シュリーデービーは、小倉のフェニックス賞に挑戦(10着)したあと2連勝のパフォーマンスがすばらしい。8月30日のJRA認定戦は直線だけでモーモーブラックに7馬身差をつける圧勝。前走10月4日のJRA認定戦ではキングサリに1 1/4馬身差だが、着差以上の完勝だった。7月のJRA認定戦ではアルティマソウルに完敗の5着があったが、直線では完全にレースをやめてしまっていた。それが本来の能力ではなく、当時より確実に力をつけている。
キングサリは、シリウス特別を制して、続く前走がシュリーデービーの2着。小倉のフェニックス賞では8着だったが、佐賀ではまだ3着以内を外していない。
◎○を負かしてここまで3連勝のアルティマソウルだが、7月以来の休み明けがどうか。その間にも鍛えて力をつけていれば4連勝もありそうだが、◎○は秋になって確実に力をつけているだけに、この順番とした。
ここまで1勝2着5回と勝ちきれないモーモーブラックだが、◎○▲との対戦でそれぞれ2着があり、展開ひとつでその一角を崩す可能性はある。
900mの新馬戦を圧勝し、今回が2戦目となるトラースキック、シュリーデービーとの対戦では4、3着だったマウイバークマンらは連下に食い込めるかどうか。
◎8シュリーデービー
○4キングサリ
▲11アルティマソウル
△3モーモーブラック
△1トラースキック
△9マウイバークマン
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6頭立てという少頭数で、そのうち5頭が1勝以下というメンバーの中にあっては、ビギナーズカップを含めて4勝を挙げているリュウノシンゲンが抜けた存在。
9月22日のフューチャーステップでは、リュウセイオジョウ以外の5頭が対戦しており、勝ったリュウノシンゲンに対して、ほか4頭で最先着6着のシラカミロードでも2秒2もの差をつけられた。ただシラカミロードは8月2日の2歳戦ではリュウノシンゲンに2馬身半差2着があり、ともに盛岡1400メートルでは1分27秒台の持ちタイムもあり、それほど差はないのかもしれない。
1000メートルのファーストステップを勝っただけというリュウセイオジョウは、さまざまに未知な要素があるが、そのぶん未知の魅力もある。
ほか3頭はどうにも近走の成績がさえず、1600メートルへの距離延長も歓迎とは思えず上位争いは難しそう。ただ上位3頭のどれかが崩れたときの押さえとして、7月の盛岡1400メートル戦でシラカミロードの2着があるグランフェデリーゴを挙げておく。
◎3リュウノシンゲン
○1シラカミロード
▲2リュウセイオジョウ
△6グランフェデリーゴ
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地元勢では前走リリーカップ7馬身差圧勝のソロユニットか、中央の芝でも好走したクローリスノキセキか。中央勢では、ダート、芝で2連勝のラストリージョ。この3頭の争いと見る。
地元2頭はほぼ横並びだが、クローリスノキセキを上位にとった。2走前のターフチャレンジではゴール前3頭の接戦に敗れたが、2着だったリーチはその後イノセントカップを制した。続く前走、JRA芝のすずらん賞ではゴール前4頭横一線の接戦。ラストリージョにわずかハナ差及ばなかったが、末脚は際立っていた。芝のスピード競馬を好走した経験は生きるはず。
ソロユニットはデビュー2戦目から4連勝。リリーカップは直線で後続を突き放し7馬身差圧勝。一戦ごとに力をつけている。
デビューが新潟ダートで、2戦目は札幌の芝を勝利したラストリージョ。それぞれ8番人気、10番人気と、あまり注目されないなかでの連勝だ。前走すずらん賞はクローリスノキセキをなんとかしりぞけたが、舞台がアウェーの門別に変わってどうか。
トゥルスウィーはデビュー4戦目から3連勝で1200メートルのオープンを制した。その勝ちタイムが1分13秒9で、◎○いずれも門別1200メートルの持ちタイムが1分13秒台後半ということではほとんど変わらない。
マーサマイディアは1000メートルのフルールカップを制し、1600メートルのフローラルカップは6着。1200メートルに距離短縮ならチャンスはありそう。
リリーカップで7馬身差の2着だったレディブラウンはどこまで差を詰められるか。
デビュー3戦目から3連勝で1200メートルのウィナーズチャレンジを制したエイシンウィンクも1分13秒5という好タイムをマークしている。
◎13クローリスノキセキ
○11ソロユニット
▲1ラストリージョ
△14トゥルスウィー
△6マーサマイディア
△10レディブラウン
△5エイシンウィンク
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ツムタイザンはデビューから2連勝。前走は1番枠にもかかわらずあえて抑え、砂をかぶるのを経験させるような競馬。スタート後の直線はかなり行きたがっていたが、向正面で馬群がバラけるころには折り合いもついて、4コーナーで外に持ち出し、逃げていたマルカフォルトゥナをとらえると直線であっさり突き放した。直線ではかなりフラフラする子供っぽい面も見せ、そうしたことが解消されればさらに上を目指せそう。
アイルビーゼアは、前走園田プリンセスカップでは北海道のラジアントエンティに5馬身差をつけられての2着だったが、その走破タイム1分31秒7は、例年の兵庫若駒賞の勝ちタイムとの比較でも十分に勝負になる。
マルカフォルトゥナは、前走こそツムタイザンに振り切られての2着だったが、2走前、3走前は1400メートルで連勝。ここでもマイペースの逃げに持ち込めれば見せ場をつくれそう。
園田プリンセスカップで4着だったフセノチェリーも地元同士なら巻き返す可能性はある。
ナットグレースワンの前走は、不良馬場だったとはいえ1400メートルで1分30秒を切る好タイムで圧勝。ここに来ての充実ぶりが目立つ。
シェナキングは、フセノチェリーやマルカフォルトゥナときわどい勝負をしており、展開ひとつで逆転も可能。
◎4ツムタイザン
○10アイルビーゼア
▲7マルカフォルトゥナ
△2フセノチェリー
△5ナットグレースワン
△9シェナキング
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モズアスコットはダートでまだ底を見せていないといっていい。前走かしわ記念は、スタートで躓いてレースにならず。ペースが上がった3コーナーあたりからは追っても反応していなかったので、まったく走っていない。圧巻のレースぶりだったフェブラリーステークスと同じようなコース形態で、時計も速い盛岡のダートコースなら能力を存分に発揮する。
リピーターの活躍が目立つのがこの南部杯。昨年のこのレースでGI/JpnI初制覇となったサンライズノヴァは、その後フェブラリーステークスでも3着と好走した。前走プロキオンステークスを59キロで制したことでも充実ぶりがうかがえる。
モジアナフレイバーは、中止となったドバイ帰りの帝王賞は仕上がり途上で惨敗だったが、前走千葉ダートマイルは相手が楽だったこともあり、ほとんど持ったままの楽勝。昨年の南部杯では4コーナーを回ってくるあたりでは勝ったかという勢いで4着。東京大賞典でも3着に好走した。その頃の調子が戻っていれば勝負になる。
実績最上位はGI/JpnI・5勝のゴールドドリームだが、昨年のかしわ記念以来勝ち星がなく、押し出される形で△まで。
かしわ記念のようにマイペースでの逃げに持ち込めればワイドファラオだが、インティとの兼ね合いが難しい。そのインティはフェブラリーステークス(14着)以来の実戦で万全の状態まではどうか。昨年2着だったアルクトスも見限れない。
◎5モズアスコット
○11サンライズノヴァ
▲2モジアナフレイバー
△16ゴールドドリーム
△15ワイドファラオ
△3インティ
△14アルクトス
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