうみんな競走訓練に入っているので、私も早くやりたいです。
同期の中では女子1人ですけど、みんな仲良くて、訓練や授業以外では笑ってばかりいるんです」
赤見:同期のみんなと共に1年半後のデビューを目指すわけですが、具体的にはどんなジョッキーになりたいですか?
麻優「私は父が競馬好きで、一緒に競馬を見ている時にドリームジャーニーと池添騎手のレースに感動したんです。
その時は大阪杯だったんですけど、その後に有馬記念を勝って池添騎手が泣いていて...。
本当にものすごく感動しました。
私も人を感動させることが出来るジョッキーになりたいって思ったんです。
だから、見ている人を元気に出来るような人になりたいですね。
東北にいっぱい人を呼べるように、池添騎手みたいな熱い気持ちを持ったジョッキーになりたいんです」
赤見:では、競馬ファンのみなさんにメッセージお願いします。
麻優「もしよかったら、私がプロになったら水沢競馬場に見に来てください!一生懸命頑張ります!!」
今日は盛岡競馬場で、3歳3冠の第2戦『不来方賞』が行われます!
*28日盛岡 10R不来方賞 2000m 15:30発走*
ここは岩手ダービー馬【アスペクト】の復活に期待しています。
2歳の頃からあぶれるスピードで素晴らしい力を見せてくれていた馬。
岩手ダービー『ダイヤモンドカップ』後は、いまいち成績が振るいませんが、それぞれの敗因を探ってみると、大きく評価を落とすことはないと感じます。
古馬相手の『みちのく大賞典』は逃げて10着と惨敗でしたが、もともと右回りの水沢では結果を出していません。
続く『マーキュリーカップ』は中央の一線級が相手。
そして新潟『レパードステークス』も、初の新潟遠征&強力なメンバーの中で戦いました。
約2か月間隔が開いた前走は、得意の盛岡の舞台で失速とここがちょっと気になるところですが、久しぶりであり、古馬A級に入っての戦いだったことを考えると、巻き返す力は十分あると思います。
『ダイヤモンドカップ』で3着以下を大差に離したもう1頭が【ロッソコルサ】。
【アスペクト】とは対照的に、岩手ダービー後も順調にキャリアを積んできた印象です。
特に前走『青藍賞』では、【カミノヌヴォー】相手に息詰まる叩き合いを演じ、頭差まで追い詰める素晴らしいレースを見せてくれました。
負けはしたものの、この馬自身の高い能力を示してくれましたね。
舞台を盛岡に替えての勝負ということで【アスペクト】の巻き返しに期待しましたが、ここまでの力としては【ロッソコルサ】の方が存在感を見せている感じです。
『ダイヤモンドカップ』の時のように、2頭が後続を引き離しての一騎打ち...という展開を期待しています。
◎5、アスペクト
〇12、ロッソコルサ
▲7、ラブミーアゴー
△9、トーホクアロー
今日は門別競馬場で、2歳牝馬重賞『エーデルワイス賞』が行われます!
*25日門別 11Rエーデルワイス賞 1200m 20:00発走*
地方勢もかなり結果を出しているこのレース。
コースの特徴としては地方競馬の中でも、盛岡・大井外回りと並んで大きな1周1600mですから、初遠征でもコーナーに戸惑うことは少なそう。
気になるのは、やはりこの時期の2歳牝馬の長距離輸送、初めてのナイター競馬というところ。
パドックでの様子や馬体重の増減はチェックしたいですね。
さらに、現在の門別は砂の深さが12㎝。
9㎝で開催しているJRAと比較すると3㎝も違います。
この辺りのポイントが、地元馬にとってのアドバンテージになるのでは、と考えて...
注目したのは北海道の2頭です!
まず1頭目は【シーギリヤガール】。
ここまで4戦3勝で、負けた1戦は初の芝だった函館2歳ステークスのみ。
さらに、JRA挑戦2戦目の『すずらん賞』では、内で我慢して直線突き抜ける強い内容で勝利。
能力の高さ、そして経験をすぐに力に変える素質を見せてくれました。
今回の相手関係を見てみると、JRA勢は『すずらん賞』で下している【レディー】が筆頭格。
これまでの経験値や、芝ダート問わないレースぶりを見ていると、上位は揺るがないのではと思います。
もう1頭の注目が【ハニーパイ】。
1000mでしか勝ち星がありませんでしたが、前走の『フローラルカップ』は逃げ粘って2着を確保。
初の1700m戦で新たな一面を見せてくれましたね。
他の馬たちの出方次第で逃げてもいいし、2番手でもOK。枠は少し外目でも全く問題ないでしょう。
あふれるスピードで押し切るようなレースを期待しています。
前走ダート替わりで競馬ぶりが一変した【ヴェントス】、新馬勝ちしてOPで戦って来た【レディー】、前走初の芝挑戦した【グランデタマ】まで。
◎4、シーギリヤガール
〇10、ハニーパイ
▲8、ヴェントス
△5、レディー
☆2、グランデタマ
19日、佐賀競馬場で行われたSJT最終決戦!
12名のトップジョッキーたちが熱い戦いを繰り広げました!!
後列左から、
五十嵐冬樹騎手・北海道 村上忍騎手・岩手 森泰斗騎手・船橋 戸崎圭太騎手・大井 真島大輔騎手・大井 吉田晃浩騎手・金沢
前列左から、
戸部尚実騎手・愛知 尾島徹騎手・笠松 三村展久騎手・福山 岡田祥嗣騎手・ワイルドカード優勝・福山 赤岡修次騎手・高知 山口勲騎手・佐賀
今年は高知のワイルドカードから始まって、第1ステージの大井で戦い、上位12名が決まりました!
そしてここまでの成績は、
1位:山口勲騎手 33P
2位:戸崎圭太騎手 25P
3位:三村展久騎手 21P
4位:森泰斗騎手 18P
5位:五十嵐冬樹騎手 18P
6位:戸部尚美騎手 17P
7位:吉田晃浩騎手 12P
8位:岡田祥嗣騎手 12P
9位:尾島徹騎手 8P
10位:赤岡修次騎手 7P
11位:真島大輔騎手 6P
12位:村上忍騎手 6P
となっています。
第1戦は、外枠から真島騎手・三村騎手が積極的に引っ張る展開に。
真島騎手は地元佐賀出身ですから、特別な想いでの騎乗となったのではないでしょうか。
1番人気馬に騎乗の戸部騎手が3番手、内に山口騎手が続きます。
4コーナーで三村騎手がハナに立つと、外から戸部騎手が馬体を併せる形に。
2頭の激しい叩き合いは、ゴール前に戸部騎手がクビ差でねじ伏せました。
なんとしても勝ちたいという2人の騎手のぶつかり合い、本当に見ごたえがありました。
こうなるともう、直線が長いとか短いとか関係ないですね。
気迫がほとばしっていて、とてもいいレースでした。
1着:戸部尚実騎手
2着:三村展久騎手
3着:村上忍騎手
4着:赤岡修次騎手
5着:山口勲騎手
最終戦を残して、ここで上位のポイントは...
1位:山口勲騎手 43P
2位:戸部尚実騎手 37P
3位:三村展久騎手 36P
4位:戸崎圭太騎手 26P
5位:五十嵐冬樹騎手 21P
5着に入った山口騎手が依然トップ、勝った戸部騎手が一気に2位へ。
2位だった戸崎騎手は11着で1ポイントしかプラス出来ませんでした。
最終戦は、じわっと戸崎騎手がハナへ、1800mということで落ち着いた流れで進みます。
2周目の向正面に入ると、後続馬の手が動き出して隊列が詰まって来ましたが、戸崎騎手は持ったままで手ごたえ抜群の様子。
3コーナー手前で内から動いたのが五十嵐騎手。戸崎騎手の内から馬体を並べ、先頭を行く2頭が後続を突き離しました。
直線を向いた所で戸崎騎手が追い出すと、グングン五十嵐騎手を突き離してゴールへ。
2着は粘った五十嵐騎手、3着は追い上げた吉田騎手でした。
1着:戸崎圭太騎手
2着:五十嵐冬樹騎手
3着:吉田晃浩騎手
4着:森泰斗騎手
5着:三村展久騎手
暫定1位だった山口騎手は7着という成績。
ポイントを加算した結果、上位結果はこちらです↓
1位:山口勲騎手 47P
2位:戸崎圭太騎手 46P
3位:三村展久騎手 46P
ということで、大接戦の結果、暫定1位だった山口勲騎手が逃げ切りVを飾りました☆
昨年は第1ステージの川崎で結果を出せず、第2ステージに進むことが出来ませんでしたが、今年は見事その無念を晴らしましたね。
2位戸崎騎手、3位三村騎手にとってはわずか1ポイント差という本当に惜しい内容でした。
まだまだ若いお2人ですから、次のチャンスをぜひとも掴んで欲しいです!!
今年のSJTも、大接戦の決着で本当にわくわくさせてくれました。
やはりWSJSへのたった一枚の切符を懸けた戦いというのは、いつも以上に熱が入ります。
この戦いを制した山口騎手が、本番でどんな騎乗を見せてくれるか楽しみですね。
WSJSは、11月24日・25日、東京競馬場で行われます!!