プリマステラは北海道から転入して大敗もあったが、ここにきての2連勝のレースぶりがよくなった。前走1400メートル戦は2歳-2組だが、良馬場での勝ちタイム1分29秒7はメンバー中最速。ただその鞍上が新人の飛田愛斗騎手で3kg減だったというのは気になるところだが、とにかくこの馬の充実ぶりを評価する。距離伸びての父フリオーソにも期待したい。
アルティマソウルは、前走九州ジュニアチャンピオンでは、最後までシュリーデービーとの差を詰められず1馬身差2着。ただそれが7月以来3カ月ぶりの休み明けだった。叩き2戦目の上積みに期待だ。
3連勝で九州ジュニアチャンピオンを制したシュリーデービーは押し出される形で3番手評価。距離に不安があるとすればこの馬か。
この3頭の勝負で、どれかが崩れたときの押さえとして、ここ2戦がプリマステラの2着だったポストモダン。天山賞(4着)で距離を経験したモーモーブラック。
◎6プリマステラ
○10アルティマソウル
▲2シュリーデービー
△7ポストモダン
△3モーモーブラック
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すずらん賞、青藍賞と連勝したヒガシウィルウィンは、マイルチャンピオンシップ南部杯JpnIでも地元馬最先着の8着。馬場自体が速かったレコード決着で、一流馬に引っ張られたこともあって、この馬自身も1分34秒6という好タイム。3歳時にはジャパンダートダービーJpnIを制したが、4歳時にサンタアニタトロフィーを勝っているように、適距離はおそらくマイル。実績を考えれば地元馬同士なら負けられないところ。
ランガディアは転入後重賞3連勝のあとマーキュリーカップJpnIII・3着であらためて能力の高さを見せた。ただ金沢に遠征したイヌワシ賞では道中、力んだような走りで、勝ったリンノレジェンドには大差の3着。そして本来は芝が得意だったはずがOROカップで6着という成績は気になるところ。今回は2カ月近くぶりの実戦となるが、追い切りでも好タイムをマークしており、力を発揮できる状態にあると見る。
おそらく逃げることになるであろうパンプキンズは、ヒガシウィルウィン、ランガディアという強力2頭にマークされ楽な展開にはならないと見て3番手評価。
以上3頭の勝負で、どれかが崩れたときに、盛岡1600メートルで好走続きのモンサンルリアン、みちのく大賞典2着の経験があるセンティグレードらが食い込む余地があるかどうか。
◎5ヒガシウィルウィン
○2ランガディア
▲8パンプキンズ
△3モンサンルリアン
△6センティグレード
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金沢プリンセスカップ、兼六園ジュニアカップと重賞連勝で、デビューから負けなしの6連勝としたサブノタマヒメが注目となりそうだが、ここは北海道から転入2戦目のアイバンホーを狙ってみる。デビューから2着が続いて5戦目にようやく初勝利を挙げると、続く2歳オープンのウィナーズチャレンジでも3着と好走。そして金沢に転入し、初戦の2歳戦は直線だけで4馬身突き放して完勝。その1500メートルの勝ちタイム1分36秒5は、馬場状態の違いがあったとはいえ、サブノタマヒメの兼六園ジュニアカップの勝ちタイムより0秒6速いもの。北海道での実績に加え、転入2戦目でさらなる上積みも期待できそう。
サブノタマヒメの前走、兼六園ジュニアカップは、直線で先頭に立ったもののゴール前ではキラメキビジョンに半馬身差まで迫られた。とはいえそのときは牡馬より重いか同じ別定56キロだった。今回の定量54キロはかなり楽になった。
ほかはサブノタマヒメと勝負付が済んでいるメンバーがほとんど。
金沢プリンセスカップ、兼六園ジュニアカップでともにサブノタマヒメの3着だったエムザックベールは、引き続き上位が狙える。
前述のとおり兼六園ジュニアカップでサブノタマヒメに迫ったキラメキビジョンだが、今回の定量では、サブノタマヒメに対して厳しい立場になった。
タクシードライバーは、兼六園ジュニアカップは9着だったが、続く前走の1500メートル戦では、前の人気2頭がハイペースで競り合ったという展開に恵まれたとはいえエムザックベールに2馬身差をつけての完勝。勝ちタイムの1分36秒9も優秀。
◎3アイバンホー
○7サブノタマヒメ
▲5エムザックベール
△2キラメキビジョン
△1タクシードライバー
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黒潮菊花賞は人気2頭が互いに譲らず競り合ったことで波乱の決着となったが、それ以降、この世代の力関係がやや変わってきたように思える。
高知優駿4着だったマイネルヘルツアスは黒潮菊花賞には出走せず、全国に打って出た。佐賀のロータスクラウン賞を制したが、ダービーグランプリはさすがに相手が強かった。そうした強豪相手に揉まれた経験は生きると見る。
ペイシャワイルドは、黒潮菊花賞では内の経済コースを通って直線一旦は単独先頭に立って勝ったかと思ったが、惜しくもアタマ差2着。そのときは9番人気という低評価だったが、その後はC2戦を勝って、牝馬同士の準重賞が4着、そしてC1戦を逃げ切った。古馬とのC1戦を勝っているのはこの馬だけ。しかもそれが5馬身差の圧勝。あとはマイネルヘルツアスとの力関係がどうか。
ラブミーアーサーは今回が重賞初挑戦だが、8月の栴檀特別では、勝ったフルゴリラに半馬身差の2着で、レインズパワーやリワードアヴァロンに先着した。高知では1400メートルまでしか経験がないだけに、1600メートルの距離をこなせるかどうか。
常に見せ場をつくるフルゴリラだが、後半勝負という脚質ゆえ今回も展開次第。
黒潮菊花賞がまさかの6着だったレインズパワーは、その後牝馬同士のミラク特別でも好位を追走したものの早々と後退して7着。斤量差があったとはいえペイシャワイルドに先着されるなど、以前ほどの走りができるかどうか。
中央から移籍して2連勝のミナトノヨーコ、展開に恵まれた感じで黒潮菊花賞を制したフリタイムらは勝ち負けまではどうだろう。
◎7マイネルヘルツアス
○5ペイシャワイルド
▲4ラブミーアーサー
△11フルゴリラ
△8レインズパワー
△9ミナトノヨーコ
△6フリタイム
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ジェイカトレアは、2歳シーズンの黒ユリ賞、3歳のばんえいオークスと世代限定の牝馬重賞を制し、さらに4歳のここも、となるかどうか。1番人気に支持された前哨戦の紅バラ賞は、障害先頭のマオノクイーンに逃げ切られて3着だったが、2着シンエイジョッパリとも、先着された2頭はジェイカトレアより10kg軽かった。そして2着から6着までほとんど差のないゴール。能力的にそれほど差はなく障害のタイミングひとつ。紅バラ賞の前にB1戦を連勝していることからも能力上位は間違いなく、馬券的にはやはりこの馬が中心。
サクラユウシュンは紅バラ賞は5着だが、前述のとおりほとんど差はなく、前走でB1特別で差のない3着と好走している実力ならこの馬が2番手。
ジェイセリナの紅バラ賞10着は障害で転倒してしまったので参考外。続く前走では自己条件を勝っていて、今回も障害次第。
マオノクイーンは紅バラ賞を勝ったことで、ジェイカトレアら格付上位馬と同じ690kgになったのに対し、シンエイジョッパリは680kg。その重量差ならシンエイジョッパリにも再び上位のチャンスはありそう。
B2で勝ちきれないながらも好勝負を続けてきたクイーンヴォラも上位争いは可能。
◎10ジェイカトレア
○5サクラユウシュン
▲6ジェイセリナ
△8シンエイジョッパリ
△2マオノクイーン
△9クイーンヴォラ
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