残念ながら帝王賞で結果を残すことができなかったスーパーステションが地元戦を使ってきた。あらためて書くまでもないが、昨年は門別のマイル以上の古馬重賞を完全制覇し、今年も引き続き地元門別では敗け知らず。コスモバルク記念が9馬身差、赤レンガ記念が2着に2秒2の大差と、ますます凄みを増している。
相手筆頭は、コスモバルク記念2着に続いて、前走ノヴェリスト・プレミアムで1年8カ月ぶりの勝利を挙げ復活をアピールしたオヤコダカ。その2戦は外回り1800メートルだったが、今度は得意の内回り1600メートル戦だけに、スーパーステションにどこまで迫れるか。ただ真っ向勝負を挑んで失速というパターンも考えられ、馬券的には人気になるであろうこの2頭の組み合わせをどうするかは難しい。
そのほか相手候補に、赤レンガ記念3着だったモズオトコマエ、コスモバルク記念3着のドラゴンエアル、昨年のコスモバルク記念(5着)以来の重賞挑戦となるストーンリバーなど。
◎5スーパーステション
○4オヤコダカ
▲6モズオトコマエ
△3ドラゴンエアル
△2ストーンリバー
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ダートグレード3勝のグリムが実績断然で、それ以外のJRA勢とは別定重量2キロ差。それでグリムを負かす可能性がある馬がいるかどうかと考えたときに、テルペリオンでどうだろう。地方では名古屋大賞典JpnIIIでグリムの5着に負けているが、中央の軽いダートで能力を発揮するタイプと思われる。その点、盛岡のダートは地方では時計の出やすい馬場。前走東京ダート2100のオープン特別を57キロで快勝しており、今回54キロなら逆転があってもいいのではないか。フリオーソ産駒としてはダートグレード初制覇の期待がかかる。
とはいえ実績を考えればグリムがあっさり勝つ可能性がかなり高い。昨年のユニコーンステークスGIIIでの9着は馬群の中で行き場をなくしてのもので、それ以降、ここ1年ほとんど崩れたことがない。前走アンタレスステークスGIIIが57キロで僅差2着。他のJRA勢より2キロ重いとはいえ、56キロなら問題にしないはず。
ロードゴラッソは芝で未勝利戦を勝ったもののダートに転向して500万下から準オープンまで3連勝。重賞初挑戦だったマーチステークスGIIIは6着だったが、それでも勝ち馬とはコンマ3秒差。リステッドの大沼ステークスで2着に好走しており、ダートでまだまだ上積みが期待できそう。
走るときと走らないときの差が大きいコパノチャーリーだが、ここ2年の好走は7月の名鉄杯と8月の阿蘇ステークス。いよいよその得意な季節で、あっと言わせる場面があるかもしれない。逃げるのはこの馬かグリムかという展開でもカギを握りそう。
ノーブルサターンはオープンで頭打ちかに見えたが、前走アハルテケステークスで3着に善戦。一応△はつけたが、盛岡2000メートルはあまり合わないような気もする。
◎9テルペリオン
○1グリム
▲14ロードゴラッソ
△11コパノチャーリー
△3ノーブルサターン
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例年であればそれほど注目度の高い重賞ではないのだが、兵庫からの遠征馬が実績馬揃い。加えて、デビューから無傷の11連勝で東海ダービーを制した牝馬のエムエスクイーンが、その実績馬たちを相手に古馬初挑戦となる。
タガノゴールドは、年度をまたいで約3カ月の間隔で実施された六甲盃を連覇。今年2月の名古屋・梅見月杯では6着だったが、復調なった今なら中心はこの馬。
中央1000万条件から兵庫に移籍したメイショウオオゼキは、特別4連勝のあと、重賞で2、2、3着。そこで先着されたのは、タガノゴールド、カツゲキキトキト、タガノヴェリテという重賞実績馬。しかも3月の六甲盃はタガノゴールドにハナ差、オグリキャップ記念でもカツゲキキトキトにアタマ差という僅差。重賞初勝利も期待できそう。
タガノヴェリテは、名古屋では昨年の東海菊花賞でカツゲキキトキトの2着という実績。ここまで上位にとった兵庫の3頭は能力面でほとんど差がない。
エムエスクイーンは、強敵が1頭だけというならなんとかならないでもないが、実績古馬が複数頭相手では、4キロという斤量差でもそう簡単にはいかないだろう。もし勝つようなことがあればたいしたもの。
メイショウヨウコウは重賞では4着が最高という成績で、連下争いに加われるかどうか。
ポルタディソーニは、重賞やA1特別で常に上争いだが、さすがにここは相手が揃った。
◎12タガノゴールド
○9メイショウオオゼキ
▲7タガノヴェリテ
△6エムエスクイーン
△1メイショウヨウコウ
△2ポルタディソーニ
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岩手復帰初戦で栗駒賞4連覇を果たしたラブバレットにはまず負けられない一戦。岩鷲賞には昨年は出走していなかったので、2年ぶり3度めの勝利がかかる。
そしてラブバレット不在だった昨年のこのレースを制したのがメイショウオセアン。早池峰スーパースプリントも2年連続2着で、盛岡ダートの短距離戦なら崩れることがない。
ツララは昨年まで岩手ではB級までの実績だったが、南関東から復帰した今シーズン、水沢・盛岡のスプリント特別で3戦していずれも3着以内。2走前の盛岡1200メートルの勝ちタイムが良馬場で1分12秒2なら上位争いも。
昨年の岩鷲賞で2着だったのがフォルス。冬季に在籍した南関東でも川崎900メートル戦を3戦使われてきただけに、この距離でこその経験に期待。
11歳のカリスマサンスカイは、今シーズンB1戦ではあるものの盛岡・水沢の短距離戦で計2勝。タイム面でも連下争いまでなら可能。
◎12ラブバレット
○7メイショウオセアン
▲2ツララ
△10フォルス
△4カリスマサンスカイ
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ストーミーワンダーは、連戦連勝で勝ち上がった昨年、重賞となると勝ちきれない印象があったが、今年になって覚醒。出走取消が2戦続いたのは気になるところだが、今年は4戦3勝で、負けたのは高知遠征だけ。超短距離は中央未勝利からの転入2戦目に800メートルを一度経験(1着)したのみだが、さまざまな距離に対応できるタイプだけにここでも期待だ。
ゴーインググレートは中央から転入し1年近くのブランクから復帰した前走1900メートル戦が3着。中央ではほとんどダート短距離での実績で、オープンでたびたび入着があった。ひと叩きして距離短縮なら能力を発揮しそうだ。
昨年のこのレースで2着だったのがハドウホウ。スタートダッシュはいまいちで中団からとなったが、3、4コーナーで徐々に前との差を詰め、勝ったジッテに3/4馬身まで迫ったところがゴール。今回も前が飛ばしてつぶれる展開になればチャンスはありそう。
昨年、佐賀所属ながら園田FCスプリントを同着で制したエイシンテキサスは、地元佐賀の900m戦を勝っての連勝だった。ワンターンの超短距離戦に抜群の適性がありそうで、ここでも一発があるかもしれない。
7番人気ながら距離短縮で徽軫賞を制したサノラブだが、さらなる距離短縮のここで能力を発揮できるかどうか。
◎3ストーミーワンダー
○11ゴーインググレート
▲6ハドウホウ
△9エイシンテキサス
△4サノラブ
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