賞金を稼いでいるトップハンデ馬が苦戦し、人気薄が好走することもめずらしくない3歳三冠の初戦。過去5年で、トップハンデ670キロが横並びで8頭もいた2016年は例外として、それ以外の4年は一度もトップハンデの勝利がない。そして過去5年の3着内馬15頭中、5番人気以下が6頭も馬券にからんでいるだけに、人気がなさそうな馬も積極的に狙ってみたい。
今回のトップハンデは、ナナカマド賞、イレネー記念と2歳シーズンの二冠を制したメムロボブサップで700キロ。今シーズン初戦となったとかちダービーでもトップハンデながら1番人気に支持されるも4着(同着)に敗れていた。そこで1、2着だったアオノブラック、ギンノダイマオーとは負担重量の差は今回も同じで、今回もメムロボブサップが勝つまでは厳しいと見る。
とかちダービーはギンノダイマオーが障害先頭で粘るところ、アオノブラックが差し切った。今回もギンノダイマオーのほうが10キロ軽く、その後の自己条件でも好調なことから、ギンノダイマオーを中心に狙ってみる。2歳シーズン三冠すべて2着という実力だけに、どこかでタイトルのチャンスはあるはず。
格下だが、とかちダービー4着後も好調なインビクタ。ここ2戦は惨敗だが障害次第のジェイエースも侮れない。
◎6ギンノダイマオー
○5アオノブラック
▲4インビクタ
△7メムロボブサップ
△2ジェイエース
△1アオノゴッド
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エムワンピーコはここまで9戦7勝。負けたのは水沢でのデビュー戦での2着と、東北優駿だけ。牝馬には先着されておらず、東北優駿でも主力の一角として2番人気に期待され、勝ったパンプキンズには離されたものの3着と健闘した。水沢ではあるものの、その東北優駿で2000メートルは経験しており、地元の牝馬同士ならまず負けそうもない。
エバーフレイムは中央未勝利から転入し、3歳の下級条件で2戦とも圧勝。中央の芝ではあるもののデビュー戦で2000メートルの距離も経験済み。今回のメンバーなら能力上位といえそう。
サンエイフラワーは、実績のほとんどが芝でのもの。ダートでは2歳時の1000メートル戦で3着が最高の成績で、盛岡のダートはその1戦のみしか経験していない。とはいえ牝馬同士なら上位に食い込む力はありそう。
ニシノライリーは中央未勝利から転入して5戦オール連対。重賞初挑戦となる今回、一気の相手強化でどこまでやれるか。
ダイセンホマレは、ここ5戦すべて3着以内と調子を上げてきた。距離適性に加え盛岡コースの成績がイマイチなのが気になるところ。
◎3エムワンピーコ
○8エバーフレイム
▲1サンエイフラワー
△9ニシノライリー
△12ダイセンホマレ
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リンゾウチャネルに史上5頭目の北海道三冠がかかる一戦。
現在のホッカイドウ競馬三冠は、北斗盃が内回り1600メートル、北海優駿が外回り2000メートルで、三冠目の王冠賞が外回り1800メートルだから、二冠を制した馬にとって三冠目は距離もコース適性でも不安になる要素はない。とはいえこの距離体系になった2015年から2017年まで3年連続で二冠を制した馬がいた。
2015年は北斗盃と王冠賞をオヤコダカが制したが、二冠目の北海優駿は、なんとスタート直後の落馬だった。
2016年、三冠に王手をかけたのはスティールキング。しかし三冠目の王冠賞では、北斗盃2着、北海優駿3着だったジャストフォファンに逃げ切りを許し、4馬身差をつけられる完敗だった。
そして2017年は岩手から遠征のベンテンコゾウに三冠の期待がかかったものの王冠賞では3着。2着ストーンリバーに7馬身差をつけて圧勝したのは、いまや北海道の不動の古馬チャンピオンとなったスーパーステション。2歳から3歳の前半は万全の状態にはなく、3歳での重賞初挑戦が三冠目の王冠賞だった。以来、今年7月17日の星雲賞まで地元門別では2年に渡って負け知らずの快進撃となっている。
さて、今年三冠に王手をかけたリンゾウチャネルは、北斗盃、北海優駿とも2着に3馬身差をつけての完勝。一昨年のスーパーステションのような新興勢力も見当たらず、よほど展開が荒れるとかでもない限り三冠の可能性は高そうだ。
以下、リンノレジェンド、シベリアンプラウド、ダイキンボシと、北海優駿の2〜4着そのままの順番という、なんともつまらない予想になってしまった。この3頭の中で外回り1800メートルに適性がありそうなのは、やはりリンノレジェンドだろう。
3歳でデビューしてここまで5戦、3着以内を外していないバンカブルスターが新興勢力といえなくもないが、前走が古馬C2C3戦で2着。さすがにここで勝ち負けまでは厳しいだろう。
◎9リンゾウチャネル
○2リンノレジェンド
▲7シベリアンプラウド
△3ダイキンボシ
△5バンカブルスター
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キヨマサは今年で4回目の出走。初めて出走した2016年は中央所属として勝利。その後兵庫に移籍し、一昨年にも勝って昨年が2着。今年園田では重賞で3着と好走し、A級特別でも勝ち星があるという実力なら、別定58キロでもここでは断然だ。
ダンツブライトは3歳500万下の芝1200メートル戦で7着だが勝ち馬からコンマ7秒差というスピードがあり、さらに今年2月のたんぽぽ賞で2着、トライアルの大隅特別を逃げ切りと、佐賀のダートにも適性を見せている。斤量差を生かしてキヨマサをおびやかす場面があるかもしれない。
ミスターベアーは中央所属として出走した2015年が5着、佐賀に移籍して出走した2017年が8着で1年おきの出走となる。近走B級でも差のないレースをしていて、大隅特別2着からの参戦ということでは、過去2回より充実ぶりがうかがえる。
トライアルのえびの特別2着で大井から参戦のペニテンテス、昨年3着以来長期ブランクがあったカシノランペイジ、今年たんぽぽ賞を勝ったエリーバラードなど、連下候補は混戦だ。
◎7キヨマサ
○6ダンツブライト
▲8ミスターベアー
△5ペニテンテス
△12カシノランペイジ
△2エリーバラード
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地元金沢勢は過去10年で2勝と苦戦が多く、今年は4頭が参戦してきた園田のダービー戦線を戦ってきた馬たちが強力だ。
兵庫チャンピオンシップJpnIIで地方最先着の3着だったバンローズキングスはそれまでの実績からフロック視され、兵庫ダービーは3番人気での出走ながら他馬を圧倒して充実ぶりを見せた。初めての遠征競馬でどうかだが、能力で一枚抜けていることは間違いない。
兵庫ダービーは5着だったテツだが、続く前走の古馬B2特別での2着は評価できる。
兵庫の2歳チャンピオン、テンマダイウェーヴは、菊水賞、兵庫ダービーではそれほど注目されなかったものの、ともに2着と好走。ただ両レースとも勝ち馬からは離されており、着順をそのまま評価していいかどうかは疑問。走るときと走らないときの差が大きいタイプでもある。
石川ダービーであっと驚く圧勝を見せたロンギングルックは地元で迎え撃つ立場とはいえ、大挙遠征してきた兵庫勢をまとめて負かすまではどうだろう。
ぎふ清流カップを制して東海ダービー3着だったフォアフロントも連下争いまで。
◎9バンローズキングス
○11テツ
▲6テンマダイウェーヴ
△3ロンギングルック
△5フォアフロント
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