
この距離でこそ力を発揮しそうという馬が何頭もいて面白いレースになりそう。昨年このレースを制したリワードレブロンが9番人気だったように、馬券的にも一筋縄ではいきそうもない。
5カ月ぶりの復帰戦になるが、ユーロビートの実績を評価する。昨年の東京記念では、2キロ差があったとはいえ、その後に浦和記念JpnIIを制してNARグランプリ年度代表馬となったサミットストーンをしりぞけての勝利。さすがに中央の準オープンで上位争いをしていた実力を思わせた。今回、たとえ八分程度の仕上がりでも、このメンバーならあっさりという場面があるかもしれない。レースがゆったり流れるこの距離は歓迎だ。
ノゾミダイヤは昨年の秋以降、重賞だけを見ても、東海地区で6戦4勝、2着3着各1回と崩れることがない。2000メートルを超える距離でどうかというところはあるが、まだ4歳なだけにさらなる成長も期待される。
ジャングルスマイルは、3年前にこのレースを制して、一昨年、そして昨年が2着。昨シーズンは結局重賞を勝てず、年齢的なことがあるのかどうか。とはいえ冬休み明けのA1特別を快勝しているだけに、人気がなければおもしろそう。
昨年の覇者がリワードレブロン。前走地元の二十四万石賞は差をつけられての3着だったが、昨年は同レース5着からの参戦だった。しかも昨年末には高知県知事賞を圧勝しており、侮れない存在。
岩手のモズは、一昨年の北上川大賞典を制し、昨年は2着。兵庫のブルースイショウはは、重賞勝ちこそないものの、3月の六甲盃では3着と好走。ともに長距離で力を発揮するタイプだけに、ここでもという可能性は考えておきたい。
◎2ユーロビート
○8ノゾミダイヤ
▲4ジャングルスマイル
△9リワードレブロン
△5モズ
△7ブルースイショウ
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転入初戦の馬も含めて全馬が少なくとも3カ月以上の休み明けとなる一戦。
中央のオープンから転入したグランプリブラッドは、昨年夏にエルムステークスGIIIで4着があり、今年1月にもダートのオープン特別で勝ち馬からコンマ5秒差の4着と好走していた。その実力なら、たとえ八分程度のデキでも勝ち負けになりそう。
対するは道営記念まで5連勝で昨シーズンを終えたウルトラカイザー。今回、道営記念以来4カ月半ぶりの実戦で仕上がりが気になるところだが、ホッカイドウ競馬の古馬戦線をけん引する存在として恥ずかしいレースはできない。
キタノイットウセイは、条件クラスを3連勝して重賞初挑戦となった道営記念が、ウルトラカイザーに半馬身まで迫っての2着。今シーズン、さらなる飛躍が期待される1頭。
道営記念4着のニシノファイター、同3着のコスモスイングらも上位争いにからんできそう。
◎11グランプリブラッド
○9ウルトラカイザー
▲3キタノイットウセイ
△4ニシノファイター
△6コスモスイング
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中央から転入後、断然の成績を残しているのがサクラシャイニー。地元同士のレースでは4戦全勝。兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIでも3着に好走し、黒船賞JpnIIIこそ9着だったが、これは地元の期待を背負って果敢に逃げてのもの。引き続き地元馬同士なら負けられないところ。赤岡修次騎手は2010年の第1回でこのレースを制しており、それ以来5年ぶりの表彰台を狙う。
今回初めて中央の騎手も騎乗することになり、福永祐一騎手のバーチャルトラックが相手筆頭。年明け後は重賞のみを5戦し、名古屋大賞典JpnIII(9着)を別とすれば、地元重賞で4戦1勝2着3回。地元で先着されたのはサクラシャイニーとマウンテンダイヤだけ。ただそのマウンテンダイヤ相手には今回と同じ1600メートルのだるま夕日賞では勝っているだけに、ここでもチャンスは十分。表彰式で福永祐一騎手が父から表彰されるシーンもあるかもしれない。
マウンテンダイヤは今年になって重賞2勝。地元のトップクラスでも安定して上位に食い込んでおり、黒船賞JpnIIIでは地元馬最先着の7着。サクラシャイニーとの先行争いにも注目だ。
横山典弘騎手が鞍上となるワールドブルー、休み明けをひと叩きされたグランシュヴァリエらもデキ次第では勝負になりそう。
◎1サクラシャイニー
○2バーチャルトラック
▲3マウンテンダイヤ
△9ワールドブルー
△6グランシュヴァリエ
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ユヅルノオンガエシは、グランダム・ジャパン2歳シーズンのプリンセスカップでは1番人気に支持されたものの3着。その後もホッカイドウ競馬にとどまり、遠征した東京2歳優駿牝馬は7着だったが、強いメンバーを相手に揉まれた経験は生きるはず。今年初戦となるが、門別の本馬場で強めに追われたあと、坂路でも追い切られているので仕上がりにも問題ないだろう。
ミトノレオは、2月の梅桜賞での3着は、さすがに勝ったのがトーコーヴィーナスでは相手が悪かった。その後3歳1組特別で4着、2着と着順を上げ、新緑賞では接戦を制した。年明け後、確実に力をつけていて、ここは勝負気配の遠征と見る。
地元期待は、シーズン最初の重賞あやめ賞を制したグッドギアー。昨年11月以降で先着されたのは牡馬のスペクトルだけ。ただ交流戦は今回が初めてになるだけに、実力的には未知数。
クリールジェニーは、北海道所属として参戦した知床賞では2着と好走したが、岩手転入初戦のあやめ賞ではグッドギアーに差をつけられての3着。久々を叩かれ、転入2戦目での上昇に期待。
ホレミンサイヤは、水沢でのデビュー戦を大差圧勝。その後移籍した名古屋でも6戦4勝と好成績。ただ今回が重賞初挑戦で、このメンバーに入ってどこまで。
岩手では重賞で入着までだったラブディーバは、南関東で揉まれての成長があるかどうか。
◎4ユヅルノオンガエシ
○1ミトノレオ
▲3グッドギアー
△9クリールジェニー
△2ホレミンサイヤ
△11ラブディーバ
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今回のメンバーのうち8頭が出走していた18日のスプリングカップは、障害4番手のニュータカラコマが鮮やかに差し切ったが、障害のタイミングひとつで着順は大きく変わったようなレースだった。ゆえに、そのスプリングカップで人気になりながら障害で苦戦した馬を狙ってみる。
まずは最初に仕掛けたものの苦戦して4着だったフジダイビクトリー。昨シーズンは前半の重賞で結果を残したことで、後半は重量に苦しんだ。今シーズンの古馬戦線でも引き続き注目の1頭だ。
スプリングカップでは1番人気に支持されながら障害で完全に止まってしまったのがオイドン。オープンの牡馬が720キロという重量なら、引き続きこの馬の出番だ。
チャンピオンカップを9番人気で制したのがオレノココロ。さすがに、ばんえいダービー、銀河賞、天馬賞と、3歳以降の世代限定重賞を制してきただけのことはある。5歳とまだ若いが、古馬戦線本格参戦となる今季は期待の1頭となりそう。
ここまで上位3頭は、順番こそ違うものの、スプリングカップの1~3番人気馬を選んでみた。
ニュータカラコマは押し出される形で4番手。インフィニティーの近走は、むしろこの馬にとっては軽い重量のレースで好走している。コウシュハウンカイは半年ほど勝ち星から遠ざかっているとはいえ、2着はたびたびあって好調持続。キタノタイショウはばんえい記念激走の疲れが癒えているかどうか。
◎8フジダイビクトリー
○4オイドン
▲2オレノココロ
△10ニュータカラコマ
△3インフィニティー
△6コウシュハウンカイ
△7キタノタイショウ
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