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1/15ヒロインズカッププレビュー

2006年1月13日(金)

 今週日曜日は牝馬重賞ヒロインズカップ(4歳以上牝馬オープン)が行われます。サダエリコ、アンローズのほか、次代を担うエンジュオウカンやプリンセスサクラコなど、多くの注目馬が出走を予定しています。
 そのなかでも、やはりサダエリコの実績は抜けているでしょう。前走の帯広記念はめずらしく9着に敗れたものの、今季、負けらしい負けはそれ以外に旭王冠賞のみ。今回は重量が問題となりますが、30キロ差程度なら問題ないのではないでしょうか。
 相手はアンローズ、といいたいところですが、近走の成績を考えると少し厳しそうです。それならエンジュオウカンのほうが勢いに乗っている印象で、ここはスピードで押し切るシーンも十分予想できます。
 あとは大外枠に入ったトカチプリティーが不気味。これまでも人気が落ちたときに上位へ食い込んできている印象があり、ここも人気がないようなら狙い目でしょう。また最近調子を上げてきたキタノコクホーも争覇圏といえそうです。

出馬表はこちら

【参考レース】
1/2 帯広記念(9着:サダエリコ)
1/3 銀河賞(2着:エンジュオウカン)
1/4 樹氷特別(勝ち馬:キタノコクホー)

樹氷特別以外の映像はこちら

今週のみどころ(1/14〜1/16)

 みなさんもよくご存じのとおり、現在ばんえい競馬をグイグイ引っ張っているのは牝馬勢です。そんな女の熱き戦いヒロインズカップが、日曜日に行われます。詳細は「ヒロインズカッププレビュー」に掲載しますが、サダエリコ、アンローズなど、豪華メンバーとなりそうで、熱戦が期待できそうです。
 14日(土)に行われるのはサホロ特別(4歳以上オープン)。ミサキスーパーやキングシャープなどの実績馬が出走を予定しています。注目したいのはホシマツリで、さすがにオープンでは厳しいかもしれませんが、2連勝している勢いに乗ってがんばってもらいたいものです。その前、第10レースは混合800万円未満。7日の幸福特別、8日の拍林馬事公苑特別出走馬による勝抜戦です。ギャンブラークインやエンジュダイヤのほか、ホクショウファイト、ホクトキングなどもエントリーしています。なかなか楽しみな一戦といえるでしょう。
 15日(日)はヒロインズカップ(4歳以上牝馬オープン)が行われます。こちらのレースについては「ヒロインズカッププレビュー」をご覧ください。第10レースに行われるのはガーネット特別(3歳オープン)。ホクレン賞馬ニシキセンプー、おなじみメダマやメジロショウリキに加え、出走すればナナカマド賞以来となるマルミシュンキも登録しています。
 16日(月)は愛国特別(550万円未満)が行われます。4歳馬ウィナーサマー、スーパークリントン、カネサブラックのほか、フクイズミなども出走を予定しており、豪華な顔ぶれとなっています。フクイズミはこのメンバーの中で7連勝を達成できるか、注目してみたいところ。もちろんオホーツクブルー、ミスターハヤサキなども争覇圏です。

レース回顧(1/7~1/9)

2006年1月 9日(月)

 7日(土)に行われた幸福特別(650万円未満)は、ニシキダイジンが優勝。楽に障害をクリアすると、そのまま一気に逃げ切りました。前走の銀河賞で4着に健闘しており、徐々に調子が上向いているのかもしれません。2着にギャンブラークインが入り、前走6着から、ひとまずは立て直した印象です。ホクショウファイトが3着で、4着にエンジュダイヤ。
 8日(日)のメインレースは柏林馬事公苑特別(800万円未満)。ここは銀河賞馬のホクトキングが1番人気に推されましたが、重量がこたえたか障害でヒザを折るなど大苦戦。結果6着に敗れました。勝ったのはキングファラオ。障害は3、4番手でクリアしましたが、そこから持ち味の末脚を発揮。残り15メートル付近で、すでに他馬を交わしてしまい、あとは独走となりました。2着に早めに障害を越えたヨシノウンリュウ。カゲマサムネオーが続いて、4着にカネタマルという結果でした。
 9日(月)のニューイヤーカップ(3歳以上オープン)は、ヨコハマボーイが優勝。逃げるツルマキシンザンを障害3番手から追いかけ、ゴール20メートル手前付近で先頭へ。そのまま後続の追撃を振り切りました。ギャロップで激しく追い上げたグレートサンデーが2着。先頭で障害を越えたツルマキシンザンは終いにやや甘くなり、3着入線となりました。

映像はこちら

今週のみどころ(1/7〜1/9)

2006年1月 7日(土)

 怒濤の年始開催が終わって、息つく暇もなく通常の3日間開催となりました。今開催は、来週15日にヒロインズカップが組まれ、いまをときめく牝馬たちが多数登録。詳細は来週お伝えしますが、いまから楽しみな一戦と言えるでしょう。
 とはいえ、今週も熱戦が期待できるレースが目白押し。7日(土)に行われるのは幸福特別(650万円未満)。ここはやはりエンジュダイヤに注目でしょう。重量も課せられていますが、前走このクラスで勝利を挙げており、ここもチャンスは十分。ダービー馬の実力を発揮してくれることを期待します。前走の4歳混合550万で6着に敗れたギャンブラークインは、重量的にも好勝負必至。あとは当日の気配次第でしょう。ホクショウファイトは近走の悪い流れを断ち切りたいところ。
 8日(日)のメインレースは柏林馬事公苑特別(800万円未満)。先日銀河賞を制したホクトキングがエントリーしています。クラスが上がって力関係が微妙ですが、6戦連続連対中の勢いを駆ってがんばってもらいたいところ。ほかカネタマル、キングファラオなども出走を予定しています。
 9日(月)はニューイヤーカップ(4歳以上オープン)が行われます。ここも先日帯広記念を勝ったばかりのミサイルテンリュウが登録しています。今シーズンは岩見沢開催から終始安定した成績で、ここも出走してくれば争覇圏でしょう。シンエイキンカイは帯広記念の敗戦が気になるところですが、ムラ駆けの傾向があるだけに、いきなり来ても不思議はありません。ほかヨコハマボーイ、サンデーブライアン、ツルマキシンザン、タケタカラニシキなど、楽しみなメンバーがエントリーしています。

馬券おやじは今日も行く(第12回)  古林英一

2006年1月 6日(金)

「ガラ」について

 新年明けましておめでとうございます。

 例年だと、千葉のS級戦(競輪です)で元旦を迎えるのだが、今年は気合いをこめて、元旦から「ばんえい」に参戦。2日から4日までは重賞3連発。矢野・斎藤両先生(これだけ的中されるとこりゃあもう「先生」と心からお呼びするしかない)のご高説をじっくり拝読した結果、まず、帯広記念はミサイルテンリュウははずせない。斎藤先生ご推奨のヨコハマボーイは気になりつつも切り……これが失敗(T_T)。続く銀河賞は「やった、的中!」と喜んでたらオッズがえらく下がってトリガミ(T_T)。そしてホクレン賞。小生、敢えて両先生に逆らってみた。というのは、このレース、毎年けっこう荒れ模様。そこでニシキセンプーからはメダマ他のちょい穴目に流していたので、「やったあ、的中!」とテレビの前でバンザイ三唱。ところが、なんと、D-netで買い間違えてた。こういうときって、生きていくのがイヤになる、ほんと(T_T)。

 4日間の連戦がおわり、ちょっと一息。

 さて、今回は馬具の話である。ここしばらく、まじめにばんえい競馬を「研究」しているのだが、その中で興味を引かれたのが馬具・馬装。そのなかでも今回は「ガラ」について。

 ばんえいファンならご存知だろうが、ばん馬の肩のところにU字型の馬具が装着されている。あれがガラである。ガラは橇の重量を肩全体で受け止め、馬体に重量が食い込まないように装着される馬具である。(参考:馬具・馬装について

 実際にもってみると、ずっしり重い。このガラをちゃんとつくれる職人さんは、今や日本広しといえど、実はそう多くない。帯広競馬場近くで十勝馬具という馬具屋さんをやっている鵜沼勇さんはその数少ない一人でこの道の第一人者である。

 古くからのばんえいファンなら、鵜沼正吉・武の兄弟を覚えておられるだろう。どちらも騎手・調教師としてながらく活躍されていた方だ。正吉さんは勇さんの兄、武さんは弟である。富良野で生まれた勇さんは、16歳のときに帯広の馬具店に修行にはいり、24歳で独立・開業した。現在、73歳なので、かれこれ60年近く馬具をつくってきた大ベテランの職人さんである。

 ばん馬をみたとき、一番目立つ馬具がガラだ。ガラというのは英語のカラー(襟)collarから来ていると何かで読んだことがある。清音のカラーが濁音のガラになるあたり、どうも東北訛のようだ。

 上位馬になると専用のガラをつけてもらっている。専用のガラは、当然、背吊りや呼びだしといった他の馬具とお揃いだ。どことなくお相撲さんの化粧まわしを連想する。小生がお気に入りなのはスミヨシセンショーの銀色に輝く馬具だ。

Dscf0007  ガラつくりは直径9ミリの鉄棒をU字型に曲げるところからはじまる。ガラのかたちに曲げた鉄棒を稲藁でつつみ、ナイロン紐をまきつけてしっかり固定する。実は、この稲藁というのが、昨今なかなか入手できないのだそうだ。小生なんかが子どもの頃は、秋、刈り取りが終わり、脱穀も済むと、稲藁が上手に積み重ねてあったのを記憶しているが、昨今はそんなことはしない。コンバインで稲刈りをしながら脱穀すると藁は粉砕されてしまっている。(写真:ガラ製作中の鵜沼勇さん)

Dscf0008  鵜沼さんが使用している藁は、岩手出身の西弘美騎手が故郷から持ってきてくれるのだそうだ。丈のながいモチ米の藁だという。鵜沼さんが弟子修行していた頃は、「内地」(今の北海道の子は使わない言葉だ)からの米俵をほどいて使ったという。また、藁を縛りつけるのは今はナイロン紐だが、もちろん昔はそんなものはない。麻縄だったそうだ。(写真:ガラ製作用の稲藁)

 これで芯ができた。後は裁断・縫製した革で芯を包み、しっかり籾殻をつめて完成だ。籾殻は近所の農家から入手している。

 新品のガラは1週間くらい馬に装着して馴染ませ、ようやく実用に供される。

 小生が鵜沼さんの仕事場におじゃましたとき、黒革のちょっと小さめのガラがおいてあった。聞けば宮内庁の馬車用のガラだそうだ。鵜沼さんのご子息が勤務するソメスサドルから修繕依頼があったものだ。わが国の馬具製造ではトップメーカーといってもいいソメスサドルでさえ、今やガラをつくる職人はいないのだという。

 鵜沼さんの仕事場から退出するとき、階段に馬具を連結する金具が箱にいれられて積まれてあった。なんでも、この金具をつくる鍛冶屋さんがいなくなり、中古の金具を備蓄しているとのことだ。

 こうして考えてみると、北海道の馬文化として、北海道遺産に選定されたばんえい競馬は、たんに馬術競技としてだけではなく、それを可能とする技術・技能に支えられて成り立っていることがわかる。まさに「馬文化」である。

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