北海道・岩手の交流だが北海道所属馬は上級認定競走の勝ち馬には出走権がないという条件。ラブミーチャンの2番仔ラブミージュニアは出走予定だった9月6日のウィナーズチャレンジが取止めとなって、結果的に1200メートルまでしか経験しておらず、距離などさまざまに未知数だが、大敗したのは流れに乗れなかった栄冠賞だけ。前走2歳オープンで先着されたキスミーローズは、その後エーデルワイス賞JpnIIIで着順こそ9着だが勝ち馬から1秒3差とそれほど負けていない。輸送や初めての左回りなどをこなせれば能力は最上位といえそうだ。
能検のときから素質を高く評価されていたのがイコライザー。ここまで勝ったのはアタックチャレンジだけだが、2走前のオープンでは差のない3着と好走。惨敗したのは1700メートル戦だけで、前走盛岡芝のジュニアグランプリでもコンマ2秒差の3着に好走しており、ここも能力の発揮できる舞台だろう。地元リーディングの山本聡哉騎手が鞍上ということでも期待だ。
ヤマショウブラックは、1000メートルのデビュー戦で5着に負けたあとは1700メートル戦のみを使われてきて、未勝利戦とアタックチャレンジを勝利。今回コーナー2つの1400メートル戦がどうか。
地元勢ではビギナーズカップ3着のウィズジョイがどこまでやれるか。
ハッピーエマーブルは2走前のオープンでラブミージュニアとそれほど差のないレースをしているが、好走が1000メートルだけなのが気になるところ。
◎9ラブミージュニア
○6イコライザー
▲8ヤマショウブラック
△2ウィズジョイ
△4ハッピーエマーブル
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今年は京都での開催となるJBCのスプリントに挑戦するプランもあったエイシンヴァラーだが、自重して地元のここを狙ってきた。昨年末の兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIこそ5着だったが、今年は高知の黒船賞JpnIIIを制し、さすがに中央オープン勝ちの実力を見せた。その後もダートグレードのみを使われ、その中でも4着、5着という成績があるだけに、地元同士なら負けられないところ。ちなみに同厩舎のエイシンバランサーともども、目標は年末の兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIとなるようだ。
相手筆頭はハタノキセキ。昨年のこのレースでは1番人気に支持されるも6着だったが、その後は1230/1400メートル戦を10戦して8連対という成績。重賞では2月の園田ウインターカップ2着というのが唯一の好走だけに、ここはまだ胸を借りる立場かもしれない。
中央準オープンから転入したヨウライフクは、園田1400メートルは2戦して3着、7着だが、1230メートルは4戦して1勝、2着2回、3着1回。その距離適性を生かせば上位を狙えそう。
以下はやや差があって、昨年のこのレースでバズーカと直線追い比べとなって惜しくも2着だったナチュラリーに、兵庫での重賞(佐賀遠征も含めて)4戦すべて掲示板内というナナヨンハーバー。この2頭は、上位3頭のいずれかが崩れたときに食い込む余地がありそう。
◎7エイシンヴァラー
○10ハタノキセキ
▲1ヨウライフク
△9ナチュラリー
△8ナナヨンハーバー
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昨年から笠松グランプリ・トライアルの全国交流として復活したこのレース。メンバーがえらい豪華だ。昨年は逃げ粘るトウケイタイガーをカツゲキキトキトがとらえたという結果。今年も浦和から2頭、北海道、金沢から各1頭が遠征。兵庫のセンペンバンカは上位の印をつけようと思っていたのだが出走取消は残念。
浦和のウェイトアンドシーの実力が一枚抜けている。中央1000万条件から浦和・小久保智厩舎に移籍後、条件クラスから重賞まで7戦5勝。5着に負けた京成盃グランドマイラーズは、勝ったキングガンズラングがマイル前後の路線で連戦連勝という実力で、プラチナカップはキタサンミカヅキの2着なら仕方ない。なるほど南関東では1400メートルの重賞が、次は12月24日の浦和・ゴールドカップ。であればここから笠松グランプリ(11月24日)を使ってというローテーションは都合がいい。
そして相手も小久保厩舎からサトノタイガー。もう3年も勝ち星から遠ざかっているが、10歳でもまだまだ元気だ。習志野きらっとスプリントでは、勝ったアピアから4馬身ほどの差で5着。以前に小久保調教師にうかがっていたのだが、オーバルスプリントJpnIIIの結果次第ではJBCスプリントJpnI挑戦の可能性もあったほど。さすがに9着に負けたが、勝ち馬からは1.1秒差。このメンバーに入れば上位争いは必至だ。
中央時代は1400メートル以上で勝ち星を挙げていた北海道のサトノプリンシパル、元中央オープンで金沢から遠征のナガラオリオンらも勝負になる。
地元勢では、今年2月に梅見月杯を制しているポルタディソーニ、前走オパールオープン圧勝のメモリートニックらに出番があるかどうか。
◎8ウェイトアンドシー
○2サトノタイガー
▲6サトノプリンシパル
△7ナガラオリオン
△9ポルタディソーニ
△10メモリートニック
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エムエスクイーンが圧倒的だ。デビューから5連勝で、2着との着差は7馬身差が2回に、それ以外は大差。時計の出やすい笠松コースならともかく、2歳のこの時期に名古屋の1400メートル、良馬場で1分29秒台を2度マークしているというのはすごい。今回のメンバーで、エリアントこそ前走笠松の3着で1分29秒3という時計があるが、名古屋の1400メートルで1分30秒を切っているのはエムエスクイーンだけ。残念ながら岐阜金賞で2敗目を喫してしまったが、サムライドライブのような活躍も期待できそう。
相手筆頭は門別から移籍して6戦4勝、2着2回というリードメロディー。前走ではエムエスクイーンに2秒1もちぎられたが、走破タイム1分31秒4は、2歳の重賞なら普通に勝ち負けできるレベル。ただ今回ばかりは相手が強すぎる。
エリアントは、門別から笠松に移籍して秋風ジュニア2着、ジュニアクラウン3着。両レースを連勝したボルドープラージュも門別からの移籍組。そういう意味では東海地区の生え抜きとはまだ勝負付は済んでいないともいえる。
アップショウはエムエスクイーンと2度対戦して4着、3着。ともに2秒以上の差をつけられていて、今回も馬券圏内に届くかどうか。
◎6エムエスクイーン
○10リードメロディー
▲2エリアント
△7アップショウ
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園田オータムトロフィーで3着に敗れたコーナスフロリダだが、スタートで出負けして中団からになったものの、早めに先頭に立ってオータムヘイローとの追い比べになったかと思いきや、そのうしろに構えていたクリノヒビキに格好の目標にされた。クリノヒビキは、その後笠松の岐阜金賞も連勝。コーナスフロリダにとっては、むしろ園田オータムトロフィーより相手関係が楽になった。
地元のエムザックヒーローは、たしかにこのメンバーに入ると能力不足に思えるが、そこは鞍上が引き続き吉原寛人騎手。地方同士の全国交流では、力が足りないと思える馬でも「やっぱり吉原だったか」という場面を何度も見てきた。地の利と騎手の腕で埋められる程度の能力差ではあると思う。
ウォーターループは、MRO金賞では直線単独先頭に立って勝ったかと思われたが、ドリームスイーブルの強襲にクビ差で屈した。すでに経験している金沢コースで再度の期待だ。
マイメンはロータスクラウン賞で2着だったが、勝ったスーパージェットとは相当に能力差があると見て、あまり過大な評価はできない。
高知のレマンコは、ここ2走が冴えず、距離延長も不安だが、一発は警戒しておきたい。
◎3コーナスフロリダ
○11エムザックヒーロー
▲6ウォーターループ
△10マイメン
△7レマンコ
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