香港の馬券は自分で書いたマークシートの裏に印刷されるんです。
紙がムダにならないので地球に優しいですね。
【単勝】【複勝】【馬連】【ワイド】【3連複】【3連単】【4連複】【ダブル】という馬券の種類がありましたが、私はよくわからないので単複で。
途中3連勝して調子づいてたら、後半ドボン(´Д`)結局9戦3勝でマイナスでした。。。
デットーリ騎手の手形。
デカイです。世界中の香港で活躍した調教師や騎手の手形が飾ってあります。もちろん日本勢のも。武豊騎手や四位騎手、福永騎手のは板だけでまだ手形がなかったけど。
香港のリーディング上位は、ほとんどが欧州・南ア・オセアニア出身のいわゆる外国人。現在のリーディングもダグラス・ホワイト騎手。安田記念2着やWSJS優勝など、日本でもお馴染みの騎手ですね。地元中国人の騎手が活躍するのはホントに狭き門で、だからこそ活躍している人たちはものすごく上手いし活きがいい。
香港では、
1、馬主
2、競走馬
3、ファン
という優先順位なんだそうです。馬主にとってはかなりの配慮をしていて、ビッグレースのスタート前には有力馬の馬主をターフビジョンに映したり、勝利インタビューも騎手や調教師より馬主が主役。
日本で主流なのはオーナーブリーダーですが、香港では生産がないため牧場もない。したがって、馬主になるのはすべてステイタスのため。その馬主心を上手に刺激し、競走馬のことも考え、ファンを楽しませる・・かなりのエンターテイメントです。根本的に、日本の体系とは違いますね。
あとビックリしたのが除外の決定の早さ。G?レースで、ゲートで暴れた馬がいたんです。全馬が入ったところでひっくり返ってしまい、その馬だけ後ろから出したんですが、すぐに発走委員の判断で除外。他の馬たちはその間、ジッとゲートの中で待っていて、結局そのままスタートに。全然時間かけないんですよ。除外の判断にも自信と責任感があるんだと思います。
香港の方がすべて上だとは思わないけど、見習うべきところはたくさんあると感じました。なにより、馬たちがいい表情をしている・・コレが1番です☆
競馬新聞が読めない&事前情報がない・・ということで、自分の目だけを頼りに予想しました!
とにかくパドック重視。
わかりますか?パドックの中に2台もベンツが置いてある。しかもマイクパフォーマンスでイベントまで始まっちゃう・・日本じゃ考えられない光景です。
でも馬たち、びくともしてない。フラッシュガンガンでも関係ない。人間との信頼関係が厚いようで、完全に信じきってリラックスして歩いているように見える。う、うらやましい・・あんな風に、馬に信頼されてみたい・・。
この日は『クイーンズシルバージュビリーC』と『香港ダービー』という2つのビッグレースがあったので、とっても盛り上がってました。ダービーのスポンサーがメルセデス社らしく、パドックの他にも検量前にも大きな車が飾られていました。
スポット騎乗をしていたぺリエ騎手。
漢字で書くと〔柏兆雷〕。
レースも迫力ありましたよぉ〜。ちょっとでもペースが遅いと、必ず3コーナー前からペースを上げて行く馬がいる。どのレースも厳しい展開。それなのにそれなのに、必ず最後伸びて来る。だいたい勝つ馬はラスト100mくらいから伸びて来て、ラスト50mくらいでもまだ激戦。一団でゴールするのがほとんど。コーナーも外に膨れないし、最後の直線でも前はなかなか開かない。
面白い・・ホントに面白い。多分乗ってる人たちも、相当面白いと思われますわ。厳しいけれど、伸び伸びと騎乗しているように見えました。
これが1コーナー。馬場の幅はそんなに広くないです。1周は1900m。
芝はけっこう長め。レースの間でも馬場で表彰式。ベンツは入るわハイヒールでガンガン歩くわ・・これも日本じゃ怒られそうだけど、香港では誰も全く気にしてない。
土曜の夜に出発し、月曜の朝の便で帰って来る・・という弾丸ながら、香港楽しんで来ました♪
今回私は、フリーアナウンサーの浅野靖典さん、グリーンチャンネルでお馴染みの水野由加里さん、国枝厩舎の調教助手である奥村武さんに、香港&澳門のスペシャリスト土屋真光さんという超豪華メンバーの先発隊を追いかける形で香港入り。一人で国際線に乗ったのは初だったので、けっこう緊張。到着してから公衆電話が見当たらなくて、ちょっと涙目。無事合流できた時は、心からホッとしました(≧ω≦)
到着が夜だったため、香港初の食事は朝。飲茶です♪
チマキうまぁ〜(≧▼≦)チマキって飲茶だったのね。春巻きもお粥も味がシッカリしてて、やっぱ本場は違いますね。
うまたせくんもどきがお出迎えしてくれました。
水野由加里さんと♪
すごくキレイな競馬場!ハズレ馬券も全然落ちてません。
3年ぶりくらいに、愛馬に再会しました!
【オンワードマリオン】
私にとって生涯最愛の競走馬だった【オンワードクラフト】の甥っ子であり、高崎競馬の廃止直前に一勝して、中央へ戻った馬であります。
こやつは・・・走る能力はずば抜けているのに、とにかくずば抜けてゲートを出ない。ゲートの中に入ると、まるでコタツでお茶を飲んでいるように、くつろいでしまう・・という致命的な癖がありました。私の現役生活の中で、ここまでゲートを出ない馬は初めて見たってくらい、開いてもびくともしないんです。
高崎は終わってしまう・・とにかく一勝しないと中央に帰れない・・ということで、かなりのプレッシャーと責任感を持って、マリオンの調教をしました。無事に勝った時には、久しぶりに涙が出るほど嬉しかったし、私を育ててくれた【オンワードクラフト】に出来なかった恩返しをすることが出来た気がして、本当に嬉しかったものです。
【オンワードクラフト】の話は、この仕事を始めてから未だ書けずにいます。思い出が生々しすぎて、客観視出来ない。いつか冷静にクラフトのことを書けるようになりたいけど、もうちょっと大人になる必要があるようで・・30にもなって大人になるもないもんですが(笑)。
さて、今日は名古屋大賞典。私の本命は【アルドラゴン】です!昨年のチャンピオンホースであり、現在は園田所属に。移籍して2戦2勝!2400mと1400mという全く距離が違うレースで勝っているのは凄い☆どんな展開でも自分の力を出せるというのは、かなりの強みです!
対抗は【サカラート】。約8ヶ月ぶりだった『ダイオライト記念』では好メンバーの中3着と大健闘★ここは叩き2戦目で更に調子を上げて来るはずです。
そして注目しているのが【キクノアロー】。前走が負けすぎの感がありますが・・・あの時は久々のうえ、激烈な先行争いに巻き込まれてしまったため、相当辛いレースになってしまいました。この馬、本来の力はこんなもんじゃないです。一時より人気薄になってるし、そろそろ狙い頃♪
◎5、アルドラゴン
○3、サカラート
▲12、キクノアロー
△10、クインオブクイン
△2、メイショウトウコン
×1、ムーンバレイ
名古屋の阪野騎手(左)と友森騎手(右)。
阪野騎手の目標は、ズバリ「新人賞」。NARグランプリの新人賞は、ここ2年名古屋勢が受賞してますからね〜。
「(友森騎手が)いいライバルです。ライバルがいるから余計頑張れる。でも新人賞は自分が獲ります!」と力強い。
友森騎手は、
「自分にはこの仕事しかないと思った。」と強い意志を持って入所してきたそうです。目標とするのは安部幸夫騎手と武豊騎手。
「安部騎手は兄弟子なんですけど、どこで外に出すかとか、かなり実践的で細かいところを教えてもらいました。厩舎にも競馬場にもすぐ馴染めたし、いい関係です。」
今年の名古屋勢も、強力ですよ!!
兵庫所属の岡田騎手(左)、大柿騎手(中)、上村騎手(右)。
岡田騎手は東京都の出身で、競馬場実習は船橋で行いました。そして急遽園田所属へ。
「何度か園田に行きましたけど、先生と話せたしいい雰囲気でした。他の2人のことは意識しますね。」
そりゃそうですよね、同競馬場の同期生は一番近く絶対に負けられないライバルですから。かなり涙もろいという岡田騎手、最近泣いたのは?という質問に、「(騎手試験の)面接の練習で教官に怒られた時」と笑顔で話すところがオチャメ。確かに、試験直前の教官ほど、怖いものはない・・・でもそれだけ真剣に、生徒のことを思ってるってことです。
大柿騎手は、
「園田でトップ獲って、JRAの騎手になりたいです!」とキッパリ。ほぉ〜今の時代は、地方の騎手から中央の騎手への道が開けましたからね。修了インタビューでこういう目標が出るのは新鮮でした。
園田は中央移籍騎手が多い競馬場ですから、「中央の騎手になることを諦めない」という大柿騎手にとっては、厳しいながらもいい環境ですよね。
上村騎手は、田中学騎手が目標。
「他の騎手だと全然走らない馬が、田中騎手が乗るといきなり走ったりするんです!」
・・どこが違うと思う?
「当たりの柔らかさとか。あと考えてることも深いしみんなと違うんです。併せ馬で色んなことを教えてもらいました。」
小さい頃からの夢だった騎手という職業を手に入れた上村騎手。「初騎乗初勝利したい!」と明るい笑顔で語ってくれました。
最後に登場するのは、佐賀の大澤騎手。
真島元徳厩舎所属で、兄弟子は真島正徳騎手・下條騎手というベテラン&若手の実力派です。
「下條騎手には併せ馬でアドバイスをもらってます。真島騎手は、逃げ・先行のさばきが上手いので、自分もあんな風に乗りたいですね。」
厩舎にはすぐに馴染んだそうで、
「自分は考えるのが好きなんですが、考えすぎてしまうので、先生からあんまり考え込むなって注意されました。」
もっと考えろ!!とよく言われた私とは正反対ね。。この『考えるのが好き』というのは将棋好きから来ているそうで。「将棋は大好きです。」渋い20歳ですね!
自己PRは、
「物事に対して、良く考えて判断し、軽率な言動をしないところ。」お、大人ですねぇ〜。
レースにいっても冷静沈着なんだろうな。頭脳派騎手の誕生です☆