ハイタッチガールは門別のアタックチャレンジを勝っての金沢転入ということでは、もともとそれなりの期待があったのだろう。転入初戦こそ2着だったが、金沢プリンセスカップは8馬身差圧勝。1400メートルの走破タイム1分31秒7は、今回のメンバーでは持ちタイム最速。能力面で一枚抜けている。今回、牝馬で56キロを背負わされるのが不安ではある。
フジヤマブシはここまで4戦3勝、2着1回。ただ1400メートルの持ちタイムがハイタッチガールより2秒近く遅い1分33秒台。ハイタッチガールと同じ56キロは前走くろゆり賞で克服しており、牡馬ゆえ相対的に斤量で有利なところで逆転の可能性はありそう。
ストロングフーヴスは門別未勝利で転入。メンバー中、今回の1500メートルの距離を経験している馬はあまり多くはないが、前走7馬身差の圧勝で、1分39秒台の持ち時計はこの馬だけ。
門別未勝利から転入初戦を勝ったダブルポジションは、勝ち負けにはかなりタイムを詰める必要がある。
新馬戦を勝っただけのカガノホマレは上積みがあれば上位争いも。
◎5ハイタッチガール
○3フジヤマブシ
▲2ストロングフーヴス
△8ダブルポジション
△6カガノホマレ
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昨年のこのレースでゴールドドリームを負かしたルヴァンスレーヴの復帰がいまだ叶わず、またフェブラリーステークスGIでゴールドドリームを負かしたインティの復帰戦はみやこステークスとなるようだ。となるとGI/JpnI・5勝のゴールドドリーム1強と言わざるをえない。一昨年の南部杯がそうだったように、以前は出遅れるなど危うい面もあったが、最近ではレースぶりも安定してきて8戦連続連対中。実績的にもここは敗けられない一戦。
サンライズノヴァは昨年、武蔵野ステークスGIIIまで3連勝の快進撃があったが、その後はいまひとつ。ただユニコーンステークスGIIIも制しているなど東京ダート1600メートルに実績があり、コース形態が似ている盛岡コースなら期待できそう。中央との同日開催で中央馬への地方騎手の騎乗が目立ち、この馬には吉原寛人騎手が指名された。
3連勝でプロキオンステークスGIIIを制して勢いがあるのがアルクトス。今回初めての地方遠征で、ゴールドドリームにどこまで迫れるかで真価を問われる。
ノボバカラには北海道の阿部龍騎手が北海道スプリントカップJpnIII(3着)に続いて2度めの騎乗。一昨年のこのレースでは吉原騎手で7番人気ながら2着と波乱を演出。昨年は二桁着順が続いていたところ、今年休養明けの栗東ステークスを勝ってからはまずますのレースをしているだけに一昨年の再現はあるかも。
モジアナフレイバーは、帝王賞JpnI・5着の走りができれば、今回のメンバーなら上位争いは可能。
地方のダートグレードではたびたび好走を見せるオールブラッシュも連下では押さえておきたいところ。
ゴールドドリーム中心では馬券的に絞らなければならず、中央勢ではこの距離がちょっと忙しそうなミツバ、ロンドンタウンを切った。
◎13ゴールドドリーム
○3サンライズノヴァ
▲4アルクトス
△15ノボバカラ
△5モジアナフレイバー
△9オールブラッシュ
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グランコージーはデビューから盛岡の芝・ダートで3連勝。前走1400メートル戦では好スタートから逃げて直線の坂で後続を突き放し6馬身差圧勝。まだまだ底を見せていない。
相手には北海道から転入初戦のホンコンノワール。門別ではフレッシュチャレンジを勝ったのみだが、その後の栄冠賞やウィナーズチャレンジでトップクラスの馬たちと対戦してきた経験は大きい。他の馬たちではラブロックが芝1600メートルを経験している以外は1400メートルまで。前走で門別1700メートルを経験したこともアドバンテージになりそう。あとは初めての左回りがどうか。
ラブロックは水沢の新馬戦を勝ったのみだが、盛岡1400メートルのビギナーズカップ(3着)での走破タイム1分27秒1は、グランコージーの前走の勝ちタイムをコンマ1秒ではあるが上回るもの。勝ち負けまで期待できる。
ウイラニ、ナーリーはともに北海道からの転入初戦となった前走を勝利。ここに入って勝ち負けまではどうだろう。連下争いまで。
◎3グランコージー
〇4ホンコンノワール
▲6ラブロック
△7ウイラニ
△5ナーリー
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中央の芝では結果を残せなかったアザワクだが、門別では3戦3勝。前走2歳オープンの1000メートル戦ではスタートで出遅れて最後方から、それでも直線は目の覚めるような末脚で差し切った。デビューからの2連勝も2着に7馬身、8馬身という差で、まだ能力の底を見せていない。
同じく門別ではここまで3戦3勝のプリモジョーカーは、前走リリーカップを新人の小野楓馬騎手で楽々と逃げ切った。今回は主戦の阿部龍騎手に戻ってどんな走りを見せるか。◎○は角川秀樹厩舎同士の争い。
グローリアスレゴンは、リリーカップでは大外枠から抜群のスタートを切ったが、勝ったプリモジョーカーを先にやって2番手に控え、そのまま2着に流れ込んだ。ここまで世代の上位を争う馬たちと走ってすべて3着以内という安定した成績は評価できる。
中央勢は4頭いずれもダート1勝馬で、勝ち負けまではどうだろう。ニシノミンクスは新潟ダートの未勝利戦での勝ち方がよかった。門別の長い直線は合いそう。
リリーカップで3着だったミナトノヨーコ、同4着だったミホスローロリス、1000メートルのフルールカップを制したコーラルツッキーらも上位を狙える存在。
◎8アザワク
○4プリモジョーカー
▲6グローリアスレゴン
△5ニシノミンクス
△11ミホスローロリス
△15ミナトノヨーコ
△14コーラルツッキー
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ホッカイドウ競馬の1シーズンは早いもので、瑞穂賞といえば、古馬中距離戦線であと残すは道営記念のみ。スーパーステションの名前がないのは残念だが、そのぶん馬券的にはおもしろくなった。
旭岳賞はスーパーステションの逃げ切り圧勝だったが、中団から積極的に出ていったオヤコダカが8馬身離されたものの2着で、それを追いかけたヒガシウィルウィンはクビ差及ばずの3着。オヤコダカは以前ほど内回りのほうがという印象はなく、復活というべき走りを見せるようになってからは外回りコースも同じようにこなすようになった。ヒガシウィルウィンも調子を上げているようだが、今回1キロ余分に背負うということであれば、旭岳賞での序列は変わらないと見る。
バルダッサーレは、大井のサンタアニタトロフィーで3着と好走しての転入で、1800メートルの特別戦を連勝。あっと言わせる場面はあるかもしれない。
モズオトコマエは、スーパーステションとオヤコダカの一騎打ちとなった星雲賞では、その2頭からやや離されての3着。それ以来3カ月ぶりの実戦でどこまで仕上がっているか。
旭岳賞では前半3番手追走も、3コーナーから後退してしまったモルトベーネだが、2走前のエルムステークスでは着順こそ9着だが、
最後までしっかり走っており、それを思えば旭岳賞の惨敗は参考外と見てよさそう。
◎4オヤコダカ
○9ヒガシウィルウィン
▲8バルダッサーレ
△3モズオトコマエ
△6モルトベーネ
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