サンエイゴールドは、1番人気に支持されたせきれい賞では、3~4コーナーでパーティメーカーとビームライフルが一気にまくっていったところを追いかけたものの、その一瞬のタイミングで後手にまわってしまった。ハナ差の決着だった前2頭に迫ったものの、3/4馬身届かずという結果だった。再度の古馬挑戦で巻き返す。
ブレークビーツのせきれい賞は、スタート後先頭に立って逃げようとしたところ、2頭にからまれる厳しい展開になって失速。桂樹杯では一転、中団に控える競馬で直線馬群を捌いて突き抜けた。今回も他馬の出方次第だが、このメンバーでも勝ち切る能力はある。
パーティメーカーはよほど盛岡の芝が合うのだろう。重賞2勝は盛岡の芝での2戦。それにしてもせきれい賞は2歳時以来、じつに1年8カ月ぶりの勝利だった。前が競り合ったところ前半は中団に控え、3~4コーナーから一気にまくる仕掛けが見事にはまった。今回も展開ひとつでチャンスはありそう。
大井のロゾヴァドリナは昨年3歳時、オパールカップからOROカップを連勝。とはいえ前走が2月のB1B2特別3着で、今回はそれ以来7カ月ぶり。どこまで仕上がっているか。
鳴り物入りで転入したダイワマッジョーレだが、ここまでの2戦は期待はずれの結果。桂樹杯は3コーナー過ぎから早めに仕掛けていったが、直線の瞬発力勝負で最後のひと押しが足りなかった。今回も上位争いまであるかどうか。
中央オープンから転入初戦のサカジロロイヤルだが、中央時代は右回りの芝1200mという限られた条件のみで6勝。重賞3着も同じ条件の京阪杯だった。昨年後半は二桁着順が続いたが、盛岡コースをこなせれば能力的には通用してもおかしくはない。
◎4サンエイゴールド
◯8ブレークビーツ
▲2パーティメーカー
△12ロゾヴァドリナ
△6ダイワマッジョーレ
△13サカジロロイヤル
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B級馬による1750メートルのS2重賞。
コスモポッポは一時期調子を落としていたが、山口勲騎手に乗り替ってからの3戦は、B級の3組から2組特別を連勝したあと、前走が3着。ここに来て調子を上げてきている。今回の出走メンバーを見ると、近走このクラスでは苦戦という馬が多いだけに、久々のS2重賞制覇が期待できそう。
ダノンミルは、前走のりんどう特別が8番人気ながら、コスポッポ(3着)にクビ差だけ先着しての2着。この夏以降、B級の特別やS2重賞では堅実に上位に来ており、引き続き上位を狙える。
そのりんどう特別で9番人気ながら5着だったのがテイエムトッピモン。ダノンミル、コスモポッポからはコンマ3秒差で、近走でもほとんど掲示板を確保。佐賀のB級特別やS2重賞ではまだ勝ち星こそないものの、そろそろ順番が巡ってきてもおかしくはない。
そのほかのは近2走で勝ち馬から2秒以上の差をつけられている馬がほとんどという中で、大井の最下級条件から転入初戦のコウギョウハンサムがどこまでやれるか。
◎3コスモポッポ
◯5ダノンミル
▲4テイエムトッピモン
△2コウギョウハンサム
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7頭立てと少頭数で、2勝馬は1頭だけ。とはいえ2歳オープンで上位を争っている馬が多く能力比較が難しい。
唯一2勝を挙げているのがベッティング。札幌の芝では結果を残せなかったが、むしろ芝のスピードを経験してのパワーアップは考えられる。父カジノドライヴだけにやはりダートに戻っての期待。内回りも1500メートルのフレッシュチャレンジを勝っているだけにこなせるはず。
オーブスプリングの前走リリーカップ6着は、ハイペースとなっての先行勢総崩れ。逃げて直線でも単独先頭だったアップトゥユーもゴール前で脚が上がってしまい、結局は中団よりうしろから来た2頭に交わされた。コーナーを4つ回る息の入る流れになっての巻き返しに期待。
チェリースプリングは3戦1勝、2着2回。負けたときも着差はわずか。短距離っぽい血統だけに、距離延長がどだろう。
デビュー2戦目の2歳オープンで、ピンクドッグウッド、バンドオンザランといった、世代のトップを争う馬たちとレースをしたオルディルも能力は高そう。
1600~1700メートルで好走を続けているジュンアイノキミはこのメンバーに入ってどこまでやれるか。
◎6ベッティング
◯1オーブスプリング
▲4チェリースプリング
△7オルディル
△2ジュンアイノキミ
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地元の期待馬ナンネッタが人気になりそうだが、ホッカイドウ競馬から3頭が遠征。フィールザファイアに期待する。勝ったフレッシュチャレンジ、そして4着に負けたとはいえ前走の2歳オープン、ともに速いタイムの決着だった。特に2戦目はスタートから競り合う厳しい競馬で、そのレースぶりには価値がある。生産・馬主がグランド牧場、角川秀樹厩舎、父スズカコーズウェイといえば、先日のイノセントカップを勝ったバンドオンザランと同じ。ここでも能力の高さを見せる。
イケノアサは3戦2勝。2戦目の1200メートル戦こそ最下位だったが、3戦目は逃げ切り。先行タイプで内回りの1500メートルが合ったようだ。それを園田コースでも生かせるかどうか。
ナンネッタのデビュー戦は、人気のイオタイザンとの一騎打ちとなって、ほとんど直線だけで8馬身突き放した。勝ちタイムは1分33秒4。レースぶりには余裕があったが、近年の園田プリンセスカップの勝ちタイムを見ると、そこから少なくとも2秒以上はタイムを縮める必要がある。
コパノアーデンはフレッシュチャレンジを圧勝したが、その後の2戦がいまひとつの内容。環境が変わって変わり身があるかどうか。
地元勢でもう1頭は、デビュー勝ちのあと2着3回のエピステーメ。1400メートルの持ちタイムではナンネッタを上回る。
◎7フィールザファイア
◯6イケノアサ
▲4ナンネッタ
△5コパノアーデン
△2エピステーメ
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オレノココロ、ニュータカラコマという古馬重賞の安定勢力が回避して、ちょっと寂しい7頭立てとなった。実績に乏しい馬から穴狙いというのも現実的ではなく、馬券的にはかなり絞らなければならないのも悩ましいところ。
今季の重賞では4着が最高だが、フジダイビクトリーの出番と見る。ばんえいグランプリでは障害離れた4番手からしっかり歩き、きわどい2着争いまで迫っての4着。コウシュハウンカイとは10キロ差があれば逆転できるのではないか。
とはいえコウシュハウンカイは、他の牡馬より10キロ背負うだけなら克服可能な重量差。障害を早めにクリアできれば一気に押し切る場面は十分に考えられる。
このレース連覇を狙うオイドンも、障害さえ越えられればチャンスは十分。
今シーズン一度も馬券にからんでいないキタノタイショウだが、基礎重量が重くなってきて、そろそろ出番もありそう。
古馬重賞での実績がないカイシンゲキだが、有力2頭が抜けたというメンバーなら上位の食い込みもあるかもしれない。
◎5フジダイビクトリー
◯4コウシュハウンカイ
▲1オイドン
△6キタノタイショウ
△2カイシンゲキ
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