サンエイムサシはデビュー3戦目の前走が初勝利だが、後続を引きつけての逃げから、直線だけで差を広げて6馬身差圧勝。ビギナーズカップと同じ舞台の水沢1400メートル、良馬場の勝ちタイムが1分31秒7。このレースが重賞となった過去6年で、2013年のラブバレットの勝ちタイムこそ1分27秒3と破格だったが、それ以外の5回の勝ちタイムは1分30~31秒台。ここでも本領発揮となりそう。
サンエイフラワーは、ここまでの2戦がいずれも盛岡の芝だが、デビュー戦が芝1000mで1分を切る好タイムでの快勝に、2戦目となった重賞の若鮎賞はクビ差で2着と、高い能力を発揮している。未経験の水沢ダートがどうかということになるが、父ロージズインメイ、母が盛岡のフェアリーカップ(当時は特別)を制したハッピートーク(その父アグネスデジタル)という血統ならダートでも能力を発揮しそう。
ウィズジョイは水沢850メートルのデビュー戦が10馬身差圧勝だったが、2戦目がサンエイムサシに6馬身差をつけられての2着。ここは巻き返しがかかる一戦。
連戦連勝という馬がいないメンバーで混戦だが、以上3頭に能力の高さを感じる。
北海道から転入初戦となるポエムロビン、盛岡芝のデビュー戦を勝っただけのパンプキンズがどこまでやれるか。
◎6サンエイムサシ
○1サンエイフラワー
▲9ウィズジョイ
△7ポエムロビン
△5パンプキンズ
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金沢のこの世代は勝ったり負けたりの混戦。しかも強い勝ち方をしたかと思えば惨敗も、という馬が少なくないだけに、能力比較が難しい。
ペニテンテスは前走加賀友禅賞で2着に敗れ連勝が途切れてしまったが、2走前の七尾祇園祭特別での1500メートル良馬場1分35秒5というのは破格のタイム。父ダノンゴーゴーということでは距離延長が不安だが、ここはあらためて期待してみる。
北日本新聞杯で大差圧勝を見せたノブイチだが、石川ダービー、MRO金賞では大きな差をつけられての敗戦。気分次第で走るか走らないかというところはあるようだ。ただ2走前、この時期に古馬B1戦を勝っているというのは評価すべきだろう。今回も圧勝まであっても驚けない。
石川ダービーで早め先頭から後続を寄せ付けずの圧勝だったのがアルファーティハ。そのときと同じ2000メートルということでは期待できそうだが、展開次第という面もありそう。
前走久々に勝利を挙げたエムザックヒーロー、九州ダービー栄城賞2着のハーキマーダイヤ、石川ダービー2着のあと結果が出ていないサノノツルギなども能力を発揮できる状態なら一発はあるかもしれない。
◎7ペニテンテス
○9ノブイチ
▲12アルファーティハ
△10エムザックヒーロー
△6ハーキマーダイヤ
△2サノノツルギ
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フルールカップは水の浮く不良馬場もあって先行した中からどれが残るかという、いわばサバイバルレース。そんな状況で3、4コーナーをほとんど最後方で回ってメンバー中唯一36秒台の後半の上がりで前に迫ったグレイアンジェラに期待する。1200メートルへの距離延長も、フルールカップを戦ったメンバーではこの馬に向きそうだ。
ゲッテルフンケンは2走前に9馬身差で勝った1000メートルのアタックチャレンジの勝ちタイムが59秒9。今年の門別でここまで2歳の1000メートル戦で1分を切ってのゴールはこの馬が唯一。しかも良馬場だった。前走2歳オープンの1200メートル戦はやや掛かり気味に他馬と競り合う形で直線失速しての3着だったが、巻き返しに期待したい。
そしてフルールカップを勝ったのがアークヴィグラス。先行3頭が競り合う中から他馬を競り落とし、2列めを追走していたパレスラブリーを2馬身差で振り切るという完勝だった。ここまで1200メートル戦は2戦して、ともにやや差のある5着に敗れているだけに距離がどうか。
フルールカップで2着だったパレスラブリー、前走2歳オープンは3着も前の2頭と同じような脚色で伸びていたレスプレンデントらにも可能性はありそう。
◎3グレイアンジェラ
○7ゲッテルフンケン
▲2アークヴィグラス
△4パレスラブリー
△5レスプレンデント
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3歳、4歳どちらが優勢かというのが毎年ポイントとなるこのレース。かつては4歳馬有利と言われていたような気もするが、近5年の3着内馬15頭では3歳8頭に4歳7頭、勝ち馬は3歳2頭に4歳3頭と、ほぼ互角。
7連勝でばんえい大賞典を制したアアモンドグンシンは、前走デネブ特別2着で連勝は途切れたが、それでもA2特別で僅差2着ならむしろ褒められる内容。4歳馬の700キロに対して30キロ軽い670キロは有利と見る。
ミスタカシマは黒ユリ賞以来半年ぶりの重賞挑戦。賞金を稼ぎすぎて過剰に重量を課せられないようレースを選んで使っているものと思われる。ここも最軽量の660キロならチャンスはある。
柏林賞を制したジェイワンだが、その後の2戦は障害で苦戦。一線級相手のサマーカップはともかく、4歳馬同士の山鳩賞惨敗は気になるところだが、巻き返しに期待したいところ。
このレース連覇のかかるミノルシャープ、山鳩賞接戦の3着だったマツカゼウンカイらも能力は上位。
◎4アアモンドグンシン
○3ミスタカシマ
▲8ジェイワン
△2ミノルシャープ
△6マツカゼウンカイ
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このレース4年連続出走で3連覇がかかるのが北海道のジュエルクイーン。一昨年、昨年はノースクイーンカップからブリーダーズゴールドカップJpnIIIを使っての強行軍だったが、今年は無理をせず当初からブリーダーズゴールドカップJpnIIIはスキップしての参戦が表明されていた。グランダム・ジャパンは、2014年の2歳シーズンに優勝したが、2015年の3歳シーズンは5位、同年古馬シーズン6位、2016年の古馬シーズン2位、2017年3位と、デビュー以来毎年のようにグランダム・ジャパンのタイトルを目指しながら、2歳シーズン以外は女王の座を逃している。今年の古馬シーズンは、すでに対象レースで2勝を挙げているディアマルコとの争いとなりそうだ。
NARグランプリ2017で3歳最優秀牝馬に選出されたステップオブダンスは、今年ここまでに2戦。前走兵庫サマークイーン賞はディアマルコに5馬身差をつけられる完敗の2着。叩き2戦目での上積みに期待だろう。
地元勢はやはりトライアルのフェアリーカップ上位馬から。逃げ切って勝ったのはアリッサム。ゴール前、ユッコの追い上げを1馬身差で振り切った粘りに期待したいところ。
そのユッコは、一昨年がジュエルクイーンに半馬身差の2着で、昨年はジュエルクイーンの4着。約1年勝ち星から遠ざかっているが、対戦しているのは牡馬の一線級。その経験が生きるかどうか。
ダンストンレガーメも昨年3歳時の留守杯日高賞以来勝ち星から遠ざかっているが、フェアリーカップでは中団から差を詰めてコンマ3秒差の4着。牝馬同士ならチャンスはありそう。
◎4ジュエルクイーン
○5ステップオブダンス
▲7アリッサム
△8ユッコ
△1ダンストンレガーメ
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