新春ペガサスカップで本命にして、そのとおり1番人気に支持されていたフリーゴーイングだったが、5番手を追走したものの3コーナーあたりで追走一杯になって見せ場のないまま馬群に沈んでしまった。相手関係からも、これまでのレースぶりからも、それが実力でないことは明らかで、中8日で使ってくるからには、レースをしていないぶんダメージもないのだろう。ここは再度期待してみる。
この変わり身は何があったのか、というのがグレイトデピュティ。デビューから6戦、勝ちきれないレースが続いたのが、昨年12月から3連勝。それも2着馬に6馬身、8馬身、5馬身差という圧勝続き。ここで重賞まで勝つようなら、まるで1年前のカツゲキキトキトだ。
イスタナのライデンリーダー記念は、後方3番手から向正面で一気にまくって直線抜け出すという強い勝ち方。とはいえ、快勝と敗戦を繰り返し安定感に欠けるところはあり、それゆえ▲評価まで。
中央未勝利から転入して2連勝のセレニティフレア、中央1勝からの転入初戦を逃げ切った兵庫のセイプレジールも上位に食い込む可能性は十分で、ひとまずお手並み拝見。
◎9フリーゴーイング
◯1グレイトデピュティ
▲6イスタナ
△7セレニティフレア
△8セイプレジール
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オープン馬が3頭、キサラキク、セイコークイン、ナナノチカラ。実績面ではドリームエイジカップを勝ったキサラキクで、さすがに今シーズン、古馬の王道路線の重賞を使ってきた経験が生きた。ただ今回、前哨戦のレディースカップ出走組では唯一そこから60kg増の負担重量で、ほかの馬たちが50kg増ということを考えるとちょっと厳しいのではないか。
そこで中心はこのレース連覇のかかるナナノチカラ。前走は速いペースに追走一杯だったが、今回は基礎重量が重くなることでペースも落ち着き、巻き返すと見る。
相手にはセイコークイン。8月に500kgレースの稲妻賞を勝って以来勝ち星から遠ざかっているが、常に一線級のメンバー相手に確実に上位に入る安定したレースぶりは評価できる。
そしてトップハンデ790kgのキサラキクは3番手評価。ばんえい競馬では端枠が嫌われるが、それは乾いた馬場でのことではないだろうか。あくまでも個人的な見解だが、この時期、馬場にはロードヒーティングが入っているとはいえ、表面は凍っている状態に近く、端枠はあまり気にしなくてもいいのではないか。そういう意味もあっての◎10番ナナノチカラでもある。
A1級で好走を見せているアアモンドセブンもオープン馬から10〜20kg軽い770kgなら勝負になりそう。
トップハンデより40kg軽い最軽量750kgが魅力のタキニシサンデーは、ここ2戦の好調ぶりからも上位を狙えそう。さらに軽量組からファイトガールも。
◎10ナナノチカラ
◯6セイコークイン
▲1キサラキク
△4アアモンドセブン
△9タキニシサンデー
△5ファイトガール
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11歳になったサクラシャイニーだが、12月のターコイズ特別でも2着のブラックバカラに2秒の大差をつける圧勝。暑い時期には調子を落とすこともあるようだが、このレースですでに2連覇を達成しているように、この時期は確実に能力を発揮する。
カッサイは園田遠征も含めて重賞で2着が4回。高知県知事賞はさすがに距離が長かったが、この距離なら確実に能力を発揮する。そろそろ重賞タイトルに手が届いてもいい頃だが。
ボスキャラは中央未勝利から転入して、昨年の3歳重賞では勝負にならなかったが、年末からの充実ぶりが目立つ。前走5馬身差圧勝も、タイム的には重賞で勝ち負けまであと一歩のところまで来ている。
昨年の福永洋一記念を制したニシノファイターだが、この舞台は若干距離不足のような気がする。
昨年の福永洋一記念で2着だったマイネルハルカゼは、兵庫から再転入後はA-2で勝ち負けという実力だけに、あらためて重賞でどこまでやれるか。
◎4サクラシャイニー
◯2カッサイ
▲5ボスキャラ
△6ニシノファイター
△1マイネルハルカゼ
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先週、花吹雪賞が行われたため、1勝馬もしくは未勝利馬という牝馬3頭はいずれも佐賀での勝利経験がなく、牡馬にも上級クラスの実績馬はいない。さすがにやや低調なメンバーの8頭立てとなった。
このメンバーで唯一、今後の上昇が見込めそうなのがシャインアストロ。前走の3歳-2組戦が2勝目で、ここまで4戦3連対。とはいえ前走、半馬身差で負かしたノーブルダイヤが花吹雪賞に出走して、勝ち馬からは5秒以上も離されての最下位だった。本命とはいえあくまれでも連軸の筆頭。
テイエムハシッドは、前走ミヤマキリシマ特別での4着は中央馬としての出走で、佐賀所属馬としては今回が初戦。このメンバーならあっさりまであっても驚けない。
3番手には、前走3歳-1組の初夢特選で3着だったダダッコ。そのレースで2着だったバスデイプレゼントが花吹雪賞で10着なので、その比較からも◎シャインアストロとはそれほど実力に差はないと見る。
初勝利がデビュー5戦目だったものの、続く前走佐賀若駒賞でこの世代の上位クラスのメンバーと対戦したトークーブケパロス、岩手から転入初戦の初夢特選で4着だったエイシンブラックらも馬券圏内を狙えそう。
◎6シャインアストロ
◯1テイエムハシッド
▲4ダダッコ
△2トークーブケパロス
△3エイシンブラック
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スターレーンは、北海道からの転入初戦を勝ったあと2着、2着。兵庫若駒賞では、先に抜け出した人気薄のナチュラリーをハナ差とらえきれず惜しい2着。とはいえ勝ったナチュラリーは牡馬だから当然ここには出てこない。続く前走のアッパートライは、向正面で後方から仕掛けてきたブレイヴコールを前に行かせまいと脚を使わされてしまったという厳しい展開だった。それでも直線で単独先頭に立って、最後はアナザードアの決め手に屈したが、負けて強しという内容だった。今回、牝馬同士ならチャンスは十分だ。
アナザードアは、門別では一般の未勝利戦を勝ったのみ。転入初戦のアッパートライでは9番人気ながらゴール前で一瞬の脚を使ってスターレーンを差し切った。門別では1200メートル以下のみを使われていただけに、距離短縮で前走以上の競馬を見せる可能性はある。
カツゲキマドンナは北海道から名古屋に転入後、勝ちきれないレースが続いていたが、12月になって2歳特別を2連勝のあとライデンリーダー記念5着。昨年末から力をつけてきている。
力をつえけてきたといえば笠松のハリアーも。他地区や中央に遠征を重ね、ここに来てレースぶりがよくなっている。
クールレオはデビュー戦を勝ったのみだが、その後の2戦は相手が強かった。
デビューから4戦してすべて3着以内というローランドアイにも上位食い込みのチャンスはありそう。
ところで印をつけたうち4頭の父を挙げると、スターレーンがスマートファルコン、アナザードアがヴァーミリアン、カツゲキマドンナがカネヒキリ、ローランドアイがトランセンドと、いずれもダートでチャンピオン級の活躍をした種牡馬。ダート活躍馬が種牡馬としても活躍するようになったことはちょっと感慨深い。
◎12スターレーン
◯3アナザードア
▲6カツゲキマドンナ
△8ハリアー
△2クールレオ
△5ローランドアイ
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