
ニードアフレンドは、ホッカイドウ競馬で認定勝ちがありながら昨年2歳時に早々と岩手に移籍。秋は大敗が続いたものの、年末から調子を取り戻し、正月の金盃で3着、新設の奥州弥生賞で4着は、ともに牝馬最先着。牝馬同士のここで重賞初制覇を狙う。大外枠に入ったのはやや不安ではあるが、1400メートル戦ゆえスタート後の直線を目いっぱい使えるだけにハナを奪って一気に逃げ切る。
セカンドネイチャーはホッカイドウ競馬で未勝利のまま転入。11~12月には4戦3勝と昨年終盤に力をつけた。2歳時に水沢1400メートル1分30秒ちょうどという時計があり、重賞でも通用するレベル。あとは今年初戦でどこまで仕上がっているか。
ダンストンレガーメは門別で一般戦を2勝。ホッカイドウ競馬所属で盛岡に遠征して知床賞を勝ち、そのまま岩手に移籍。プリンセスカップ3着など、その後は勝ち星を挙げられていないものの、牝馬同士なら上位を争える存在。
メドゥシアナはデビュー2戦目、芝の若鮎賞での重賞制覇が初勝利。しかし水沢のダート戦は3戦して勝ちきれず。あらためて真価が問われるところ。
ダズンフラワーもジュニアグランプリ制覇など盛岡の芝で2勝。水沢コースはプリンセスカップで経験したのみで、メドゥシアナやダンストンレガーメからは差のある5着という結果。上位争いにからめるかどうか。
◎11ニードアフレンド
○1セカンドネイチャー
▲9ダンストンレガーメ
△4メドゥシアナ
△5ダズンフラワー
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新年度となって最初の重賞は、3歳馬による恒例のスプリングカップだが、今年は3月の特別開催で新設の奥州弥生賞が行われている。
その奥州弥生賞で予想通りの圧勝だったベンテンコゾウが抜けたメンバーで、その2着だったオールザベストにとっては、"鬼のいぬ間に"なんとしても勝たなければいけないレース。
キングジャガーはデビュー7戦目で初勝利を挙げたあと、冬期間は大井に所属。2着、2着のあと大井での初勝利を挙げて戻ってきた。力をつけているのは確実で、さらに冬の間レースを使われていたこともアドバンテージだ。
若駒賞でベンテンコゾウを負かした経験のあるサンエイリシャールだが、金杯ではオールザベストに4馬身差をつけられる完敗の2着。奥州弥生賞を使ったオールザベストに対して、サンエイリシャールにとっては今季初戦で、いきなり逆転まではどうだろう。
金杯4着のメモリーダンス、浦和から再転入初戦の奥州弥生賞で3着だったコンバットパンチらは上積みに期待。
◎5オールザベスト
◯7キングジャガー
▲9サンエイリシャール
△4メモリーダンス
△3コンバットパンチ
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B級馬による1400メートルのS2重賞。
メンバー中6頭が出走していたアネモネ特別の再戦。勝ったイッセイイチダイが回避となっただけに、2着だったスプリングスワンにチャンスが巡ってきた。C1級から掲示板内を外さない堅実な成績でクラスを上げ、2走前の春望賞が3着、前走B-2特別が2着なら、ここでも当然勝ち負けになる。
アネモネ特別で競走除外となったモリデンボスは、その前走1800メートルのすみれ賞こそ9着だったが、今回は1400メートル戦。たしかに南関東や門別では中距離を中心に使われていたが、佐賀移籍後は1400メートルで結果を残している。1月22日の大寒賞(B-3組)ではスプリングスワンに先着しての2着があっただけに、今回のメンバーなら勝利も狙える。
カシノソラーレは、近5走のS2重賞やB級特別で2着1回、3着2回と好走。ここでも上位争いにからんできそう。
南関東から中央を1戦しての再転入初戦となるのがシゲルダンジリ。一昨年3歳時に佐賀に在籍しており、そのときは3歳の条件戦を抜け出せなかったが、南関東ではC級とはいえ4勝を挙げており、3歳時より確実に力をつけている。ただここ4戦、大きな差をつけられての敗戦が続いているのが気になるところ。
高知から転入4戦目となるクライフターンは上積みがあれば馬券圏内も。
◎3スプリングスワン
◯4モリデンボス
▲6カシノソラーレ
△5シゲルダンジリ
△10クライフターン
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モルトベーネは、2走前の東海ステークスGIIが12番人気ながら惜しくも半馬身差の2着で、続く前走アルデバランステークスを快勝。
ピオネロは昨年10月のシリウスステークスGIIIがクビ差2着で、のちに東京大賞典GIを勝つアポロケンタッキーにアタマ差ではあるが先着。そして前走総武ステークスではモンドクラッセに半馬身差の2着。
甲乙つけがたい成績だが、東海ステークスGII、アルデバランステークスでともに先着し、近走好調のモルトベーネを上位にとる。何より2頭とも54キロで出走できるのは有利だ。課題は、ともに地方初参戦で、小回りコースをこなせるかどうか。
実力最上位はケイティブレイブだろう。前走フェブラリーステークスGIでも着順こそ6着だが、勝ったゴールドドリームからコンマ5秒差。とはいえ、◎◯より4キロ余分に背負ってまで勝ち切るほど能力が抜けているかどうかは疑問で▲まで。
地元期待のカツゲキキトキトは△の筆頭。4着だった佐賀記念JpnIIIの相手関係を見ると、今回同じ54kgの◎◯を負かすのはなかなかに厳しいのではないか。とはいえ人気は中央勢に偏るだろうから、地の利を加味すれば馬券的な妙味としては面白いかもしれない。
オールブラッシュはたしかに実力も勢いもあるが、川崎記念JpnIは"勝ってしまった"という感じのレース。それゆえ59kgを背負わされる今回は連下まで。
オープン特別勝ちのドリームキラリは押し出される形での△3番手まで。
◎1モルトベーネ
◯2ピオネロ
▲5ケイティブレイブ
△6カツゲキキトキト
△8オールブラッシュ
△7ドリームキラリ
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ごく最近になって新設重賞として実施が発表された、3歳馬による中京ペガスターカップ。昨年、新春ペガサスカップが雪のため一旦は中止となり、その後3月17日に延期される形での実施となった。位置づけ的には、その延期された新春ペガサスカップと距離も同じで、レース名を変えて重賞として残したという感じだろうか。
今年は予定通り1月17日に行われた新春ペガサスカップでは3着だったものの、その後スプリングカップを制したメモリーミラクルから狙ってみたい。東海地区のこの世代は勝ったり負けたりで確たる主役は不在。そんななか、メモリーミラクルはここまで5戦連続で重賞に出走し、掲示板を外したのは一度だけと安定した成績を残している。前走若草賞は5着とはいえ、1、2着が他地区からの遠征勢なら仕方ない。相手が楽になった新設重賞でタイトルを重ねるチャンスだ。
相手筆頭は笠松のグレイトデピュティ。2番人気だったスプリングカップは大外枠からのスタートで好位がとれず、さらに砂をかぶって位置取りを悪くし、まったくレースにならなかった。1600メートルの距離にやや不安はあるものの、笠松1400メートル戦を1分28秒台で走っているだけに、この時期の3歳馬同士の重賞なら十分に通用する能力はある。
新春ペガサスカップ4着のブレードクィーンは、その後に3歳特別で2勝を挙げており、ここに来て調子を上げてきている。
前走で3歳特別初勝利を挙げたゴールドブレード、前走金シャチエンジェルズでブレードクィーンにハナ差の2着だったウリャオイらにもチャンスはありそう。
◎5メモリーミラクル
◯6グレイトデピュティ
▲7ブレードクィーン
△3ゴールドブレード
△9ウリャオイ
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