佐賀王冠賞でウノピアットブリオの2着と善戦したアンバラージュは、その後遠征の旅に出て門別・ノースクイーンカップ2着、水沢・ビューチフルドリーマーカップ3着と好走を見せた。今回は重賞で常に上位争いという馬がいないメンバー構成だけに、タイトル奪取のチャンスといえそう。今年佐賀再転入後、まだ勝ち星がないのが不思議なほど。
ゲットワイルドは今年3月に船橋から転入後、下級条件から連対を続けクラスを上げてきた。前走までB級の準重賞と特別を3連勝。今回、A2級に格付けされての重賞初挑戦でも勝ち負けの期待ができそう。
イケノアサは、前走1番人気に支持されるも向正面で一杯になって10着。とはえい3走前と2走前には、1800、2000メートルの特別戦を連勝していた。昨年7月の佐賀王冠賞(7着)以来の重賞挑戦だが、前走度外視なら互角に戦える。
佐賀では絶対的な存在になると思われたグレイトパールだが、今年は佐賀記念JpnIII(6着)のあと5着が最高という成績。休養明け2戦目でどこまで戻しているか。
ゲットワイルドと勝ったり負けたりのウェーブキングにも上位争いの力はありそう。
前走大淀川特別では直線先頭で見せ場をつくって3着だった3歳のエアーポケットは、このメンバーに入ってどこまでやれるか。
◎2アンバラージュ
○9ゲットワイルド
▲3イケノアサ
△5グレイトパール
△10ウェーブキング
△1エアーポケット
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留守杯日高賞、ひまわり賞に続く、岩手の3歳牝馬三冠目として新設されたOROオータムティアラ。
マルケイマーヴェルは、一冠目の留守杯日高賞は5着だったが、それでも地元馬最先着。その後も崩れることなく、ひまわり賞では4コーナーで先頭に立ってそのまま押し切った。前走A二組戦は4着(勝ち馬と0秒4差)だったが、3歳牝馬としては上々の内容。デビュー3年目の岩本怜騎手には、またひとつ飛躍のチャンスだ。
ビブショウは、中央1勝クラスから転入して2連勝。前走盛岡1600メートルのB1五組戦は後続を引きつけての逃げで、ゴール前の接戦を制した。上のクラスでもやれそうだが、今回は距離延長に対応できるかどうか。
モモイロキッスは、中央未勝利から転入しての5、6月はそれほど目立つ成績ではなかったが、8月以降、3歳B1から古馬格付けのB2まで4戦連続連対中。秋になっての充実ぶりが目立つ1頭。
ひまわり賞2着だったエムワンリーフは、同じく古馬B2戦で連対という実力なら上位を狙える。
ひまわり賞3着だったアンズビジン、目下3連勝中で岩手のダートではまだ負けていないセシールらもそれほど差はない。中央未勝利から転入して芝で2連勝のムーンライトリバーはダートでどうか。
◎6マルケイマーヴェル
○9ビブショウ
▲8モモイロキッス
△11エムワンリーフ
△2アンズビジン
△7セシール
△4ムーンライトリバー
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読売レディス杯で7着だったスターリングブルスだが、それでも地元馬ではロンギングルックに続く2番目の入線。続くクロユリ特別では3コーナー先頭から後続を寄せ付けず完勝。前走御前が峰特別では抜群の手応えのまま4コーナー手前で先頭に立ったものの、ゴール前でイリュージョニストにクビ差とらえられた。とはいえ今回と同じ1900メートルの2戦のレースぶりはおおいに評価できるもの。全国交流の読売レディス杯と違って、それほど強力な遠征馬もなく、牝馬同士なら重賞初制覇のチャンス。
遠征勢も含めて3歳馬は4頭が参戦。中でも筆頭は、地元のハクサンアマゾネスだろう。前走A1一組特別では4コーナー手前から3頭が横一線に並んでの追い比べとなって3着に敗れたが、その相手2頭は牡馬。古馬相手でも牝馬同士なら勝負になる。
ロンギングルックは今シーズン、徽軫賞を制し、読売レディス杯は地元最先着の4着。勝負どころから長く使える脚があるだけに、距離延長は歓迎だろう。
名古屋のB級で連勝のシーアフェアリーも能力的には遜色なさそう。あとは経験がない1900メートルに対応できるかどうか。
名古屋から遠征の3歳馬、ビックバレリーナ、ジェネラルエリアは、春には同世代同士の重賞で上位を争っていたが、ともに休養明け2戦目で、上積みがあるかどうか。
◎10スターリングブルス
○8ハクサンアマゾネス
▲3ロンギングルック
△1シーアフェアリー
△11ビックバレリーナ
△5ジェネラルエリア
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ケンガイアは昨年3歳ながらこのレースで1番人気に支持されるも3着。勝ったのはスーパースプリントシリーズで2勝を挙げている超短距離のスペシャリスト・エイシンテキサスで、2着も中央オープン経験のあるタイセイプライド。その相手に、3/4+1/2馬身差なら能力の高さとこの舞台への適性は示した。近走の成績は冴えないが先行はできており、昨年のこのレース以来の芝で能力を発揮すると見る。
コスモペリドットは、中央1勝クラスから転入初戦となった前走ハーベストカップは2着だったが、4コーナーで逸走気味に外に膨れてしまい、それでもゴール前盛り返し、勝ったツーエムマイスターに1馬身差まで迫った。まともに走っていれば楽勝していたはず。
そして走路状態悪化によりダート変更になったOROターフ特別から芝のハーベストカップと1000メートル戦を連勝したのがツーエムマイスター。昨年まで中央オープンの芝短距離で活躍していただけに、盛岡の芝2戦目で前走以上の能力発揮なら3連勝も。
ウインオスカーは中央でダート短距離のオープン勝ちの実績。移籍した南関東でも大井1200メートルのオープン特別で2着と好走している。中央での3歳時以来の芝で能力を発揮できるかどうか。
ナリタスターワンは、前走ハーベストカップは5着だったが、中央時の実績からはもっとやれてもいい。
南関東B1格付けの川崎900メートル戦で好走のケイエスソードも、芝が合えば可能性はある。
◎1ケンガイア
○5コスモペリドット
▲4ツーエムマイスター
△10ウインオスカー
△8ナリタスターワン
△11ケイエスソード
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実績最上位はメンバー中最多の5勝を挙げているアルジャンノオーで間違いないが、2歳のこの時期に1頭だけ10キロ余分に負担するのは厳しいのではないか。
と見て、ここ2走が好調の牝馬、アバシリサクラに期待する。1頭だけ5キロ増だったいちい賞は先に行かれた2頭をとらえることができなかったが、続く前走2歳A-1戦は第2障害を5番手で越えてからの決め手が抜群だった。牝馬でも980キロ台と馬格もあり、重賞での重量増もこなせるのではないか。
青雲賞は、障害先頭がアルジャンノオーで、すぐに2番手のネオキングダムが追ったものの、その差は詰まることもなく、離されることもなく、1馬身ほどの差を保ったままでゴール。そのときが同じ重量で、今回はアルジャンノオーが10キロ増ならネオキングダムに分があるのではないか。
とはいえ基礎重量が重くなるここでは、アルジャンノオーがその重量差も跳ね返してしまう可能性は十分にある。
青雲賞3着から2歳A-2をきっちり勝って臨むフクフクライデン、好調シンエイアローらもそれほど差はなさそう。
◎10アバシリサクラ
○9ネオキングダム
▲7アルジャンノオー
△8フクフクライデン
△2シンエイアロー
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