
昨年末の高知県知事賞を圧勝したリワードレブロンが、地元でこの距離なら一枚抜けている。主戦の永森大智騎手は4月9日現在で全国リーディング4位。昨年まで高知不動のリーディングだった赤岡騎手を1勝差で上回り、勝率・連対率でも赤岡騎手を上回る数字を残している。勝率では山口勲騎手とはまだ少し差はあるが、全国のトップも狙える位置にはつけている。
相手はバーチャルトラック。これも永森騎手のお手馬だが、今回は兵庫から下原理騎手が呼ばれた。2月にはだるま夕日賞を制し、昨年は同じ1900メートルの珊瑚冠賞でリワードレブロンに先着しての2着があっただけに、ここでもチャンスはある。
マウンテンダイヤは2月の黒潮スプリンターズカップを勝利。一昨年の高知県知事賞で3着という成績はあるが、勝ち馬からはかなり離されており、距離延長には不安がある。
近走A級の一般戦で勝ち切れないレースが続いているハリマノワタリドリだが、昨年11月には東海菊花賞で2着と健闘していた。何かをきっかけに覚醒すれば一発はあるかもしれない。
サイモンリッターは、ダートグレード初挑戦となった前走の名古屋大賞典JpnIIIこそ残念な結果だったが、高知ではいまだ4着以内を外したことがないという堅実な走りを見せている。
モスコーオペラは、過去に黒潮菊花賞2着、昨年の建依別賞で3着という経験があるが、この3月にはようやくA-3戦で連勝。調子を上げて臨む一戦。
◎4リワードレブロン
◯7バーチャルトラック
▲5マウンテンダイヤ
△3ハリマノワタリドリ
△9サイモンリッター
△8モスコーオペラ
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重賞実績馬が少ないメンバーにあって、花吹雪賞を制しているユズチャンがやはり中心。初遠征となった名古屋の若草賞は見せ場をつくれず7着だったが、慣れない環境にまったく力を発揮できなかったようだ。地元に戻り、他地区からの遠征馬もそれぞれの地区を代表するような強豪もいないだけに、実績的にもここは負けられない一戦。
相手は高知のプリンセスボーラー。花吹雪賞では4コーナーでユズチャンの直後まで迫ったものの、直線ではあっさり突き放された。若草賞ではユズチャンに先着しての6着で、一度経験したコースでもありリベンジを狙う。
ワットプラケオは、花吹雪賞がユズチャンの4着で、飛燕賞こそ6着だったが、佐賀で掲示板を外したのはそれだけ。ユズチャンに対して逆転までは難しそうだが、上位争いには加わってくるだろう。
トゥータフは、サウスヴィグラス産駒ゆえか北海道では1200メートル以下のみを使われ、しかし移籍した佐賀で初勝利を挙げたのは1750メートルの大観峰賞。続く前走古伊万里賞は離されての7着だったが、牝馬同士なら上位に食い込む可能性も。
同じように2歳時は短距離ばかりを使われていたプラチナグルームは、前々走名古屋の1400メートル戦で初勝利を挙げ、移籍した園田では1700メートルを勝利。この距離でこそというところはあるかもしれない。
◎6ユズチャン
◯3プリンセスボーラー
▲4ワットプラケオ
△10トゥータフ
△7プラチナグルーム
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昨シーズン、岩手の古馬中長距離戦線で中心的存在だった3頭がそろって出走してきた。地元同士では断然の存在だったナムラタイタンだが、桐花賞では向正面で早めに先頭に立ったものの、中団からまくってきたコミュニティに直線でとらえられ、岩手所属馬には初めて先着を許すこととなった。とはいえ展開的にコミュニティに味方したようなところもあり、今回はあらためて岩手ナンバーワンをアピールしたいところ。
年末の桐花賞でナムラタイタンを負かしたコミュニティは、昨シーズンの古馬戦線を盛り上げた1頭。ダートグレードでも、マーキュリーカップJpnIIIでは果敢に逃げて、結果12着に沈んだもののレコード決着を演出した。引き続き、目標は打倒ナムラタイタンということになるのだろう。
モズは、北上川大賞典では単騎の逃げで、直線までナムラタイタン相手に食い下がっての2着があった。休み明けのA級一組戦を叩かれ、今回も逃げて見せ場をつくれるかどうか。
南関東から昨夏に転入後、A級特別で4勝を挙げているブラゾーハリー、昨年の3歳二冠馬で、年明けのトウケイニセイ記念でも2着があったライズラインらは、この一線級のメンバーに入ってどこまでやれるか。
◎9ナムラタイタン
◯1コミュニティ
▲8モズ
△4ブラゾーハリー
△3ライズライン
赤松杯の出走今日はこち
B級馬による1750メートルのS2重賞。
目下5連勝中のキョウワカイザーは、前走佐賀弥生賞でも2番手追走から3〜4コーナーで先頭に立つと、直線ではまるで他馬を子供扱いのような感じで楽勝。B級同士では器が違う。
キョウワカイザーにとって既存勢力は勝負付けの済んだ相手がほとんど。であれば、相手は中央から転入初戦となる2頭。リフトザウイングスは、ダート経験は1戦のみでしかも惨敗。とはいえ1000万条件で3走前に好走の4着があり、このクラスに入れば能力は高い。距離的なことで問題はなく、あとは佐賀のダートがこなせれば勝ち負けになりそう。
オウケンイチゲキはデビューからダートを使われてきて、2012年の3歳時に未勝利から500万下を連勝。休養があっての4歳以降は2桁着順が続いて精細を欠き、前走も9着で勝ち馬から1秒6も離されていた。ただクラス的には通用して不思議はない。
B級のS2重賞では上位入線も、いずれもキョウワカイザーには差をつけられているダイワボルドー、同じくB級のS2重賞では堅実に上位には来るものの、なかなか勝ち切れないエイシンガリレイらが連下候補。
◎6キョウワカイザー
◯5リフトザウイングス
▲2オウケンイチゲキ
△9ダイワボルドー
△4エイシンガリレイ
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サイモンロードは、前走名古屋大賞典JpnIIIでは中央勢上位独占を崩すことはできなかったが、浦和記念JpnIIで3着などがあるトーセンアレスに6馬身差をつけ、地方最先着の5着と地元代表の意地を見せた。ダートグレードで互角の勝負をしていたころと比べると、まだ八分程度に思えるが、それでも去勢した効果でかなり力を発揮できるようにはなってきている。地方馬が相手なら負けられないところ。
ピッチシフターは、JBCレディスクラシックJpnI以来5カ月ぶりの復帰戦。昨年はかきつばた記念JpnIIIでサイモンロードに先着しての4着があり、サマーチャンピオンJpnIIIでも牡馬を相手に2着と好走。狙いはおそらくかきつばた記念なのだろう。どこまで仕上がっているか。
トップフライアーは、中央準オープンから転入して3連勝。しかも2着にいずれも1秒以上の差をつけてという圧倒的なレースぶり。前走1400メートルのA1特別での1分27秒1(稍重)という勝ちタイムは、重賞でも十分通用するもの。
遠征勢では、兵庫のエーシンユリシーズが、笠松に遠征した白銀争覇を含めて3戦連続2着。兵庫では1400メートルの古馬重賞が限られるだけに、ここを狙っての遠征だろう。ただ今回は白銀争覇よりも東海勢のメンバーが揃った。
エナエビスは、菊水賞の競走中止と兵庫ダービーでの5着以外はここまですべて連対。ただ古馬一線級との対戦がはじめてとなるだけに、どこまでやれるか。
A2特別で2連勝中のラヴィドールも一線級との対戦となるとやや経験不足で、連下争いまで。
◎6サイモンロード
◯9ピッチシフター
▲10トップフライアー
△11エーシンユリシーズ
△8エナエビス
△7ラヴィドール
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