明けて4歳になったキタノアドラーブルの成長が著しい。前走はB級下位のレースではあるものの、4番手追走から3〜4コーナー中間で先頭に立つと、直線では後続をあっという間に突き放しての圧勝。笠松コースは名古屋よりも時計が速いが、それにしても1分26秒6というのは重賞で勝ち負けできそうなタイム。南関東などに遠征して強い相手に揉まれて力をつけたのだろう。
A2、A3特別で安定して上位争いをしているのがニホンピロマイティ。今回はA1級で勝ち負けという馬がいないメンバーだけに、連軸としての狙いならこちらかもしれない。
ゴールドピューマは、重賞やA1特別ではやや力不足だが、秋にはA2特別で4戦連続2着があった。このメンバーなら能力は上位。
前走で久々の勝利を挙げた明け9歳馬ラヴァリーオステル、その2着だったキクノレヨンらも上位に食い込む能力はありそう。
◎6キタノアドラーブル
◯2ニホンピロマイティ
▲8ゴールドピューマ
△5ラヴァリーオステル
△1キクノレヨン
新春盃の出走表はこちら
南部駒賞を圧勝して、寒菊賞も制したベンテンコゾウの不在はなんとも残念だが、寒菊賞の直後から金杯に出走しないことは伝えられていたので、来シーズンに備えてということなのだろう。
世代の主役不在となって、なかなかに混戦だが、寒菊賞でベンテンコゾウの2着だったオールザベストから。門別では10戦して8連対。中にはウィナーズチャレンジでの差のない2着もあった。門別最終戦となった1700メートルで7着に大敗しているものの、水沢での2戦はともに1600メートルで1着、2着だから距離的な心配もない。
メモリーダンスはここまで8戦してすべて3着以内。南部駒賞では3着、前走フューチャーステップではオールザベストの2着で、逆転を狙う。
サンエイリシャールは、若駒賞ではベンテンコゾウに土をつけたが、その後の2戦がいまひとつの結果。調子を戻しているかどうか。
前走2歳A級戦を逃げ切り圧勝だったニードアフレンドは素質開花の可能性。
芝の若鮎賞勝ちがあり、前走プリンセスカップでも2着だったメドゥシアナはこの条件でどこまでやれるか。
◎4オールザベスト
◯2メモリーダンス
▲7サンエイリシャール
△5ニードアフレンド
△6メドゥシアナ
金杯の出走表はこちら
A級馬57キロ、B級馬55キロ、C級馬53キロ(牝馬2キロ減)という恒例のクラス別定戦。2014年までは年に2度行われていたが、2015年からは元日のみの開催となったようだ。近2年もA級馬が勝っているように、斤量差があってもやはりA級馬が強い。過去を遡ってもC級馬の勝利はなく連下まで。
中心はキクノセントロ。昨年春に中央から転入後着実にクラスを上げ、前走でA4の一般戦を快勝。3走前のB1特別では稍重の1600メートルで7馬身差圧勝、1分42秒台という勝ちタイムは重賞でも十分に通用するレベル。
相手筆頭はB級のサンデンバロン。中央未勝利から転入して13戦10勝2着3回。2走前に1600メートルのB1特別を勝って、前走が1400メートル戦で2着。A級に格付けされても通用しそうな器だ。
門別から転入初戦のカツゲキライデンが怖い存在。門別では1200メートル戦のみを使われていたが、笠松在籍時には1600メートル戦で7戦4勝だから、この距離もこなせないわけではない。約2カ月ぶりの実戦でどこまで仕上がっているか。
C級で連勝中のアンバーナイト、C級からB級の下位クラスまで3連勝中のサンライズフレンチらが連下候補。
◎1キクノセントロ
◯11サンデンバロン
▲6カツゲキライデン
△5アンバーナイト
△10サンライズフレンチ
尾張名古屋杯の出走表はこちら
今年北海道から転入したニシノファイターは、高知での重賞初挑戦となった御厨人窟賞こそ7着に敗れたが、距離延長となった二十四万石賞では逃げて2着に健闘。もともと北海道3歳の二冠馬で、当時2600メートルの王冠賞を制していた。5歳時、同じく2600メートルのステイヤーズカップでも惜しい2着があった。高知では年に一度の距離2400メートルという舞台での一発に期待する。
今年1月以来勝ち星から遠ざかっているリワードレブロンだが、笠松2500メートルのオグリキャップ記念では、昨年勝利、今年も2着という実績。◎と同じくこの距離での実績を評価する。
怖いのがイッツガナハプン。中央ダート2勝から転入して、高知ではC1級までではあるものの目下7連勝中。中央の未勝利勝ちがダート2400メートルだったというのがなんとも不気味。
中央準オープンから転入したサトノキングリーは、初戦を勝利しているだけにダートも問題なさそう。建依別賞を制したメイショウパーシー、昨年10番人気でこのレースを制したブランクヴァース、距離延長が微妙だが今年の重賞で2着が4回あるカッサイなどにも可能性はありそう。
これといった中心馬不在で、昨年のような大荒れも期待して7頭に印をつけた。
◎9ニシノファイター
◯11リワードレブロン
▲1イッツガナハプン
△2サトノキングリー
△5メイショウパーシー
△4ブランクヴァース
△10カッサイ
高知県知事賞の出走表はこちら
マジックカーペットはデビュー戦が大差圧勝で、2戦目が5馬身差。特に2戦目は互角のスタートから一旦後方まで位置取りを下げ、1コーナーまでに慎重に外に持ち出された。ところが4コーナーでは内を突いて直線抜け出しというレースぶりは素質の高さを感じさせるもの。そこから中1週というのは気になるが、今回のメンバーなら負けられないところ。
ナチュラリーはデビュー3戦目の初勝利が重賞の兵庫若駒賞で、その後JpnIIの兵庫ジュニアグランプリは7着も地元馬最先着。そのときの走破タイム1分29秒9は、園田1400メートルの持ちタイムでは断然。ここでもチャンスは十分。
ここまで9戦して勝ち星がないセカンドインパクトだが、園田プリンセスカップ、兵庫若駒賞はともに3着と好走し、ここ3戦も連続して2着。あと一歩のところで勝ちきれていないが能力は高い。
デビューから3連勝のブレイヴコールは、その後の中央挑戦や兵庫ジュニアグランプリJpnIIでは勝負にならなかったものの、巻き返しがかかる一戦。
イオタイザンはデビュー4戦目の前走がようやくの初勝利。それが今回と同じ1700メートル戦だったという経験はプラスになりそう。
◎6マジックカーペット
◯7ナチュラリー
▲12セカンドインパクト
△11ブレイヴコール
△5イオタイザン
園田ジュニアカップの出走表はこちら