ばんえい競馬情報局とは?

ばんえい競馬の最新情報を提供します。重賞を中心に予想や回顧のほか、ばんえい競馬に関するコラムなどもご覧いただけます。
カレンダー
リンク
おすすめコンテンツ

« 2007年10月 | メイン | 2007年12月 »

2007年11月 アーカイブ

<<前へ 1234

11/4ばんえい菊花賞回顧

2007年11月 4日(日)

シベチャタイガー力強く差し切る!

 4日(日)に行われた重賞・ばんえい菊花賞(3歳オープン)は、シベチャタイガーが優勝。デビュー時から世代のトップクラスとして活躍してきた同馬が、ようやく重賞制覇を成し遂げました。

 やや軽めの馬場でしたが、道中はゆったりとしたペース。アローファイターを先頭に、2度3度止まりながら、第2障害を迎えました。
 真っ先に挑んだのはアローファイター。呼応するようにシベチャタイガーも登坂を開始し、両馬ともふた腰ほどで並んで越えていきました。後続は苦戦を強いられ、遅れてミサキスペシャル、エリザベスライデン、プリンセスモモといった順でクリア。
 前を行く2頭の脚いろは軽快で、完全に一騎打ちの様相。しかし先行していたアローファイターは、残り20メートルを切ってから脚いろが鈍りはじめました。そこへシベチャタイガーが並びかけ、前に出たのが残り10メートル付近。そのまま脚を伸ばしたシベチャタイガーがアローファイターを突き放し、先頭でゴールを果たしました。2秒差の2着はアローファイター。さらに12秒ほどの差で、ミサキスペシャルが3着で入線しました。

 シベチャタイガーはこれが重賞初制覇。これまで世代限定戦ではハンデを課せられてきましたが、定量戦となれば話は別。持ち前の障害力に加え、終いの粘り強さが出てきたことも今回の勝利に直結した印象です。そもそもこの世代の能力検査で1番時計を出した逸材。この勝利で勢いに乗れば、ばんえいダービー(12月24日)での二冠達成も期待できそうです。
 対してアローファイターは、ホクレン賞(2着)、イレネー記念(3着)、ばんえい大賞典(3着)に続き、またしても重賞で惜敗。ただ、世代トップの力を持っていることは明白で、あとは障害を越えてからの粘りが課題。それさえクリアできれば、ばんえいダービーでも主役を演じられるでしょう。

成績はこちら
映像はこちら

11/4ばんえい菊花賞予想 矢野吉彦

2007年11月 3日(土)

秋桜賞1、2着馬の一騎打ちか

 今週はばんえい菊花賞。でも、予想の前に書いておきたいことがあります。ばんえい競馬が、来年度も引き続き開催されることになりそうです。まずはひと安心。ただし、手放しで喜ぶわけにもいきません。
 馬券の売り上げが予想を上回っていること、来場者が増えたこと、観光資源としてのばんえい競馬が地元の方々に認知されつつあること、などなど、いい状況にはなってきているのですが、新生ばんえい競馬のスタートラインは、あくまでも賞金や出走手当などをギリギリまで削り込んだところにありました。これを少しでも回復させていく、という方向に持っていかなければ、きゅう舎関係者の生活は厳しいままです。馬主サンにとっては「ばんえい競馬は旨味がない」ということで、ばん馬を持とうという人が少なくなってしまいますし、そうなると「重種馬を生産しても売れない」わけで、生産者も手を引いてしまうでしょう。それでは、せっかくファンや応援する人たちが増えても、肝心の競馬そのものが成り立たなくなります。
 ばんえい競馬の競走馬資源は、内国産の重種馬だけが頼り。その原点をないがしろにはできません。今こそ、みなさんの知恵を出し合って、どうしたらばんえい競馬への追い風をきゅう舎関係者や生産者のみなさんにも向けていくことができるのか、考えなければいけない時です。どうかみなさん、私たちが立ち上げた「つづけよう!ばんえい競馬」の「ばんえい目安箱」宛てでも結構ですから、建設的な御提言をお寄せください。よろしくお願いします。

 では、ばんえい菊花賞の予想を。定量戦のここは、秋桜賞で1、2着となった格上馬の◎シベチャタイガー、○アローファイターにとっては断然有利。この2頭の一騎打ちとしか思えないんですけど……。敢えて穴馬を、というなら、馬格があって最近の調子がいい▲ホッカイノリキ、ばんえい大賞典で2着に来た△コーネルフジですか。まぁ、穴予想が信条の私としては、堅い馬券の1点勝負というのは柄ではないので、◎○の2頭から▲△の2頭へ馬単を買います。頭は◎か○のどちらかということで、ウラは押さえません。

 ナイター競馬が終わって、何となくひと息ついちゃっている雰囲気のばんえい競馬ですが、この時期もどうか馬券を買って応援してください。長い冬を迎える前は実りの秋にしておきたいものです。では、今回はこのへんで。

11/4ばんえい菊花賞予想 斎藤修

アローファイターに初タイトルの期待

 3歳二冠目のばんえい菊花賞。一冠目のばんえい大賞典は、別定戦らしく最軽量ハンデのプリンセスモモが制し、やはりハンデに恵まれたコーネルフジが2着に入り波乱の結果となったが、定量で行われるここは実績馬にとって断然有利。
 10月7日のオッズパーク杯秋桜賞の1~6着馬が揃ってここに出走してきたが、負担重量の比較でも、そこで1、2着だったシベチャタイガーとアローファイターが実力上位。
 その秋桜賞では、アローファイターが一瞬早く障害をクリア。しかし直線半ばでシベチャタイガーが交わすと、ゴール上では一旦詰まったもののそのままゴール。2頭はそれほど差のない決着だった。
 今回は、その後1開催休んで万全の状態でここに臨む(と思われる)アローファイターを中心にとりたい。これまで重賞は、ホクレン賞2着、イレネー記念3着、ばんえい大賞典3着と、いずれもそれほど差のないレースだけに、初重賞制覇の期待がかかる。
 メンバー中最上位の格付けは、2歳シーズンにホクレン賞とイレネー記念で賞金を稼いだカネサリュウ。それゆえ今シーズンは3歳馬としてはかなり敷居の高い500万クラスに格付けされ、4着が最高という成績。同世代同士のレースでは重量を課され勝負にならなかった。イレネー記念以来、同重量で同世代との競馬ならここで巻き返しがあってもまったく不思議はない。
 現状の250万クラスではやや苦戦も、同世代同士では重量に恵まれているとはいえ、好走しているコーネルフジにも可能性はありそうだ。
 定量になることを考えると、勝負になりそうなのはここまでの4頭。
 アローファイターからの馬単と、押さえで馬連複。ただ、シベチャタイガーとの組合せは配当的に期待できそうもない。
 ◎アローファイター
 ○シベチャタイガー
 ▲カネサリュウ
 △コーネルフジ

11/4ばんえい菊花賞プレビュー

  11月4日(日)のメインに、3歳三冠の第2弾・第32回ばんえい菊花賞が行われます。
 一冠目のばんえい大賞典(7月29日)は別定戦でしたが、今回は700キロ(牝馬680キロ)の定量戦。実力馬が素直に力を発揮できる舞台といえるでしょう。そのばんえい大賞典は7番人気の牝馬プリンセスモモが逃げ切り勝ち。2着に6番人気コーネルフジが入り波乱の決着となりました。
 今回は、好メンバーで争われたオッズパーク杯秋桜賞(10月7日)の上位陣が主役となりそうです。
 その秋桜賞を制したのがシベチャタイガー。ほぼ同時に障害を越えた同重量のアローファイターを残り30メートルで突き放しました。これでばんえい大賞典(5着)後の3歳オープンは2戦2連対。持ち前の登坂力を生かし、今回も先行して粘り込むシーンが期待できます。
 惜しくも2着だったアローファイターは、ばんえい大賞典3着の実績。当時は、シベチャタイガーより5キロ重い重量を課せられながらも先着しており、この2頭の力関係はほぼ互角とみていいでしょう。
 牝馬の筆頭格は、やはり秋桜賞3着のプリンセスモモ。今回は、上位2頭との重量差が前走より5キロ縮まりますが、能力的に大きな差はなく、牝馬ながら二冠獲得も夢ではありません。
 3歳牝馬三冠初戦・黒ユリ賞を制し秋桜賞は4着のエリザベスライデンや、ばんえい大賞典の次走・はまなす賞でも3着に入り実力を示したコーネルフジ、軽ハンデを利してはまなす賞を制したパワー自慢のミサキスペシャルらも見どころがあります。
 2歳二冠の実績馬カネサリュウは、メンバー中最高位の500万円条件馬。3歳限定戦では毎回ハンデを積まれ苦戦が続いていましたが、定量戦の今回は上位進出の可能性もあります。
 ほか、昨季の黒ユリ賞馬ニシキガール、秋桜賞6着のホッカイノリキ、150万円条件からの挑戦となるアアモンドヤワラが出走します。

出走表はこちら

【参考レース】

7/29 ばんえい大賞典(勝ち馬:プリンセスモモ)
8/19 はまなす賞(勝ち馬:ミサキスペシャル)
9/17 ばんえいプリンセス賞(勝ち馬:ペガサスプリティー)
10/7 オッズパーク杯秋桜賞(勝ち馬:シベチャタイガー)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

今週の見どころ(11/3~11/5)

2007年11月 2日(金)

 10月30日、帯広市の砂川敏文市長が記者会見を行い、オッズパーク・ばんえい・マネジメントの支援を受けて単独開催しているばんえい帯広競馬を、来年度も存続させる考えを明らかにしました。10月29日までの売り上げは69億6756万円で、当初の見込みを14.35%上回っており、年内に存続が正式決定されるとのことです。
 今週日曜(4日)には、3歳三冠の二冠目・ばんえい菊花賞が行われます。精鋭10頭が揃い好レースが期待できるでしょう。

 11月3日(祝・土)のメイン第11レースは霜月特別(オープン)です。
 出走9頭中7頭が、前開催の日勝特別に出走していました。
 カネサブラックは、その日勝特別で2着。ほぼ同時に障害をクリアしたフクイズミ、ミサイルテンリュウらとの混戦から、最後はフクイズミには突き放されましたが、ミサイルテンリュウには先着しています。3走前の岩見沢記念で、それまで実績のなかった850キロを克服し2着に入ってから、レースぶりが安定した様子。フクイズミ不在の今回は、さらに好走の可能性が高まったといえるでしょう。
 日勝特別3着のミサイルテンリュウも、今季オープンで7戦して掲示板を外したのが1回だけと堅実で、今回も好走の期待がかかります。
 レース当日は力のいる馬場になりそうなので、穴として注目したいのはタケタカラニシキ。日勝特別9着、2走前のオープンも7着と結果は出ていませんが、障害がスムーズなら一発の可能性もあります。
 日勝特別不出走組では、前走オープンで今季初勝利を挙げたシンエイキンカイも争覇圏でしょう。

 11月4日(日)のメイン第11レースは、重賞・第32回ばんえい菊花賞(3歳)です。このレースは別掲のばんえい菊花賞プレビューをご覧ください。

 この日の第7レースに2歳A1戦が組まれています。
 前開催のナナカマド賞(2歳オープン)を制したのは7番人気のマルモスペシャル。第2障害先頭から、そのまま末脚を伸ばしての逃げ切りでした。ただ、一線級相手の勝利とはいえ、1戦のみの結果で今回も中心とは言いがたいものがあります(注:マルモスペシャルは今回は出走しませんでした)。
 やはり連軸は、ナナカマド賞でも3着、デビューから13戦して複勝圏を1回しか外していないホクショウジャパンが適当でしょう。一時の不振から脱出した同レース2着オレワスゴイや、同5着ウメノタイショウも好走が期待できます。

 11月5日(月)のメイン第11レースは深秋特別(500万円未満)です。
 ライジングサンは、4走前の混合600万円未満こそ3着でしたが、自己条件に戻ったここ3走は2、1、2着と堅実に駆けています。前開催の高松市愛と幸福の都市交流記念は、並んで障害を下りたストロングペガサスに脚色でやや劣り2着。しかしその差は僅か1秒8しかなく、今回も中心視できるでしょう。
 ひと息の成績が続いていたものの、高松市愛と幸福の都市交流記念で巻き返し3着ツジノコウフクや、障害が良化してきた同5着テンカなどがこれに続きます。
 高松市愛と幸福の都市交流記念で、粘り強さをみせ穴をあけたストロングペガサスは、とにもかくにも障害のデキ次第。近走は馬場が湿っているほうが好走する傾向があるため、晴れの予報が出ている今回は厳しそうです。

<<前へ 1234
Copyright (C) OddsPark Banei Management Corp. All Rights Reserved.