当初は1月20日に予定されていた新春ペガサスカップだが、雪のため中止となり、その日の開催は代替開催が行われなかったものの、重賞のこのレースだけ約2カ月も延期され、出馬投票をし直して行われることになった。
その2カ月の間に見違えるように強くなったのがカツゲキキトキト。デビュー後2勝を挙げたあとはまったく目立たない存在だったが、一気に3連勝でスプリングカップを制した。そのスプリングカップは、3コーナーから1頭だけ違う脚色でまくってくると、逃げていたホウライマリーンを直線でとらえてあっという間に突き放し8馬身差の圧勝。今回は木之前葵騎手で重賞連勝を狙う。
相手には、スプリングカップでカツゲキキトキトを勝利に導いた大畑雅章騎手が騎乗するキタノアドラーブル。中央未勝利から転入して4戦3勝2着1回と、まだ底を見せていない。前走の笠松1400メートル戦が1分29秒6という勝ちタイムで、3歳のこの時期なら重賞で勝負できるレベルにある。
もともとの新春ペガサスカップには3戦全勝で臨むはずだったセブンサムライだが、前走で初めて土がついての2着。とはいえまだまだ見限れない。
メンバー中最多の6勝を挙げているホウライマリーンだが、なぜか重賞タイトルにはめぐまれず。スプリングカップはカツゲキキトキトには離されたが、1番人気のハイジャは1馬身半差(3着)で振り切った。マイペースの逃げに持ち込めれば引き続きチャンスはある。
重賞3戦連続で2着のベッロポモドーロ、同じく重賞ではあとひと息というメガホワイティらも上位を狙える力はある。
◎6カツゲキキトキト
◯9キタノアドラーブル
▲4セブンサムライ
△2ホウライマリーン
△12ベッロポモドーロ
△8メガホワイティ
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ダノンレジェンドは初めて背負う58キロだが、ここは連覇の可能性が高いと見る。昨年JBCスプリントで2着に負けたがゆえの今回58キロ。勝っていれば59キロを背負うところだった。ダートの短距離路線では定量のJpnIがJBCスプリントしかないため、それを勝ってしまうとその後は斤量に苦しむことになる。それゆえダノンレジェンドは今年JBCスプリントを勝つまで(実際に勝つかどうかはわからないが)、昨年同様、この路線での快進撃が期待できる。
タールタンは好不調の波の周期が大きく、一昨年から昨年にかけてはやや落ち込んでいたが、昨年秋から再び好調期に入ったよう。前走根岸ステークスGIIIでは、その後にフェブラリーステークスGIを制したモーニンに半馬身差と迫った。地方コースは4歳時、条件交流に出走した門別以来だが、根岸ステークスと同じ56キロなら力を発揮しそう。
2歳時には中央に移籍して兵庫ジュニアグランプリJpnIIを制したニシケンモノノフは、その後は芝を使うなどして落ち込んだ時期もあったが、一昨年12月以降はダートのオープンで掲示板を外したのが2走前の師走ステークスだけという安定ぶり。昨年の武蔵野ステークスGIIIでも、ノンコノユメ、モーニンらを相手に差のない4着。その実績ならここでも勝ち負けまで期待できる。
JpnIを勝ったがため斤量との戦いとなっているのがドリームバレンチノ。昨年末の兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIでは、相手が軽かったこともあってハンデ59.5キロでも惜しい2着だったが、今回はメンバーが揃ってどこまでやれるか。
その兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIで無念の出走取消となったラブバレットは、いずれどこかでダートグレードを勝つチャンスはありそうだが、今回はいかにもメンバーが揃った。
サクラシャイニーは、一昨年の兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIで3着という実績があり、その後で負けたのは、果敢に逃げた昨年の黒船賞JpnIII(9着)と、輸送で夏負けがあった習志野きらっとスプリント(4着)だけ。明けて10歳でも衰えはなく、地元の期待がかかる。
◎6ダノンレジェンド
◯2タールタン
▲12ニシケンモノノフ
△10ドリームバレンチノ
△3ラブバレット
△1サクラシャイニー
センゴクエースとキサラキクがオープンの基礎重量(牡馬770キロ、牝馬750キロ)から別定20キロ増となり、最軽量牝馬のホクショウモモとは最大60キロというハンデ差がついた難しい組み合わせ。
ここはしばらく不振が続いていたカゲホウトウを狙ってみる。銀河賞4着のあとは勝ち馬から20秒以上差での惨敗が続いていたが、780キロを曳いてのチャンピオンカップでは勝ったオレノココロから16秒差の5着。好走とまでは言えないものの、障害ではじっくり溜めて仕掛けてひと腰でクリアすると、ゴールまでしっかり歩いていた。今シーズン前半は、柏林賞勝ちに、はまなす賞でも2着と好走。ともにトップハンデ馬から20キロ軽いという重量の設定で、今回はさらに30キロ差。チャンピオンカップを復調と見れば、ここは勝負になるのではないか。あくまでも連軸ということで。
相手筆頭にはハクタイホウ。定量の天馬賞では1番人気もキサラキクの2着に敗れたが、今回はそのキサラキクが別定20キロ増となったのに対し、増量なしは断然有利。天馬賞で2着に負けたがゆえ、負担重量に恵まれた。しかし端枠同士の本命対抗というのは、それだけでちょっとハンデを背負っているような気がしないでもない。
4歳ながら別定20キロ増、790キロのトップハンデとなるセンゴクエースはどうだろう。4歳同士の白雪賞は最大50キロのハンデ差をものともせず快勝したが、今回は5歳馬との対戦で、しかも最大60キロのハンデ差。勝つ可能性もあるとは思うが、楽な競馬にならない可能性のほうが高いように思う。
銀河賞を勝って以降、見せ場のないレースが続いているカイシンゲキだが、世代限定重賞なら巻き返してきそう。
白雪賞2着で、今回牡馬では最軽量となる750キロのコウリキ、740キロの牝馬シリウスらも好走が期待できそう。
◎1カゲホウトウ
◯10ハクタイホウ
▲5センゴクエース
△3カイシンゲキ
△6コウリキ
△7シリウス
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ここはキョウワカイザーが強そうだ。5連勝のあと挑んだJpnIIIの佐賀記念は6着に敗れたとはいえ、前半、クリノスターオーとハナ争いとなってのもの。地元馬同士のレースではありえない厳しいペースはさらなるパワーアップにつながっているはず。
このレース3連覇がかかるのが兵庫のエーシンクリアー。一昨年は初遠征もあって4番人気での勝利。昨年は単勝3番人気ながらオッズは3.6倍という差のない人気で、プルーフポジティブに4馬身差をつけての完勝だった。その後も姫山菊花賞の勝利を含めすべて掲示板内と堅実な成績で、調子落ちはなさそう。とはいえ、中島記念で1、2着を争った◎▲の2頭は、過去2年以上の手強い相手となりそう。
キングプライドは3歳ながら1番人気で臨んだ中島記念だったが、キョウワカイザーに4馬身差をつけられての完敗。しかしその後の3戦はいずれも圧勝。あらためて古馬のS1重賞初制覇がかかる一戦。
サウスウインドは、昨年12月以降の重賞、園田金盃、新春賞、梅見月杯の3戦でエーシンクリアーと対戦して2度先着。今回、エーシンクリアーが得意とする舞台でも互角に力を発揮できるかどうか。
昨年1番人気に支持されながら3着だった高知のリワードレブロンだが、今年は山口勲騎手の手綱であらためて期待がかかる一戦。
◎4キョウワカイザー
◯1エーシンクリアー
▲7キングプライド
△10サウスウインド
△6リワードレブロン
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3歳馬による1800メートルのS2重賞。
ダンツブルースは、中央未勝利からの転入初戦となった大観峰賞を圧勝。2番手でがっちり押さえての追走から、手ごたえ十分のまま4コーナー手前で先頭に立つと、直線でもほとんど追われることなく2着馬に楽に7馬身差をつけた。勝ちタイムは平凡だが、それなりの相手がいてしっかり追われればまだまだタイムは縮まる。ダービー戦線に向けて楽しみな一戦となりそう。
オダツは天山賞2着以来4カ月ぶりの復帰戦。時期がまったく違うところでのタイム比較が参考になるかどうかわからないが、天山賞2着のタイムはダンツブルースの大観峰賞の勝ち時計より2秒7も速い。その天山賞が、のちに花吹雪賞を制して飛燕賞2着だったドンプリムローズと3/4馬身差の接戦。大差をつけての3着サプールは、飛燕賞を制した。3歳初戦でも成長があれば勝負になる素質はありそう。
飛燕賞で惨敗だったライオンクイーンだが、このときはドンブルーローズに競りかけられオーバーペースとなって向正面で苦しくなってしまった。12月のアルデバラン特別では、その後飛燕賞を制したサプール相手に逃げ粘ってクビ差2着があり、花吹雪賞でもそれほど差のない4着。ここは巻き返しのかかる一戦。
タイムオブレディーは、花吹雪賞ではライオンクイーンに先着しての3着。ただ続く前走背振山賞では離れた4着だっただけに、あらためてここで真価が問われる。
前走が中央から転入して3戦目での初勝利だったスイシン、2走前にそのスイシンを負かしているディーズメヌエットらは連下候補。
◎5ダンツブルース
◯2オダツ
▲1ライオンクイーン
△3タイムオブレディー
△6スイシン
△9ディーズメヌエット
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