中央から転入したメイジンが無敵の5連勝中。しかしさらに強力な馬が中央から転入してきた。トウショウフリークだ。9歳の昨年は、あまり順調には使えなかったようだが、それでも12月の師走S、1月の東海ステークスGIIでは勝ち馬から1秒ちょっとの差。転入初戦の前走、A1級二組は当然のことながら逃げ切り楽勝。名古屋グランプリJpnIIやダイオライト記念JpnIIで2着という戦績からも、2000メートルを超える距離ならさらに強いレースを見せてくれそうだ。
メイジンはここまで金沢では敵なしだが、トウショウフリークが昨年まで中央のオープンでそこそこの勝負をしていたのに対し、500万条件で頭打ちだったという実績ではいかにも分が悪い。楽勝続きの金沢でどこまでパワーアップできているか。
トウショウプライドは、前走菖蒲湯まつり特別では4着に沈んだものの、メイジンに真っ向勝負を挑んでのもの。着狙いの競馬ならおそらく2着は確保していただろう。
ミスアバンセは、南関東時代に戸塚記念を制した実績があり、園田ではA1特別で苦戦が続いたが、転入初戦のA1特別を快勝。どこまで調子を戻しているか。
重賞やA1特別で安定して上位に食い込んでいるトニーポケットも連下争いなら。
◎8トウショウフリーク
◯2メイジン
▲6トウショウプライド
△12ミスアバンセ
△11トニーポケット
百万石賞の出走表はこちら
A級馬による1800メートルのS2重賞。前走が久々の勝利で復活かというキョウワカイザーが回避となって混戦模様。
10歳でも3カ月ぶりの実戦となるコウギョウダグラスに期待する。大井から転入してS2重賞で2着、2着のあと、はがくれ大賞典では強敵相手に5着は評価できる。南関東では短距離を使われていたが、2走前の鏡山賞、続く前走はがくれ大賞典(ともに2000メートル)のレースぶりから距離もこなせる。年を重ねていい意味でズブくなったとも考えられる。
相手にはコスモポッポ。12月の師走賞を勝って以降は、1秒以上の差での敗戦が続いていたが、それはコウザンゴールド、ウルトラカイザー、キングプライドなど、一線級相手でのもの。それでも前走はキョウワカイザー相手に3着とまずますの好走を見せた。今回はそうした強豪が不在となって、いかにもS2重賞というメンバーが相手ならチャンスはある。
前走北山湖特別でコスモポッポに先着して2着だったのが、コスモガラサ。A級のS2重賞でたびたび上位争いにからんでいるだけに◎◯とも差はない。
ダンシングは、昨年11月以降はすべて3着以内の好走。ただ使われてきたのが1400m戦ばかりで、久しぶりの中距離戦が課題となりそう。
前走九千部山賞でウルトラカイザーの2着だったロードフェリーチェも、今回が佐賀では初の中距離戦となるだけにどうか。
◎7コウギョウダグラス
◯8コスモポッポ
▲5コスモガラサ
△6ダンシング
△1ロードフェリーチェ
遠賀川賞の出走表はこちら
ホッカイドウ競馬でデビューしたニシケンモノノフが約4年ぶりの里帰り出走となる。昨年末の兵庫ゴールドトロフィーが、2歳時の兵庫ジュニアグランプリ以来、久々の重賞勝ち。とはいえ2015年以降、掲示板を外したのはたった一度だけ。それが地方のダートグレードだけということなら、能力差もあってそれほど難しいことではなさそうだが、能力が拮抗した中央のオープンや重賞を使われてということでは、安定して能力を発揮している。2走前、フェブラリーステークスGIで、勝ったゴールドドリームからコンマ5秒差の5着も評価できる。3歳以降、1200メートル戦の経験は少ないが、昨年、天王山ステークスを勝って、カペラステークスGIIIでも2着なら、存分に能力を発揮できる舞台だ。
ショコラブランは、1番人気に期待されたかきつばた記念JpnIIIは残念ながら3着。初めての地方参戦が直線の短い名古屋コースということで、他馬の早めの仕掛けに対応できなかった印象。経験豊富な3、4コーナーを回るだけの1200メートルの舞台で巻き返すと見る。
地元のスプリントチャンピオン、アウヤンテプイが8歳になった今季初戦を勝利。まだまだ衰えのないところを見せた。このレースは5年連続の出走で、過去4回は4、4、5、6着と馬券圏内に届かず。昨年は着順だけでなく着差もつけられたが、勝ったのがダノンレジェンドでは仕方ない。今年はそのレベルの超一流馬が不在で、復帰2戦目でもあり再び上位争いに絡む可能性は十分と見る。
スノードラゴンは、一昨年2着で昨年が3着。芝を使われるようになってからも3年連続でこのレースに出走となるのは、ローテーションの関係だろうか。昨年のこのレース以降、芝では5着が最高という成績だが、過去2年よりもメンバーは手薄な感じで、今回も崩れることはなさそう。
メイショウノーベルは中央オープンでは頭打ちという成績での北海道への転入だが、転入後はアウヤンテプイにハナ差2着に、続く前走を勝利。環境が変わって復活ということも考えられる。
◎ニシケンモノノフ
◯ショコラブラン
▲アウヤンテプイ
△スノードラゴン
△メイショウノーベル
北海道スプリントカップの出走表はこちら
カツゲキキトキトが連戦連勝だった昨年とは一変、今年の東海地区の3歳重賞戦線はレースごとに勝ち馬が変わる大混戦。ここまで複数重賞を勝っているのは牝馬のメモリーミラクル(スプリングカップ、東海クイーンカップ)だけ。そのメモリーミラクルにしても二桁着順が2度あり信頼性はイマイチで、今回は出走せず。前哨戦の駿蹄賞も、勝ったのは1番人気のドリームズラインだったが、2着は11番人気マルヨアキト、3着は10番人気ゴールドブレードで、3連単は100万円超という大波乱の決着だった。
その駿蹄賞は、後方3番手を追走し向正面からのロングスパートで3~4コーナーで先頭に立ったドリームズラインが直線後続を振り切った。たしかに先行争いは激しくなったが、みずから動いて地力でもぎ取った勝利。昨年、中央未勝利から転入して名古屋7戦オール連対と、まだ底を見せていない。ここを勝って世代の頂点を極めたいところ。
アペリラルビーは、駿蹄賞4着から園田に遠征してのじぎく賞制覇。直線抜け出した高知のタッチスプリントが勝ったかと思ったところ、ゴール寸前で差し切った。牡馬相手でもあらための期待。
サンタンパは勝ちきれないレースが続いたが、ここにきて3歳特別を含めて4連勝と調子を上げてきた。重賞初挑戦ということでは、この馬が勝つとまたまた東海地区の3歳戦線は群雄割拠となる。
新緑賞を勝ったサザンオールスター、園田クイーンセレクションを勝ったカツゲキマドンナらにも一発が期待できそう。
◎4ドリームズライン
◯9アペリラルビー
▲5サンタンパ
△10サザンオールスター
△8カツゲキマドンナ
東海ダービーの出走表はこちら
9歳になったエーシンシャラクは、昨年秋に復帰して以降、盛岡・水沢のスプリント特別で7戦5勝。年齢的に能力アップということもないだろうが、充実期とはいえそう。昨年のこのレースでは4着だったが、今回はそのときの1、2着馬のようなメンバーも見当たらず、9歳での重賞初制覇に期待したい。
キングオブローは中央オープンからの転入。前走、盛岡1000メートルのスプリント特別は、直線でもしっかり伸びていたが、勝ったエーシンシャラクとの差は詰めることができず3馬身差の2着。中央時代、ダートでの勝ち星は2歳時だけで、芝を中心に使われていた。盛岡のダートコースを一度使ったことで、エーシンシャラクにどこまで迫れるか。
スマートアレンジ、カミノマンボは、2走前の水沢・スプリント特別では◎◯に先着した実力。ただ、続く前走の盛岡戦では逆転された。スマートアレンジは、盛岡よりも水沢での適性が高そうで▲まで。カミノマンボは、前走がデビュー戦以来の盛岡コースで、しかもそれ以来の左回りだった。慣れが見込める今回、再度の台頭という可能性もありそう。
スティルプリンスは冬休み明けからC級で5連勝中。一気の相手強化で、今回は胸を借りる立場。
タイセイメテオは昨年のこのレースで3着。南関東から戻っての初戦となった前走、盛岡1600メートル戦は惨敗だったが、距離短縮で巻き返しなるかどうか。
◎2エーシンシャラク
◯8キングオブロー
▲3スマートアレンジ
△5カミノマンボ
△7スティルプリンス
△4タイセイメテオ
早池峰スーパースプリントの出走表はこちら