アイムホームは、2歳時は新馬戦を勝ったもののその後はほとんど目立った成績を残せず。しかし冬期笠松遠征から戻って2戦目以降は、6戦3勝、2着3着各1回と、ここにきて本格化。5月の3歳B級では大差圧勝があり、前走も逃げ切り快勝。1400メートルの良馬場で1分31秒台というのもなかなかの好タイム。今の金沢は内枠の逃げ馬が有利なのは知られたとおりで、しかも1コーナーまで距離がない1300メートル戦で1番枠は圧倒的有利。
ペニテンテスは、中央未勝利から2歳時に転入し、途中7カ月の休養を挟んで4連勝。前走3歳A1特別は、4番枠から楽にハナをとると、2コーナーからはカイジンファルコンに競りかけられたものの、逆に相手が自滅する形で逃げ切った。最後はやや脚が上がったが、3番手以下を離してあれだけ競りかけられたのでは仕方ない。最初はこちらを本命にしようかとも思ったが、前述のとおり1300メートル戦でアイムホームの1番枠に対して、こちらの7番枠は相当なハンデと思われる。
ロンプフェイスは、1900メートルの3歳A1戦を5馬身差で圧勝し、前走では古馬C1特別を勝利。ここにきて充実の走りを見せている。鞍上は魅力だが、距離短縮が疑問で▲まで。
一時調子を落としたかに思えたシオジスターだが、この2連勝をきっかけに復活となるかどうか。
中央未勝利から転入2戦目となるコスモフェリーク、2走前の1400メートル戦で1分30秒8という好タイムがあるカンカンあたりにも可能性はありそう。
◎1アイムホーム
○7ペニテンテス
▲2ロンプフェイス
△6シオジスター
△10コスモフェリーク
△4カンカン
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大井の重賞やオープンで上位を争っていたサクラレグナムは9歳になった今年もさすがにそのレベルの能力を発揮していて、さきたま杯JpnIIこそ6着だったが習志野きらっとスプリントは58キロを背負って勝ち馬から2馬身差の3着と見せ場をつくった。高知の馬場は単純なタイム比較は難しいが、高知移籍初戦だった1400メートル戦の勝ちタイムが1分28秒3で、過去10年の建依別賞の勝ちタイムとの比較でも2番めに速いタイム。地元同士なら力の違いを見せつける。
キープインタッチも大井のオープンから転入し、目下4連勝中と底を見せていない。転入初戦こそ1400メートル戦だったが、ここ2戦は1600メートルを使われており、中央時代も大井でも1600メートル以上を使われてきただけに距離への対応がポイントになりそう。
ヨッテケは、ときに取りこぼしもあるが下級条件から順調にクラスを上げてきた。A-1特別初挑戦となるはずだった前走(予定)は出走取消だったが、その前のA-3戦は6馬身差の圧勝と高いパフォーマンスを見せていた。
昨年のこのレースが3着で、黒潮マイルチャンピオンシップを制しているワイルドコットン、兵庫から転入してA-3までではあるもののここまで6戦5勝というエイシンファイヤーらは上位に食い込めるかどうか。
園田FCスプリントを制したカイロスだが、どうも地元高知では安定感に欠ける。高知で重賞を勝ったのは昨年の福永洋一記念だけで、ここも疑ってかかる必要はありそう。
◎10サクラレグナム
○7キープインタッチ
▲8ヨッテケ
△2ワイルドコットン
△6エイシンファイヤー
△1カイロス
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中央オープンから転入したタガノヴェリテは、初戦となったA1特別で直線先頭だったエイシンニシパを外からあっさりとらえると4馬身差をつけての圧勝となった。続く前走では2番手から直線を向いて先頭に立った7番人気エイシンミコノスと追い比べになり、クビ差で押し切られた。しかしタガノヴェリテのほうが斤量を2キロ余分に背負ってもの。今回もその差は1.5キロに縮まっただけだが、転入初戦では1キロ差のエイシンミコノスを5着にしりぞけており、やはり能力面ではタガノヴェリテが最上位と見る。
エイシンニシパは重賞6勝と実績最上位。とはいえそのうち園田での重賞は昨年の新春賞と姫山菊花賞と2つだけ。地元重賞は勝ちきれないことが多く、遠征競馬のほうが能力を発揮している。トップハンデ57キロでどうか。
ミッレミリアは、そのエイシンミコノスが勝った前走で10着だったが、コンマ9秒差と着順ほどは負けていない。ハンデ54キロなら巻き返しのチャンスはおおいにありそう。
3月に六甲盃を制したノブタイザンだが、ここ2戦は着差もあってやや精細を欠くレース内容。巻き返しのかかる一戦。
エイシンミコノスは前走がA1特別初勝利。今回は重賞初挑戦ということもあり、メンバーの層が厚くなってどこまでやれるか。
イルティモーネは3走前がA1特別初勝利で、前走がエイシンミコノス、タガノヴェリテに次ぐ3着で、着差はクビ+半馬身とわずか。54キロなら再度上位進出もありそう。
◎5タガノヴェリテ
○4エイシンニシパ
▲12ミッレミリア
△8ノブタイザン
△10エイシンミコノス
△1イルティモーネ
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クイーンマンボかフォンターナリーリか、ルメールかモレイラか、という一騎打ちと見る。
クイーンマンボは昨年、挫跖のためJBCレディスクラシックJpnIを直前で回避。今年復帰して2戦は勝ち星がないが、前走牡馬一線級が相手の平安ステークスGIIIでの2着は、牝馬同士となればあらためて期待できる走りだった。
フォンターナリーリはデビューからダート1800メートル戦のみを使われ、3着以内を外したのはわずかに2度だけ。今回が重賞初挑戦となるが、まだ底を見せていない。
実績のクイーンマンボが57キロを背負うのに対して、ひとつ年上ではあるものの新進のフォンターナリーリが55キロということでは、◎○の印はつけたものの、ますますどちらか判断するのは難しい。
ラビットランは、芝では重賞勝ちがあるものの、ダートグレードは今回が2戦目。昨年のJBCレディスクラシックでは逃げて惜しくも2着だったプリンシアコメータは、その後クイーン賞で見事に逃げ切ってみせた。この2頭は◎○の間に割って入る可能性も。
地方勢ではTCK女王盃JpnIIIで2着があったブランシェクール、地元期待のタイムビヨンドが、このメンバー相手にどこまでやれるか。
◎5クイーンマンボ
○2フォンターナリーリ
▲11ラビットラン
△6プリンシアコメータ
△9ブランシェクール
△4タイムビヨンド
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9頭立てと少頭数で、しかも出走全馬が1勝馬というメンバーだが、素質馬が揃った。
グレイアンジェラは出走予定だった開幕日のスーパーフレッシュチャレンジが濃霧のため取止めとなり、仕切り直して3カ月の間隔を開けて出走したフレッシュチャレンジが2着に2秒の大差をつける圧勝。今年の門別は開催ごとにかなり馬場の状態が変わって単純のタイム比較はできないものの、1000メートルの勝ちタイム1分0秒7は、今年ここまでの2歳戦では2番めに速い勝ちタイム。さらなる成長も期待できそう。
スティールティアラも1200メートルのフレッシュチャレンジが大差勝ちで、2着に2秒4差。溜め逃げから直線を向いて軽く気合をつけられると、後続をあっという間に置き去りにした。サウスヴィグラス産駒で、ここは距離短縮の1000メートル戦だが、逆に距離延長にも対応できそう。
ピュアドリーマーは、アタックチャレンジを大差で圧勝したあとのウィナーズチャレンジが2着。ここまで3戦、すべて1200メートル戦を使われており、1000メートルへの距離短縮がカギとなりそう。
栄冠賞6着のあとの2歳オープンでそれほど差のない4着だったシェリーアモール、1000メートルのフレッシュチャレンジで8馬身差の圧勝だったパレスラブリーらにも期待。栄冠賞はハイペースに巻き込まれ13着だったハッピーエマーブルの巻き返しにも期待したい。
◎6グレイアンジェラ
○8スティールティアラ
▲9ピュアドリーマー
△7シェリーアモール
△1パレスラブリー
△3ハッピーエマーブル
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