明日の船橋で行われる、牝馬の交流重賞『クイーン賞』は、今年の『ヴィクトリアマイル』を勝ったGI馬【ホエールキャプチャ】の参戦で大きな注目を集めています!!
*5日船橋 第10R『クイーン賞』 1800m 15:15発走*
3枠3番に入った【ホエールキャプチャ】。
初ダート、初の地方小回り挑戦となりますが、クロフネ産駒であり蹄の形を見てもダートは合いそう。
先週の水曜日の追い切りをダートコースで行いましたが、蛯名騎手を背にいつも通り素軽い動きを披露してくれました。
前向きな性格で、レースでは常に一生懸命な馬。
スタートセンスも良く、前につけられるタイプなので小回りも上手にこなしてくれそう。
唯一気になるのは...なんといっても57,5キロでしょう。これは大きい。
これまでは56キロが最高のホエールさんにとって、1,5キロの増量は想像以上に大きな負担になりそう。
牝馬の場合56キロからの0,5キロは本当に差が大きく、スタートダッシュや最後の直線の加速に影響して来ます。
さらに今回は、自身が57キロなだけでなく他の馬がかなり軽い斤量。
最軽量の馬は51キロということで、6,5キロもの差があります。
能力的には特出していると思いますが、今回は対抗評価にしました。
本命は大外に入った【クラーベセクレタ】。
『レディスプレリュード』ではこの馬らしくないレースぶりで、「あれ?」とちょっと心配になりましたが、続く『JBCレディスクラシック』ではきっちりと巻き返してくれました。
向正面で早めに手が動いていたことは多少気になりますが、3,4コーナーから直線に掛けて狭い場面もありながらきっちり伸びる辺り、改めて能力の高さと勝負根性を感じさせてくれるレースでしたね。
今回は56キロ。他の馬たちに比べると楽な斤量ではないですが、何度も背負いなれている斤量なので問題ないでしょう。
【クラーベセクレタ】に続く川島正行厩舎勢、【エミーズパラダイス】&【アスカリーブル】も気になる存在。
前走の『ロジータ記念』では、ガチンコ対決を【エミーズパラダイス】が制しました。
好位を進んで危なげないレースをした【エミーズパラダイス】、対する【アスカリーブル】は後方から自分で早めに動いてのもの。
ペース的にも【アスカリーブル】にとっては苦しい展開で、この1戦で着いた差ほど力の差はないと思っています。
レースが上手な【エミーズパラダイス】と、勝負根性が強い【アスカリーブル】。53キロで挑める2頭の3歳勢がどこまで食い込めるでしょうか。
今回は注目所が多くて楽しみですね!
◎14、クラーベセクレタ
〇3、ホエールキャプチャ
▲10、アスカリーブル
△8、エミーズパラダイス
☆1、レッドクラウディア
いよいよ明日から12月に突入、今年もあと残すところ1か月となりました。
地方競馬も1番の盛り上がりを見せる季節で、今月はたくさんの重賞がありますが、まずは明日1日、2歳牝馬の全国交流『プリンセスカップ』が行われます。
*1日水沢 第10R『プリンセスカップ』 1400m 15:15発走*
全国交流戦ということで、北海道から4頭、笠松から2頭の遠征馬を迎え、対する地元勢は6頭です。
まず注目したのは、地元岩手の快速娘【ワタリルーブル】。
デビュー3戦目で逃げ切り勝ちを収めると、その後も溢れるスピードを生かして逃げるレースを展開中。
前々走の『若駒賞』では6着に敗れていますが、牡馬相手に加えて初の1600m、広い盛岡のコースとこの馬にとっては厳しい条件が重なりました。
続く前走『知床賞』では、同じく盛岡が舞台でしたが1ハロン距離短縮もあってか2着に踏ん張りました。
今回は舞台が小回りの水沢コースに移っての1400m戦。
【ワタリルーブル】にとっては絶好の条件なのではないでしょうか。
対抗は道営からの遠征馬【トチノスカーレット】。
ダートグレード『エーデルワイス賞』でも5着に頑張っているように、高い能力の持ち主です。
前走は初遠征で笠松の『プリンセス特別』に挑戦しましたが、体も減っていたし道中はスムーズな競馬が出来ずに本来の力を発揮出来なかった印象です。
間隔があまりないので少し気にはなりますが、一度遠征を経験して成長している部分もあるだろうし、ここまでの実績を見ても上位の存在です。
道営から岩手に転厩して、初戦を快勝した【ブリリアントロビン】も気になる存在。
もともとレベルの高い相手に揉まれて来た馬だし、前走のレースぶりを見ても器用に動けてこの条件はバッチリです。
勝ち時計も優秀だったし、重賞でも十分戦える器だと思ってます。
◎7、ワタリルーブル
〇11、トチノスカーレット
▲4、ブリリアントロビン
△6、ミネサランサジャ
☆3、ルード
明日は園田競馬場で、ダートグレード『兵庫ジュニアグランプリ』が行われます!
暮れの川崎『全日本2歳優駿』にも繋がるこのレース、今年も中央地方からいいメンバーが集まりました。
*29日園田 第10R『兵庫ジュニアグランプリ』 1400m 15:55*
たくさんの注目馬がいますが、まずは道営からの刺客【ハニーパイ】から。
前走の『エーデルワイス賞』は好位に控える形で直線力強く抜け出すという王道の競馬で完勝!
これまでのレースぶりから比べると幅が広がった印象で、中央馬相手に高い能力を見せつけてくれました。
距離は1ハロン伸びますが、1700mの『フローラルカップ』でも2着と頑張っているだけにこなしてくれるでしょう。
唯一気になるのは、初の遠征で長距離輸送という部分。
当日あまり体が減っているようならちょっと評価を下げざるを得ませんが、大きく変わってないならば初めての場所でも結果を出してくれるのではないでしょうか。
鞍上は園田の剛腕・キムタケ騎手だし、大外枠に入ったことで揉まれずに好位に行ける可能性も高いです。
抜群のスタートセンスもあるし、ここはダートグレード連勝を期待しています!!
対抗には美浦から参戦する【アースゼウス】。
この馬も抜群のスタートセンスとスピードを持っており、初の地方小回りも上手にこなしてくれそうです。
前々走の『ヤマボウシ賞』では、同じくこのレースに参戦する【アップトゥデイト】に完敗していますが、これは阪神コースでのもの。
地方の中でも超小回りの園田に舞台が変わったら、前に行くことが出来る【アースゼウス】の方がレースはしやすいと思います。
渋太い伸び脚でダート無敗を誇る【アップトゥデイト】は、現時点での能力で言えばメンバー中№1と思える力を見せてくれています。
ただ、【アースゼウス】のところでも書いたように、やはりそのレースぶりが気になるところ。
中団から長い直線を使って差し切る内容は、広いコースでこそ生きるもの。
もちろん、小回りを経験して前に付けられるようになって来るとは思いますが、前走の感じだと位置取り仕掛けどころが難しそう。
その辺り、鞍上下原騎手がどう捌いてくれるのかにも注目です。
案外アッサリいいところに付けちゃってアッサリ勝利...という可能性も無きにしも非ずですけどね。
福山の怪物・7戦無敗の【カイロス】にも注目です!
ここまですべて逃げ切り勝ちしていますが、地元では能力が高すぎてガチで競う相手がいないために、溢れるスピードでハナに立っている印象です。
番手での競馬も出来るだろうし、初の遠征をこなしてくれればここでも十分勝負になると思ってます。
ただ1つ気になるのは、これまですべて逃げてるだけに、揉まれて砂を被った時。
初の遠征でどんなレースをしてくれるか楽しみですが、今回のレースを経験してさらに強くなってくれると信じています。
◎11、ハニーパイ
〇9、アースゼウス
▲8、アップトゥデイト
△5、カイロス
☆10、エーシンクリアー
24日25日と東京競馬場で開催されたWSJS。
地方代表として初参加した佐賀の山口勲騎手が、第2戦で見事勝利を飾りその存在感を見せつけてくれました!!
好スタートから少し待って外2頭を行かせると、道中は離れた3番手をキープ。
4コーナーを回って直線に入ると、力強い伸び脚で早々と先頭に。
東京の長い直線がいつも以上に長く感じましたが、堂々と先頭でゴールを駆け抜けました!
「馬の調子がいいと聞いていたし、跨った雰囲気も良かった。追い出すのがちょっと早いかなと思ったけど...最後までよく頑張ってくれましたね。
今日は東京競馬場が初めてで、あまりに広くて検量室に来るのに迷っちゃったけど、馬に跨ったら安心したというか、変な緊張感はなくなりました」
がんばった【ブラボースキー】の背に乗ってウイナーズサークルに登場すると、ファンの皆さんから大きな大きな拍手が沸き起こりました!!
「まさかあんなに温かく迎えてもらえると思わなかったので、驚いたしすごく感動しましたね。
目標だったJRA1勝が出来て嬉しいです。1つ勝つことの重みを改めて感じました」
拍手とともに温かい声援も飛び交って、なんだか胸がジーンとする場面でした。
プレゼンターは、金メダリストの村田諒太選手。
一緒にファイティングポーズ☆
恥ずかしそうにカメラマンのリクエストに応えるお2人の表情がとても素敵でした!
WSJSは総合6位タイという成績でしたが、佐賀の『Mr.ほとんどパーフェクト』が、東京競馬場の大舞台でその存在感を示してくれましたね!!
今回のWSJSは4戦ともに地元佐賀でも発売したということですから、地元の熱狂もすごかったことと思います。
その場面も見てみたかったなぁ。地元ジョッキーの活躍は、本当に嬉しいし誇りですよね☆
毎年毎年、地方代表ジョッキーたちが魅せてくれるWSJS。
来年は一体どのジョッキーが代表になるのでしょうか。
さぁいよいよ25日は水沢『ダービーグランプリ』です!
このレースは岩手三冠レースの締め括りであり、地方全国交流ということで遠征馬も多く、毎年白熱したレースが展開されていますよね。
特に印象的だったのは2010年。
金沢の【ナムラアンカー】が先頭で、三冠が懸かった地元【ロックハンドスター】が2番手、そして1番人気大井の【シーズザゴールド】の3頭が直線に入って来てくると、場内からはものすごい声援が飛びました。
さらに【ロックハンドスター】が先頭にたち、ゴール板を駆け抜けた時にはもう割れんばかりの歓声...
三冠を達成したことはもちろんですが、ロックがどれだけ地元の人たちに愛されていたか、そして地元馬の活躍がどれだけファンを熱狂させるのか...
何度思い返してもジーンと心に沁みて来る、まさに名場面です。
一時期は中央交流戦となり、歴代優勝馬の中には【ゴールドアリュール】【ユートピア】【カネヒキリ】といった超スターホースも名を連ねるこのレース。
地方全国交流になった現在でも高いレベルの勝負が見られるとあって、毎年楽しみにしている方も多いんじゃないでしょうか。
*25日水沢 第10R『ダービーグランプリ』 2000m 15:10発走*
今年も強豪が揃った遠征馬6頭に、迎え撃つ地元勢もハイレベルな6頭といいメンバーが揃いました。
ここまで地元岩手のこの世代を引っ張って来た存在といえば、なんといっても【アスペクト】。
2歳で『若駒賞』『南部駒賞』と2つの重賞を制し、3歳では世代の頂点を決める戦い『岩手ダービー・ダイヤモンドカップ』を制しました。
この時の『ダイヤモンドカップ』は、今回も出走する【ロッソコルサ】との一騎打ちになり、3着以下を大差引き離しての攻防戦は本当に見ごたえがありましたね。
しかし、このレースを境に【アスペクト】自身はこれまでの輝きを保てなくなっています。
相手が強かったとはいえ2桁着順もザラになってしまったし、これまで牽引して来た岩手3歳世代の戦い『不来方賞』でも9着と惨敗...。
もともと左回りの方が得意な馬ですから、水沢に舞台を移す今回は巻き返しは難しいのかなと思ってしまいます。
対して、『ダイヤモンドカップ』で一騎打ちを演じ2着に負けた【ロッソコルサ】は、その後も僅差で負けるレースが続きました。
しかし、前走の『不来方賞』では抜群の手応えで先頭に立つと、そのまま押し切ってゴール。
力の違いを見せつけましたね。
3コーナーで持ったまま前にいた【アスペクト】を抜いて行ったシーンが印象的で、このレースで現在の岩手3歳世代の頂点に立ったと言っていいでしょう。
水沢でも結果を出していますから、岩手の総大将として遠征馬たちを迎え撃って欲しいです。
遠征馬でまず注目しているのは、門別からやって来る【ニシノファイター】。
初の南関東遠征だった『鎌倉記念』での勝利は鮮烈で、3歳になってからも『北海優駿』『王冠賞』と地元二冠を制しました。
その後2戦は古馬重賞で戦って厚い壁に跳ね返されてしまいましたが、前走の古馬OPでは堂々の逃げ切りV。
敗戦を糧に一回りパワーアップしたんじゃないでしょうか。
すでに遠征はお手の物ですから、初の水沢でも力を発揮してくれると思ってます。
もう1頭気になるのが金沢の【アルドラ】。
牝馬ながら全国に遠征して強いメンバーと戦って、どんどんレースが上手になっている印象です。
前走の地元3歳重賞『サラブレッド大賞典』では早々と先頭に立ち、かなり余裕を持っての勝利☆
鞍上からステッキを入れられるたびに尻尾を振ってちょっと反抗するのはご愛嬌で、大きな体の馬ではないですが、その辺りのハートの強さがレースでも活きているようですね。
これで『北日本新聞杯』と併せて金沢二冠馬です。
この馬もかなり遠征に行っていますから、初めての水沢も問題ないでしょう。
◎8、ロッソコルサ
〇3、ニシノファイター
▲4、アルドラ
△12、ショコラヴェリーヌ
☆7、トーホクアロー
オッズパークではダービーグランプリキャンペーンもやっていますから、レースと併せてこちらもお楽しみ下さい♪
昨年は高崎デビュー馬【カミノサイレンス】を父に持つ【カミノヌヴォー】が勝利したこのレース。
血統の熱いロマンを見せてもらいました。
はたして今年はどんなドラマが生まれるでしょうか。
発走は25日15:10です!!