JBCクラシックの勝ち馬は2連勝、3連勝というリピーターが多く、過去20回で勝ち馬は13頭。ここ5年は異なる馬が勝っているが、一昨年浦和を制したチュウワウィザードに期待する。昨年末にはチャンピオンズカップGIを勝ち、ドバイワールドカップ2着なら6歳を迎えての充実といっていい。帝王賞6着は、その後に剥離骨折が判明。名古屋グランプリや川崎記念も制しており、小回りコースでも能力を発揮する。
JBC20年の歴史で、地方馬の勝利がないのがクラシック。この路線の中央勢の層の厚さを考えれば仕方のない面もあるが、今年は川崎記念、かしわ記念を勝っているカジノフォンテンを筆頭に、地方馬にチャンスといってもいいだろう。もちろんカジノフォンテンにも期待だが、本番と同じ舞台の白山大賞典JpnIIIを経験(2着)したミューチャリーに期待したい。昨年の東京大賞典GIが5着でも勝ったオメガパフュームとコンマ2秒差、今年フェブラリーステークスGI(7着)でも勝ち馬とコンマ9秒差なら、能力的にもそれほど差はない。
勢いでいえば3連勝で帝王賞JpnIを制したテーオーケインズ。4歳でキャリア13戦なら今後、この路線での中心的な存在という期待もできる。
オメガパフュームは7戦オール連対と得意としていた大井で、前走帝王賞が直線見せ場をつくれず5着。その負け方が気になる。
◎1チュウワウィザード
○7ミューチャリー
▲9カジノフォンテン
△4テーオーケインズ
△3オメガパフューム
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レッドルゼルは地方初参戦だった前走東京盃JpnIIが、1番枠でダッシュがつかず、後方まで位置取りを下げて外に持ち出すというロスの多い競馬だったが、それでも直線よく伸びて3/4馬身+クビ差3着と迫った。今年根岸Sの勝利からフェブラリーSでも4着と好走。ドバイゴールデンシャヒーンでも2着と能力面では今回のメンバーで最上位。地方の小回りコースをこなせれば勝利に一番近い。
サクセスエナジーは得意なはずの浦和1400メートルのオーバルスプリントJpnIIIで大敗するなど、今年それまで5戦して勝ち星がなく、しかし人気を落とした東京盃JpnIIを勝利。今回はこれまで5勝を挙げている、地方のコーナー4つの1400メートルが舞台となるだけに、おおいに期待できそう。
このレース連覇がかかるのがサブノジュニア。昨年のJBCスプリントJpnI以来勝ち星がないのは斤量を背負わされてのものだけに気にしなくていい。大井以外での経験がほとんどなく、小回りコースも一度浦和を走っているだけだが、それをこなせれば見せ場をつくれてもいい。
リュウノユキナはダート1200メートルで8戦連続連対中。6歳にして素質開花という活躍だが、初経験となるコーナー4つの1400メートルで、しかも1番枠でどうだろう。
サンライズノヴァは、南部杯JpnIを制したときの地元金沢・吉原寛人騎手であっと言わせる場面があるかもしれない。
このレースを目標に、小回りの高知や川崎を使われてきたモジアナフレイバーも能力が発揮できれば上位食い込みも。
◎12レッドルゼル
○9サクセスエナジー
▲3サブノジュニア
△1リュウノユキナ
△5サンライズノヴァ
△2モジアナフレイバー
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まずは日本テレビ盃JpnIIで牡馬の一線級相手に逃げ切ったサルサディオーネをどうするか。たしかに地方に移籍して強くなったが、大井のレディスプレリュードJpnIIをパスして日本テレビ盃JpnIIに出走したということでは、中央時代も含めて右回りは10戦して3着以内が一度もなく、やはり苦手なのだろう。内枠に入って楽にハナは取れそうだが無印とした。
中心としたのはテオレーマ。レディスプレリュードJpnIIはスローの前残りで、メンバー中最速の上がりを使ったものの届かず2着。サルサディオーネがいて流れが速くなりそうなここはテオレーマの末脚が生かせる展開になると見る。
マドラスチェックは、昨年ファッショニスタと追い比べとなって惜しくもアタマ差2着。夏に芝の巴賞(9着)を使って以来4カ月ぶりの実戦になるが、牝馬同士ならここでも崩れることはなさそう。
レーヌブランシュは、前走レディスプレリュードJpnIIが、昨年3歳時の関東オークスJpnII以来1年4カ月ぶりの勝利でダートグレード2勝目。3歳時に一度だけマイルの伏竜ステークスに出走(5着)したが、それ以外の戦歴はすべて1800メートル以上。小回りの1500メートルというコースがどうだろう。
地方馬では、昨年地方馬最先着の4着だったダノンレジーナに期待。勝ったファッショニスタに0秒8差で、レーヌブランシュ(5着)に先着している。距離適性面でも昨年大井の1800メートルより今年の1500メートルのほうが実績がある。
リネンファッションは、スパーキングレディーカップJpnIIIがサルサディオーネに6馬身差の2着でだったが、逃げたブリーダーズゴールドカップJpnIIIではマルシュロレーヌに半馬身差2着に粘った。重賞勝ちはないものの、能力的に差はなさそう。
◎6テオレーマ
○3マドラスチェック
▲8レーヌブランシュ
△12ダノンレジーナ
△4リネンファッション
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東京ダービー8着だったワールドリングは、短距離路線に転向すると圧倒的なスピードを見せ、優駿スプリント、さらには古馬相手のアフター5スター賞と連勝。さらに中央一線級相手の東京盃JpnIIでも5着に好走。勝ちタイムはコースレコードにコンマ2秒差と迫るもので、ワールドリングの1分10秒9も出色の時計だ。地方の3歳馬同士ならそのスピードは圧倒的で、コーナー4つのレースも経験豊富。逃げ・先行馬が多い中で控える競馬ができるのも有利。あとは小回りの園田コースをこなせるかどうか。
このレースの前哨戦となっている名古屋・秋の鞍は、ハナを主張した地元名古屋のトミケンシャイリが逃げ切り、1番人気に支持されたイグナイターは2馬身差の2着。ただここは古馬B1特別を連勝しているイグナイターが地元に戻れば優位と見る。トミケンシャイリには初めての遠征でどうか。
1700メートルの園田オータムトロフィーを逃げ切ったエイシンビッグボスも1400メートルの実績があり、この距離でも上位を狙える。
おそらくハナを主張するのはジョーロノで、外目の7番枠から行ききれるかどうか。すんなり単騎先頭なら粘り込む場面もありそう。
川崎に移籍しての参戦となった岩手二冠馬リュウノシンゲンは、この距離でこのメンバーだとさすがにスピードで劣るように思う。
◎5ワールドリング
○3イグナイター
▲4トミケンシャイリ
△8エイシンビッグボス
△7ジョーロノ
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無敗馬が2頭いて、マリンスカイは出走取消を挟んでデビューから2連勝。800メートルの新馬戦は軽く追われただけで2着に8馬身差。2戦目の1300メートルはスタートで躓いてヒヤッとしたが、すぐにハナに立つと、ぴたりと追走してきたフィールマイラヴを4コーナー手前で振り切ると9馬身差をつけての圧勝。重馬場で1分25秒2というタイムも今回のメンバーでは圧倒的。ほかによほど急激に力をつけた馬でもいない限り、普通に走ればここでは負けないのではないか。
もう1頭、1300メートルで1分25秒台(1分25秒7・不良)を出しているのがリワードタイフォン。デビューからの2戦はともに800メートル戦で、リュウノアンジェラの2、3着に敗れたが、その後は1300メートル戦で3連勝。2勝目は他馬にマークされる厳しい展開で逃げ切り、3勝目も競り合いを制してのもので、厳しいレースを経験しての上積みはありそう。
リュウノアンジェラはデビューから3連勝。距離を1300メートルに伸ばしての3勝目は、3コーナーで先頭に立つと直線独走となって5馬身差圧勝。良馬場1分27秒1も抜群のタイム。ここまで3頭の勝負と見る。
上記の馬たちの2着、3着があるアムールジョイ、エスケーオーカンは逆転まであるかどうか。もう1頭デビューから2連勝のノーブルアイデアルは一気の相手強化でどこまでやれるか。
◎8マリンスカイ
○1リワードタイフォン
▲9リュウノアンジェラ
△7アムールジョイ
△4エスケーオーカン
△3ノーブルアイデアル
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