エンパイアペガサスは、岩手三冠のかかったダービーグランプリで2着だったとはいえ、勝ったトロヴァオから6馬身離されての完敗。冬期は浦和に移籍して3戦2勝。重賞の報知グランプリカップでは南関東の重賞実績馬を相手に見事に逃げ切り、古馬になっての成長ぶりを見せた。岩手に戻ってどんなレースを見せるか、復帰初戦としての期待は大きい。
中央オープンから転入してきたのが9歳のスズカセクレターボ。その転入初戦、皐月特別は、好位追走から3コーナー過ぎで先頭に立つと、直線でムチは入ったものの、後続との差を確認しながら9馬身もの差をつける楽勝。同じ良馬場だったシアンモア記念の勝ちタイムにコンマ5秒と迫るもの。今回出走している中では最先着4着のイーグルカザンを上回るタイムだった。しかもそれがゴール前は流して出したタイムだけに、仮にシアンモア記念に出ていても勝負になったはず。岩手に戻って初戦となるエンパイアペガサスの状態次第ではチャンスはありそう。
イーグルカザンは1番人気に支持されたシアンモア記念は4着。巻き返しなるかどうか。
アントニオピサは、赤松杯、シアンモア記念がやや離れての敗戦。やや調子落ちだろうか。
コミュニティも大きく崩れることが少ないとはいえ、ナムラタイタンとしのぎを削っていた頃のレースぶりまでは難しそう。
◎6エンパイアペガサス
◯7スズカセクレターボ
▲3イーグルカザン
△5アントニオピサ
△4コミュニティ
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パッパカの土佐春花賞は、3コーナー手前で逃げていたバーントシェンナの直後に迫ると、直線ではフリビオンも加わっての3頭の接戦をゴール前で振り切った。大外枠からのスタートで、徐々に位置取りを上げていったということでは、一番強い競馬をしたのがこの馬。続く2走前にはB-2のファイナルレースを勝利。前走B-1特別ではさすがに相手が強かったが、今回の出走馬で古馬B級戦を勝っているのはこの馬だけ。能力の高さがうかがえる。
ワンダフルメモリーは、遠征した東海クイーンカップこそ6着に敗れたが、中央未勝利から転入して高知では3戦3勝。しかも前走3歳-1組戦は大差圧勝。不良馬場とはいえ1300メートルの勝ちタイム1分22秒7というのは相当速い。未知の魅力も含めて一発がありそう。
2歳時には黒潮ジュニアチャンピオンシップと金の鞍賞を制しているのがフリビオン。土佐春花賞は接戦の3着に敗れたものの、その後は古馬C2級、C1級と連勝。まだ底を見せていない。
バーントシェンナは、黒潮ジュニアチャンピオンシップでフリビオンの2着、土佐春花賞ではパッパカの2着。それぞれハナ、クビというわずかの差。さらにその土佐春花賞のあとは古馬C2戦を2連勝。状態アップなら逆転も。
シュタルクは中央未勝利からの転入初戦が2着に3秒差をつける大差圧勝。その勝ちタイム1分25秒5(1300メートル、良馬場)は、土佐春花賞の勝ちタイムよりコンマ1秒速い。一気に世代の頂点に立つ可能性もある。
◎4パッパカ
◯1ワンダフルメモリー
▲6フリビオン
△2バーントシェンナ
△3シュタルク
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単に能力の比較では、あやめ賞から留守杯日高賞を連勝したダンストンレガーメが抜けている。しかし問題は、果たして芝がどうなのかということ。大活躍のフリオーソ産駒ではあるが、芝となるとさらに疑問符がついてしまう。とはいえ重賞で上位争いをしている馬がほかに何頭かしかないメンバーだけに、ここは信じるしかない。
あやめ賞では大差のしんがりに敗れたダズンフラワーだが、芝での巻き返しが期待できそう。盛岡の芝では、ジュニアグランプリ制覇を含め3戦2勝。中央挑戦の福島2歳ステークスも勝ち馬から1秒1差の6着は好走というべきもの。叩き2戦目での上積みにも期待だ。
大井から転入初戦のソーディスイズラヴも初めての芝がどうかだが、門別、大井でそれぞれ1勝ずつという実力なら能力的に上位といえそう。
リュウノチーノは昨年10月の若駒賞以降冴えないが、若鮎賞ではダズンフラワー(3着)に先着しての2着。ジュニアグランプリでもダズンフラワーからコンマ4秒差の4着で、芝で巻き返す可能性はある。
ミスターシーバスも盛岡の芝で2戦して1着、2着。前走水沢戦で、デビュー勝ち以来の2勝目。状態アップなら侮れない存在。
◎8ダンストンレガーメ
◯1ダズンフラワー
▲12ソーディスイズラヴ
△6リュウノチーノ
△7ミスターシーバス
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A級馬による1750メートルのS2重賞。
キョウワカイザーは昨年から年明けにかけて、中島記念を含め4連勝と好調だったが、佐賀記念JpnIIIで5着に負けて以降は勝ちきれないレースが続いている。とはいえここ2戦ともウルトラカイザーに先着を許しての2着で、そのウルトラカイザーが今回は登録のみで回避となり、しかも7頭立ての少頭数とあっては、ここを確実に勝って次につなげたいところ。
相手はマサヤ。中島記念がキョウワカイザーの2着で、ここ2戦はキングプライド相手の2着。ほかはやや順調さに欠ける馬たちが多く、ここはキョウワカイザーとの一騎打ちとなりそう。
昨年の佐賀二冠馬、ドンプリムローズはロジータ記念5着のあと、そのまま船橋に移籍したものの、南関東の上級クラスでは結果を残せず。佐賀に戻っての初戦となった前走尾鈴山賞が、キングプライド、マサヤに差をつけられての3着だった。ここは4歳になって佐賀の古馬一線級と互角に渡り合えるかどうかの試金石となりそう。
ヴィルトグラーフは、2走前の九州オールカマーでは、勝ったキョウワカイザーから差のある4着だったが、昨年10月の九州大賞典ではキョウワカイザーを4着に負かしてのレコード勝ちがあった。巻き返しに期待したいところ。
◎7キョウワカイザー
◯2マサヤ
▲4ドンプリムローズ
△5ヴィルトグラーフ
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赤松杯はナムラタイタンが逃げたが、直線であっさりとらえると突き放して圧勝となったのが、このとき5番人気とあまり注目されていなかったイーグルカザン。中央からの転入初戦で、近走しばらく掲示板にも乗れないレースが続いていたといえ、さすがに中央準オープンの実力を見せつけた。
ところが、さらに上のオープンクラスから転入してきたのがプリムラブルガリス。中央ではダートで結果を残していなかったとはいえ、転入初戦のA級一組特別(水沢1800メートル)では、2番手追走から3コーナーで先頭に立つと、直線では後続を寄せ付けず。しかも2着コミュニティ、3着ミラクルフラワーという重賞実績馬を相手にせずという強い内容だった。中央では芝も含めて1600メートルまでしか使われていなかっただけに、距離短縮の1600メートル戦ならさらに強いレースを見せるかもしれない。
対抗には前述のイーグルカザンで、3番手に赤松杯2着だったアントニオピサ。昨年秋から今年にかけて、北上川大賞典、桐花賞、トウケイニセイ記念と3戦連続2着。いつ重賞を勝ってもおかしくない感じだが、中央から手強い相手が次々と転入してきて、出番がまわってくるかどうか。
牝馬ながらトウケイニセイ記念を制したミラクルフラワーだが、冬休み明けには前述、アントニオピサ、プリムラブルガリスの後塵を拝した。とはいえ差はそれほどでもなく逆転も狙える。
そのほかのメンバーはやや差がありそうで、13頭立てだが、馬券圏内の争いはこの4頭と見る。
◎8プリムラブルガリス
◯5イーグルカザン
▲6アントニオピサ
△12ミラクルフラワー
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