メイショウアイアンが9歳の今年も好調だ。北海道スプリントカップJpnIIIではあわやの2着と好走し、昨年はカツゲキライデンの2着に敗れていたグランシャリオ門別スプリントで今年は勝利。昨年は中団から直線一気で脚を余すような場面もあったが、今年は早めに位置取りを上げていけるようになったことで安定して結果を残している。
タイセイエクレールは、中央オープンから転入して勝ち星こそないものの、グランシャリオ門別スプリントではメイショウアイアンらと接戦の3着で、エトワール賞が3歳馬ジョウランの2着。展開次第で門別初勝利も。
カツゲキライデンは昨年、北海道スプリントカップJpnIIIで5着と好走し、その後グランシャリオ門別スプリント、エトワール賞を連勝。名古屋から戻った今シーズンは好走するも勝ち星がなく、ここで復活があるかどうか。
アップトゥユー、ソルサリエンテ、フジノパンサーらは、門別の短距離路線で上記の馬たちと対戦して上位争いの好走がたびたびあるだけに、いずれも馬券圏内として押さえておきたい存在。
◎8メイショウアイアン
○3タイセイエクレール
▲2カツゲキライデン
△9アップトゥユー
△11ソルサリエンテ
△4フジノパンサー
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ミスカゴシマはここまで地元佐賀では4戦して負けなし。小倉の芝に挑戦したフェニックス賞でも、勝ち馬からコンマ9秒差の6着とまずまずの好走を見せた。何より前走JRA認定競走のパフォーマンスが素晴らしい。この時期、佐賀の2歳戦では圧倒的に強い北海道や中央からの転入馬相手に勝利。1400メートル=1分27秒8という勝ちタイムも、この時期の2歳戦としてはかなりの好タイム。地元デビュー馬相手のここは断然の存在だ。
ボディハッカーは、ここ2戦のJRA認定競走では差のある敗戦だが、先着されたのは前述ミスカゴシマのほかは、北海道やJRAからの転入馬。前走も離されたとはいえ走破タイムは1分29秒9。今回のメンバーで、1400メートルの持ちタイムで1分30秒を切っているのは、ミスカゴシマとこの馬だけ。
ミヤノクリステンもミスカゴシマには歯が立たなかったが、前走逃げ切り7馬身差圧勝が印象的。力をつけた。
新馬戦を勝っただけだが未知の魅力でエアーポケット、デビュー戦でミスカゴシマ相手に3着に食い下がり、その後も好走が続いているムーンパスリターンらも上位争いが期待できそう。
◎6ミスカゴシマ
○2ボディハッカー
▲8ミヤノクリステン
△7エアーポケット
△1ムーンパスリターン
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この世代の北海道勢はレベルが高い。北海道三冠のリンゾウチャネルは登録だけで残念がら回避となったが、その三冠戦線で好走を続けたリンノレジェンドが大井の黒潮盃を勝ったことで、そのレベルの高さが証明された。金沢、兵庫、そして地元岩手の3歳重賞路線での活躍馬も顔を揃えたが、ここは負けられない一戦だ。
相手はかなりの混戦だが、地の利も考えて地元のヤマショウブラック。前走不来方賞で直線半ばから一気に伸びて差し切ったのには驚かされた。南関東で強い相手に揉まれた経験が生かされたのだろう。ただ黒潮盃ではリンノレジェンドに2秒差をつけられての7着だっただけに逆転までは難しそう。
不来方賞で、上記ヤマショウブラックにわずかハナ差、差し切られたのがニューホープ。金沢在籍時のMRO金賞では、今回も出走しているバンローズキングス、タンクティーエーらの後塵を拝しているが、その後の岐阜金賞勝利、不来方賞で力をつけた印象だ。
タンクティーエーは、前走サラブレッド大賞典では3コーナーで先頭に立つと、直線後続を突き放しての圧勝。ただMRO金賞では兵庫・笠松勢を相手に4着という結果だっただけに、遠征競馬で実力を発揮できるかはやや疑問。
兵庫ダービーを制したバンローズキングスだが、その後のMRO金賞、園田オータムトロフィーと惜敗し、ここで上積みはどうだろう。
兵庫ダービー3着、秋の鞍2着のオオエフォーチュンも、○以下の馬たちとなら互角の勝負も可能。
◎4リンノレジェンド
○2ヤマショウブラック
▲10ニューホープ
△1タンクティーエー
△7バンローズキングス
△5オオエフォーチュン
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マイタイザンは5カ月ぶりの休養明け初戦。昨年来、園田では負けることがなく、今年5月3日の兵庫大賞典が、2017年12月の園田金盃以来、じつに1年5カ月ぶりの地元での敗戦だった。ただそのときは、直後のタガノゴールドからプレッシャーを受け続ける厳しい展開。3番手のラチ沿いで虎視眈々と狙っていたエイシンニシパが4コーナーでラチ沿いを突いて抜け出すという、まさに漁夫の利的な勝利だった。マイタイザンは昨年も夏は休養しており、復帰初戦からの期待だ。
このレース連覇がかかるのがタガノゴールド。昨年はその後、遠征の強敵相手もあって勝てないレースが続いたが、今年春以降は完全復活。今回も逃げるであろうマイタイザンを目標にしてのレースになるだろう。
メイショウオオゼキは昨年中央1000万条件から転入して特別戦で無敵の4連勝。重賞戦線でも注目されたが、笠松・名古屋への遠征も含めて重賞ではここまで5戦して2着3回に3、4着が1回ずつと、惜しいところで勝ちきれていない。前走1700メートルの特別戦で久々に勝利を挙げ、園田での特別戦に限るとここまで5戦全勝。重賞のカベを突き破ることができるかどうか。
笠松から遠征のストーミーワンダーは重賞や遠征も含め目下3連勝中。4走前の金沢・日本海スプリントは4着に負けたが、900メートルという特殊な条件だっただけに度外視していいだろう。初めての園田コースで通用するかどうか。
重賞では3着までのエイシンミノアカ、南関東の条件クラスから遠征のドリームポリーニらは上位に食い込めるかどうか。
◎7マイタイザン
○8タガノゴールド
▲3メイショウオオゼキ
△12ストーミーワンダー
△6エイシンミノアカ
△10ドリームポリーニ
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ヨハネスボーイは栄冠賞こそ6着だったが、距離延長となったブリーダーズゴールドジュニアカップで能力を発揮。中央の芝でも、勝てはしなかったものの札幌2歳ステークスでコンマ5秒差の5着と好走した。今回門別のダートに戻り、芝のスピード競馬を経験した上積みも期待できる。
ブリーダーズゴールドジュニアカップで差のある6着だったスティールペガサスだが、続く前走ペリドット特別では直線を向いての追い比べから力強く抜け出した。レースぶりが一皮むけた感じ。
ブリーダーズゴールドジュニアカップ2着のアジュバントは、門別ダートでは4戦して4連対。札幌のコスモス賞でも5着と芝にも対応できるところを見せた。この世代では中距離で上位を争える1頭だ。
ティーズダンクはペリドット特別でスティールペガサスに1馬身半差で2着だったが、続く前走オープンの1700メートル戦では、スタート後は最後方も、向正面で仕掛けて先行勢の直後にとりつくと、直線大外から突き抜ける脚は際立っていた。ここまで印で順番をつけたが、それぞれ一戦ごとに力をつけているだけに、いずれが勝ってもおかしくない。
栄冠賞を勝ったバブルガムダンサー、前走1600メートルのウィナーズチャレンジが差のある4着だったファルコンビークらは、外回り1800メートルで力を発揮できるかどうか。
◎10ヨハネスボーイ
○2スティールペガサス
▲5アジュバント
△7ティーズダンク
△9バブルガムダンサー
△6ファルコンビーク
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