エンパイアペガサスはデビュー3戦目から7連勝中。岩手ダービーダイヤモンドカップが2着に5馬身差で、秋の復帰初戦となったイーハトーブマイルが7馬身差圧勝と、ますますパワーアップを感じさせる。しかも意識的に控える競馬をさせているところにも大物感。中央からの転入馬が何頭かいるものの、地元馬同士のここはまだまだ通過点だろう。
相手筆頭には、中央からの転入初戦を快勝したウインバーニング。中央では未勝利を脱出することはできなかったが、ダートの中距離で3着2回。大井での条件交流戦では半馬身差2着と惜しいところで勝てなかった。前走の転入初戦が古馬B2級に入って2着に4馬身差の圧勝。その実力ならエンパイアペガサスをおびやかす場面もあるかもしれない。
岩手ダービーダイヤモンドカップ3着のサプライズハッピーは、同じ2000メートルのひまわり賞を快勝。充実ぶりがうかがえる。今回はそれ以来2カ月半ぶりの実戦がどうか。
岩手ダービーダイヤモンドカップでは8番人気ながら2着と好走したサンエイホープだが、秋初戦となるはずだった10月8日のレースは不運にも濃霧のため取りやめとなってしまった。初めての古馬との対戦がA級二組という上級クラスとなるはずだっただけに、そこでの実力は見てみたかった。今回、4カ月半ぶりの実戦であらためて実力を問われるところ。
マイネルコローレはまだC級格付けだが、8月以降6戦して4勝と上のクラスでもやれそう。
◎4エンパイアペガサス
◯6ウインバーニング
▲10サプライズハッピー
△1サンエイホープ
△7マイネルコローレ
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ケイアイユニコーンは、中央から北海道に転厩初戦のグランシャリオ門別スプリントをまさに快勝。中央時代にはダートは一度しか使われなかったためか5番人気だったが、ダートでも対応できるところを見せた。エトワール賞、道営スプリントは結果が出なかったが、それでも両レースとも勝ち馬からコンマ5秒差とそれほど差はない。今回は中央時以来久々の芝に戻って能力を発揮すると見る。
地元勢では、芝でもダートでも1000メートル戦ならほぼ無敵というエゴイスト。前走ハーベストカップでも後続に並びかけさせずの逃げ切り勝ち。ケイアイユニコーンが直線勝負というタイプだけに、マイペースに持ち込めればあっさり逃げ切りも考えられる。前回より1キロ軽い55キロというのも恵まれた。
芝の短距離で素質開花のウインミラージュは、ハーベストカップではエゴイストに1馬身1/4差で2着。エゴイストとは逆に前走より1キロ重い57キロとなるだけに、差を詰められるのかどうか。
ダイワマッジョーレは期待されながらもなかなか結果が出せず。ハーベストカップでの58キロから今回は57キロになるだけに、逆転まで狙えそう。レースぶりはそれほど悪くないだけに、そろそろ復活があってもよさそうだが。
ハーベストカップ3着だったブレークビーツも、今回は1キロ軽くなって57キロ。同様に上位を狙える。
インプレスウィナーはOROカップが除外となって、転入初戦となったハーベストカップが5着。中央時代は芝短距離のオープン勝ちがあるだけに、転入2戦目での上積みに期待。
◎11ケイアイユニコーン
◯4エゴイスト
▲1ウインミラージュ
△6ダイワマッジョーレ
△7ブレークビーツ
△8インプレスウィナー
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名古屋で10月6日行われたJRA認定のセレクトゴールドと、2歳キング。ともに距離は1400メートル。セレクトゴールドを勝ったハーバーフライトは、2番手追走から4コーナー手前で持ったままで先頭立つと、直線突き放してという楽勝。一方、2歳キングを勝ったミトノリバーは、逃げてなんとか後続を振り切ったというレース。勝ちタイムもまったく同じ1分31秒9だが、余裕があったハーバーフライトのほうが能力は高そう。距離が伸びてもハーバーフライトのほうにアドバンテージがあると見る。ハーバーフライトはここまで6戦4勝、着外2回。勝つときは強いが、負けるときは惨敗。2歳のこの時期ゆえ、そうした危うさはあるのかもしれない。
2頭をあっさり負かす可能性があるのが、北海道から笠松へ移籍してこれが2戦目となるハローマイダーリン。勝ったのはフレッシュチャレンジだけだが、その後、栄冠賞やウィナーズチャレンジで強いメンバーに揉まれてきた。転入初戦のジュニアクラウンは2着だったが、走破タイムの1分29秒1は、2歳のこの時期なら重賞でも勝負になるレベル。2戦目の上積みがあれば、あっと言わせる場面はありそう。
ミトノリバーは▲にしたが、2走前、ハーバーフライトが直線で失速したレースでは、ハイペースの先行争いに巻き込まれながらも、そのうしろで構えていたミスオリオンに最後まで食い下がった。展開次第ではということはあるかもしれない。
2歳キングでミトノリバーに1馬身半差まで迫ったカツゲキマドンナ、準重賞の秋風ジュニアで2着だったマルヨアキトらにもチャンスはありそう。
地方出身の新種牡馬として大活躍といっていいフリオーソの産駒で、母がクレバーユーミンというサザンオールスターは、なんとも馬名が気になるのだが。
◎8ハーバーフライト
◯11ハローマイダーリン
▲5ミトノリバー
△2カツゲキマドンナ
△7マルヨアキト
△9サザンオールスター
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JpnIIIのエーデルワイス賞と北海道2歳優駿に挟まれた感じの日程で、トップクラスの参戦が臨みにくいレースではあるが、そんななかでローズジュレップの実績が目を惹く。中央の芝挑戦こそ結果を残せなかったが、門別では4戦3勝。4着に負けたのは1700メートル戦で、ダート1200メートルでは3戦3勝。おそらく北海道2歳優駿の1800メートルは長いと見てこちらを狙ったのだろう。
フライングショットは初勝利まで5戦を要したが、アタックチャレンジを勝って臨んだイノセントカップでは、栄冠賞も制していたバンドオンザランの3着と好走。距離は同じ1200メートル、そのときより明らかにメンバーが楽になるここならチャンスは十分。
スーパーステションは、栄冠賞が僅差の3着で、イノセントカップは3着フライングショットにアタマ差の4着。続く前走サンライズカップは8着だっただけに、やはりこの距離で力を発揮する。
中央の芝では結果が出なかったものの、ダートに戻れば期待できそうなコスモアリオーゾ、デビューのフレッシュチャレンジ勝ちが8月だったストレンジウーマン、認定勝ちはないものの7戦して5連対というドゥアイドゥらも上位を狙える実力はありそう。
◎5ローズジュレップ
◯8フライングショット
▲10スーパーステション
△9コスモアリオーゾ
△1ストレンジウーマン
△6ドゥアイドゥ
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地元勢に無敗馬が2頭いて、勝ち方に余裕があるとはいえ、過去の兼六園ジュニアカップなどと比べるとタイム的には平凡。ならば強い相手との経験豊富な北海道からの遠征馬を狙ってみたい。
本命は園田から転戦のフィールザファイア。園田プリンセスカップでは、直線でナンネッタに差を広げられたとはいえ、向正面から追ってきて最後まで食い下がった。勝ったナンネッタの勝ちタイムは、園田プリンセスカップが重賞格上げとなった2005年以降で最速。5馬身差をつけられたフィールザファイアでも、勝っていておかしくないパフォーマンスだった。それを経験してのさらなる上積みも期待できる。
地元勢では2戦2勝のヤマミダンス。前走もスタートから先頭に立つと、後続との差を測りながら軽く気合をつけられただけで余裕の勝利。まだまだタイムは詰められる。ただ直線完全に1頭だけになって馬が遊び遊びになっていたのが気になるところ。母キウィダンスは名古屋に所属して重賞9勝の活躍馬。読売レディス杯や園田の重賞も勝っていた。
デビューから5連勝がヴィーナスアロー。前走金沢プリンセスカップは、中団追走から3〜4コーナーあたりでは、これで勝てるのだろうかという行きっぷりだった。しかし直線だけでバーバリアンをとらえ、まだ余裕があった。ただレースぶりからするとヤマミダンスのほうに能力の高さを感じる。
バーバリアンは、金沢プリンセスカップ2着のあとの金木犀賞で強い勝ち方を見せた。北海道から転入して今回が3戦目。上積みが見込めそう。
アンジュジョリーは、門別でデビュー2戦目から2連勝。未知の魅力はある。
フィールザファイア同様、園田プリンセスカップ(4着)から転戦のイケノアサも連下争いなら。
◎11フィールザファイア
◯2ヤマミダンス
▲3ヴィーナスアロー
△6バーバリアン
△7アンジュジョリー
△4イケノアサ
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