オレノココロの北斗賞は、5着とはいえ障害を失敗したわけでもなく、ほんの少し障害のタイミングが遅れただけ。前が止まらない馬場で差を詰めることができなかった。最近の馬場は乾くとかなり重く、ソリのずり金を交換したこともあってかなり時計がかかるようになった。ひところよりも障害が安定し、馬場が重くなれば今回はオレノココロの出番と見る。
コウシュハウンカイの安定ぶりにはケチのつけようがない。賞金による増量なしでオープンの牡馬はみな同じ重量なら崩れることはなさそう。
センゴクエースは本格化まではもう少し。フジダイビクトリーは、810キロではトップツーに対して分が悪い。キサラキクは馬場が軽くなったときにどこまで迫れるか。
◎1オレノココロ
○5コウシュハウンカイ
▲6センゴクエース
△9フジダイビクトリー
△2キサラキク
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半姉に一昨年の盛岡芝・ジュニアグランプリを制したダズンフラワーがいるサンエイフラワー、半兄が昨年の岩手二冠馬キングジャガーというミラクルジャガー。ここは2頭の争いと見る。
サンエイフラワーは盛岡芝1000メートルのデビュー戦を勝利。すんなりとハナに立って直線を向いてムチを入れるとあっという間に後続を突き放し、ゴール前は手綱を緩める余裕があった。勝ちタイムは1分を切る59秒7という好タイム。血統的にも、レースぶりからも、1600メートルへの距離延長でさらに力を発揮しそう。
ミラクルジャガーは盛岡の芝1000メートルをデビュー勝ちし、2戦目となった芝1600メートル戦では4番手の内を追走し、直線ではそのままラチ沿いから抜け出した。今回と同じ舞台で、控える競馬で勝った経験値は大きい。
ミラクルジャガーが勝った芝1600メートル戦で、4コーナー外を回して1馬身差2着だったのがオウレリア。さらにそのうしろから大外を追い込んで半馬身差3着がサンエイゼウス。通ったコースを考えればミラクルジャガーとも差はなく、ゴール前の脚色も一緒。今回はミラクルジャガーが大外枠に入っただけに、この2頭には逆転があってもおかしくない。
デビュー戦がサンエイフラワーに4馬身差をつけられて2着だったマツリダレーベン、芝1000メートルのデビュー戦を勝ったブリュレらがどこまで迫れるか。
◎10サンエイフラワー
○11ミラクルジャガー
▲1オウレリア
△5サンエイゼウス
△3マツリダレーベン
△4ブリュレ
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笠松、名古屋、兵庫からそれぞれ1頭ずつが遠征してきたが、東海地区の2頭の能力が高そうだ。
ドリームスイーブルは、サムライドライブとの対戦が多かったため、駿蹄賞を含めて2着が多く、東海ダービーではウォーターループ(3着)にも及ばず4着。しかし続く前走、地元古馬とのA3特別を勝利。この時期の3歳馬がA3特別を勝ったということでは、相当に能力が高く、ここに来て力をつけての結果といえそう。
ウォーターループも重賞戦線を使われてきて、東海クイーンカップでは兵庫のレコパンハロウィーの追撃を振り切って3馬身差の快勝。そして新設のぎふ清流カップも制したが、そのときハナ差で2着にしりぞけたクルセイズスピリツは、大井に移籍して優駿スプリントを勝利、習志野きらっとスプリントでも2着と南関東で活躍している。ウォーターループもかなりの器といえそう。
ノブイチは北日本新聞杯を大差で圧勝したが、それで断然人気に支持された石川ダービーはまったく行きっぷりが悪く、なんとか3着を確保して格好はつけた。その石川ダービーを制したアルファーティハも含めて、金沢のこの世代で上位を争っている馬たちは、勝つときは強いが負けるときはあっさりというタイプが多く、能力はあってもイマイチ信用しきれない。東海地区の実績馬2頭を迎え撃つのは、ノブイチ、アルファーティハということになるのだろう。
ハーキマーダイヤは九州ダービー栄城賞2着があり、今回が転入3戦目。古馬B級で苦戦という実力では、ここでは連下争いまで。
◎2ドリームスイーブル
○8ウォーターループ
▲9ノブイチ
△7アルファーティハ
△4ハーキマーダイヤ
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3歳A級での実績馬がおらず、ダート2000メートルを経験しているのが岩手ダービーダイヤモンドカップ10着だったサンタガールだけ、中央も含め芝で2000メートル以上を経験しているのがサンタガール、グランフルール、ウインストロベリーの3頭、というメンバーでは、適性を推し計るのが難しく、サイコロをころがすような予想になりそうな感じではある。
であれば距離適性よりも好調度を優先して、2連勝で3歳B1級を制したカゼノウタに期待する。前走盛岡1600メートルの勝ちタイム1分38秒2は、クラスを考えれば優秀で、そのとおり4馬身差圧勝。能力的には抜けていそうな感じはある。
グランフルールは中央芝2200メートルの未勝利戦で4着の実績。転入後は1400メートル戦で1、2着とまずまず好調で、距離伸びて能力発揮なら可能性はおおいにありそう。
シャムゴッドは中央での2戦はともに惨敗だったとはいえ、ダート1800メートルを経験した。転入後は3歳B1までとはいえ6戦してすべて3着以内。こちらも距離伸びてという期待はできそう。
中央で芝2000メートルを経験したウインストロベリー、盛岡芝2400メートルのサファイア賞で2着だったサンタガールらにもチャンスはありそう。
◎4カゼノウタ
○7グランフルール
▲1シャムゴッド
△8ウインストロベリー
△6サンタガール
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門別に内回りコースができてからは1600メートルで行われていたこのレースだが、今年は外回りの1700メートルとなった。やはり内回りは経験の少ない2歳馬にはリスクが大きいのだろうか。
サクセッサーは、その1700メートルのスーパーフレッシュチャレンジを圧勝。好スタートを決めると前半は桑村騎手が行きたがるのを抑えるのに苦労していたようで、さらに道中は気の悪いところを何度か出して2番手に下げることになり、しかし直線で弾けるとあっという間に後続を突き放した。角川調教師にして「常識はずれの勝ちっぷり」。それが悪い方に出れば能力をまったく発揮できないということもありそうだが、能力が高いことは間違いない。
栄冠賞を勝ったイッキトウセンは、函館2歳ステークスの出走権を得たが、芝よりもダートで距離を伸ばしたところで、ということでこちらに出走してきた。栄冠賞での先行勢はオーバーペースで直線一杯になり、2列目から抜け出したのがこの馬。たしかに距離伸びてという感じはある。
栄冠賞3着だったステッペンウルフは、スタートでダッシュがつかず3コーナーを回ったのは14頭立ての13番手。しかしそこからラチ沿いを通って位置取りを上げ、一瞬2着はあったかという3着。上り38秒台はこの馬だけだった。この馬も距離伸びての期待だが、気性難ということでの不安もある。
ホワイトヘッドは、栄冠賞では見せ場なく10着だったが、続く前走1700メートルのルビー特別では6馬身差の圧勝。今年の門別の馬場は、例年以上にタイム比較が難しい(というかあまり意味がない)が、2歳1700メートル戦はここまで8戦行われ、ホワイトヘッドの1分50秒8は最速の勝ちタイム。
1200メートルのフレッシュチャレンジを5馬身差で圧勝したマイティウォーリアも距離伸びての期待。
◎4サクセッサー
○8イッキトウセン
▲9ステッペンウルフ
△5ホワイトヘッド
△2マイティウォーリア
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