A級馬による2000メートルで争われるS2重賞ではあるのだが、中島記念連覇を果たしたキョウワカイザーが中1週での出走、ウルトラカイザーは北海道から4年4カ月ぶりに佐賀に戻っての初戦、さらに九州大賞典を圧勝したヴィルトグラーフもいるという、1着賞金100万円のS2重賞とは思えないメンバーが集まった。
中心はやはり中島記念まで3連勝中のキョウワカイザー。昨年は佐賀記念JpnIIIで6着に負けて以降やや調子を落としたが、秋には調子を戻して中島記念まで盤石の競馬。逃げたマサヤを4コーナーでとらえると、直線楽に突き放しての完勝だった。今回、真島正徳騎手が自厩舎に復帰したウルトラカイザーに騎乗するため、1年以上ぶりに山口勲騎手が手綱をとる。
その真島騎手が鞍上となったのがウルトラカイザー。2010年のデビューから2012年9月までの佐賀在籍時は、すべて真島騎手が手綱をとっていた。2011年に3歳で中島記念を制し、北海道では2014年から2015年のシーズンをまたいで道営記念を含め重賞4連勝と活躍。昨年もコスモバルク記念を勝利。道営記念こそ10着だったが、まだまだ一線級でやれる力はある。
トランザムスターは、重賞初挑戦となった中島記念では2着のマサヤにハナ差まで迫っての惜しい3着。ただ昨年夏まで在籍していた大井ではB級特別で勝負にならないという成績で、◎◯を相手にどこまでやれるか。
ヴィルトグラーフは、昨年9月の日向灘特別でキョウワカイザーにハナ差2着という成績があったが、それはキョウワカイザーがまだ本調子ではなかったときのもの。九州大賞典を圧勝したあとの烏帽子岳特別ではトランザムスターに4馬身差をつけられ2着に敗れている。◎◯との対戦では、やはり劣勢は否めない。
九州大賞典2着、中島記念5着のコスモガラサは馬券圏内に食い込めるかどうか。
◎7キョウワカイザー
◯8ウルトラカイザー
▲9トランザムスター
△3ヴィルトグラーフ
△10コスモガラサ
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センゴクエースにとっては、2歳シーズンにつづいて4歳シーズンの三冠達成がかかる一戦。障害に不安があるためそれを期待して穴を狙うという手もないではないが、すでに古馬相手にこの重量は何度も経験、しかも定量戦でもあり同世代同士では能力の違いは明らか。この馬を2着以下と考えるのはリスクのほうが大きい。よって馬券は1着固定。
相手筆頭は、2歳時からこの世代のナンバー2的存在のキンメダル。柏林賞こそ崩れたものの、はまなす賞3着、銀河賞2着と堅実に上位に食い込んでいる。今シーズンまだ勝ち星がないとはいえ、近走のA1クラスでは確実に掲示板内を確保しており、センゴクエースを別格とすれば能力上位は間違いない。
シリウスの前走は障害を越えられずに大敗したが、それまで4戦連続連対と高いレベルで好調持続。銀河賞で6着だった当時より力をつけている。
イノリノチカラは、柏林賞3着、銀河賞5着とまずまずの好走。ここに来てB1級で2着、1着なら上積みはありそう。
バウンティハンターは銀河賞でしんがり負けを喫して以降落ち込んでいるが、柏林賞2着、はまなす賞勝ちがあり、そろそろ復活が期待される。
メムロコマチはB2級までではあるものの、目下4戦連続連対と、その勢いに期待してみる。
◎3センゴクエース
◯8キンメダル
▲10シリウス
△7イノリノチカラ
△6バウンティハンター
△9メムロコマチ
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実力では園田金盃を勝ったバズーカだが、今回は他馬より3キロ以上重いハンデが悩ましい。そこで本命は明け4歳だが55キロで出走のエイシンニシパ。前走笠松グランプリの7着は久々の短距離戦で、しかもコースレコードの高速決着だった。管理する橋本忠男調教師は、翌4日の開催を最後に勇退となるそうだ。最後の重賞が引退の花道となるかどうか。
バズーカは園田金盃制覇が定量の56キロで、今回はハンデの58キロを克服できるかどうかに尽きる。
エイシンイーストは8月の摂津盃で2着があり、そのときと同じ54キロならチャンスはありそう。
前走兵庫クイーンカップを制したタガノトリオンフだが、牡馬との対戦では2走前の姫山菊花賞が54キロで4着で、今回55キロでどこまで。
A2特別で善戦している4歳のアサクサセーラは53キロの軽ハンデなら上位食い込みも。
◎11エイシンニシパ
◯2バズーカ
▲5エイシンイースト
△3タガノトリオンフ
△6アサクサセーラ
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好調馬が揃って難解な一戦。注目はカツゲキキトキトだが、問題は距離と斤量。1400メートル戦では2走前のターコイズオープンがたしかに完勝という内容だったものの、3コーナー過ぎから仕掛けたときの勢いがそれほどでもなく、逃げたハナノパレードを捉えるのに少し苦労していた。そして勝ちタイムは稍重で1分29秒2。
対してワールドエンドは水沢から名古屋の1400メートル戦で2連勝し、その勝ちタイムや斤量を比較すると、今回カツゲキキトキトのほうが2キロ余分に背負うとなれば、この条件ではワールドエンドが勝っていると見るべきだろう。それにしてもワールドエンドは、なぜ名古屋だとこんなに走るのだろう。
昨年秋にA1特別で2勝を挙げているヴェリテが3番手。
2走前がカツゲキキトキトの3着、前走がヴェリテの2着だったゴールドブラザー、さらに昨年8月22日のホウセンカ特別以降A級特別で3着以内を外していないアカデミックドレスらも上位に食い込む能力はある。
オンワードハドソン、ハナノパレードらも実力的に差はなさそうだが、9頭立てでそこまで手を広げるわけにもいかないので今回は見送る。
◎4ワールドエンド
◯3カツゲキキトキト
▲1ヴェリテ
△9ゴールドブラザー
△8アカデミックドレス
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荒れる帯広記念。過去5年の成績を見ると、1番人気馬は5年前に一度3着があるだけ。ゆえに、おそらく人気になりそうなニュータカラコマは△の一番下。理由はある。今、この馬が能力は発揮するのは、わりと軽い重量のレースのように思う。ばんえい記念で2年連続2着だからあまり説得力はないかもしれないが、最近の走りを見ているとそういう気がする。直前の北見記念も2着だが、勝ったフジダイビクトリーからは20秒以上も離されていた。大差がついたときの着順はあまり信用しないほうがいい。
そして本命はキタノタイショウ。今季はA1混合の特別で1勝を挙げたのみだが、それゆえに今回は別定増量なしの890キロ。年をとってからはココ一発というタイプになって、それがこの帯広記念と見る。
明け6歳のカイシンゲキにも期待。今シーズンは岩見沢記念3着、北見記念4着、ドリームエイジカップ2着と重賞で上位争い。初めての900キロという重量をこなせるかどうかだが、若さゆえの勢いに期待する。
フジダイビクトリーは、ここ3戦はいまひとつの結果だが、高重量戦なら外せない。別定20キロ増の910キロがどうかだが、この馬の実力からすればあっさりがあってもおかしくない。
コウシュハウンカイは、北見記念では障害で何度かヒザを折って8着惨敗だったが、今シーズン、それ以外の重賞はすべて3着以内。重賞では常に安定した走りを見せる。
昨年3着のホクショウユウキは今シーズンまだ勝ち星がないが、秋以降はそれほど悪い競馬していない。
◎7キタノタイショウ
◯5カイシンゲキ
▲1フジダイビクトリー
△2コウシュハウンカイ
△3ホクショウユウキ
△4ニュータカラコマ
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