門別から転入して金沢では4戦4勝のアイバンホーが断然。全日本2歳優駿はさすがに勝負に参加させてもらえなかったが、冬休み明けの2戦はともに大差の圧勝。前走北日本新聞杯では前半馬群の中で行きたがるのを抑えるのに苦労していたようだったが、3コーナーで先頭に立つと軽く気合をつけただけで直線独走となった。重馬場だったとはいえ勝ちタイムの1分48秒9は、北日本新聞杯が1700メートルとなった1995年以降のレースレコード。中央からの転入馬との能力比較がどうかだが、地元同世代同士では能力が抜けている。
その気になる中央からの転入馬では、1勝クラスのダートでも好走していたビルボードクィーン。転入初戦の前走はスタートで出遅れるも終始楽な手応え。直線を向いて外に持ち出すとあっという間に前の3頭をとらえて楽勝。アイバンホーを脅かす場面もありそうだ。
サブノタマヒメは、金沢では2歳時に2度、2着に負けただけだが、東海クイーンカップでの大敗が気になるところ。
中央未勝利から転入して3連勝中のヤクモ、高知から転入して2戦目の前走を勝ったエイシンギフトらも馬券圏内には押さえておきたい。
◎6アイバンホー
○7ビルボードクィーン
▲8サブノタマヒメ
△12ヤクモ
△3エイシンギフト
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1着賞金350万円の重賞に、賞金の高い南関東から大挙4頭が遠征してきたのは、やはりグランダム・ジャパンのタイトルを狙ってのことだろうか。古馬シーズン・3歳シーズンには最終戦にエクストラポイントがあるので、レディスプレリュードで勝てずともあわよくば地方馬最先着となれば優勝、もしくは2位、3位の賞金の可能性が高まる。
その南関東勢は甲乙つけがたいメンバーだが、ロカマドールに期待する。前走中央2勝クラスとの条件交流は、楽々と逃げ切ったファルコンビークの2番手を追走して早めに失速してしまったが、1600メートルという距離もあったと思われる。2走前、浦和1400メートルの準重賞ティアラカップでは後方からレースを進め、直線でもしっかり脚をつかって3着と好走した。逆周りではあるものの、そのときと同じコーナー4つの1400メートル戦。前走の惨敗で人気を落とすなら、馬券的にも狙っておもしろそう。
カラースキームは昨年3歳時の桃花賞を圧勝して期待されたが、その後は順調に使えなかったこともあり重賞では結果を残せず。今回も5カ月ぶりの今年初戦となるが、能力を発揮できる状態なら勝ち負けまで期待できそう。
アブソルートクインは、昨年10月のクイーンズオーディション(B1以下)でカラースキームに半馬身差の2着。その後は牝馬限定のダートグレードを2戦したのみだが、強い相手に揉まれて充実した可能性はある。
テーオーブルベリーは、昨年の浦和・桜花賞が2着で、5月には園田に遠征してのじぎく賞を制した。ロカマドールが3着だったティアラカップは7着だったが、続く前走のレースぶりからはそれほど差はない。
地元勢では、中島記念を制したアンバラージュは久々の1400メートル戦がどうか。
ミスカゴシマは3歳だった昨年、吉野ヶ里記念を制しているだけにこの舞台なら侮れない。
◎3ロカマドール
○10カラースキーム
▲12アブソルートクイン
△6テーオーブルベリー
△11アンバラージュ
△5ミスカゴシマ
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チャイヤプーンは、赤松杯を勝ってシアンモア記念でも1番人気に期待されたが、直線は3頭の追い比べに屈して3着。内にささる癖が出て目一杯追うことができなかったのが敗因と思われる。そのとき先着されたのがヒガシウィルウィン、エンパイアペガサスという断然の実績馬。今回はかなり相手が楽になっただけに負けられない一戦。
ヤマショウブラックは2019年の3歳時に桐花賞を制したもの、その後しばらく勝ち星から遠ざかり、今季2戦目の赤松杯でもチャイヤプーンの7着。それでも前走のA一組特別で久々の勝ち星。調子を上げて臨む一戦だ。
ジェイケイブラックの前走は、好位から直線で先頭に立ったと思ったところ、それをゴール前で差し切ったのがヤマショウブラックだった。とはいえ半馬身差。昨シーズン、春にA級格付けとなって以降、北上川大賞典(8着)以外はここまで崩れることがない。チャイヤプーン以外はあまり能力差がないメンバーだけに、ここでも上位を狙えそう。
中央2勝クラスからの転入初戦が2着だったブラックカードに、ヤマショウブラックが勝った桜花特別で3着のグランメガスマイル、同5着のパンプキンズらも休み明けに使われての上昇に期待したいところ。
◎9チャイヤプーン
○5ヤマショウブラック
▲7ジェイケイブラック
△4ブラックカード
△6グランメガスマイル
△2パンプキンズ
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ゴールデンヒーラー不在となった地元勢は手薄なメンバーと言わざるをえず、遠征3頭の争いとなりそう。
大井のグロリオーソは、ユングフラウ賞3着、桜花賞2着と好走しながらケラススヴィアの壁は厚く、東京プリンセス賞ではそれをぴたりとマークする位置でレースを進めたところ、直線で一杯になって7着に沈んでしまった。強敵相手に勝ちにいっての結果であれば仕方ない。ここは相手関係的にも負けられないところで、勝てばグランダム・ジャパン3歳シーズンのポイントでは★★の他地区15ポイント加算で一気にトップに立つことになる。
船橋から北海道に戻っての出走となるスマイルミュは、桜花賞では4着だったものの、逃げたケラススヴィアに真っ向勝負を挑んでのもの。グロリオーソには先着されたが、そのレースぶりからは勝負付けが済んだとは言い難い。馬券としては勝つ可能性まで考えたい。
ローレル賞2着だったセカイノホシは、その後の南関東では結果が出なかったものの北海道に戻っての3歳条件で3、1着。この距離はローレル賞で好走したが、あらためて距離適性が問われる。
地元勢では、あやめ賞でゴールデンヒーラーの2着だったベニスビーチ、同3着だったファイントリックらが、遠征勢3頭に割って入れるかどうか。
◎10グロリオーソ
○5スマイルミュ
▲2セカイノホシ
△8ベニスビーチ
△12ファイントリック
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昨年3歳ながら中日杯を制した牝馬のハクサンアマゾネスは、南関東でもA2特別の2着好走があり、JpnIIのエンプレス杯は7着だったものの中央勢にも先着しており、それで評価が下がることはない。前走地元馬同士の徽軫賞は1番人気に支持されるも2着に敗れたが、これは勝ったネオアマゾネスを楽に逃がしてしまってのもの。そのネオアマゾネスが今回は不在となって、2000メートルが舞台ならまぎれることもないだろう。
金沢スプリングカップからは、勝ったファストフラッシュが不在となって、2着エイシンレーザー、4着トップロイヤルが出走してきた。前者は園田のA級特別でも上位を争っていた実力で、後者はその金沢スプリングカップが重賞初挑戦でまだ底を見せていない。ここまで3頭の勝負と見る。
上位のどれかが崩れたときの連下候補として、昨年来、金沢のA1特別でたびたび好走しているエターナルヒーロー、イリュージョニストを挙げておく。
◎9ハクサンアマゾネス
○4エイシンレーザー
▲1トップロイヤル
△8エターナルヒーロー
△2イリュージョニスト
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