地元高知ではしばらく適鞍がなかったケイマがここに遠征してきた。中央準オープンから高知に移籍後5連勝と底を見せていない。前走珊瑚冠賞は距離が長いと思われた1900メートルでも逃げ切って見せた。適距離と思われる1400メートルなら能力の違いを見せる。あとは高知移籍後初の輸送がどうか。
今年ここまで重賞5勝と覚醒したストーミーワンダー。1400メートルでも勝ってはいるが、この距離でケイマに逃げられて抵抗できるかどうか。
サムライドライブは前走6月のパールオープンがポルタディソーニに9馬身差をつける圧勝。一時期の不振を脱して完全に復調した感じ。ただ1400メートルはこの馬にはちょっと忙しいと思われ、さらに4カ月ぶりの実戦でどうだろう。
好調持続のポルタディソーニだが、今回はさすがに相手が揃った。
北海道から遠征のソイカウボーイは、前走10カ月ぶりの実戦を叩いての上積みがあれば上位争いも。
3歳のエムエスクイーンは、前走オパールオープンでポルタディソーニに3/4馬身差2着。古馬相手でもメドをつけたが、今回は相手が強力。今後の経験になれば。
◎9ケイマ
○7ストーミーワンダー
▲10サムライドライブ
△3ポルタディソーニ
△5ソイカウボーイ
△6エムエスクイーン
ゴールド争覇の出走表はこちら
重賞として行われるようになってこれまで7回、すべて北海道からの遠征馬が勝っており、そのうち林和弘厩舎が4勝。岩手の馬が2着に入ったのも2012、16年の2回だけ。今回も北海道から5頭が遠征。北海道では必ずしもトップを争う馬たちではないが、さすがに層の厚さを感じさせるメンバーだ。
シンボは4戦目での初勝利がJRA認定ではない未勝利戦だったが、続く盛岡芝のジュニアグランプリできわどい2着に好走すると、門別に戻ってのウィナーズチャレンジで勝ち馬からコンマ2秒差の4着。ここにきて力をつけた。
スマイルエルフはアタックチャレンジを制したまでだが、前走エーデルワイス賞JpnIIIは着順こそ8着だが、勝ち馬からコンマ7秒差。このメンバーに入れば能力上位は間違いない。
アクアリーブルは5月にアタックチャレンジを制したあとは3着が最高の成績だが、重賞のフローラルカップで勝ち馬からコンマ4秒差というのは評価できる。母が園田デビューで南関東に移籍して関東オークスJpnIIや牡馬相手の黒潮盃などを制したアスカリーブルということでも注目だ。
バイクミレーは自己条件で好走を続け、前走で2勝目を挙げた。ただここまで一貫して1000メートルのみを使われてきたので距離延長がどうか。鞍上はデビュー2年目でブレイクした地元岩手の岩本怜騎手。
地元勢では、門別未勝利から転入して4戦目となるトキノマチス、岩手デビューのサンエイキングダムらが上位に食い込めるかどうか。
◎5シンボ
○7スマイルエルフ
▲2アクアリーブル
△12バイクミレー
△6トキノマチス
△8サンエイキングダム
知床賞の出走表はこちら
園田チャレンジカップは、ナチュラリーがハナをとってエイシンエンジョイがぴたりと2番手。外枠のエイシンエンジョイは常に外を回らされる形だったが、最後の直線半ばでギアを一段階上げるような感じで一気に差し切った。今回は距離短縮で内枠に入ったエイシンエンジョイのほうが圧倒的に有利。820メートルの園田FCスプリントでも8番枠という外目の枠順ながら2着に入るスピードを見せているだけに期待は大きい。
このレース連覇がかかるのがナチュラリー。昨年のこのレースでは9番枠からのスタートでも1コーナーまでにハナを取りきって押し切った。今年はさすがに11番枠で、前述エイシンエンジョイが内の4番枠なだけに、展開的には厳しいレースとなりそう。
イルティモーネは、園田チャレンジカップは7着だったが、その前に1230メートル戦を連勝。距離短縮で巻き返す可能性は十分。
ゴールドスークは、重賞初挑戦となった園田チャレンジカップで3着。ナチュラリーの直後をぴたりと追走し、4コーナーでも最内をまわって吉村智洋騎手は最高にうまく乗った。それでも前述1、2着に対して伸び負けしていたので、ここで逆転まではどうだろう。
ウインベントゥーラは今回が重賞初挑戦。2走前の1230メートル戦2着でマークした1分17秒2はなかなかの好タイム。昨年、一昨年のこのレースが1分17秒台の決着だっただけに、タイム比較では十分に通用する。
◎4エイシンエンジョイ
○11ナチュラリー
▲3イルティモーネ
△9ゴールドスーク
△5ウインベントゥーラ
兵庫ゴールドカップの出走表はこちら
エーデルワイス賞JpnIIIでのアザワクは、直線半ばで一旦は単独で抜け出したものの、中団から押し上げてきたコーラルツッキーに半馬身とらえられての2着。とはいえ、ハイペースで先行した前2頭が5着、15着に沈んだところ、その直後3番手を追走してということでは、負けて強しの内容だった。今回、8頭立ての少頭数ということでは、出遅れさえしなければ思い通りにレースが運べそう。
ヘイセイメジャーはイノセントカップを6番人気で勝利。フレッシュチャレンジを勝ったのみという成績ゆえ人気を落としていたが、2戦目以降は対戦相手がいずれも世代を代表するレベルの馬たちだった。デビュー戦以来の2勝目となったイノセントカップは、2番手から直線を向いて先頭に立つと、そのまま後続を寄せ付けずという強い勝ち方だった。
エンジェルパイロはデビュー以来ずっと1番人気の支持を受けるも重賞では能力を発揮できず、ここまで4戦2勝。イノセントカップ、エーデルワイス賞が、ともに1分12秒台での決着だっただけに、あと一歩、タイムを詰められるかどうか。
マナホクレレは、中央挑戦のすずらん賞、続くイノセントカップでは結果を残せなかったが、3走前に勝ったターフチャレンジがメンバー的にもパフォーマンスが高く、ここで巻き返す可能性はある。
ノーザンヴィグラスはイノセントカップでコンマ7秒差の5着なら能力的にもそれほど差はない。
◎7アザワク
○4ヘイセイメジャー
▲1エンジェルパイロ
△8マナホクレレ
△2ノーザンヴィグラス
サッポロクラシックカップの出走表はこちら
ウインハピネスは今年中央から転入して以降、連対を外さず着実にクラスを上げ、前走で東海クラウンを制した。逃げるシャドウチェイサーを3コーナー過ぎでとらえると、直線では追い比べとなって振り切った。今回、転入後では初の1900メートルとなるが、中央時代は1800メートルをたびたび使われており、距離延長も問題ないと見る。
一方のシャドウチェイサーは川崎から転入。重賞初挑戦だったサマーカップでは6着に敗れたものの、それ以外ではやはり連対を外さず確実にクラスを上げてきた。前走東海クラウンでは直線まで見せ場をつくった。ここは巻き返しのかかる一戦。
コウエイワンマンは、中央準オープンから名古屋への移籍初戦。昨年秋にダートに転向してから結果を残せていないものの、それでも勝ち馬から1秒ほどの差では走っていた。ここ2戦の大敗が気になるところだが、能力的にはあっさり勝ってもおかしくない。
名古屋のメモリージルバは、今年春に笠松のウインター争覇、マーチカップを連勝。休養明け初戦となった地元のオパールオープンが6頭立てで差のある最下位だったが、ひと叩きされ調子を戻していれば勝ち負けまである。
勝負になるのはここまで4頭と見る。
◎7ウインハピネス
○10シャドウチェイサー
▲4コウエイワンマン
△5メモリージルバ
オータムカップの出走表はこちら