
金の鞍賞、土佐水木特別は、ともに4コーナー手前からレインズパワーとリワードアヴァロンの一騎討ちとなって、ともにレインズパワーが振り切った。着差は同じ1馬身差だったが、距離もあるのかもしれないが、土佐水木特別のほうが楽に突き放しており、レインズパワーに成長が見てとれる。
ただし今回逆転があるとすれば、1300メートルへの距離短縮で、外に入ったリワードアヴァロンがハナをとって、3番枠のレインズパワーが内で包まれてしまったときか。
2頭に割って入るとすれば、中央未勝利から転入して3連勝中のフルゴリラ。2走前の1300メートル戦の1分24秒9という勝ちタイムが優秀で、過去のこのレースの勝ちタイムとの比較でも遜色ない。
金の鞍賞惨敗から巻き返して目下3連勝中のアウトラウドは、ここにきて力をつけたようでどこまで迫れるか。3走前の1300メートル戦での大差圧勝が1分23秒3という、◯▲より速いタイムがあるだけに一発あるかもしれない。
土佐水木特別3着だったセキセキ、中央未勝利から転入して2連勝のレイニーウェイらも馬券圏内なら狙えそう。
◎3レインズパワー
◯8リワードアヴァロン
▲6フルゴリラ
△10アウトラウド
△12セキセキ
△5レイニーウェイ
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7頭立てとやや寂しい頭数になったが、1トンでの勝負(5歳のアアモンドグンシンのみ990キロ)ということでは役者が揃った。
本命は、連覇のかかるセンゴクエース。昨年のばんえい記念を制したあとの今シーズンは、いわゆる"重病み"だったのか初戦は第2障害を越えることができず競走中止。北斗賞とビッグウエイトカップを連勝したものの、その後はまた走る気をなくしてしまったようだった。しかし年明けからようやく走る気が戻ってきたようで、ここに来て調子を上げている。勝ちきれないレースが多いが、それは高重量専用の脚質になったと見る。今シーズンずっと手綱をとってきた菊池一樹騎手は、昨年のばんえい記念ではフジダイビクトリーで障害先頭という見せ場をつくった。その経験も生きるだろう。
ばんえい記念3勝目がかかるオレノココロは、障害さえ越えられれば平地で使える脚が抜群なのは疑いようのないところ。あとは昨年の覇者センゴクエース、新興勢力のアアモンドグンシン、ホクショウマサルらがどれだけ歩けるか。勝てば自身のもつ重賞最多勝記録を24に伸ばすことになる。
アアモンドグンシンは5歳での挑戦。5歳馬のばんえい記念出走は、2002年のシンエイキンカイ(3着)以来のこと。今シーズンの北見記念では840キロで5着に好走しており、一気の重量増でどうか。
連勝記録を更新していいるホクショウマサルはさらなる重量増。これまでに経験した最高重量は、4歳時のポプラ賞と前走ウィナーズカップの780キロ。二度目三度目より、初めてのほうが意外にこなせてしまうことがあると言われるが、さてどうだろう。
今シーズンも重賞3勝を挙げているコウシュハウンカイだが、1トンでの争いとなると分が悪い。初経験の馬たちが力を発揮できなかったときの連下争いまで。
◎2センゴクエース
○7オレノココロ
▲3アアモンドグンシン
△6ホクショウマサル
△1コウシュハウンカイ
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中央1勝クラスから船橋を経由して転入したキタノナシラは、ウインター争覇を6番人気で勝利。直線で先頭に立ちかけたサムライドライブを、外から並ぶまもなく交わし去ったレースぶりは見事だった。前走1400メートルの東海クラウンはゴール前接戦の3着。1900メートルに距離延長となってのここはあらためての期待だ。
チャーチタウンは、中央所属として出走した笠松の条件交流を勝ってそのまま転入。その条件交流(1800メートル)の勝ちタイム1分54秒9は、キタノナシラのウインター争覇よりコンマ8秒遅いだけ。転入初戦となったB2特選は当然のように楽勝で、レースの流れ次第でさらにタイムは詰められそう。
ニューホープは3歳ながら東海ゴールドカップを制覇。ウインター争覇はやや差のある3着だったが、ここは巻き返しのかかる一戦。
ドリームスイーブルは、ここ3戦こそ結果が出ていないが、1月24日の東海クラウンでは南関東などで重賞勝ちのあるチャイヤプーンにクビ差の2着。キタノナシラに先着した。好調水野翔騎手に乗替って一発があるかもしれない。
名古屋記念6着以来2カ月半ぶりとなるスムーズジャズ、このレース連覇がかかる11歳馬メモリージルバらにもチャンスはありそう。
◎12キタノナシラ
○9チャーチタウン
▲10ニューホープ
△8ドリームスイーブル
△3スムーズジャズ
△1メモリージルバ
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ミスタカシマは前走トップハンデだったヒロインズカップこそ7着だったが、それまでも常に重い重量を課せられながら、世代限定重賞ではほとんど崩れることなく善戦してきた。ここはトップハンデのアアモンドグンシンとは40キロ差。他の有力馬5歳勢とも20キロ差ならまず崩れることはないだろう。
実力最上位は当然、チャンピオンカップを制したアアモンドグンシンだが、今回の重量差を考えると、オープンでも好走し、チャンピオンカップ4着だったキタノユウジロウのほうがチャンスは大きい。
コウシュハレガシーは天馬賞を制して以降はいまひとつの成績だが、4歳シーズン三冠ですべて3着以内という成績だけに、再び世代限定戦となるここはあなどれない。
最軽量750キロの4歳馬ではインビクタ、ジェイエースは近走自己条件で好走しており、さらに上のクラスでもやれる可能性がある。
アオノブラックは4歳で780キロはなかなかに厳しそうだがオープンの下のクラスで好走という実力ならここでもという可能性はある。
チャンピオンカップを制したアアモンドグンシンはトップハンデ810キロ。同世代の馬たちとの比較でも20キロ以上重く、最軽量の4歳馬とは60キロ差。その軽量馬たちのペースについていくのは容易ではなく、ここは無印で。
◎5ミスタカシマ
○6キタノユウジロウ
▲4コウシュハレガシー
△1インビクタ
△8ジェイエース
△2アオノブラック
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全国交流として行われるようになったこのレースは兵庫勢が強く、近6年で5勝と圧倒的だ。そして3連覇を狙ってエイシンニシパが今年も遠征してきた。迎え撃つ地元のグレイトパールとの比較ということになるが、いまいち期待ほどの結果を残せていないグレイトパールに対して、エイシンニシパは好調続き。ここ3走で先着されたのはダイオライト記念JpnIIで5着に好走したタガノゴールドだけという成績なら期待も大きい。
グレイトパールは、中島記念ではウノピアットブリオに差をつけられての2着だったが、佐賀記念JpnIIIではウノピアットブリオに大差をつけて地方最先着を果たした。地元の大将格として期待は大きい。
キングプライドは成績に波があるが、マイペースで先行できれば強いレースをする。一昨年がエイシンニシパに4馬身差の2着だっただけに雪辱を果たしたいところ。
1800メートルの球磨川賞で6馬身差の圧勝を見せたオヤコダカだが、このメンバーを相手に2000メートルとなるとちょっと距離が長い。連下争いまで。
◎5エイシンニシパ
○8グレイトパール
▲4キングプライド
△2オヤコダカ
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