マーキュリーカップJpnIIIを連覇したミツバは、かつてのシビルウォーを思わせるタイプ。一瞬の切れる脚はないものの、地方の長距離戦で長く脚を使ってバテないタイプ。おそらくGI/JpnIタイトルまでは難しく、そういう意味では昨年のJBCクラシックJpnIで1馬身+クビ差での3着は、一世一代の大駆けだったかもしれない。シビルウォーもGI/JpnIには手が届かず、地方のダートグレードで5勝を挙げ、その中にはマーキュリーカップJpnIIIと白山大賞典JpnIIIを勝っている。ミツバもこれに続く。
3歳馬が2頭出走してきたが、レパードステークスGIIIを逃げ切ったグリムに期待。レパードステークスGIIIでクビ差2着だったヒラボクラターシュは、先日のシリウスステークスGIIIでは古馬相手に先行して4着に粘る好走を見せた。勝ったのは同じく3歳、ジャパンダートダービーJpnIで2着のオメガパフュームだった。そのジャパンダートダービーJpnIを制したルヴァンスレーヴは南部杯JpnIで古馬一線級と対戦するようで、その結果にも期待だが、今年のダート戦線の3歳馬はまずまずレベルが高い。それで53キロで出られるならチャンスは十分。
浦和記念JpnIIを勝って以来、あまり見どころのないマイネルバサラだが、佐賀記念JpnIII、ダイオライト記念JpnIIがともに3着と、地方のダートグレードなら上位も期待できる。今回唯一の別定57キロは楽ではないが、台風一過で得意の不良馬場に期待だ。
休みながら使われマーチステークスGIIIで重賞初制覇となったセンチュリオンは、初めての地方と休み明けがどうか。
伏竜ステークスではルヴァンスレーヴに土をつけたドンフォルティスだが、その後の2戦がいまいち。52キロの軽量でどこまでやれるか。
東京記念2着から昨年と同じ臨戦過程のカツゲキキトキトだが、2着だった昨年以上の状態とも思えず、完全に押し出される形になってしまって△3番目。
◎ミツバ
○グリム
▲マイネルバサラ
△センチュリオン
△ドンフォルティス
△カツゲキキトキト
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九州ダービー栄城賞、高知優駿のダービー・ダブルを達成したスーパージェット。ジャパンダートダービーJpnIはさすがに相手が強く、地元に戻って古馬A1・A2の準重賞でも差のある4着だったが、3歳馬同士なら負けられないところ。今回は、目下全国リーディングの兵庫・吉村智洋騎手が鞍上となる。
相手には、これが重賞初挑戦となるビーヴェローチェ。前走1800メートルの佐賀城特選は、相手が軽かったとはいえ、一旦位置取りを下げて4コーナーで大外に持ち出し、直線外から差し切ったというレースぶりは圧巻だった。ここに来て力をつけてきた。
九州ダービー栄城賞で1/2馬身+アタマ差の3着だったベルセルクは、大井の黒潮盃に遠征したが残念ながら7着。前走B-1特別も差のある4着だったが、勝ったのは連勝中の馬だけに、その着差はしかたない。黒潮盃遠征の前にはB-2特別を勝っており、その実力ならここでも勝負になる。鞍上は金沢の吉原寛人騎手。
高知から遠征のマイネルセボン、九州ダービー栄城賞4着のザワールド、前走1400メートルのB-3戦で8馬身差圧勝だったスターオブソレイユらも上位を狙える。
◎7スーパージェット
○9ビーヴェローチェ
▲1ベルセルク
△2マイネルセボン
△5ザワールド
△11スターオブソレイユ
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タガノゴールドは昨年5月に中央ダートの準オープンを勝って、オープンでは5着が最高という成績で転入。その初戦となった1700メートル戦は、6頭立ての5番手追走から徐々に位置取りを上げ、4コーナーで先頭をとらえると直線は楽々と突き放した。勝ちタイムの1分51秒0は、過去2年の姫山菊花賞の勝ちタイム(1分50秒台後半)と遜色のないもの。中央実績からも重賞初制覇の期待は大きい。
サウスウインドはここまで重賞5勝。そのすべての鞍上が赤岡修次騎手で、今回、その赤岡騎手に戻って好走に期待。今年1月の新春賞以来の復帰戦となる予定だった園田チャレンジカップが取止となり、しかし2週延期して行われた同レースには出走せず、また距離的にも、当初行われる予定だった園田チャレンジカップはひと叩きで、狙いはここだったのではないか。結果的に復帰初戦となって、どこまで仕上がっているか。
昨年の姫山菊花賞ではサウスウインドをクビ差でしりぞけたエイシンニシパ。今年2月の名古屋・梅見月杯以降、3着以内を外しておらず、能力的にも甲乙つけがたい。
以上3頭の能力が抜けている感じ。前走でタガノゴールドに直線入口まで食い下がったトウシンイーグルに一角崩しの可能性があるかどうか。
◎6タガノゴールド
○3サウスウインド
▲10エイシンニシパ
△7トウシンイーグル
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スーパーステションは南関東から戻って無敵の重賞3連勝。今回と同じ2000メートルの赤レンガ記念でも、ライバルと目されるドラゴンエアルに4馬身差圧勝。今季無敗のまま道営記念まで突っ走る。
ドラゴンエアルは、コスモバルク記念、赤レンガ記念でともにスーパーステションの2着も、マーキュリーカップJpnIIIで地方最先着の4着は健闘。そこを経験したことで逆転も期待できそう。
スティールキングは、今シーズンの古馬重賞で上記2頭との対戦では劣勢だが、その後の特別戦での好走を経てどこまで迫れるか。
中央オープン実績のバーディーイーグルは転入2戦目で上積みがあれば上位争いも。
3歳のワークアンドラブは古馬重賞初挑戦でかなりの相手強化となり、勝ち負けまでは難しいだろうが、2強とは差がついての3着争いになれば可能性はありそう。
◎3スーパーステション
◯1ドラゴンエアル
▲8スティールキング
△5バーディーイーグル
△6ワークアンドラブ
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パークスは内回りの1600メートルと外回りの1700メートルを使われてきて、勝ち星を挙げているのが、まさに今回と同じ前者。さらに前走ウィナーズチャレンジでは、この世代を代表する1頭と目されるサクセッサーの2着。距離経験、実績の両面においてアドバンテージがある。
タイムゴールドは目下3連勝中。馬場状態がさまざまとはいえ一戦ごとにタイムを詰めて力をつけてきた。特に前走1200メートル1分14秒2は優秀なタイム。初めての内回りコースさえこなせれば4連勝でタイトル奪取という場面もありそうだ。
スティールティアラの前走フルールカップは、先行3頭の外を進み、ゴール前ではやや脚色が鈍って5着だったが、それがまだキャリア2戦目。距離延長がどうかだが、厳しい流れを経験しての上積みはありそう。
グレイアンジェラは、2走前のフルールカップがスティールティアラに先着する3着で、続く前走リリーカップが、勝ったアークヴィグラスに差をつけられての5着。そこからの上積みがあるかどうか。
札幌の芝で好走を見せたスズカユース、世代トップを争う強力な相手と対戦してきているレスプレンデントらにも一発が期待できそう。
◎3パークス
◯12タイムゴールド
▲5スティールティアラ
△10グレイアンジェラ
△4スズカユース
△13レスプレンデント
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