兵庫から4頭、強力なメンバーが遠征してきた。1月3日の新春賞は、直線半ばでエーシンクリアーが先頭に立ちかけたところ、中団追走で向正面からロングスパートで位置取りを上げてきたアクロマティックが差し切り、ゴール前ではまだ余裕があった。重賞初挑戦、しかも1870メートル戦も初めてでの勝利となった。3連勝と勢いがあり、管理する新子雅司調教師は17日現在、19勝をマークして兵庫リーディングを独走中。勝率37.3%もすごい。その勢いで重賞連勝に期待する。
相手にはサウスウインド。新春賞では4コーナーまで手ごたえ抜群だったが、エーシンクリアーとの追い比べとなって意外に伸びず3着。名古屋1900メートルは名港盃で2着の実績があり、今回は高知の赤岡修次騎手を鞍上に迎えて実力発揮と見る。
サイモンロードに再度の復活を期待したい。昨年の梅見月杯を制して以降、まったくいいところがなくなってしまっていたが、前走白銀争覇では直線まで先頭であわや逃げ切るかという、久しぶりに見せ場たっぷりのレースを見せた。もし勝てばこのレース4連覇となる。
エーシンクリアーは、佐賀に遠征してのはがくれ大賞典は2連覇中だが、この梅見月杯は一昨年がサイモンロードから2秒5も離されての3着で、昨年が1秒3差の4着。このメンバーなら実力上位だが、どうもレースとの相性がよくないようで△まで。
5番手の評価になってしまったが、昨年8月以降、JpnIIの名古屋グランプリを別とすれば、A2〜A1特別で3着以内を外していないピースフルリバティにも重賞初勝利のチャンス。
白銀争覇で豪快に差し切ったメモリージルバは、このメンバーに入ってどこまで。ただ昨年7着だったときよりは調子を上げている。
◎9アクロマティック
◯2サウスウインド
▲3サイモンロード
△10エーシンクリアー
△5ピースフルリバティ
△11メモリージルバ
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定量戦なら実績重視ということで、2歳時に白菊賞、いちい賞を制しているグレースゴールドが中心。昨年9月以降、勝ち星がないとはいえ、ずっと牡馬も含めたこの世代の一線級との争いとなっているゆえ仕方ない。牝馬同士のここで久々に実力を見せつける。負担重量が一気に増えるここで、確実に成長して1トンを超える馬体重も魅力だ。
昨年末に2歳A-1戦を制しているブルーオーシャンも能力上位。年が明けての3歳A-1戦ではグレースゴールドと互角の勝負。実績ならグレースゴールドだが、近走の調子ならブルーオーシャンといったところ。
イレマルビリーヴはここ2走の3歳A-3戦で勝ち馬に僅差の2着、3着と力をつけてきている。
タナボタチャンは12月以降、2歳(3歳)A-2で常に上位争いという実力。前走が初めての3歳A-2戦(5着)だったセイリュウヒメも力をつけてきているだけに連下なら。
◎5グレースゴールド
◯2ブルーオーシャン
▲7イレマルビリーヴ
△8タナボタチャン
△1セイリュウヒメ
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黒船賞選考競走の最終戦。ここまで大高坂賞はサクラシャイニーが勝ち、黒潮スプリンターズカップはスクワドロンが勝って、それぞれ黒船賞の出走権を獲得。その2戦とも2着だったマウンテンダイヤは残念ながら3戦目のここには出走してこなかった。
ここは満を持して出走のメイショウツチヤマが断然だ。中央オープンから転入して9戦8勝。負けたのは2400メートルの高知県知事賞だけ。もともと中央時代も1200〜1400メートルを中心に使われていただけに、距離は短いほうがいい。高知のこの距離では黒潮マイルチャンピオンシップを含め3勝しているだけに、1600メートルでも問題ない。
ゴールドゼウスは中央500万下からの転入ながら、前走A-1特別では2着のサトノロマネに8馬身差をつけての逃げ切り圧勝。ただタイム自体は平凡なだけに、メイショウツチヤマにどこまで迫れるか。
サクセスコードは中央1勝からの転入で、高知ではここまで6戦してすべて3着以内。前走はゴールドゼウスに離されての3着だっが、2走前にはA-1特別を制しているだけに上位も狙える実力。
重賞ではいつも見せ場があるもののなかなか勝ち切れないメイショウパーシー、A級特別常連のサトノロマネ、下級条件からクラスを上げてきたストリートハンターらは3着候補。
◎1メイショウツチヤマ
◯7ゴールドゼウス
▲11サクセスコード
△6メイショウパーシー
△3サトノロマネ
△5ストリートハンター
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今開催は佐賀記念JpnIIIが行われたため、A1A2戦として組まれたのは1400メートルのこの唐津湾賞だけ。
木曜日に行われた佐賀記念では、結果6着だったとはいえ地元期待のキョウワカイザーがクリノスターオーを制して単騎逃げに持ち込み見せ場をつくった。そのキョウワカイザーを相手に、前走球磨川賞で果敢に先行して一騎打ちを演じたのがモエレジュンキン。直線で振り切られたとはいえ1馬身差で、3着以下は寄せ付けなかったという実力なら、このメンバーでは力が抜けていると見てよさそう。
エイシンガリレイは、昨年3月28日の佐賀弥生賞以降、15戦して11連対、中島記念以外はすべて4着以内に好走している。前走有明特別でも、S2重賞なら上位常連のミスタージャック、コパノエクスプレスらをしりぞけた。モエレジュンキンは強そうだが、相手筆頭は譲れない。
コパノエクスプレスもA級のS2重賞や特別戦で常に上位を争える実力だが、エイシンガリレイと比較すると安定感に欠ける面がある。
中央からの転入しての2戦がともにコパノエクスプレスと差のない競馬をしているカシノタロン、中央1000万から転入初戦となるヴィルトグラーフらは連下争いまで。
◎10モエレジュンキン
◯5エイシンガリレイ
▲8コパノエクスプレス
△4カシノタロン
△6ヴィルトグラーフ
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中央勢の重賞勝ち馬は、このレース連覇を狙うマイネルクロップをはじめ、マイネルバイカ、クリノスターオーと3頭。なかでもGI/JpnIで強力な相手との対戦経験があるマイネルバイカ、クリノスターオーの争いと見る。
中央のダート重賞ではなかなか結果が残せなかったマイネルバイカだが、地方初参戦となった昨年の白山大賞典JpnIIIでは好位の内で機をうかがい、直線でエーシンモアオバー、ソリタリーキングという実績馬同士の争いかに思えたところ、その間を割って見事に差し切った。続くベテルギウスステークスでは、その後に東海ステークスGIIを制するアスカノロマンに2馬身差をつけての逃げ切り勝ち。川崎記念JpnIは4着だが、3着のアムールブリエにはアタマ差4着と、むしろここに来ての充実ぶりを示した。
クリノスターオーの前走チャンピオンズカップGIはブービー15着だったが、コパノリッキーを執拗に追いかけての結果ゆえ仕方ない。ダート重賞3勝は実績抜群で、地方は帝王賞JpnI(6着)を経験しているものの、小回りをこなせれば好勝負だろう。
ストロングサウザーは、ここまでのところ重賞では結果を残せておらず、しかも今回地方には初参戦だが、まだ5歳ゆえの伸びしろに期待したい。
マイネルバウンスは準オープンを勝っての地方初参戦。鞍上の川田騎手には地元ともいえるコースでもあり、佐賀記念は4年前に勝っただけだが、サマーチャンピオンは過去に3勝。得意のコースであっと言わせる場面はあるかもしれない。
地元の期待は、中島記念を含めて目下5連勝中のキョウワカイザー。ダートグレード初挑戦でどこまでやれるか。このレースの過去2年の勝ちタイムは2分9秒台と、時計がかかるようになっており、中島記念を2分9秒2で楽勝ということを考えると、ひょとすると、という場面はあるかもしれない。
◎2マイネルバイカ
◯3クリノスターオー
▲11ストロングサウザー
△9マイネルバウンス
△7キョウワカイザー
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