地元佐賀所属馬として、じつに久しぶりにトライアル(ノカイドウ特別)を勝ったストームメイが回避となったのはなんとも残念。となるとやはり中心は、もうひとつのトライアル・ミヤマキリシマ特別を勝ったナンゴクロックオンということになる。九州産限定の芝の新馬戦を除外となり、その後新潟の新馬戦では差のある6着も、京都ダート1400メートルの未勝利戦では勝馬からコンマ8秒差の7着。今回出走の中央馬の中で実力上位は間違いない。
メンバー中、中央で唯一勝ち星を挙げているのがカシノエイシ。デビュー3戦目となった九州産の未勝利戦で初勝利を挙げ、ひまわり賞でも2着。ただ初ダートとなった阪神での前走は大差のしんがり負け。それが馬場適性によるものなのか、九州産馬ゆえの力差なのか。あらためてその実力が試される。
ひまわり賞4着、そしてノカイドウ特別でストームメイに半馬身差で2着だったヨウエンが3番手。
中山のダートで2戦しているカシノスピーディンも互角の勝負になりそう。
地方勢では名古屋で2勝しているレッドプルーフに期待したい。父ゴールドプルーフは名古屋所属として03年に中央の東海ステークスを制した活躍馬。血統登録されている産駒はこれまでわずか5頭のみで、この世代は2頭だけ。そのもう1頭、ワンダフルキッスも名古屋からここに遠征してきた。
ひまわり賞5着のテイエムマケンゲナも佐賀のダートがこなせるかどうか。
◎3ナンゴクロックオン
◯11カシノエイシ
▲5ヨウエン
△7カシノスピーディン
△12レッドプルーフ
△10テイエムマケンゲナ
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3歳馬によるS2重賞で、1、2着馬には2月21日の飛燕賞への優先出走権が与えられるステップ競走。
北海道1勝から転入したサプールは、カペラ賞こそ3着だったが、その後2連勝と順調。前走筑紫野賞は、ぴたりと2番手追走から、逃げ粘っていたストームメイをゴール前で突き放すという余裕の勝利。カペラ賞で先着された2頭が不在となれば3連勝が期待できそう。
強敵となりそうなのが船橋から転入初戦のドンブルーローズ。花吹雪賞まで5連勝のドンプリムローズと同じチームがここを獲りにきた。サプールと同じく門別ではJRA認定ではない未勝利戦を勝ったのみで、南関東の2歳特別で3着という実績なら、あっさりという可能性も十分。
タイムオブレディーは年末のアルデバラン特別でサプールから差のある3着だったが、花吹雪賞では離れた4番手から4コーナー内を突いて直線一旦は先頭という見せ場。最後はドンプリムローズとプリモプレストにとらえられたが、惜しい3着だった。展開次第ではここでも見せ場はありそう。
筑紫野賞でサプールの3着だったスラッシュ、花吹雪賞では最低人気ながら2着と好走したプリモプレストなどもまだまだ変わり身はありそう。
◎6サプール
◯4ドンブルーローズ
▲8タイムオブレディー
△1スラッシュ
△7プリモプレスト
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B級馬による1750メートルのS2重賞で、B級馬の1400メートル戦は翌日に梅花特別が組まれている。
サチノポピーは昨年夏に兵庫から転入して2連勝したが、その後は勝ち星から遠ざかっている状況。とはいえ掲示板を外したのは一度のみと、このクラスの安定勢力。近走対戦した勝ち馬が、キングプライド、クロスオーバー、テイエムチカラなど強敵ばかり。メンバーがだいぶ楽になった今回は勝機だ。
そして過去5走で勝利を挙げた馬が1頭もいないというメンバーなら、中央未勝利ながら500万クラスでも好走していたディプロイディでも十分勝負になりそう。
エーシンユリシーズは前走こそ5着に敗れたものの、昨年転入後はA級に入っても勝負になっていた。ここは巻き返しのかかる一戦。
門別A級から転入してB級のS2重賞や特別で2着2回のビービーアックス、このクラスで4戦連続3着のコスモガラサ、休み明けの転入初戦が案外だったカシノソラーレらもそれほど差はない。
◎5サチノポピー
◯9ディプロイディ
▲10エーシンユリシーズ
△8ビービーアックス
△1コスモガラサ
△11カシノソラーレ
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一昨年の第1回のこのレースを制したのがユノエスケープで、昨年がトーコーヴィーナスと2年連続で兵庫からの遠征馬が勝利。そしてユノエスケープこそグランダム・ジャパン3歳シーズンの総合で4位だったものの、トーコーヴィーナスは見事3歳シーズンの女王となったように、3月後半にスタートするグランダム・ジャパン3歳シーズンの前哨戦ともいえるような一戦。
雪のため取止めとなった新春ペガサスカップ組からスライドする形で7頭が参戦。そのとき本命にしたホウライマリーンに、引き続き期待したい。ゴールドウィング賞の3着は、逃げたもののセンターフォワードに突かれるという厳しい展開だった。ここまで8戦6勝、3着2回とまだ底を見せていないだけに、重賞初制覇に期待がかかる。
ベッロポモドーロは、北海道から笠松に移籍後5戦2勝、2着3回という成績。前走園田に遠征しての園田クイーンセレクションは、1番人気のスマイルプロバイドにゴール前でアタマ差まで迫る惜しい2着だった。初めての名古屋コースがどうかだが、メンバー的には通用しそう。アジュディミツオー産駒としての重賞初制覇がかかる。
中央から兵庫への移籍初戦となるコパノミライがどうか。デビューした門別では、未勝利とアタックチャレンジで2勝。中央の芝では結果を残せなかったが、能力的には通用しておかしくない。ただ、距離やコースなど未知数な部分も多い。
ゴールドウィング賞で強い勝ち方を見せたサカジロゴーゴーだが、その後はいまひとつのレースぶり。中央での3戦目は自分でレースをやめていたように、気性的な問題がまだあるのかもしれない。それが解消すれば、いずれもう一度あっと言わせる場面はあるかもしれない。
ライデンリーダー記念4着のワタシヲミテネ、同3着のメガホワイティらは上積みがあれば上位争いも。ただ、本命にしたホウライマリーンもそうだが、雪で中止になっての調整過程がどうだったかというのは気になるところ。
◎3ホウライマリーン
◯7ベッロポモドーロ
▲1コパノミライ
△9サカジロゴーゴー
△4ワタシヲミテネ
△5メガホワイティ
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24日に予定されていたA級馬による1400メートルのS2重賞、鶴見岳賞が雪のため中止となったが、あらためて同じメンバー、同じ騎手で、枠順だけ変えての仕切り直しとなった。
注目は、なんといっても明けて4歳になったキングプライドだろう。7連勝で臨んだ中島記念は1番人気に支持されたものの、逃げたキョウワカイザーに突き放され、4馬身差をつけられての2着だった。しかし年明け初戦の自己条件は悠々と逃げ切り。近走、S1重賞で好走している馬がいないというメンバーだけに敗けるわけにいかない一戦。
前走有明海特別組が4頭いて、その中で最先着、しかも勝ち馬から0秒5差で3着のコパノエクスプレスが相手筆頭。
有明海特別でコパノエクスプレスに1馬身差4着だったカシノタロンは、中央から転入2戦目での上積みがあれば逆転も。逆転といっても2着までだろうが。
同5着のタイセイマスタングは、カシノタロンから6馬身も離されており、どこまで差を詰められるか。
◎4キングプライド
◯2コパノエクスプレス
△5カシノタロン
△6タイセイマスタング
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