
いかにもタフネスというタイプのウォーターマーズ。昨年夏に中央から転入後、2走前の黒船賞JpnIII(9着)以外は一度も3着以内を外していない。しかも昨年末の高知県知事賞以降の一連の対戦相手と比べて、今回はかなり相手関係が楽になった。レース中盤から追い通しというズブいタイプゆえに50歳の西川騎手には体力勝負となるが、1900メートルという距離もこの馬には向きそう。
昨年のこのレースで2着だったキャプテンオリオンは、昨年後半こそやや落ち込んだものの、今年2月からは一般戦と特別戦ではあるものの4戦3勝と調子を上げてきた。距離延長もアドバンテージになりそう。
転入4戦目で佐賀・はがくれ大賞典に遠征したデジタルフラッシュは、9番人気ながら勝ったキングプライドに1馬身半+ハナ差で3着と好走。笠松時代にも1800/1900メートルの重賞や特別で好走があり、この距離でこその好走は期待できそう。
コスモターンブルーは下級条件から8連勝で前走B-2まで勝った。今回は格上挑戦となるが、近走重賞で好走しているのがウォーターマーズだけというメンバーなら侮れない存在。
アースグロウは、前走御厨人窟賞が0秒6差の4着とまずまずの好走。今回は経験がない1900メートルという距離がカギとなりそう。
昨年11番人気でこのレースを制し、連覇を狙うのがエイシンファイヤー。しかしそれ以降、重賞・準重賞・特別戦では、12月の瀬戸特別で4着があっただけ。ただこの距離なら展開次第でという可能性は捨てきれない。
◎2ウォーターマーズ
○4キャプテンオリオン
▲3デジタルフラッシュ
△7コスモターンブルー
△5アースグロウ
△1エイシンファイヤー
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ステラモナークは、兵庫ジュニアグランプリJpnIIに挑戦(11着)したあとの4連勝で一戦ごとに強くなった。初遠征となった名古屋・若草賞ではスタートから先頭に立つと後続を寄せ付けないままの逃げ切り。翌週の名古屋・東海クイーンカップでグランダム・ジャパン3歳シーズンの選択肢もあったが、地元の三冠戦線を狙うようだ。問題は初めての1700メートルだが、前走でもゴール前余裕があり、距離延長も問題ないのではないか。
イチライジンも兵庫ジュニアグランプリJpnII(10着)のあと3連勝中。その3連勝が1700メートルで、距離の心配もない。園田ジュニアカップの1分48秒1というタイムは馬場状態もあったのでともかく、その後3歳になってからの1分51秒台は、過去の菊水賞の勝ちタイムと比べても遜色のないもの。昨年10月31日のアッパートライではステラモナークに勝っているものの、その後の成長度でステラモナークを上位にとった。ただ距離適性面ではイチライジンにアドバンテージがある。
トライバルキングも差はない。前走1870メートル戦では、先行勢のうしろで折り合いをつけ、向正面で軽く気合をつけただけで先頭に立った。そして4コーナーではスーパーローズに迫られたものの、直線で楽に突き放した。距離伸びての充実ぶりがうかがえる。
ここまで3頭、印の順番はつけたが、どれが勝ってもおかしくない。
門別から移籍のエイシンダンシャクは、名古屋遠征のスプリングカップは勝ち馬が圧倒的に強く、前走は勝ったのがJRA馬。ということを考えるとまだ底を見せていない。
前走でイチライジンに1馬身差まで迫ったピスハンドは上位食い込みがあるかどうか。
◎6ステラモナーク
○10イチライジン
▲12トライバルキング
△4エイシンダンシャク
△8ピスハンド
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昨年末の白嶺賞、桐花賞で1、2着を分け合ったエンパイアペガサスとヤマショウブラック。その時2キロ差だった斤量が、ヤマショウブラックは明けて4歳になって1キロ差になった。加えて、エンパイアペガサスはかつて1600メートルでは距離がやや短いと思われていたのが、昨年挙げた3勝はすべて1600メートル。ここはエンパイアペガサス優位と見る。
その2頭に割って入ると見たのがアドマイヤメテオ。白嶺賞、桐花賞は、ともに3着だったが、冬休み明けのA級一組特別が2着に7馬身差の圧勝。白嶺賞と同じ水沢1600メートルでも勝ちタイムが3秒以上遅かったが、馬場状態がまったく違うので、そのタイムは気にしなくていい。そのパフォーマンスの高さと、休み明け2戦目を評価した。
ヤマショウブラックは押し出されるかたちで3番手評価。
ロジストームは白嶺賞で1番人気に支持されたものの4着。昨シーズン前半は赤松杯から水沢のマイル戦で3連勝しているという実力は侮れない。
中央オープンから転入初戦のランガディアはコース適性と能力が発揮できる状態にあるかどうか。
◎2エンパイアペガサス
○8アドマイヤメテオ
▲6ヤマショウブラック
△12ロジストーム
△5ランガディア
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ドリームドルチェは、前走フジノウェーブ記念では、中団よりうしろを追走していたものの直線で内をうまく立ち回って3着に好走。やはり距離は短いほうがいい。コーナー4つを回る1400メートル戦は、逆周りであるものの浦和のJBCスプリントJpnI(8着)で経験しており、このメンバーでは能力は一枚上手。逃げ馬が複数いるメンバーで展開的にも有利。
アキトクレッセントの前走転入初戦は、前半はあえて砂をかぶせ我慢させるような競馬で、向正面から外に持ち出されて前をとらえにいった。ただ、逃げたボルドープラージュに意外に食い下がられて苦戦していた。それでも今回が転入2戦目、走り慣れた1400メートル戦ということではさまざまに条件が好転する。あっさり勝つようなシーンがあっても驚けない。
ナチュラリーは昨年末の兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIでは好スタートを切って先頭は一瞬だったものの、中央馬相手に4コーナー手前まで好位で食い下がっていた。その経験が生きたのが続く前走園田ウインターカップで、スタートからハナをとって勝負どころから徐々に後続との差を広げ3馬身差は圧巻の逃げ切りだった。ただ今回はマイタイザンやメモリートニックら同型が多いメンバーだけにすんなりハナをとれるかどうか。
笠松・園田の1400メートルの重賞3勝のエイシンエンジョイ、重賞で常に好走しているポルタディソーニらは、今回はいかにも相手が強い。
ラブバレットはここで復活のきっかけがつかめるかどうか。
◎2ドリームドルチェ
○8アキトクレッセント
▲5ナチュラリー
△10エイシンエンジョイ
△7ポルタディソーニ
△11ラブバレット
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浦和で3歳一組特別を勝って転入したボルドーリブロンが断然強そう。デビューした門別では未勝利戦を勝ったのみで、浦和移籍2戦目の新風特別では5着だったが、勝ったのは、その後全日本2歳優駿JpnIで3着に好走したティーズダンク。強敵相手に戦いながら力をつけた。
オーゴンノカゼは門別から転入後、秋の盛岡では勝ちきれなかったものの水沢開催となって連勝。その後金杯で上位に入線するウォールフラワー、アークオブメジャー、チャルメーラらを相手にしなかった。今回は3カ月半ぶりの実戦でどこまで仕上がっているか。
グラマラスマリーは中央未勝利からの転入初戦を勝利。勝ちタイム1分30秒0は、奥州弥生賞を大差で圧勝したフレッチャビアンカの勝ちタイムよりもコンマ3秒速かった。あっと言わせる場面はあるかもしれない。
奥州弥生賞組のチャルメーラ、アークオブメジャーらは、休み明けを叩かれての変わり身があれば。冬休み明けに初勝利を上げたキシュウキセキの上昇度にも注目。
◎11ボルドーリブロン
○1オーゴンノカゼ
▲7グラマラスマリー
△3チャルメーラ
△2アークオブメジャー
△9キシュウキセキ
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