シンガポール競馬の歴史は古く、1842年に現在のターフクラブの前身が出来たと言われています。
最初に出来た競馬場は、現在のリトルインディアのファラー・パーク。
その後、1933年にブキティマに移り、1999年、現在のクランジに場所を移しました。
左回り1周2000メートルの、とても素敵な競馬場です。
ナイター開催だったせいもあって、幻想的な雰囲気でした。
ライトは日本と違って、内側からコースを照らしています。
そのせいか、パッと見は向正面が少し暗く感じるけど、コース自体はとても明るいです。
こちらはパドック。
ホッカイドウ競馬から移籍した、高岡秀行調教師が、レース前にジョッキーと談笑しています。
こちらに移って9年ということで、英語ペラペラでした!!
競走馬たちは南半球産が多いけれど、日本馬の子供たちも走っていましたよ。
【ステイゴールド】【ゼンノロブロイ】【マンハッタンカフェ】【タヤスツヨシ】【メジロライアン】【シンコウキング】【サクラシーキング】などなど...
日本馬の名前を出馬表で見つけるたび、嬉しくなりました。
レースはとにかくジョッキーのレベルが高くて、4コーナー立ち上がりの攻防戦はかなり激しいです。
直線もなかなか隙間が開かないし、追い比べになることが多いしで、大興奮でした。
日本でも騎乗した、グレン・ボス騎手とアラン・ムンロ騎手が滞在していましたよ。
あと、驚いたのが公開後検量。
スタンド前の、みんなの見えるところで後検量をするんです。
こういう姿が間近で見れるのは、公正だしファンにとっても嬉しいことではないでしょうか。
こちらは検量室。
前面ガラスで中がよく見えます。
横にエスカレーターがあって、そこからジョッキールームに下りていく造りになっています。
初日ということもあり、小額勝負でしたが...見事全敗となってしまった私。。
帰りは地下鉄にしました。
競馬場から徒歩1分のところに駅があるし、下りる駅さえわかっていれば、切符購入も簡単です。
シンガポールの地下鉄はとても綺麗だし、全然怖くなかったですよ。
この日は張り切り過ぎて疲れたため、ホテルに戻って即寝しました。
次は、朝の調教編をお届けします!
念願だったシンガポールに行ってきました!!
旅の目的は、『シンガポールダービー』を観戦すること。
その他にも、観光したり美味しいグルメを味わったりと、最高の旅でした♪
では、時間軸にそってご紹介していきます。
到着した日はすでに夜中だったので、おとなしく眠りに着き、動き出したのは金曜日の午前中から。
まずは腹ごしらえ...ということで、ラッフルズホテルの近くにある、チキンライス屋さんへ。
オーダーしたのは、チキンライス、ビーフン、トムヤムクン。
大好きなトムヤムクンは、日本で食べるよりすっぱ辛い感じ。
全体的に味付けは薄めなんだけど、スパイスがしっかり効いててかなり美味しかったです!
金曜日はナイター競馬ということで、午後は観光へGO!!
まずは、昨年オープンしたばかりのマリーナ ベイ サンズへ。
SMAPさんのCMで話題になった場所です♪
屋上の展望台に上がるには、20シンガポールドル(日本円で1200円くらい)。
エレベーターで一気に上まで上がると、絶景が広がっていました。
奥には、宿泊客しか入れないプールがあります。
わかります?プールの向こう側...断崖絶壁ですよ...
下から見るとこんな感じ。
怖そうだけど、いつか入ってみたいな~
そして。
シンガポールといえば...マーライオン!!
みんなから、「ちっちゃいよ」と言われていたので、思ったより小さくないじゃんというのが感想。
でも裏にあった小マーライオンは...
私と同じうらいのサイズで、ホントにちっちゃかった!!!
シンガポールは東洋と西洋の文化がいい感じでミックスしていて、私にはとても心地よい雰囲気でした。
驚いたのは、宗教の自由さ。
キリスト教の教会と、イスラム教のモスクと、ヒンズー教のお寺が、隣同士に並んでいることも珍しくありません。
たくさんの国の人たちを受け入れているシンガポールは、考え方や他文化との接し方が、とても柔軟だと思います。
お店のスタッフも優しいし、英語が上手く話せなくても、嫌な顔されません。
この懐の深さ、視野の広さはぜひ見習いたいです。
夕方からはいよいよ、シンガポールターフクラブ@クランジへ。
正式には、競馬場とは言わないそうです。
施設がコンパクトにまとまっていて動きやすく、とても美しい競馬場でした。
詳しいレポは、其の弐でお届けします!
大井競馬場で行われた、3歳ダート王決定戦『ジャパンダートダービー』。
今年は注目馬も多く、激戦が期待さた中、勝ったのは1番人気【グレープブランデー】でした。
【エーシンブラン】【ピュアオパール】【ベストマイヒーロー】の3頭が飛ばす展開の中、少し離れた4番手に付けて、勝負所では馬なりで上がって行きました。
直線に入ると早々に先頭に立って、追い上げる【ボレアス】【クラーベセクレタ】の猛追を凌いでの勝利!!
横山典弘騎手
「嬉しいですね。
この前はスタートが良くなかったので、そこだけ気をつけていました。今日は上手に出ることが出来て、本来のこの馬のレースが出来ましたね。
まだ若い馬だし、初めての場所ということで気をつけましたが、コースや距離はパワー型なんで心配してなかったです。
直線では接戦になりましたけど、1頭だとフワフワするところがあって、併せる形ならどこまでも伸びていく手応えがあったから、ヒヤヒヤしなかったです。
このまま無事に経験積んでくれれば、すごく楽しみですね」
安田隆行調教師
「勝てて興奮しています。全身で喜びを感じてますね。
前回の東京では、着いてからカイバを食べなかったので、今回は栗東である程度余裕を持って体を作って来ました。
レースは、前3頭が引っ張る形で理想的に流れて、最後ちょっとヒヤヒヤしたけど、脚色が違いましたね。
今後のことは、放牧してからじっくり考えます。
トランセンドのライバルになりそうですね」
世界の舞台で活躍する【トランセンド】のライバルとは...相当高いポテンシャルを持っているんですね。
今後が本当に楽しみです!!
2着は4番人気【ボレアス】。
武豊騎手
「惜しかった~。悔しいわ。上手くいったんだけどね。
あと一歩だったけど、乗り味がすごくいい馬。将来性あるわ」
と、悔しさを滲ませながらも褒めていました。
【グレープブランデー】をアタマ差まで追い詰めましたからね。
3着は、2番人気【クラーベセクレタ】。
単勝人気では、【グレープブランデー】と同じ2,3倍に支持されました。
牝馬ながら堂々のレースぶりでしたが、ちょっと届かず...
戸崎圭太騎手
「前走より気が入っていたし、状態は良かったです。
悔しい気持ちもあるけど...、馬も頑張ってくれたので。
もう少しパワーが付いてくれば、さらによくなりそうですね」
岩手から遠征して来た【ベストマイヒーロー】は13着。
1コーナーで少し掛かっていましたが、前に行けたことは収穫ではないでしょうか。
菅原勲騎手
「速いペースも初めてだったし、砂を被ったのも初めて。
今日は仕方ないよね。でも、この経験でもっと良くなりますよ」
と話してくれました。
昨年の【ロックハンドスター】も、南関東遠征を経てパワーアップしましたし、今後の成長に注目しています。
本日、7月11日に62回目の誕生日を迎えた、金沢の山中利夫騎手。
6月5日に、これまで福山の津曲照男騎手が保持していた国内最年長騎乗記録を塗り替え、現在も更新し続けています。
1967年のデビューから44年。
長く現役を続ける秘訣は、どこにあるのでしょうか。
:62歳のお誕生日、おめでとうございます。
「ありがとうございます。まぁ、この年になるとお祝いも何もないけどね」
:国内最年長騎乗記録を達成した時は、どんなお気持ちでした?
「嬉しかったね。この記録はしようと思って出来ることじゃないから。
1年1年積み重ねて来て、その先にあるからね。
実際、デビューした頃はこんなに長く乗ると思ってなかったし、最年長記録なんて想像もしてなかったよ」
:意識し始めたのは、いつ頃ですか?
「正直ね、55歳の時に1回調教師試験を受けたんですよ。落ちたけどね。
それで騎手を続けてたんだけど、59歳、60歳になった頃かな、津曲さんの記録を意識し始めたのは。
津曲さんは、もともと春木競馬場にいる時、同じ厩舎で兄弟子だったんです。春木が廃止になって、津曲さんは福山へ、私は紆余曲折あって金沢へ移籍さしてもらって。
そういう縁もあるから、津曲さんの記録を塗り替えることが出来て、余計嬉しかったです」
:金沢に移籍した当時は、どんなジョッキーだったんですか?
「もうね、本当にやんちゃでした(笑)。
でも、移籍して4鞍目で重賞乗せてもらって、1,0倍の1番人気馬を差し切ったんですよ。
そうしたら、次の開催からたくさんいい馬に乗せてもらえるようになって、それでドーンと人気出ましたね。
私は技術で乗るというよりも、ガッツが取り柄だったから、激しいアクションで追う姿に、お客さんも喜んでくれたんじゃないかな」
:長きに渡っての現役生活ですが、何か秘訣はありますか?
「これだけ長くやってて、何度も落馬はしているんだけど、骨折したことが1度もないの。そのお陰で、60過ぎても現役でいれると思います。
丈夫な体に生んでくれた両親に感謝ですよ。
あとは、お酒は一切飲まない。飲まないというか、体に合わないから飲めないの。
でもタバコはいっぱい吸うし、食べ物も特に気をつけてるわけじゃない。自然に任せてます」
:金沢も梅雨明けして、本格的に夏がやって来ますが、夏バテ防止策は何かありますか?
「私はね、夏大好きなの。まぁ昔は本当に好きだったけど、今は体がついていかないところもあるんだけどね。特に夏バテ対策はしてないです。寒い冬より夏が好きだから」
:今後の目標はなんですか?
「今はね、1日でも長く乗りたいです。1年ていうより、1日1日ですよ。
でもね、私は何度もリーディングも獲らせてもらってるしね、馬券の対象になれなくなったらもうダメなんですよ。
お客さんに対してもそうだし、自分自身もメゲてくるしね。
常に上を目指して成績上げないと、ジョッキーは続けていけないです。
馬には、馬主、調教師、厩務員はじめ、たくさんの人が関わってますから。乗せてもらってる以上、精一杯乗れるジョッキーじゃないとね」
:励みになってることってありますか?
「やっぱり家族ですね。
こういう記録を作って、いっぱい取材受けてるでしょ。子供たちが喜んでくれてね。
うちの奥さんなんか、まだ生まれてない孫に見せるんだっていって、記事を大切に取ってますよ。
それから、お客さんですね。
パドックなんかで声かけてくれる人がいっぱいいるから、後ろの方走ってたら申し訳なくてね。
そういう人のためにも、馬券に絡むよう精一杯乗りますよ」
レースに騎乗する時には、真剣な目つきでキリリと引き締まった表情を見せ、まさに勝負師...というオーラが漂っていますが、馬から下りた山中騎手は、穏やかで屈託なく笑う、とても優しい方でした。
1日でも長く現役を続けて、ファンを楽しませて欲しいです。
昨日、川崎競馬場で行われた牝馬の戦い『スパーキングレディーカップ』。
58キロを背負った【ラヴェリータ】が、6馬身差の圧勝でした!!
なんて強いんでしょうかねぇ~...
パドックでも、堂々と歩いて女王の貫禄を見せ付けていたけれど。
レースでは1コーナー手前でハナに立つと、並ばれることなく最後の直線も突き放しての勝利☆
初の58キロを背負ったこともあって、1番人気は【アイアムアクトレス】に譲りましたが、トップハンデもなんのその。
全く影響を感じさせませんでしたね。
武豊騎手
「前回はいいレースが出来なかったんで、今日勝ててホッとしました。
調子の良さは感じてたけど、モロい面もあるのでその辺を心配していましたが、いい方に出てくれましたね。
他に速い馬もいたので先手を取るのは難しいかな、と思ってたんですけど、意外と何が何でも行くという馬がいなかったのでハナに行きました。
ずっと手応え良かったし、走りもすごく良かったですね。
本当に強い馬です。毎年着差が広がってるみたいだし。
結果的には、58キロも全く影響なかったですね。
この馬らしい結果が出せて本当に良かったです」
松元茂樹調教師
「1コーナーで上手く外から前に行けたので、安心して見ていました。
強いレースをしてくれましたね。
この後は夏休みで、秋は今年から出来た『JBCレディスクラシック』を最大目標にしています。その前に1走使えればと考えています。
あと2走で繁殖に上がる予定ですが、これだけの素晴らしい馬ですから、最後なんとかいい結果を出したいですね」
見事3連覇を飾った【ラヴェリータ】。
この強さが見られるのもあと2走...と思うと淋しい気持ちもあるけれど、『JBCレディスクラシック』初代女王目指して、この秋の走りを楽しみにしています!
2着は【トーホウドルチェ】。
幸英明騎手
「追い上げながらの追走でしたし、3,4コーナーで一瞬遅れたことが大きかったですね。
今日の感じならマイルは守備範囲。前走も乗せてもらって、調子の良さは感じてました。
ラヴェリータが来なかったらわからなかったけど、出来れば2番手に行きたいと思っていたんです。
とにかく、勝った馬が強かったですね」
3着は1番人気【アイアムアクトレス】。
秋山真一郎騎手
「勝った馬が強かったですね。5キロも差があったのに...。
この馬にとっては、初のナイター・古馬相手・小回りと、条件が厳しかったです。コーナー4つも初めてだったし、いい経験になったと思います。
まだ3歳馬だし、これからですね」
驚異の強さを見せ付け、【ラヴェリータ】の3連覇で幕を閉じた、今年の『スパーキングレディーカップ』。
暑い夜を、女王がさらに熱く盛り上げてくれましたね。
このブログでもお知らせしましたが、当日は『優駿の門アスミ』第2巻発売イベントをして来ました♪
たくさんの方がいらしてくれて、本当に嬉しかったです。
どうもありがとうございました!!