B級馬による1400メートルのS2重賞。この開催でもうひとつB級馬によるレースは、24日(日)に1800メートルのM&Kジョッキーズカップ(第2戦)として行われる。
中央2勝から転入したテイエムチカラが危なげのない逃げ切りで2連勝中。2戦ともに1400メートル1分30秒を切る、このクラスとすればまずまずのタイムで、ここでも中心は譲れない。
大隅特別圧勝、霧島賞4着からの転入初戦となるのがカシノソラーレ。ともに湿った馬場だったとはいえ1分27~28秒台という走破タイムを考えれば圧勝まであっておかしくない。
前走門松特別でテイエムチカラの2着だったのがカシノボルト。ここ3戦連続連対と好調なだけに、どこまで差を詰められるか。
ほかは近走不調というメンバーばかりで、強いて挙げれば2戦連続3着のナイルエクスプレスだが、ともに勝ち馬から1秒以上の差をつけられているだけに、上記3頭のどれかが崩れたときにという可能性まで。
◎9テイエムチカラ
◯2カシノソラーレ
▲3カシノボルト
△5ナイルエクスプレス
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牝馬限定重賞を勝ちまくったエーシンサルサだが、前走園田金盃では牡馬を相手に見事に逃げ切った。夏に調子を挙げる印象があったのだが、ここのところは冬になっても好調だ。1700メートルを中心に使われているが、2年ほど前まではむしろ1400メートル戦で力を発揮していた。サウスヴィグラス産駒だけに、むしろこの距離でこそというところもありそうだ。
ヒカルカミヒコーキの3走前、園田に遠征した姫山菊花賞では、ダイナミックグロウと競り合うように先行し、直線ではエーシンクリアーにとらえられたものの、よく2着に粘った。道中はかなり行きたがるのを抑えていた様子で、これまでに使われてきた距離からも、この距離ならさらに力を発揮するように思う。
中央オープンから名古屋に移籍したゲシュタルトの初戦は、2番手から直線半ばで逃げていたトップフライアーを交わしての勝利。中央ではダートでの実績がなかったが、なんとかダートもこなせそう。明けて9歳になったが、2戦目での慣れと上積みがあればチャンスはある。
9月に1400メートルの園田チャレンジカップを制しているヒシサブリナ、前走名古屋記念で3着だったベルライン、前走東海ゴールドカップで3着のメモリージルバなど、近走好調な粒ぞろいのメンバーが揃った。
◎1エーシンサルサ
◯10ヒカルカミヒコーキ
▲8ゲシュタルト
△2ヒシサブリナ
△3ベルライン
△4メモリージルバ
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笠松グランプリを制したラブバレットが、兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIで出走取消となったのはなんとも残念だった。得意の小回りの1400メートル戦でもあり、ハンデ差を考えればポアゾンブラック(3着)に逆転という可能性もおおいに考えられた。そういうわけでここは仕切り直しの一線。1600メートルは必ずしも得意ではなさそうだが、桐花賞で1、2着だったナムラタイタン、コミュニティというトップツーが不在というメンバーなら力は抜けている。
相手筆頭はワットロンクン。栗駒賞こそ伏兵スフィンクスの直線一気の大駆けに遭って2着だったが、白嶺賞はきっちり逃げ切って見せた。その白嶺賞と同じ水沢1600メートルの舞台なら力を発揮する。
門別から転入2戦目となるスタンドアウトも能力ではヒケをとらない。門別のA1特別での勝利もあり、道営記念でも勝ち馬から1秒差の4着は評価できる。ただ1600メートルでは距離不足という可能性はある。
エーシンシャラクは2着3着の惜敗続きで、前走大晦日のA級一組特別が7月以来の勝利。白嶺賞ではワットロンクンに1馬身半差2着という好走もあり、ここでも連下争いなら。
栗駒賞では10番人気ながらあっと驚く一気の追い込みを見せたスフィンクスは、白嶺賞でもワットロンクンの3着で、相応の実力があるところは見せている。
中央1勝から転入して3連勝中のマツリダアンバターは、重賞のこのメンバーに入ってどこまでやれるか。
◎1ラブバレット
◯2ワットロンクン
▲8スタンドアウト
△5エーシンシャラク
△7スフィンクス
△4マツリダアンバター
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この開催のA級戦は、この九州オールカマーが2000m戦で、11日の有明海特別が1400mで行われる。7頭立てとやや寂しい頭数となった九州オールカマーには、マイネルティンラン、エリモブリーズの2頭がA2級からの希望投票で出走してきた。
10歳だがスイングエンジンのこのレース連覇の可能性が高い。門別ではA1特別勝ちがあり、佐賀に戻っての初戦となった雲仙岳賞は2着だったが、その勝ち馬キョウワカイザーは中島記念も制した。その馬にクビ差2着の接戦だっただけに、このメンバーでは実力が抜けていると見てよさそう。
モエレジュンキンは、中央準オープンから転入初戦となった宝満山賞を楽勝。スイングエンジンを負かせる可能性があるとすればこの馬だけ。
バンブーリバプールも中央準オープンからの転入だが、今回が1年ぶりの実戦で、どの程度の力が発揮できるのか未知数な部分が大きい。
エリモブリーズは前走宝満山賞でモエレジュンキンの2着だが内容的には完敗で、A2戦であと一息という実力では◎◯に対してはいかにも分が悪い。
◎6スイングエンジン
◯7モエレジュンキン
△2バンブーリバプール
△5エリモブリーズ
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荒れる帯広記念とは対照的に、過去5年のうち4回が1→2番人気という堅い決着の天馬賞。明け5歳のこの時期になるとだんだん実力差もはっきりしてきて、その状況での定量戦ゆえだろう。
ここはハクタイホウ中心で堅そうだ。ポプラ賞や柏林賞こそハンデを背負って惨敗だったが、近走は古馬オープンに入って好勝負。同世代同士なら力が違う。
もう1頭、負担重量に苦しめられてきたのがホクショウマサル。柏林賞、はまなす賞、銀河賞での着外は、いずれもトップハンデでのもの。近走でも大差での敗戦が続いているが、古馬一線級が相手では仕方ない。イレネー記念、ばんえいダービーに続いて、3シーズン連続での、定量で争われる三冠目のタイトル奪取に期待がかかる。
キサラキクは、4歳牝馬限定のクインカップでは、トップハンデにもかかわらず僅差の2着に好走。柏林賞の10着も、牝馬の2キロ減を考えれば実質的なトップハンデだった。ちなみにこの3頭は、イレネー記念、ばんえいダービーでも上位3着までを占めていたが、今回はどんな順番でゴールするかも見どころ。
ばんえい大賞典、銀河賞を制しているカイシンゲキ、銀河賞2着のカンシャノココロ、前走地吹雪賞は度外視でA2級で好走続きのシンザンボーイらに一角崩しがあるかどうか。
◎2ハクタイホウ
◯5ホクショウマサル
▲8キサラキク
△1カイシンゲキ
△4カンシャノココロ
△7シンザンボーイ
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