北海道、大井、名古屋、高知から各1頭が参戦し、まるで"裏"ダービーグランプリとでも言うべきメンバーが揃った。
道営記念にも登録があったリンゾウチャネルだが、当初の予定どおりここに遠征してきた。今シーズンは負けなし6連勝で北海道の三冠を制覇。そこでまったく相手にしなかったリンノレジェンドは、大井・黒潮盃、盛岡・ダービーグランプリ、そして道営記念まで3連勝という活躍を見せた。休養明け後、古馬相手の特別戦でも完勝して臨む一戦。園田1400メートルは2歳時に兵庫ジュニアグランプリJpnIIで5着に食い込んだ経験があり、死角になりそうなところも見当たらない。
強敵は高知のアルネゴー。常に後方から3コーナーでまくって出て直線一気という大胆なレースぶり。黒潮菊花賞は自重し、狙った西日本ダービーも直線半ばで先頭に立つと、最後は余裕があっての勝利だった。小回りでも3~4コーナーがゆったりしているコース形態は高知も園田も似ているだけに、ここでも能力を発揮できそう。あとは流れ次第。
サンライズハイアーは、中央1勝クラスからの転入初戦となった前走、古馬B1特別を勝利。その勝ちタイム、1400メートル1分27秒7は、古馬重賞・園田ウインターカップのこれまで3回の勝ちタイムより速い。地元の世代を代表する存在となる可能性はある。
菊水賞を制したジンギは、その後結果が出ていないが、前走古馬B1特別できわどい2着という実力なら可能性は十分。父がロードカナロアという血統的な期待も大きい。
大井のフォルベルスは勝ちきれないレースが続いているが、3歳になっての重賞で5着が3回。古馬B3特別でも好走という実力なら互角の勝負ができそう。
◎11リンゾウチャネル
◯2アルネゴー
▲7サンライズハイアー
△8ジンギ
△6フォルベルス
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グレイトパールは佐賀移籍後、地方馬同士で負けたのはオグリキャップ記念の4着だけ。そのときは、前半ラチ沿いに閉じ込められてまったくレースをさせてもらえなかった。前走九州大賞典は、佐賀三冠馬スーパージンガに8馬身差をつける圧勝。期待がかかる一戦だ。
内枠に入ったポルタディソーニは怖い。前走ゴールド争覇は、勝ったケイマには5馬身離されたが、スタートを決めて控えると、直線よく伸びて2着を確保した。1900メートルでも実績があり、遠征勢相手のこのメンバーでも十分勝負になると見る。
キングニミッツはここ2戦、結果が出ていないが、前走埼玉新聞栄冠賞は先着された相手が強かった。復調していれば能力は上位。
タンクティーエーは、ダービーグランプリではリンノレジェンドに差をつけられての2着だったが、リンノレジェンドはその後に道営記念を制した。古馬相手でも勝負になる可能性はある。
前走復調気配のディアドムス、中央準オープン勝ちの実績で前走が圧勝だったエイシンセラードなど、勝つ可能性のある馬が多数のレベルの高い混戦といえそう。
◎9グレイトパール
○3ポルタディソーニ
▲7キングニミッツ
△1タンクティーエー
△10ディアドムス
△11エイシンセラード
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10日、盛岡の南部駒賞もそうだが、ホッカイドウ競馬のシーズンが終わり、ここもやはり北海道からの遠征馬が強そう。
前走ウィナーズチャレンジでは最下位に沈んだミステリーベルンだが、逃げたものの後続2頭に突かれてのハイペース。勝ったのが最後方を追走していたタイセイサクセサーで、先行勢総崩れというレースだった。3走前のウィナーズチャレンジから続くフローラルカップと1600メートル戦で連勝のレースぶりを評価すべきだろう。
ピュアインペリアルは初勝利が7戦目とかかったが、前走1800メートルのウィナーズチャレンジの勝ちタイム1分55秒7は、不良馬場だったとはいえサンライズカップや北海道2歳優駿JpnIIIの勝ちタイムより速かった。秋になっての成長がうかがえる。
船橋のポピュラーソングが、盛岡、園田に続いての遠征。芝ではあったが、盛岡・ジュニアグランプリでは逃げて北海道所属馬相手に3着と食い下がった。前走園田プリンセスカップは8着に沈んだが、それまでは3着以内を外しておらず、巻き返しがかかる一戦。
スパイスワールドは、JRA芝での惨敗はともかく、ここ2戦でも結果が出ていないのと、1500メートルの距離は気になるところ。ただ7月のオープン特別が好タイムで強い勝ち方だったことと、鞍上が吉原寛人騎手だけに侮れない。
佐賀で無敵のミスカゴシマだが、北海道の重賞やオープンの勝ち馬が相手ではさすがに分が悪い。
兵庫のエムティミーナは、園田プリンセスカップでスパイスワールドに続く5着。遠征競馬でそれ以上があるかどうか。
というメンバーだと、残念ながら地元勢の出番はなさそうで馬場を貸すだけになりそう。
◎2ミステリーベルン
○11ピュアインペリアル
▲7ポピュラーソング
△4スパイスワールド
△9ミスカゴシマ
△5エムティミーナ
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ウォーターマーズは中央2勝クラスから転入し、6戦してすべて3着以内。建依別賞3着、珊瑚冠賞2着で先着されたケイマ、サクラレグナムはともに今回不在。転入後4戦している1400メートル戦よりも今回の1600メートルのほうが適距離と思われ、ここはメンバー的にも重賞初制覇のチャンス。
キャプテンオリオンは今年重賞を3戦して2着2回に4着1回。ここ2戦でウォーターマーズと直接対決があり、2走前のサファイア特別が、勝ったウォーターマーズの6着、前走珊瑚冠賞が2着ウォーターマーズから差のある4着。転入後4勝を挙げている1600メートル戦で一矢報いたいところ。
アーチザスカイは中央から高知に移籍した2017年9月以降の2年ちょっとですでに40戦。堅実にクラスを上げ、今年始めて重賞に挑戦したものの、ややカベがありそう。ただ前走でウォーターマーズに先着しており、あらためて能力が試される一戦。
前走ニシケンモノノフ賞で、アーチザスカイ、ウォーターマーズと差のないレースをしているファドーグ、1年以上勝ち星から遠ざかってるイッツガナハプンらもこの距離なら出番がありそう。
◎5ウォーターマーズ
○8キャプテンオリオン
▲7アーチザスカイ
△9ファドーグ
△4イッツガナハプン
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メムロボブサップはトップハンデでばんえい大賞典を制し、今回は基礎重量が増えたが、他馬との相対的な重量差はほとんど変わらず。むしろ格下馬の重量がきびしくなった印象。今回は初めての730キロだが、前走のオープンで720キロを経験していることもあり、同世代同士なら崩れることはなさそう。
若馬の同世代同士の重賞では急激に力をつけている馬が好走することがよくあり、秋桜賞で2着に入ったインビクタにその可能性を感じる。
メムロボブサップ不在となった前哨戦の秋桜賞をトップハンデで制したのがアオノブラック。今回はばんえい大賞典と同じくメムロボブサップより10キロ軽いだけで、逆転まではどうだろう。
馬体重を1トンに乗せて調子を上げてきたアオノゴッド、格下だがやはり好調のサクラドリーマーらに上位食い込みがあるかどうか。
◎6メムロボブサップ
○8インビクタ
▲2アオノブラック
△7アオノゴッド
△4サクラドリーマー
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